Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【完結編】2016年ビルボードHot 100 年間チャート大予想(#3〜#1)

さて年間チャートの予想発表、いよいよトップ3です。


#3. Love Yourself ▲2 - Justin Bieber (#1 for 2 weeks - 2/13 & 27)

<Hot 100 - 41 wks, Top 40 - 38 wks, Top 10 - 24 wks>


JustinBieberLoveYourself.png 

4位に続いて年間3位のワン・ツー・パンチで今年の強さをいかんなく見せつけているジャスティン・ビーバーの「Love Yourself」。No. 1アルバム『Purpose』から、「Where Are U Now」「What Do You Mean?」「Sorry」に続く4曲目のヒットでアルバムから何と3曲目のNo.1ヒットという強さ。2月に間に1位初登場のゼインPillowtalk」を挟んで飛び石で2週1位を記録、UKでは昨年12月から1月にかけて通算6週間1位の大ヒットでした。

Sorry」と違って音数をぐっと抑えてギターのつまびきだけで頭から最後まで通し、なかなか魅力的なメロディが素晴らしいこの曲、あのエド・シーランとの共作。ナルシスティックな女の子を皮肉っぽく歌う歌詞と、この曲についてはEDMっぽいアレンジを敢えて避けたことがこの大ヒットの要因でしょう。エド・シーランのメロディはこういう抑えたアレンジで光るからね。




で、この流れに乗って今年ジャスティンは自分のレコードだけでなく、メジャー・レザーの「Cold Water」(8月最高位2位)、DJスネイクの「Let Me Love You」(10~11月最高位4位)と他のアーティストの客演でも大ヒットにからんだジャスティン、2016年カムバック賞の資格充分だと思うのですがどうでしょうか?


#2. Work ▲3 - Rihanna Featuring Drake (#1 for 9 weeks - 3/5~4/30)

<Hot 100 - 36 wks, Top 40 - 33 wks, Top 10 - 18 wks>


Rihanna Work 

年間2位に予想したのは、今年の第一四半期を席巻したリアーナ+ドレイクの「Work」。2/13に9位にいきなり初登場、その後7位→4位→1位とあっという間に1位をマークそのまま9週突っ走った横綱相撲的なチャートアクションが圧倒的でした。「♫Work work work work work♫」というフレーズが耳にこびりついた人は多かったようで、かのオバマ大統領もホワイトハウスのイベントでこの歌を口ずさんだ、というのでニュースになってましたな。




あとこの曲では中盤から軽ーい感じでレイドバックなフロウで絡んでくるドレイクが良い感じの味を加えていたのも楽曲の魅力を加えてたかも。でもシンプルなメロディ、そして音数少なめの打ち込みだけで構成されたシンプルなトラックでこんだけ大ヒットしたわけですから、アーティストパワーのなせる技といったところでしょうか。アルバム『ANTI』よりの第一弾シングルで、UKでは2月から3月にかけて2週間最高位2位でした。


さあ、いよいよ1位は?当然あの曲ですわ。


#1. One Dance ▲4 - Drake Featuring WizKid & Kylo (#1 for 10 weeks - 5/21 & 6/4-7/30)

<Hot 100 - 32* wks, Top 40 - 32* wks, Top 10 - 20 wks>


DrakeOneDance.png


年間1位の予想は、多分大方の人も予想してたとおり、ドレイクの「One Dance」。4/23に21位初登場、その後13位→3位→2位→1位とこちらもリアーナの「Work」に劣らず横綱相撲ぶり。1位1週取った後、こちらも1位初登場のジャスティン・ティンバレイクを1週はさんで、再び1位、そのまま通算10週1位をキープした今年を代表するヒットになりました。UKでは更にでかいヒットを記録、4月~7月にかけて何と15週間1位という、1994年のウェット・ウェット・ウェットの「Love Is All Around」(同じく15週1位)以来の記録的ヒットになってるからまあすごい。




アルバム『Views』も、メジャーデビュー以来『Thank Me Later』(2010)、『Take Care』(2011)、『Nothing Was The Same』(2013)、『If You're Reading This It's Too Late』(2015)、トラップ・ラッパーのフューチャーとのコラボアルバム『What A Time To Be Alive』(2015)に続いて連続6枚目の全米No.1アルバム。しかも発売初週の売上が104万AEU(実数売上は85.2万ユニット)という今年のアルバム売り上げでは、1位5週目(1/9付)で119万AEU(実売116万ユニット)を記録したアデルの『25』に次ぐ売上を記録。アルバムチャートトップに通算13週居座るという大ヒットアルバムでした(10週以上のアルバムチャート1位は、去年のテイラー・スイフト1989』の11週以来)。

このアルバム全体が、前作の『If You're Reading This...』あたりからの傾向でもある、かなり音数を絞り込んで、シンプルな打ち込みトラックとドレイクの独特のグルーヴを持ったフロウとで勝負してそれがかなり良い結果を生んでるのですが、この「One Dance」などその最たるもの。古くからの洋楽ファンだとなかなか馴染めない類いの音かもしれないけども、今の音楽シーンの一つの完成形のサウンドであることは間違いないところ。今週発表のグラミー賞ノミネーションでもかなりの部門に顔を出してくることが予想されるね。


ということで年間チャート予想、いかがだったでしょうか。2016年の全米ヒットチャートの全体的な所感としては、

ポップ・ミュージックの新しい形を示唆するようなサウンドがいくつか見られたことトウェンティ・ワン・パイロッツのブレイクはその一つの例でしょう)

※相変わらずEDM系は強いけどもこれまでに比べて相対的な楽曲のレベルはかなり上がってきたのではないかということ

※一方で結構安易なコラボや中身どうでもいいアーティスト(例えばパンダとかw)は相変わらずヒットチャートを賑わしていたこと

といった感じではないかと。


思えば、自分がビルボードHot 100のチャートを毎週毎週データベースに入力するようになったのが2000年頃。70~80年代の高校生大学生の時代にケイシー湯川さん全米トップ40を聴きながら毎週ノートにチャートを付けていたのとやってることは似ているけども、あの頃の毎週ドキドキしながらノートを書いていたとのは明らかに自分に取ってのインパクトは違う。でも、毎週Hot 100を入力していることによって、その時その時のヒット曲のヒットの趨勢というか、動きというか、そういうものが肌で感じられると言う部分は共通している

そういう意味でいうと、昔に比べて今はより客観的にヒット曲の動向を観察できるようになった、と言う点はあるかもしれない。


Bruno Mars 24K magic


そんな中で、何となく今年のチャート、ヒット曲の出方を見ながら感じたのが上にまとめた3つのポイント。正直言って、去年から今年にかけてのヒット曲の出方って、2000年代後半以降の中でもいつになくすごく健全だと思うアデルドレイクジャスティン・ビーバーブルーノ・マーズエド・シーランといったところが繰り出してくるちゃんとした良い曲、時代の脈を伝えてくれるクオリティ高い楽曲がちゃんと上位に上がってヒットしていて、チャートが健全に機能している、という感じが最近ひしひしとするのだ。

こういう状況って、80年代後半~90年代前半にかけてヒットチャートが死ぬほどつまらなくなっていたところから(その時期真剣に洋楽から離れていた時期もあった)90年代中盤以降、まるで冬を越した木々の芽や花が咲き誇るように、ロック、アメリカーナ、オルタナティヴ・ロック、ヒップホップなど様々な音楽ジャンルの充実が進んだあの頃の状況にすごく似ていると思う

そういう意味で、来年のヒット曲動向、チャートの動向が大変楽しみになってきた。引き続きこのブログでは昔懐かしい音楽もカバーしていきますが、大衆音楽なんてその時その時の時代を映し出す生き物なので「今」の音楽もそれ以上にカバーしていきたいと思います。よろしく。

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2016年ビルボードHot 100 年間チャート大予想(#10〜#4)

この間のこの年間チャート予想のブログで、この間の水曜日にホンチャンの年間チャート発表、と書いてしまいましたが、その後調べたところ実際の発表は明日からの週の水曜日発表のようです。失礼しました。

ということで2016年Hot 100 年間チャート予想、トップ10突入です。4位まで一気に発表


#10: Hello ▲6 - Adele (#1 for 7 wks* of Total 10 wks - 11/14/2015-1/16/2016) 
<Hot 100 - 23 wks*, Top 40 - 23 wks*, Top 10 - 15 wks*>


去年のこの時期にいきなり1位に初登場してそのまま10週間つっぱしったアルバム『25』からのファースト・シングル。アルバムも発売初週で348万AEU(Album Equivalent Point = 実売上ユニット数にストリーミングやYouTubeなどの再生数をアルバムユニットに換算して加えたもの)を余裕で達成してAEUが集計に採用された2014/12/13付チャート以降では最大のAEU、そして実売上338万枚は1991年にニールセンが実売ユニット数をトラックし始めてから最大の週間売上枚数の記録を樹立するというすごい勢い(それまでの記録は2000年3月にインシンクが記録した『No Strings Attached』の241万枚)。確かに去年の今頃は「世界が待ってたアデルの新譜が出た~」った感じでしたね。このシングルも最初の1位3週分をカットされてもなお堂々のトップ10入りでした。


#9: Don't Let Me Down ▲2 - The Chainsmokers Featuring Daya (#3 - 7/16-23)
<Hot 100 - 38 wks, Top 40 - 34 wks, Top 10 - 23 wks>


何といっても今年の出世頭といえば、このチェインスモーカーズの2人(NY出身のアンドリュー・タガートアレックス・ポール)でしょう。昨年「#SELFIE」(最高位16位)で出てきた時は、色物系のEDMユニットだとばかり思っていたのですが、その後「Roses」(最高位6位)で大ブレイクしてからはこの「Don't Let Me Down」そして次の「Closer」では一気に1位をゲットして2016年を代表する曲の一つにしてしまうという急上昇ぶりにはビックリ。良くも悪くも今のポップ・シーンを象徴するような「EDM + ポップ + ちょいヒップホップ + ダンサブル」というフォーミュラで見事に当てたこの二人、2017年も引き続き勢いを維持しそう。この曲にはピッツバーグ出身の女性ボーカルのデイヤ嬢をフィーチャーし、ちょっとカルヴィン・スミス+リアーナ風に迫ったのもヒットの要因かも。アルバム『Collage』より。


#8: Closer ▲2 - The Chainsmokers Featuring Halsey (#1 for 12 wks - 9/3-11/19)
<Hot 100 / Top 40 / Top 10 - 15 wks>


そしてそのチェインスモーカーズの二人が、こちらも新進シンガーのホールジー嬢をフィーチャーしたこの曲で今年後半のHot 100の首位を独占してしまったのは記憶に新しいところ。この曲ではフィーチャーされたホールジー嬢だけでなく、チェインスモーカーズの2人のボーカルもメインにフィーチャーされたのが、少しこれまでとは趣向が変わったのも当たった要因の一つかも。もちろんそれまでにヒットを重ねてモメンタムが積み上がっていて「それチェインスモーカーズの新曲だ!」とラジオやリスナーが飛びついた、というのも当然大きかったと思う。でもこれだけ売れても多分この二人のグラミー・ノミネートはダンス部門のみなんだろうなあ。


#7: Cheap Thrills ▲2 - Sia Featuring Sean Paul (#1 for 4 weeks - 8/6-27)
<Hot 100 - 39 wks, Top 40 - 28 wks, Top 10 - 18 wks>




その「Closer」に1位から引きずり下ろされたのが、シーアショーン・ポールという意表をつくコラボでソロ名義のブレイクヒット「Chandelier」(2014年最高位8位)以来のトップ10で彼女初のナンバーワンとなったこの曲。確かにラガトン風のリズムマシーンのビートが全編ベースになっているこの曲、いつものキャッチーな今風ポップのシーア節なんですが、イントロや随所にあの懐かしいショーン・ポールのトースティングがいいアクセントで入ってるのがやっぱこのヒットにつながった最大の要因なんでしょうねえ。ショーン・ポールにとっては2003年の「Get Busy」(3週1位)、ビヨンセにフィーチャーされた「Baby Boy」(9週1位)、2006年「Temperature」(1週1位)に続く通算4曲目の1位に。アルバム『This Is Acting』より。


#6. Stressed Out ▲4 - twenty one pilots (#2 - 2/27)
<Hot 100 - 44 wks, Top 40 - 41 wks, Top 10 - 14 wks>



そしてチェインスモーカーズと並んで今年大きくブレイクしたトウェンティ・ワン・パイロッツの最大のヒットにしてすべてのブレイクのはじまりがこの「Stressed Out」。ちょっとラップ風の導入部から一気にキャッチーなサビにつなげてしまうあたりのソングライティングセンスはかなりやはり高いものだなあと思うし、この楽曲あってこそのブレイクだったと言っていいんだろう。だからHot 100に1回登場しては1週で落ち、2回目の登場も1週で落ち、そして3回目の登場後通算21週目にして最高位の2位を記録、トータルHot100滞在週44週と、この集計期間中では最長のチャートインをしているスリーバー・ヒットにつながったんだと思う。アルバム『Blurryface』より。


#5. Panda ▲3 - Desiigner (#1 for 2 weeks - 5/7-14)
<Hot 100 - 38 wks, Top 40 - 32 wks, Top 10 - 17 wks>


あー出たよ、パンダ~(笑)
。ブルックリン出身今年まだ19歳の新人ラッパー、デザイイナー(としか読めないわな)ことシドニー・ロイエル・セルビー3世くんがカニエに見いだされてデビューしたら、いきなりそのハイプも後押しになったかいきなりナンバーワンヒットになったという今年ピコ太郎に次ぐ最大の色物ヒット。あと、スタイルとしては所謂最近はやりのトラップ・ラップってやつなのでそれもヒットの要因だったのかも。それでも年間5位とはねえ。
しかし何でパンダなんだよ(笑)。何でもデザイイナーくん、BMWのX6モデルがお気に入りでその顔がパンダっぽいから、というしょーもない理由で書いた曲らしい。多分この後二度と聴かないだろう、僕は。ちなみにヒップホップヘッドの息子もこの曲は「しょうがねえ」と苦笑いしていたな。アルバム『New English』より。


#4. Sorry ▲5 - Justin Bieber (#1 for 3 wks - 1/23-2/6)
<Hot 100 - 39* wks, Top 40 - 34* wks, Top 10 - 18* wks>


今年のカムバック賞をあげたいのはこのジャスティン・ビーバー。一時期はせっかく4週連続シングルリリース、なんていう昔の原田真二もびっくり(古い!)な企画やったのに出すシングル出すシングルことごとくヒットせず、なんてこともあってボロボロ状態だったのに、今回のアルバム『Purpose』ではスクリレックスとかブラッドことマイケル・タッカーとかいった今の第一線のEDMやEDM寄りR&Bのプロデューサーたちをうまく起用したのがはまったのか、アルバムは3年ぶりの全米No.1、収録の13曲全曲が2015/12/5付のチャートにチャートインするという快挙達成
その中でもこの「Sorry」は先行シングルのスクリレックスとのコラボ曲「Where Are U Now」(2015年7月最高位8位)、昨年大ヒットの「What Do You Mean」(同9月1週1位)に続くヒットで、このアルバムの典型的なEDMポップヒット。ジャスティンはもう一曲あるけど、さあそれはトップ3のどこに入っているか、乞うご期待ということで。


続きの完結編トップ3は明日アップします。お楽しみに。


2016年ビルボードHot 100 年間チャート大予想(#11〜#20)
 いやあ早いものでもうあと2日で12月突入。この時期の洋楽チャートファンで欠かせないのが、毎年の年間シングルチャートの予想。残念ながら老舗洋楽CDオンラインショップの「あめりかん・ぱい」さんでは数年前まで毎年年間チャート予想企画をやられてたんですが、最近ではそのイベントもなく、寂しい限りですが、チャートファンとしてはやはり今年もやりました年間チャート予想。

過去の的中率は60%程度とまあ可もなく不可もなくといった感じなんですが、同じメソッド(ビルボード誌Hot 100のチャートアクションや、滞在週数などを加味した集計方法)で今年も予想してみましたので取りあえず発表してみます。本来は、ニールセンの売り上げデータやストリーミングデータ等々を加算して集計するのが正しいと思いますが、そこはチャートマニアのお遊びということで(^^)。

ホンチャンの年間チャートは日本時間の水曜日真夜中くらいにビルボードのサイトにアップされると思いますので、それを見てまた反省会ブログもアップしたいと思います。

では11位〜20位の予想(カッコ内は最高位 - 最高位日付)。

#20:  Stitches ▲4 - Shawn Mendes (#4 - 2015/11/7)
<Hot 100 - 27 wks, Top 40 - 25 wks, Top 10 - 11 wks>


ShawnMendes_Stitches.jpg カナダ出身のネットから出てきたシンガーソングライター、ショーン・メンデスの初のトップ10ヒット。この曲はUKでも大ヒットして今年の1月に2週1位をマークしてます。新しいかたちのポップ・スターということで、今年はこのヒットの余勢を駆って、フィフス・ハーモニーカミーヤ・カベロ嬢とのデュエットヒット「I Know What You Did Last Summer」(最高位20位)、そしてどっか上にランクされてる「Treat You Better」と立て続けにヒットを放ってスターの座を確保してます。アルバム『Handwritten』より。

#19: Heathens - twenty one pilots (#2
- 9/24-10/15)
<
Hot 100 - 21 wks, Top 40 - 21 wks, Top 10 - 14 wks>


twenty one pilots - Heathen - Single (2016) [iTunes Plus AAC M4A]インディーバンドの極みと思っていたこのオハイオ出身の二人組、いやあ今年は見事にブレイクしたねえ。数年前日本にちょこちょこプロモーションで来てた時、面白いバンドだなあ、と嫁さんと言ってたけどこんなにビッグになるとはね。この曲はマーヴェル映画の『Suicide Squad』のサントラからのカットで、ちょっとレディへの「Creep」みたいなギター音が耳に残るけど基本的には地味なロックナンバーながらこんだけ大ヒットになったのは、この後上位に出てくる「Stressed Out」で大ブレイクしたからだね。残念ながら今年のブレイク頭、Chainsmokersの「Closer」のオバケヒットのおかげで2位どまり。

#18: Pillowtalk ▲2 - Zayn (#1
- 2/20)
<Hot 100 - 24 wks, Top 40 - 23 wks, Top 10 - 16 wks>


Zayn_Pillowtalk.jpg ツアーはいやだとごねてワンダイレクションを脱退したゼイン・マリック君、いきなりソロデビュー。で、初登場1位って何なのそれ。何となくジャスティン・ビーバー路線をなぞったような典型的今風エレクトロポップ。で当然というかその後はさっぱり評判を聞きません。こちらも1位を取ったアルバム『Mind Of Mine』より。

#17: Ride ▲- twenty one pilots (#5
- 9/10)
<Hot 100 - 35 wks, Top 40 - 26 wks, Top 10 - 13 wks>


twentyonepilots_Ride.jpgほらまた出てきたトウェンティ・ワン・パイロッツ。こちらは「Stressed Out」に続く彼ら2曲目のトップ10ヒットで、これで彼らの人気は決定づけられたね。どちらかというとこの曲が昔の彼らのイメージに近い、ちょっとくせのあるポップなメロディを持ったオルタナ・ロック・ナンバーで、ちょっとラガマフィン的な味わいもある一筋縄じゃない楽曲。こういう彼らの本分でヒットしたというのが強いところ。アルバム『Blurryface』より。

#16: This Is What You Came For ▲2 - Calvin Harris Featuring Rihanna (#3 - 8/6 & 20-27)
<Hot 100 - 28 wks, Top 40 - 28 wks, Top 10 - 19 wks)


This_Is_What_You_Came_For_cover.png ふられた男のパワー侮るなかれ。テイラー・スイフトにあっと言う間にふられてしまったカルヴィン、当代一のポップ・スター、リアーナと組んで2016年を代表するポップ・ダンス・ナンバーをヒットさせちゃった。でもこの曲の作者に名前を連ねているN. Sjobergというのが実はテイラーの変名だということらしく、実はカルヴィン、ふられた訳ではなかったのか?夏頃にダンス・チャート首位を3週マークした大ヒットとなったこの曲、来年リリース予定のアルバムに収録の予定らしい。

#15: Work From Home ▲3 - Fifth Harmony Featuring Ty Dolla $ign (#4 - 6/11-18)
<Hot 100 - 34 wks, Top 40 - 31 wks, Top 10 - 15 wks>


Work_From_Home_(featuring_Ty_Dolla_$ign)_(Official_Single_Cover)_by_Fifth_Harmony.png UKのX-ファクター卒業生の女の子5人組、フィフス・ハーモニーが去年の「Worth It」のブレイクに続いて今年当てたのがこの曲。LAのラッパー、タイ・ダラ・サインをフィーチャーしてちょっといけない風にしたのが当たったか、この曲、まず本国UKで4月に2位の大ヒットとなるや、すぐUSに飛び火して大ヒットに。あの「♫Work, work, work, work」というフレーズが確かに耳につく。この後彼女らは同様の路線を狙って今度はフェティ・ワップをフィーチャーした「All In My Head (Flex)」(最高位24位)を出すがちょっと下降気味かな。アルバム『7/27』より。

#14: I Took A Pill In Ibiza ▲2 - Mike Posner (#4 - 5/21)
<Hot 100 - 37 wks, Top 40 - 30 wks, Top 10 - 14 wks>


Mike_Posner_-_I_Took_a_Pill_in_Ibiza.png マイク・ポズナーといえば2010年に「Cooler Than Me」(最高位6位)でいきなりブレイクした後、しばらく声を聴かなかったのだけど、この「イビーザ島でクスリやっちゃったよ」っていうかなりヤバイだろう、それ!っていうこれもジャスティン・ビーバー風の曲で見事カムバック。この曲UKでも大ヒットで3月から4月にかけて4週1位を記録。その勢いでUSでもヒットした格好。アルバム『At Night, Alone』より。

#13: Can't Stop The Feeling! ▲3 - Justin Timberlake (#1
- 5/28)
<Hot 100 - 27 wks, Top 40 - 27 wks, Top 10 - 15 wks>


Justin_Timberlake_-_Cant_Stop_the_Feeling.png ゼインの「Pillowtalk」と並んで2016年初登場1位だったジャスティンのこの曲、この間11月に公開されたアニメ映画『Trolls』のサントラからの無茶無茶先行シングルカット。いつものジャスティンの80年代R&B風の洒脱なノリのダンス・ポップ・ナンバーが気持ちいい。映画ではアナ・ケンドリックス、ゾーウィ・デシャネル、ラッセル・ブランドなんていう楽しい面子と声の出演もしてるらしいジャスティン、ニューアルバムが待たれます。

#12:Needed Me ▲2 - Rihanna (#7 - 7/2 &16-8/6)
<Hot 100 - 41 wks, Top 40 - 31 wks, Top 10 - 16 wks>


Rihanna-Needed-Me.jpg 何だかリアーナの曲にしてはあんまり派手にヒットしてるって感じがしなかったこの曲、実は41週もHot 100にいて結構なヒットになってました。どちらかというと今年のリアーナドレイクをフィーチャーした「Work」の大ヒット(オバマ大統領もお気に入りだったらしいw)や、カルヴィン・ハリスの「This Is What You Came For」やドレイクの「Too Good」といった人のヒットにフィーチャーされてた曲なんかの印象が強かったかな。アルバム『Anti』より。

#11: 7 Years ▲3 - Lucas Graham (#2
- 4/9-23 & 5/7)
<Hot 100 - 36 wks, Top 40 - 27 wks, Top 10 - 15 wks>


7-Years-by-Lukas-Graham.jpg 何とデンマーク出身の4人組、ルーカス・グラハム(人の名前ではない)がUKで2月から3月にかけて5週間No.1ヒットとしたこの曲、すぐさまUSでも大ヒット。ちょっと人生のストーリー的な歌詞と、ちょっとノスタルジックなメロディのポップさが広く受けてこの大ヒットに。リアーナの「Work」とデザイナーの「Panda」に阻まれて惜しくも1位はならず。アルバム『Lucas Graham』より。

さあ、遅くなっちゃった。水曜日のホンチャンの年間チャート発表までに残りトップ10の予想アップできるかな。


テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

【年末企画】ビルボード誌Hot 100年間チャート大予想!結果とおさらい 
 さてビルボード誌の年間チャート、現地時間12/9、日本時間では12/10の朝に発表されましたので、先日行った予想結果をご報告しときましょう。
nicki-minaj-bb38-2015-billboard-225.jpg

発表されたHot 100年間チャート、トップ20は下記の通り。(カッコ内は最高位、1位と2位の場合は最高位週数付き)

1. (#1, 14 wks) Uptown Funk! - Mark Ronson Featuring Bruno Mars
2. (#2, 8 wks) Thinking Out Loud - Ed Sheeran
3. (#1, 12 wks) See You Again - Wiz Khalifa Featuring Charlie Puth

4. (#2, 3 wks) Trap Queen - Fetty Wap
5. (#2, 4 wks) Sugar - Maroon 5
6. (#4) Shut Up And Dance - Walk The Moon

7. (#1, 6 wks) Blank Space - Taylor Swift
8. (#3) Watch Me - Silento
9. (#3) Earned It (Fifty Shades Of Grey) - The Weeknd
10. (#1, 6 wks) The Hills - The Weeknd


11. (#1, 6 wks) Cheerleader - OMI
12. (#1, 3 wks) Can't Feel My Face - The Weeknd
13. (#3) Love Me Like You Do - Ellie Goulding
14. (#2, 3 wks) Take Me To Church - Hozier
15. (#1, 1 wk) Bad Blood - Taylor Swift Featuring Kendrick Lamar
16. (#4) Lean On - Major Lazer x DJ Snake Featuring M0
17. (#5) Want To Want Me - Jason Derulo
18. (#1, 4 wks*) Shake It Off - Taylor Swift
19. (#8) Where Are U Now - Skrillex & Diplo Featuring Justin Bieber
20. (#6) Fight Song - Rachel Platten


18位の「Shake It Off」が最高位1位を付けたのは生憎集計期間外だったので、やや低めになっているのは想定内。で、今年の自分の予想との比較結果のポイントは下記の通り。

トップ20の顔ぶれは全て的中!(トップ20「Hit Rate」100%)

毎年の予想で、トップ10、トップ20それぞれについて、メンツを当てた率を「Hit Rate」、順位までピタリと当てた率を「Match Rate」と勝手に呼んでおりますが(笑)今回はHit Rateがトップ10で90%、トップ20に至っては100%!という2007年から毎年末予想を初めた中ではベストの成績でした。何かうれしい。

トップ10のHit Rateも90%で、2008年、2011年に並ぶ好成績

トップ10の順位まで当てた「Match Rate」は1位のマーク・ロンソンと4位のフェティ・ワップの2曲のみ(上記リストでは赤字で表記)ですが、これ以外に7曲を順位はそれぞれ微妙に入れ替わっていたものの、10曲中9曲顔ぶれを当てることができました(上記リストでは緑字で表記)。2位のエド・シーランは僕の予想では3位、思いの外強かったのはやはりHot 100に52週、トップ40に50週という長期にわたるヒットがビルボード誌の集計上優位に働いたのですな。

さて、予想以外に今回の年間チャート結果で特筆すべきことが2つありました(Thanks to あめりかん・ぱい佐藤さん)。

1.アデルの「Hello」が集計期間中僅か3週チャートインで年間35位にランキング

11/14付 Hot 100で初登場1位でチャートインしたアデルの「Hello」は、集計期間中(11月末まで)は1位に3週いただけでした。それだけで年間チャートの35位というのは、たいへんなこと。ちなみに私の純粋順位ポイントと週数ポイントに基づく予想では、この曲は107位だったので、この特異さ、判って頂けると思います。
adele-hello.jpg

ビルボード誌の年間チャート集計も従来は順位ポイントと週数ポイント、及び最高位が上位の曲にはボーナスポイント、というフォーミュラだったようですが、ニールセン・サウンドスキャンによる実際の売上枚数やエアプレイ・ダウンロード・ストリーミング回数でチャートが組まれるようになった1991年以降は、それらのデータを使った、年間を通じた売上枚数やリスニング回数で集計されているようです。ただ、その結果が反映されている毎日のチャートの順位集計とは普通であれば大きく乖離しないはず。それが今回ここまで乖離したのは、やはりその3週間の「Hello」の売上、ダウンロード、エアプレイ、ストリーミングの数が桁外れに大きかったということなのでしょう。チャート新時代を反映する現象といえます。

2. ビルボード年間チャート史上初めてトップ40入りしていないヒットが年間チャート100位内にランキング

僕も毎年年間チャートの集計する時に、まずトップ40ヒットに絞ってデータを集計してきました。だいたい年間にトップ40入りするヒット曲というのは、200曲前後(2015年は186曲)なので、年間100位以内に入るにはトップ40入りしていることが普通は前提だと思われてきたのです。

ところが今年の年間チャートで異変発生。何と年間96位にニッキー・ジャム&エンリケ・イグレシアスの「El Perdon (Forgiveness)」という曲がランクイン。この曲実は、9/26と10/31の2週、最高位としては56位で終わっている曲なのです。なぜそういう曲が年間100位に入ったか?要因としては下記の2つが想定されます。

Nicky-Jam-Enrique-Iglesias-El-Perdon-English-Version-300x300.jpg 
  • Hot 100滞在週数が30週と、この順位の曲としては桁違いに長かった…Hot 100滞在30週というのは、大体最高位20位代くらいのヒットの平均的な滞在週数なので、そういう意味でこの曲は異常なロングヒットだったこと。
  • ラテン・ソング・チャートで30週1位のジャンル別ではメガヒットだった…この曲、3/21付から10/10付まで、連続30週、ラテン・ソング・チャートで1位でした。全米の音楽消費人口のかなりの割合がヒスパニック系であることを考えると、売上枚数やエアプレイ・ダウンロードその他でこの曲、かなりポイントを稼いだことが想定できたこと。
いやあ、チャートを長年見てるといろんなことがあります。だからチャート追っかけってやめられないんですよね〜
さて、いよいよグラミー賞候補も発表されたので、来週くらいから、毎年恒例グラミー予想もスタートします。こうご期待。

【年末企画】2015年ビルボード年間シングルチャートトップ3大予想!(完結編)
 さあ、昼飯も食ったしいよいよ年間チャートトップ3予想の発表です!
thinkingoutloud.jpg 

3: Thinking Out Loud ▲5 - Ed Sheeran
< Hot 100 = 52週、Top 40 = 50週、Top 10 = 23週、Top 5 = 16週、最高位 8週間 2位(1/31〜3/21付)>


年間チャート3位に予想したのは、エド・シーランのとってもとっても素敵なラブ・ソング、「Thinking Out Loud」。「70になっても僕は23の時のように君に首ったけのままに違いない/どんなに年を取って、頭が薄くなって、記憶もろくに定かでなくなって、昔みたいにうまくギターが弾けなくなっても、君は変わらず愛してくれるよね」というストレートに愛を語る歌詞が、多くの人の心に触れたのは間違いなく、この曲は今や結婚式のテーマソング定番曲になっているとか。ジョン・レノンの「Grow Old With Me」などに通じるテーマを、エドにしてはかなりソウルフルなボーカルで切々と歌ってます。古くから親交のあるスコットランド人のシンガーソングライター、エイミー・ワッジエドの共作によるこのロマンチックなバラードは、8週間2位で粘ったけど、マルーン5の「Sugar」同様、マーク・ロンソンの「Uptown Funk!」に阻まれて1位にはなれず。でもUKではちゃんと2週間1位を記録しています。またPVでは、エド自身がこれも珍しく主役を張って、FOX-TVのダンス・コンテスト番組「So You Think You Can Dance」の出演者、ブリタニー・チェリー嬢と見事なダンスを披露してます。個人的にも今年とても好きだった歌の一つですが、本番の年間チャートでは何位に入ってくるのでしょうか。

#2: See You Again ▲3 - Wiz Khalifa Featuring Charlie Puth
< Hot 100 = 36週、Top 40 = 33週、Top 10 =  19週、Top 5 = 17週、最高位 12週間1位(4/25〜5/30 & 6/13〜7/18付)>


年間チャート2位に予想したのは、3位に予想したエド・シーランの曲とは全く違う意味で、でも同じように胸に迫る感動を与えてくれる、ウィズ・カリファ・フィーチャリング・チャーリー・プースの「See You Again」。皆さんご存知の通り、映画「ワイルド・スピード」シリーズ第7作「ワイルド・スピードSKY  MISSION(原題:Furious 7)」のテーマソング。このシリーズのメイン・キャラの一人、ブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーが2013年11月30日、40歳の若さで自動車事故で他界した後に完成されたこの7作目、ポールが既に故人にも関わらず、途中まで撮影したセグメントとポールの弟2人の代演で作り上げられていますが、彼の死を知らなかったら、ポールが全編演じていると信じてしまえるほどの出来上がり。その出来の完璧さが余計に悲しみを誘い、エンドシーンでブライアンの車がドミニクの車と分岐で別れて家族の元に帰っていくシーンに被さって流れるこの曲の呼ぶ感動は、特にこのシリーズを追ってきたファンにとっては半端じゃない。映画、是非観て下さい。

またこの曲のピアノバラードの部分を書いたチャーリー・プースはニュージャージー州出身のシンガーソングライターで、2013年にNYのバークレー音楽院を卒業したばかりの、期待の新人。この曲で、そのサム・スミスを思わせるボーカルで一躍注目を集め、この後メーガン・トレイナーとのデュエットで、70年代ソウルへのオマージュ曲「Marvin Gaye」をヒットさせるなど、2015年の新人で際立った活躍をした一人。ラップのパートを書いたウィズ・カリファも家族や友情をテーマにした渋いリリックを、抑えたパフォーマンスでいい感じで演ってます。この曲も2015年を代表する曲には間違いなく、おそらく2015年グラミー賞のレコード・オブ・ジ・イヤーのノミネート候補曲といって間違いないでしょう。UKでも4月に2週間1位を記録しています。

さあ、いよいよ1位の予想ですが...もう判ってますよねw

1: Uptown Funk! ▲9 - Mark Ronson Featuring Bruno Mars
< Hot 100 = 52週、Top 40 = 52週、Top 10 = 31週、Top 5 = 25週、最高位 14週間 1位(1/17〜4/18付)>


年間チャート第1位に予想したのは(って、正直最初からこれになっちゃうよな、と思ってましたが)、マーク・ロンソン+ブルーノ・マーズの「Uptown Funk!」。まあこの曲も今年の前半、どこに行ってもかかりまくってましたよね。何と言ってもテイラーの「Blank Space」を1/17付のチャートで蹴落としてから14週連続1位。そして今回の集計対象曲の中で唯一、期間中全ての週でトップ40入りしてた曲、というか今週現在で未だにトップ40にいて現在トップ40在籍55週目という、まあお化けヒットといっていい曲でしたね。アデルエイミー・ワインハウスなどのプロデューサーとしてサウンド・メイカーとしては既に実績充分のマーク・ロンソンですが、USのトップ40ヒットはこれが初めてながら、900万枚売上ダウンロードを記録。ジェームス・ブラウンプリンス・ファミリーのファンク・グループ、ザ・タイムあたりのオマージュともなっているこのファンク・ポップ・チューン、ブルーノのボーカル起用も大正解で、まさしく英米の2015年を代表するメガ・ヒットとなりました(UKでは3週1位を記録)。しかも集計してみて分かったのは、2位の「See You Again」のポイントの約1.5倍のポイントでブッチギリの1位。アルバム「Uptown Special」よりのカットでした。

2015年のビルボードHot 100年間チャート予想どうだったでしょうか。あなた自身の予想と比較してどうでしたか?また、今年あまり最新ヒットを追っかけていなかった方には、今年のヒットの総括として楽しんで頂ければと思います。また正式にビルボードからの年間チャートが発表されたら、その検証比較ブログもやりますので。

またこの後年末年始企画としては「2015年 My Best Album」「恒例グラミー賞大予想」などを予定していますのでお楽しみに。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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