Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 4、5-1位)

【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 4、5-1位)


さてこの年間チャート予想もいよいよ完結編、最後のトップ5。ここまでくれば今年のチャートを追ってる人は「あとはあれと、あれ」とだいたい予想は付いてると思いますがその順番がどうか?ではさっそくトップ5予想、行ってみましょう。


5. Closer ▲7 - The Chainsmokers Featuring Halsey

(Hot 100 - 37週、Top 40 - 37週、Top 10 - 17週、Top 5 - 14週)

(2016.9/3-11/19付 12週1位、ただし集計期間中は1位なし)

Chainsmokers Halsey Closer


昨年も12週1位というオバケヒットぶりで、年間チャート10位に食い込んだチェインスモーカーズ、今年も8位予想の「Something Just Like This」と並んで、2年連続年間トップ10入りの予想です。ちょうど去年の秋延々と1位を続け、メジャー・レザーの「Cold Water」とトウェンティワン・パイロッツの「Heathen」の2曲のNo.1を阻止したこの曲、もう一つのポイントとしてはフィーチャーされたホルジーことアシュリー・ニコレット・フランジペイン嬢のキャリア・ブレイクに強力に貢献したことでしょう。この前も彼女は「New Americana」という曲を2015年に小ヒットさせてましたが、この曲で一躍メインストリームに飛び出し、この後ソロで「Now Or Never」(今年7-8月に最高位17位)、そして現在ヒット中の「Bad At Love」(14位上昇中)と立て続けにヒットを飛ばしています。

2年連続年間チャートトップ10というと、もう大分長いこと出てない気がするなあ。今ちょっと過去10年くらい調べてみたけど2年連続で年間トップ10入ってる曲はないので(これから実は出張なので時間がないですが、後でもっと遡って調べてみます)、もしホントにこの予想が大体当たったら久しぶりに実に記録的なオバケヒット、ということになりますね。





4. Bad And Boujee ▲4 - Migos Featuring Lil Uzi Vert

(Hot 100 - 36週、Top 40 - 31週、Top 10 - 14週、Top 5 - 13週)

2017.1.21 & 2.4-11付 3週1位)

Migos Lil Uzi Vert Bad And Boujiee


さあ出ました、今年の新しいラップ・スター2組(アトランタ出身のラップ・トリオ、ミゴスリル・ウジ・ヴァート)のコラボによる今年最大のトラップ・ヒット。一部のヒップホップ・プレスがこの曲をあのジェイムス・ブラウンの「Super Bad」になぞらえてるというほど、昨年10月にリリースされて以来ヒップホップ・コミュニティでの支持を集めた、確かにクールなグルーヴが70年代のJBのファンク・ナンバーの雰囲気に近いものを感じさせる、ただのトラップではないナンバー。

この曲は今年の1月に一気にチャートを上って1位になった次の週にエド・シーランの「Shape Of You」に1位を奪われたのだけど、ちょうど同じタイミングで2017年のゴールデン・グローブ賞授賞式で、TVシリーズの最優秀男優賞を獲得したドナルド・グローヴァーが受賞スピーチで「ミゴスのこの曲、最高だぜ!」とコメントしたのが、スポティファイ等のストリーミングをガツーンとブーストしたこともあり、すぐさま1位をエドから奪回した、という経緯もあった。ちなみにこのダニー・グローヴァーもラッパーで、ラッパーネームをチャイルディッシュ・ガンビーノという。そう、今回の第60回グラミー賞で最優秀アルバム部門を含む5部門でノミネートされた、あのチャイルディッシュ・ガンビーノミゴスのこの曲のヒットに一役買った彼が、同じくグラミーの最優秀ラップ部門でノミネートされたこの曲と並んで見事受賞を果たすか?ちょっと面白そうです。





さて、いよいよトップ3。


3. That's What I Like ▲6 - Bruno Mars

(Hot 100 - 43週、Top 40 - 40週、Top 10 - 28週、Top 5 - 24週)

(2017.5.13付 1週1位)


Bruno Mars Thats What I Like 

おお、この曲ここで登場。1位は一週のみだったけど、トップ10に28週間という、今回の集計曲の中で2番目に長い上位君臨のかいあって、年間予想3位に食い込んだ、ブルーノ・マーズの「That's What I Like」。いやでも今年この曲の強さは凄いものがありました。Hot 100ではこの次に出てくる2曲に阻まれて1週のみの1位でしたが、ホットR&B/ヒップホップ・ソングチャートでは通算10週1位、ホットR&Bソング/チャートでは何と20週1位という、去年のザ・ウィークンド「Starboy」や一昨年のドレイクOne Dance」に匹敵する今年のナンバーワンR&Bヒットでした。

アルバム『24K Magic』の中でも「Versace On The Floor」共々、1,2を争う佳曲だったこの曲、ヒットするべくしてヒットしたという感じで、今回の60回グラミー賞でも堂々ソング・オブ・ジ・イヤーの候補の一角を占めて、かなり本命に近いのでは、と個人的には思っています。

今回からプロデューサーチームを一人入れ替えて、従来のSmeezingtonsブルーノ、フィリップ・ローレンス、アリ・レヴィン)からShampoo Press & Curlブルーノ、フィリップ、ブローディ・ブラウン)と名前も変えたけど、ブリブリの70~80年代のソウル・ファンクへのオマージュ満点のサウンド・プロダクションは変わらず。一部のアフリカン・アメリカン・アーティストから前作リリース時に上がっていたビーフも、最近ではこの実績の前に陰を潜めて名実ともにR&Bシーンのトップ・アーティストとしてのポジションを盤石にしたブルーノ、次の一手が楽しみですね。





2.Despacito ▲8 - Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber

(Hot 100 - 43週、Top 40 - 30週、Top 10 - 25週、Top 5 - 23週)

(2017.5.27-9.9付 16週1位)

Despacito.jpg


出た~(笑)いろんな意味で2017年のポップ・シーンを代表するというか、後々までも「2017ってデスパシートの年だったよね」と語られるであろう、このヒット、1996年のあの「マカレナ」以来の英語以外の歌詞をメインとするナンバー・ワン・ヒットだったというのと、16週1位という1996年のマライヤ・キャリー&ボーイズIIメンの「One Sweet Day」以来のHot 100 最長ナンバーワン記録に並んだ(新記録はテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」に阻止されました)ということで2017年を代表する1曲といっていい

当初はプエルトリコのシンガー、ルイス・フォンジが同じプエルトリカンの「ラガトンの帝王ダディ・ヤンキーをフィーチャーしたラテン・ヒットで、Hot 100には2月にエントリー、下半分をしばらくウロウロしていたのが、ジャスティン・ビーバーをフィーチャーしたリミックス・バージョンが5月にリリースされた途端、48位→9位→4位→3位→1位と急上昇。そこから16週延々1位をキープしたという大ヒットに。

当然ラテンチャートでのパフォーマンスも凄く、何と35週間1位という、2014年エンリケ・イグレシアスがセルフ・カバーで41週間1位を続けた「Bailando」以来の記録的ヒットになりました。

このヒットのおかげで他のラテン・アーティストの曲がHot 100にクロスオーバーするという副次効果もあり、10月には同様のフォーミュラで、J.バルヴィンウィリー・ウィリアムの「Mi Gente」がビヨンセをフィーチャーしたリミックスで最高位3位を付けるなど、時ならぬラテン・ブームでチャートが賑わう状況に

グラミー賞でもレコード・オブ・ジ・イヤーソング・オブ・ジ・イヤーの主要2賞にノミネートされた「Despacito」、来年1月のグラミーでも旋風を起こすのか、乞うご期待。





さていよいよ1位。そう、あの曲ですよねえ。


1. Shape Of You ▲7 - Ed Sheeran

(Hot 100 - 44週、Top 40 - 44週、Top 10 - 33週、Top 5 - 27週)

(2017.1.28 & 2.18-4.29付 12週1位)

Ed Sheeran Shape of You


てっきり「Despacito」が1位だと思ったんですが、蓋を開けてみるとエド・シーラン2017年の年間堂々第1位の予想となりました。ポイント数でもこの曲と「Despacito」がブルーノの「That's What I Like」に大差を付けて、ぶっちぎりのポジションなんですが、この曲と「Despacito」の差もかなりあって、実際の年間チャートでも同様の順位となっているかどうか大いに興味あるところ。

昨年末にリリースされたアルバム『÷(Divide)』からの第1弾シングルのこの曲、それまでの叙情的な歌詞とサウンドのエドの曲とはひと味異なり、シンセ音をサンプルして作ったループをベースに「君の体の形が大好きなんだ」とひたすら直情的に歌うというスタイルの曲。でもこのサンプリング・ループを使ったスタイルは、従来から彼がライヴでよくやっていて、一昨年だったかグラミー賞授賞式でも、ステージ上たった一人でサンプラーを駆使しながら、アコギをパーカッション的に使った音とキーボード音でループを作って、ワンマンバンド・パフォーマンスをしていたのが強く印象に残っています。

このアルバムリリース時は、収録曲が全曲Hot 100にチャートインする、という最近だとドレイク、ビヨンセ、ケンドリック・ラマー、そしてフューチャーといったR&B・ヒップホップ系アーティストしか達成していなかったことを軽々とやってのけるあたり、彼の人気の根強さを物語ってますね。年明け4月に来日延期となったエド、チケットはもう入手困難のようですが、運良くチケット確保できた方は存分に楽しんで来て下さい。あーうらやましい(^^)





ということでいかがだったでしょうか、2017年年間チャート予想。多くの方を今のチャートから遠ざけていると思われるラップ・ヒップホップヒットも、よくよく聴くと結構興味深いアーティストや楽曲もあり、またそうしたラップ・ヒップホップ以外のスタイルのメインストリーム・ポップやEDMなどのヒット曲、はやりものもしっかり上位を占めていることを振り替えることができたのでは、と思ってます。残念ながらロック系のアーティストは今回イマジン・ドラゴンズくらいでやや陰が薄かったのですが、ロック系はどちらかというとストリーミングとライヴでファンを掴んで稼ぐ、というビジネスモデルが最近の主流なのが、Hot 100上位のロック不在の状況に拍車をかけているようです。ただ今年はそのイマジン・ドラゴンズ以外にもオレゴン州ポートランド出身のポーチュガル・ザ・マンがデビューヒット「Feel It Still」で全米4位のヒットを放つなど、いくつかの新しいロック系バンドがHot 100でも躍進してくれましたので2018年には更にそうしたロック系アーティストの躍進を期待したいものですね。



ということで【年末恒例企画】シリーズ第2弾は、My Best Album of 2017を行きたいと思いますが、今日から3日間出張なので(笑)今度の週末あたりまでにポストしたいと思います。ではお楽しみに!

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【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 3、10-6位)

【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 3、10-6位)


一昨日はいよいよ1/28(日本時間1/29)に発表の第60回グラミー賞のノミネーションが発表になり、予想通りブルーノ・マーズケンドリック・ラマー、そして今年を後に振り返って必ず思い出されるであろう「Despacito」などが順当にノミネートされる一方、何とチャイルディッシュ・ガンビーノジェイZという、ヒップホップ・シーンでも片や今時の音像系のサウンドを繰り出す若手と大ベテランというある意味全く対照的な二人がそれぞれ5部門、8部門(今回最多)ノミネートという全く予想外の展開もあり、驚くと共になかなか予想作業が楽しそうだな、と思った次第。グラミー予想については、この【年末恒例企画】シリーズで後ほどお届けしますので乞うご期待。


ということで、年間チャート予想、トップ10です。


10. Believer - Imagine Dragons

(Hot 100 - 40週、Top 40 - 29週、Top 10 - 14週、Top 5 - 5週)

2017.8.26 & 9.9付 最高位4位)


Imagine Dragons Believer


10位はイマジン・ドラゴンズのアルバム『Evolve』からの第1弾シングル、「Believer」がランクイン。ちょうど4年前の第56回グラミー賞で彼らの「Radioactive」がレコード・オブ・ジ・イヤーにノミネートされ、授賞式でユニークな和太鼓を配したパフォーマンスと、その年新人賞部門ノミネートだったケンドリック・ラマーとの共演が印象的だったイマジン・ドラゴンズ。その後のアルバムが今ひとつだったんですが、今回のアルバムからはこの「Believer」と「Thunder」(現在Hot 100最高位4位をマーク中)と2曲のトップ10を出し、復活した感のある彼ら

今回のこの曲も彼ららしい、パーカッシヴなイントロからドラマティックに展開していくスケールの大きい楽曲で、彼らにとっては2013年の「Demons」(最高位6位)以来、3曲目のトップ10ヒットになりました。今回のグラミーでは今ヒット中の「Thunder」が最優秀ポップ・デュオ/グループ部門、アルバム『Evolve』が最優秀ポップ・ボーカル・アルバム部門にノミネートされていて、ロック系メインストリーム・アーティストとしての存在感を示してます

この曲は彼ららしく、2月に43位で初登場後ランクダウンとランクアップを繰り返して、チャートイン21週目でやっとトップ10入り、そこから7週かけて最高位4位にたどり着いたというロングヒット。オルタナティヴ・チャートでも、4月から6月にかけて通算13週1位を記録2017年を代表するロックヒットの一つになりました。

今回もグラミーでスケールの大きいパフォーマンスを見せてくれるのではと個人的には期待大ですわ。




9. Congratulations ▲5 - Post Malone Featuring Quavo

(Hot 100 - 45週、Top 40 - 41週、Top 10 - 6週)

2017.7.8-15付 最高位8位)


Post Malone Congratulations


これまでもミゴスリル・ウジ・ヴァートなど数々の新世代のヒップホップ・アーティストを紹介してきましたが、年間9位に入ったのもそうした新世代のヒップホップ・アクトながらちょっとユニークなキャラを持ったポスト・マローンことオースティン・リチャード・ポスト君、22歳。白人ラッパーのポスト・マローンは、ヒップホップだけでなくフォークやR&B、果てはエレクトロっぽいサウンドも駆使しながら、ラップと歌を行ったり来たりするというハイブリッドな感じの奴で、90年代にブレイクしたキッド・ロックエヴァーラストといった連中の系譜を汲みながら今風に発展したスタイルのアーティストということになるかと

去年1月にNBA往年のスター、アレン・アイヴァーソン選手へのトリビュートを込めた「White Iverson」が、サウンドクラウドとYouTubeで人気を集めて初のヒット(最高位14位)となり、ポスト・マローンの存在をシーンとファンに印象づけた。昨年末にリリースされたこの「Congratulations」はやはり今年大きくブレイクしたトラップ・デュオ、ミゴスの片割れクエイヴォをフィーチャーしたよりトラップ寄りのサウンドの曲ながらドリーミーなサウンドが魅力で、折からのトラップ勢の盛り上がりにシンクロするようにヒットして彼にとって初のトップ10ヒットに。しかもこの後リリースした、これも若手ラッパーの21サヴェージをフィーチャーした「Rockstar」はとうとうHot 100に2位初登場、4週後に1位を獲得して今週現在6週目の1位を付けている、来年の年間チャートでは上位に入って来そうなヒットになってます。あっという間にトップに駆け上がった感のあるポスト・マローン、今年のグラミー新人賞部門にはノミネートされなかったものの、ただのハードコア、トラップ・ラッパーでないので若者を中心により広いリスナー層を確保してると思われ、今後もしばらくは快進撃が続くかな、と見てます。





8. Something Just Like This ▲ - The Chainsmokers & Coldplay

(Hot 100 - 38週、Top 40 - 36週、Top 10 - 17週、Top 5 - 4週)

(2017.4.15付 最高位3位)


Chainsmokers Coldplay Something Just Like this


今やポップ・EDMシーンの代表選手的なイメージにのし上がった感のあるチェインスモーカーズ。2015年にローゼズをフィーチャーした「Roses」(最高位6位)の大ヒットでブレークした頃は無名女性ボーカリストをフィーチャーして相乗効果でヒットを飛ばす、というフォーミュラで「Don't Let Me Down」(フィーチャリング・デイヤ、2016年最高位3位)、「Closer」(フィーチャリング・ホルジー、同年12週1位)とヒットを立て続けに飛ばしてたけど、今年に入って彼らだけのクレジットの「Paris」(6位)の後にドロップした大ヒットが、何とあのコールドプレイとコラボったこの曲。

これが前回の「Closer」同様、ダンス・トラック・チャートで通算24週1位をマークするという、2017年のEDMを代表する大ヒット。まあコールドプレイとの組み合わせだとリスナー層の拡大相乗効果もかなりあったんだろうなあ、って感じ。ただし彼らは毎回グラミーではあまり評価されておらず、今回のノミネートでもこの曲が最優秀ポップ・デュオ/グループ部門でノミネートされているのみ。まあこれだけヒット曲続けて出せればライヴでもかなりもうけたと思うし御の字でしょう。





7. Body Like A Back Road ▲4 - Sam Hunt

(Hot 100 - 41週、Top 40 - 38週、Top 10 - 8週)

(2017.4.22付 最高位6位)

Sam Hunt Body Like A Back Road


間違いなく2017年のチャート関係の10大ニュースの一つとして特筆されるのは、サム・ハントのこの曲のホット・カントリー・ソング・チャートでの34週1位という、2013年フロリダ・ジョージア・ラインの「Cruise」の24週を遙かに上回る長期政権記録を達成したこと。これまでも「Leave The Night On」(2014年最高位30位)「Take Your Time」(2015年20位)「House Party」(同26位)の3曲のカントリー#1シングルを積み上げてきたサムが、ここに来て一気に大躍進した格好Hot 100でのトップ10ヒットもこれが始めてで、カントリー特区から全国区に躍進をこの曲で果たしたわけです。

彼のスタイルはいわゆる伝統的なカントリーだけではなく、R.ケリージニュワイン、アッシャーにも影響を受けたと自認しているように、R&B的な歌唱スタイルや楽曲要素に特徴がある当たりが、カントリーだけでないリスナーを掴んでいる要因なんでしょう。当然のごとく今回のグラミーでは最優秀カントリー・ソング、最優秀カントリー・ソロ部門に堂々のノミネート、強力な受賞候補の一角を占めてます。





6. Say You Won't Let Go ▲2 - James Arthur

(Hot 100 - 49週、Top 40 - 39週)

(2017.6.3 & 24付 最高位11位)


James Arthur Say You Wont Let Go


10位から6位までは、11位~20位と趣が異なりヒップホップ以外のいろんなジャンルが登場してるので、比較的今回のアップは楽しんで読んで頂けてるでしょうか(笑)

さて最高位11位ながら、Hot 100 49週という長期に亘るヒットで、年間予想6位に入って来たのは、UKのアメ・アド「X-Factor」の2013年チャンピオン、ジェイムス・アーサー。その人の良さそうなルックスとは裏腹に上半身を覆うタトゥーと、アコギを主体とした自作のトルバドゥール・スタイルの楽曲から「もう一人のエド・シーラン」的なイメージのジェイムス君、この曲もそういったスタイルの心にしみるバラード曲で、本国UKでは去年の9月から10月にかけて3週間No.1と大ヒットしたのが今年になってUSでもヒットとなったもの。

最初はUSでは無名だったこともあってか、Hot 100には去年11月に100位初登場。そこから33週かけてジワジワと上昇して最高位を付けたイマジン・ドラゴンズの向こうを張るロングヒットとなり、年間のこの順位まで着けました。こういうヒットだったらグラミーでもポップ部門とかにノミネートされてもよさそうなんだけど、何故かノミネートからは外れてます。でも2017年を代表する渋いヒット、もっと多くの人に聴いて欲しいなあ、と思うのは僕だけか。





さてあといよいよ5曲。今週末までには年間チャート予想をコンプリートしたいと思ってます。お楽しみに。

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【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 2、15-11位)

【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 2、15-11位)


年間チャート予想、11位までを今日はカウントダウンします。では15位。


15. Unforgettable ▲4 - French Montana Featuring Swae Lee

(Hot 100 - 31週、Top 40 - 27週、Top 10 - 16週、Top 5 - 4週)

2017.8.19-26付 最高位3位)

French Montana Unforgettable


このフレンチ・モンタナことカリーム・カーバウチ(ステージネームはモロッコ移民系でフランス語話せるので)、今時のラッパーのパターン通り、数多くのミックステープのリリースを通じてマイアミ・ラップシーンのドン、リック・ロスP.ディディバッド・ボーイなどに見いだされて、2013年にアルバム『Excuse My French』(英語で汚い言葉を使う前に断りで言う決まり文句w)と、リック・ロス、ドレイク、リル・ウェインをフィーチャーした「Pop That」(最高位36位)でブレイクした、ここ数年でグンと伸してきた、ブロンクス出のイースト・サイド・ラップの流れを汲む正統派のラッパー(トラップではない)。

ここに来るまでは「Pop That」以来シーンではかなりビッグになってたけど、メインストリーム・アクト、という感じではなかったが、今回のスウェイ・リー(これもここ数年で一気にビッグになったミシシッピ州テュペロ出身のヒップホップ・デュオ、レイ・シュリマードの片割れ)を全面的にボーカルにフィーチャーしたこの「Unforgettable」で一気にブレイクした感じ。確かに2パックとかにも通じるストイックなラップ・スタイルの「Pop That」や「No Shopping」(2016年最高位36位)に比べるとちょっとDJプレミアを思わせるトラックや、歌が前面に出てる楽曲構成といい、ぐっとメインストリーム感が増したのは事実アデルエイミー・ワインハウス、ラナ・デル・レイとかが好きだというレンチ、これに合わせてリリースした2枚目のメジャーアルバム『Jungle Rules』も好調に全米3位ということで今後はメインストリーム路線を突っ走るんだろうなあ。ラップのセンスとか、トラックの感じが大分洗練されてきているので今後に期待。





14. Location ▲3 - Khalid

(Hot 100 - 43週、Top 40 - 31週)

2017.5.13付 最高位16位)


Khalid Location


と、ここまで見てきて「なーんかやっぱ最近のヒットってラップばっかりなんだ。やだなあ」と思ってたあなた、ご安心下さい。ちゃんとラップ以外の曲もヒットしてますから(笑)。ということで2017年話題のテキサス出身の新人R&Bシンガー、カリード君の登場です。若干19歳にしてその歌唱表現力と独特の歌声、そして自ら書く楽曲とサウンドはどこかあのジェイムス・ブレイクを彷彿とさせる異次元感というかドリーミー感が漂う、個性満点ながら聴く者の心を休ませてくれる、そんなシンガー。

自身も今時の若者らしく、ケンドリック・ラマーチャンス・ザ・ラッパー、フランク・オーシャンが好きという一方、その当のジェイムス・ブレイクファーザー・ジョン・ミスティ(元フリート・フォクシズのメンバーでフォーク・オルタナティヴ・ロックのアーティスト)の影響を受けた、と言ってるあたりただの19歳のアフリカン・アメリカンじゃないなあ、と感じさせる。このデビューヒット「Location」もそんな魅力がアピールしたのか、最高位16位にもかかわらず、Hot 100に43週も居座るロング・ヒットとなって年間でもこの位置に。デビューアルバム『American Teen』も全米チャート4位初登場、R&Bアルバムチャートでも通算9週間1位を記録するなど、グラミー賞新人賞部門だけでなく、R&Bアルバム部門でもかなりの本命になるんじゃないか、と見てます。今後のR&Bを担うこと間違いなしの大型新人、要注目ですぞ。




13. 24K Magic ▲4 - Bruno Mars

(Hot 100 - 36週、Top 40 - 32週、Top 10 - 10週、Top 5 - 7週)

(2016.12.10 & 24-2017.1.7付 最高位4位)

Bruno Mars 24k magic


さあブルーノファンの皆様、お待たせしました。ちょうど去年の今頃リリースされたニューアルバムからシングル・カットされて、中年以上のポップ、R&Bファンの皆さんに愛されていたこの「24K Magic」もちゃんと年間チャート上位に入って来ています。マーク・ロンソンの「Uptown Funk」のメガヒットで80年代R&B/ファンク・サウンドで当てた路線を踏襲しているサウンド(でもプロデュースは自らのチーム、スミージングトン改めシャンプー・プレス&カールによるものでマークは入っていない)でヒットを拾いに来たのがこの曲。「Uptown Funk」に比べて今回はよりザップジャーを思わせるボコーダーと、よりダウン・トゥ・アースなファンキー・グルーヴを強調してるのが違いだけど、同じ路線でこの当たりのサウンドに思わず体が動いてしまう、80年代R&Bラヴァーのファンをガッチリ掴んでるなあ。僕も捕まれたもん(笑)。これか、この後出てくる今年のもう一曲の大ヒット「That's What I Like」のどちらかはおそらくグラミーレコード・オブ・ジ・イヤー部門には間違いなくノミネートされるだろうね。2年前のグラミーで「Uptown Funk」でROY取ったのを再現するか、見物ですね。




12. Black Beatles ▲4 - Rae Sremmurd Featuring Gucci Mane

(Hot 100 - 18週、Top 40 - 18週、Top 10 - 12週、Top 5 - 10週)

(2016.11.26-12/31 & 2017/1/14付 7週1位)

Rae Sremmurd Black Beatles


さて、先ほどフレンチ・モンタナのところで片割れのスウェイ・リーがフィーチャーされてたというので名前が出てきたヒップホップ・デュオのレイ・シュリマード。2014年に今や売れっ子のヒップホップ・プロデューサー、マイク・ウィル・メイド・イット(本名マイケル・レン・ウィリアムス)の肝いりで出したシングル「No Flex Zone!!」(最高位36位)、「No Type」(16位)、「Throw Sum Mo」(30位)の立て続けのヒットでヒップホップ・シーンに旋風のように登場、アルバム『SremmLife』も初登場5位と一気にスターダムに駆け上がったスウェイ・リースリム・ジミの兄弟デュオが完全に化けたのがこの不遜とも思えるタイトルの「Black Beatles」。アトランタ出身のこちらも最近ノリに乗ってるラッパー、グッチ・メインをフィーチャーしたこのナンバーは、トラックもラップ自体もそんなにヒット性が高いような強烈さはないけど、この曲がリリースされると同時にYouTubeを中心にこの曲をバックトラックにして、いろんな人々がマネキンのようにフリーズしている様子を録った動画がネット上でヴァイラル状態になったことで爆発的なヒットになったという、ネット時代ならではのヒット曲なのです。一般人のみならず、NFLの選手やマンチェスター・ユナイテッドのサッカー選手などがこのブームに乗った動画をアップするなどするうちに7週間1位という、2017年では3番目の長期政権のNo.1ヒットになったこの曲、正直個人的にはレイ・シュリマードというアーティスト自体もあんまり面白いとは思わないんですよねえ。まあ時代の徒花的なグループであり、ヒットなのかなあと。この後「Swang」(最高位26位)のヒットは出てるけど、この調子を持続できるのか、またソロアルバム発表をアナウンスしているスウェイ・リーのソロ作がどの程度売れるのかにかかってる部分は大きいような気が。いろんな意味で2017年の全米ヒット・シーンを象徴する曲だったような気がします





11. Humble. - Kendrick Lamar

(Hot 100 - 32週、Top 40 - 30週、Top 10 - 15週、Top 5 - 11週)

(2016.5.6付 1週1位)

Kendrick Lamar Humble


一方、ヒップホップ・シーンで盤石の存在感を維持しているケンドリック・ラマー。2 年前のグラミーで惜しくもテイラーの『1989』に受賞は譲ったものの、21世紀のヒップホップを代表する作品『To Pimp A Butterfly』 がアルバム部門にノミネートされ、余裕でラップ・アルバム部門を受賞して以来、満を持してリリースされた『DAMN.』は前作からスタイルを大きく変えて、社会性やメッセージから離れたパーソナルでよりラップ自体にこだわった作品になってて、またそのレベルが高いのに唸ってしまった、そんな作品だったと思う。U2リアーナなど広いゲストをフィーチャーしたこのアルバムの中でこの「Humble.」が特に突出したトラックとは思わないけど、彼のラップスキルを強調したトラックという意味では強力なトラックで、Hot 100で初登場2位、翌週3位にブルーノの「That's What I Like」に押されて3位に後退したものの、その翌週見事に初の1位をゲット。前作に比べてストイックな作風のため、グラミーのアルバム部門のノミネートは微妙なところだけど、ラップ部門ではドレイクと最優秀アルバム部門を争うのは間違いないところ。カマシ・ワシントン、サンダーキャット、テラス・マーティンなど自分を中心としたミュージシャンのサークルをどんどん広げていることといい、やっぱこの男は凄いですわ。





ということで次回はいよいよトップ10予想、行きますのでお楽しみに。

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【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 1、20-16位)

【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 1、20-16位)


さて勝手に銘打った【年末恒例企画】シリーズ、これから年末~年始にかけてこの時期に関係した企画でブログをお送りします。だいたい毎年やってることなんですが、その年の気分によってやらなかったりすることも多く、唯一ここ10年以上ちゃんと毎年やってるのはグラミー賞予想授賞式生ブログくらいなんですが、ちょっと今年はいろいろやってみようかな、と思って銘打った次第。途中で挫折するかもしれませんが(笑)まあそれもご愛敬と。


で、第一弾は「Hot 100年間チャート予想」。この予想自体は1999年から程度のばらつきは別にしてずっとやっていて今年で19年目という個人的年末恒例儀式みたいなもんでして。数年前まではチャートファンにはお馴染みのCD通販ショップ「あめりかんぱい」さんが懸賞形式で予想を募っていて、当たるとストア・クレジットを頂いたりしてたんですが、それももうなくなってしばらく経ちます。だからといってこの予想やめるのもつまんないし、その年その年の流行り歌の総決算、と言う観点では意義あるということで今年もやってみました。


今年の流行り歌といえば、久しぶりに最長ナンバーワン記録に並んで、かつ外国語によるナンバーワンヒットということでいうとあの1996年の「Macarena」以来ということで話題を集めた「Despacito」やブルーノ・マーズ、エド・シーランらの常連組の大ヒット、そして今年はロック系やらEDM系やら今風R&B系やらヒップホップ・トラップ系の新人達がビッグヒットを飛ばしたりと百花繚乱の趣がありました。まあ個人的に今後も長く聴いていきたいなと思う曲が多かったかどうかは別にして、いくつか注目に値すべき楽曲、アーティストの台頭があり、まだまだ流行り歌、チャートものから目が離せないな、というのが概観。


このブログでは自分がチャート順位等を元に独自の集計方法で集計して予想したトップ20を20位からカウントダウンしていって、それぞれちょこっとずとコメントしていく、ということでお届けしようと思います。ではさっそく2017年年間20位。


20. Stay ▲2 - Zedd & Alessia Cara

(Hot 100 - 31週、Top 40 - 28週、Top 10 - 8週)

2017.5.6 & 6/10-17付 最高位7位


Zedd Alessia Cara 

昨年前半に「Here」(最高位5位)という素晴らしいデビューヒットを、そして年末にかけては「Scars To Your Beautiful」(最高位8位、今年の年間予想でも25位)と2曲のスマッシュヒットを放ちながら、グラミー賞の最優秀新人賞部門からは完璧にシカトされてしまっていた可哀想なアレッシア・カラ嬢。彼女は個人的にはアデルエイミー・ワインハウスの流れを汲む、素晴らしくソウルフルな歌唱ができる逸材だと思っているのでこれには驚いたもんです。その彼女が今デケイドもっともイケているEDM系DJの一人、ロシア系ドイツ人のゼッドと組んで放ったヒットがこの「Stay」。彼女の特徴ある歌声がゼッドの作るちょっと民族的な雰囲気のあるトラックにマッチして、かなり耳残りのいいキャッチーなヒット曲になりました。

アレッシアはこの他にも今年はディズニー映画「モアナ」の主題歌「How Far I'll Go」をカバーして小ヒットにしたり、この秋に話題となったジックのヒット「1-800-273-8255」(自殺相談ラインの電話番号をタイトルにした話題曲、今年の年間予想で35位)に同じく歌声に強い個性のあるカリードと共にフィーチャーされたりと堅実な活動を続けているだけに、この曲くらい今年のグラミーのどっかにノミネートされて欲しいものです。





19. Bodak Yellow (Money Moves) ● - Cardi B

(Hot 100 - 19週、Top 40 - 16週、Top 10 - 14週、Top 5 - 13週)

2017.10.7-21付 3週1位


Cardi_B_-_Bodak_Yellow.jpg


出たな~(笑)という感じでだるそーにラップしながら最初数秒で「f**k」ワードが飛び出してくるといういい意味でも悪い意味でもNYはブロンクス出身の今風女性ラッパー、カーディBことベルカリス・アルマンザー嬢のデビューヒットがこの曲で、秋に嵐のように1位に飛び込んできたテイラーの新曲を蹴落として1位に。

スタイルとしてはリル・キムあたりの流れを汲む派手派手セレブ系ビヤッチ・ラッパーなのだけど、インスタでフォロワーを増やしてセレブ・ステイタスを獲得したり、VH1のヒップホップ番組のキャスト・メンバーになったことをきっかけに天下のアトランティッと契約してこの曲のヒットにつなげたりと、スターパワーは満点のよう。さっそく他のラッパー達とコラボしたヒットを飛ばしたりと最近のメインストリームヒップホップの一つのトレンドである「複数のラッパーが組んで大ヒットを飛ばす」パターンにうまく乗っている感じ。彼女も今年のグラミー賞ラップ部門の台風の目の一つになっていいレベルだとは思うけど、いかんせん今年のラップ部門はケンドリック・ラマー、ドレイクを筆頭にジェイZ、フューチャーなどメガトン級の混戦模様なのでノミネートも厳しいかもね。





18. Mask Off ▲4 - Future

(Hot 100 - 31週、Top 40 - 26週、Top 10 - 12週、Top 5 - 2週)

2017.5.6-13付 最高位5位


Future Mask Off


そのラップ部門のグラミー戦線の一角を占めるだろうフューチャーの5枚目のアルバム『FUTURE』からの先行シングルがこの「Mask Off」。ここ数年ラップの一つのサブジャンルになっているアトランタあたりを発祥とする「トラップ」の代表選手的なアーティストがこのフューチャーで、とにかくここ2~3年は怒濤の勢い。きっかけは2015年の3作目のアルバム『DS2』が初の1位獲得、同じ年にドレイクとのコラボアルバム『What A Time To Be Alive』も同じく1位獲得、そのシーンでのポジションを盤石にしたこと。それから出すアルバム全部1位で、今年に至ってはこの曲の入った『FUTURE』と『HNDRXX』(ロックファンはん?と思うと思うけどジミヘンは関係ないらしい)を2週連続でリリース、見事2週連続アルバムチャート初登場1位という怪記録を樹立してる。

この曲も典型的なトラップのパターンで、不吉なシンセやキーボードの音色をバックにゆったりしたフロウで、チキチキハイハットや複雑パターンのスネアをアクセントにした楽曲。トラップって普通は陰気なトラックが多いけど、この曲は比較的トラップにしちゃ「明るい」(笑)のがヒットの要因の一つかも。この曲、オリジナルバージョンの他にケンドリック・ラマーをフィーチャーしたリミックス盤、こちらも新進のラッパー、マシュメロをフィーチャーしたバージョンなどいろいろリミックスが出てて、そういう意味でも期待されたリリースだったんだなあ、という感じ。本人ハイチ移民の子だから、と言うわけでもないだろうけど他のラッパー達ですら「何を言ってるかよく分からん」(笑)というフューチャー節は健在で、聴いてても「F**k you Mask Off」以外ははっきり聴き取れないのが凄い(何が凄いかよーわからん)。まあ何にしても今の流行りのラップはこれ、とうちの息子もゆーとりますので。





17. I'm The One ▲5 - DJ Khaled Featuring Justin Bieber, Quavo, Chance The Rapper & Lil Wayne

(Hot 100 - 22週、Top 40 - 21週、Top 10 - 15週、Top 5 - 13週)

(2017.5.20付 1週1位

DJ Khaled Im The One


その「複数のラッパーで目指せ大ヒット」の今年の典型的なパターンがこの曲。DJキャレドってもともとDJだからたーくさんラッパーをフィーチャーしてのヒット(というかソロでのヒットはあり得ない)が従来から多かったのだけど、今回は今年の話題のトラップ・トリオ、ミゴスクエイヴォ、去年グラミー賞ラップ・アルバム部門をフィジカル(CDやレコード)リリースなしでかっさらって話題を呼んだチャンス・ザ・ラッパー、今や大御所感漂うリル・ウェインに加えて、今年は「Despacito」にもフィーチャーされた途端に「Despacito」を1位に押し上げた「2017年ポップ界のマイダス王」ことジャスティン・ビーバーまでフィーチャーして、この曲で見事初登場1位を獲得

曲はジャスティンのボーカルがいきなり出てきてそれだけでもリスナーの食いつきが良さそうなスローEDM風トラックで、まあ今の売れ線のおいしいところを上手に使ってこれだったら今の若い衆には受けるよなあ、という出来。

ちなみにDJキャレドは2011年にやはりリル・ウェインをフィーチャーした「I'm On One」という全米最高位10位のヒット(今回はそれ以来のトップ10ヒット)があるが、全く別の曲なので間違いのなきよう(笑)




16. XO TOUR Llif3 ▲4 - Lil Uzi Vert

(Hot 100 - 33週、Top 40 - 30週、Top 10 - 10週)

(2017.6.24付 最高位7位

Lil Uzi Vert XO Tour Lilf3


このリル・ウジ・ヴァートことサイミア・ウッズ君も、ここ数年のトラップ・ブームの中から出てきた若手のフィラデルフィア出身のラッパー。スタイルとしては発声もエフェクタを通したように少し割れ気味の声でラップし、バックのトラックもシンセをバックにチキチキリズムでゆっくり目に(時々早口で)ラップする、と言う意味ではトラップ・ラッパーなんだけど、ミゴスフューチャーとかに比べると何だかあっけらかんとしていて「ネアカ・トラップ」とでも言うべきスタイルなのが受けてるのかな。アルバムジャケとか可愛らしいイラストだったりして、いわゆるトラップやヒップホップ・アーティストにある「ヤバイ感」が結構希薄だったりするのが面白い。こいつも最初に音を聴いたのは、ヒップホップ・ヘッズのうちの息子が「これ最近ヤバイよ」といって聴かせてくれたということで最近この手の情報源としては重宝してます。

今時のヒップホップ・アーティストならではの、まずはミックステープでファンを掴んで、その後メジャーと契約してアルバム・シングルでドン!とブレイクする、というパターンをそのまま行ってこの1年ほどでビッグになったLUV、今年はそのミゴスとコラボした「Bad And Boujee」という特大のナンバーワンヒットがあったがそれが年間予想で何位に入っているかはこの後のお楽しみということで。





まだまだ続く年間チャート予想、お楽しみに。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

【完結編】2016年ビルボードHot 100 年間チャート大予想(#3〜#1)

さて年間チャートの予想発表、いよいよトップ3です。


#3. Love Yourself ▲2 - Justin Bieber (#1 for 2 weeks - 2/13 & 27)

<Hot 100 - 41 wks, Top 40 - 38 wks, Top 10 - 24 wks>


JustinBieberLoveYourself.png 

4位に続いて年間3位のワン・ツー・パンチで今年の強さをいかんなく見せつけているジャスティン・ビーバーの「Love Yourself」。No. 1アルバム『Purpose』から、「Where Are U Now」「What Do You Mean?」「Sorry」に続く4曲目のヒットでアルバムから何と3曲目のNo.1ヒットという強さ。2月に間に1位初登場のゼインPillowtalk」を挟んで飛び石で2週1位を記録、UKでは昨年12月から1月にかけて通算6週間1位の大ヒットでした。

Sorry」と違って音数をぐっと抑えてギターのつまびきだけで頭から最後まで通し、なかなか魅力的なメロディが素晴らしいこの曲、あのエド・シーランとの共作。ナルシスティックな女の子を皮肉っぽく歌う歌詞と、この曲についてはEDMっぽいアレンジを敢えて避けたことがこの大ヒットの要因でしょう。エド・シーランのメロディはこういう抑えたアレンジで光るからね。




で、この流れに乗って今年ジャスティンは自分のレコードだけでなく、メジャー・レザーの「Cold Water」(8月最高位2位)、DJスネイクの「Let Me Love You」(10~11月最高位4位)と他のアーティストの客演でも大ヒットにからんだジャスティン、2016年カムバック賞の資格充分だと思うのですがどうでしょうか?


#2. Work ▲3 - Rihanna Featuring Drake (#1 for 9 weeks - 3/5~4/30)

<Hot 100 - 36 wks, Top 40 - 33 wks, Top 10 - 18 wks>


Rihanna Work 

年間2位に予想したのは、今年の第一四半期を席巻したリアーナ+ドレイクの「Work」。2/13に9位にいきなり初登場、その後7位→4位→1位とあっという間に1位をマークそのまま9週突っ走った横綱相撲的なチャートアクションが圧倒的でした。「♫Work work work work work♫」というフレーズが耳にこびりついた人は多かったようで、かのオバマ大統領もホワイトハウスのイベントでこの歌を口ずさんだ、というのでニュースになってましたな。




あとこの曲では中盤から軽ーい感じでレイドバックなフロウで絡んでくるドレイクが良い感じの味を加えていたのも楽曲の魅力を加えてたかも。でもシンプルなメロディ、そして音数少なめの打ち込みだけで構成されたシンプルなトラックでこんだけ大ヒットしたわけですから、アーティストパワーのなせる技といったところでしょうか。アルバム『ANTI』よりの第一弾シングルで、UKでは2月から3月にかけて2週間最高位2位でした。


さあ、いよいよ1位は?当然あの曲ですわ。


#1. One Dance ▲4 - Drake Featuring WizKid & Kylo (#1 for 10 weeks - 5/21 & 6/4-7/30)

<Hot 100 - 32* wks, Top 40 - 32* wks, Top 10 - 20 wks>


DrakeOneDance.png


年間1位の予想は、多分大方の人も予想してたとおり、ドレイクの「One Dance」。4/23に21位初登場、その後13位→3位→2位→1位とこちらもリアーナの「Work」に劣らず横綱相撲ぶり。1位1週取った後、こちらも1位初登場のジャスティン・ティンバレイクを1週はさんで、再び1位、そのまま通算10週1位をキープした今年を代表するヒットになりました。UKでは更にでかいヒットを記録、4月~7月にかけて何と15週間1位という、1994年のウェット・ウェット・ウェットの「Love Is All Around」(同じく15週1位)以来の記録的ヒットになってるからまあすごい。




アルバム『Views』も、メジャーデビュー以来『Thank Me Later』(2010)、『Take Care』(2011)、『Nothing Was The Same』(2013)、『If You're Reading This It's Too Late』(2015)、トラップ・ラッパーのフューチャーとのコラボアルバム『What A Time To Be Alive』(2015)に続いて連続6枚目の全米No.1アルバム。しかも発売初週の売上が104万AEU(実数売上は85.2万ユニット)という今年のアルバム売り上げでは、1位5週目(1/9付)で119万AEU(実売116万ユニット)を記録したアデルの『25』に次ぐ売上を記録。アルバムチャートトップに通算13週居座るという大ヒットアルバムでした(10週以上のアルバムチャート1位は、去年のテイラー・スイフト1989』の11週以来)。

このアルバム全体が、前作の『If You're Reading This...』あたりからの傾向でもある、かなり音数を絞り込んで、シンプルな打ち込みトラックとドレイクの独特のグルーヴを持ったフロウとで勝負してそれがかなり良い結果を生んでるのですが、この「One Dance」などその最たるもの。古くからの洋楽ファンだとなかなか馴染めない類いの音かもしれないけども、今の音楽シーンの一つの完成形のサウンドであることは間違いないところ。今週発表のグラミー賞ノミネーションでもかなりの部門に顔を出してくることが予想されるね。


ということで年間チャート予想、いかがだったでしょうか。2016年の全米ヒットチャートの全体的な所感としては、

ポップ・ミュージックの新しい形を示唆するようなサウンドがいくつか見られたことトウェンティ・ワン・パイロッツのブレイクはその一つの例でしょう)

※相変わらずEDM系は強いけどもこれまでに比べて相対的な楽曲のレベルはかなり上がってきたのではないかということ

※一方で結構安易なコラボや中身どうでもいいアーティスト(例えばパンダとかw)は相変わらずヒットチャートを賑わしていたこと

といった感じではないかと。


思えば、自分がビルボードHot 100のチャートを毎週毎週データベースに入力するようになったのが2000年頃。70~80年代の高校生大学生の時代にケイシー湯川さん全米トップ40を聴きながら毎週ノートにチャートを付けていたのとやってることは似ているけども、あの頃の毎週ドキドキしながらノートを書いていたとのは明らかに自分に取ってのインパクトは違う。でも、毎週Hot 100を入力していることによって、その時その時のヒット曲のヒットの趨勢というか、動きというか、そういうものが肌で感じられると言う部分は共通している

そういう意味でいうと、昔に比べて今はより客観的にヒット曲の動向を観察できるようになった、と言う点はあるかもしれない。


Bruno Mars 24K magic


そんな中で、何となく今年のチャート、ヒット曲の出方を見ながら感じたのが上にまとめた3つのポイント。正直言って、去年から今年にかけてのヒット曲の出方って、2000年代後半以降の中でもいつになくすごく健全だと思うアデルドレイクジャスティン・ビーバーブルーノ・マーズエド・シーランといったところが繰り出してくるちゃんとした良い曲、時代の脈を伝えてくれるクオリティ高い楽曲がちゃんと上位に上がってヒットしていて、チャートが健全に機能している、という感じが最近ひしひしとするのだ。

こういう状況って、80年代後半~90年代前半にかけてヒットチャートが死ぬほどつまらなくなっていたところから(その時期真剣に洋楽から離れていた時期もあった)90年代中盤以降、まるで冬を越した木々の芽や花が咲き誇るように、ロック、アメリカーナ、オルタナティヴ・ロック、ヒップホップなど様々な音楽ジャンルの充実が進んだあの頃の状況にすごく似ていると思う

そういう意味で、来年のヒット曲動向、チャートの動向が大変楽しみになってきた。引き続きこのブログでは昔懐かしい音楽もカバーしていきますが、大衆音楽なんてその時その時の時代を映し出す生き物なので「今」の音楽もそれ以上にカバーしていきたいと思います。よろしく。

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