Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■2008年My Best Albums - #7 & #8

あーやっと終わった。え、何って?家の大掃除ですがな。これで明日の大晦日はゆっくり過ごせるというもの。というところで我が家では今夕べ真夜中にNHK-BSでやっていたシンプリー・レッド2007年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブを家族で見ているところ。何しろ嫁さんが大のシンプリー・レッドファンなんですが、いかんせん今日の晩飯(ちなみにすき焼きでした)で飲んだ酒が回って瞼落っこち状態。その間は僕はシンプリー・レッドを聞きながら自分の年間アルバム・ベスト10のカウントダウンを続けることにします。


My Top 10 Albums of 2008

#8: Little Honey - Lucinda Williams (Lost Highway)

 

LucindaWilliams_LittleHoney.jpgルシンダといえば、今やオルタナ・カントリーのゴッドマザー的存在と言って差し支えない。あの1998年のブレイク作『Car Wheel On A Grave Road』は正に彼女に取ってキャリアを定義する名作だった。その後何枚かのアルバムを重ねても彼女の作る曲のテンションの高さや楽曲としてのクオリティの高さ、ビシッとしまった歌声とミュージシャンシップには「こいつの新作は必ず買おう」と思わせるだけのプロフェッショナリズムが感じられて、僕に取ってはいわゆる「信頼できるアーティスト」の一人になってきていた。最近は大体そういうアーティストが何組かいて(これが結構多いんで困ることも多いのだが)そういうアーティストの作品はCD屋で見かけたら即買い、または出たのを聞いてCD屋に買いに走る、というのが典型的なここ5年くらいの僕のCD購入パターン。で、このルシンダの新作も当然ながら出たと聞いてすぐ買いに走ったというわけ。『Car Road』以降の作品については、『Essence』(2001)『Word Without Tears』(2003)『West』(2007)と一定してテンションと高いクオリティを維持してきているだけに今回も期待満々というわけだった。で、のっけの「Real Love」である。あのガツーンとくるギターである。ロックンロールである。これがカッコいいんである。

 

と、ここまで感情の赴くままに書いて来たが、ここでルシンダがどういうミュージシャンなのかを知らない読者も多いのではということに思い当たった。ルシンダは一言でいうと、ロックのコンテクストの中で、時にはカントリー、時にはブルース、時にはロックンロール、いずれにしてもアメリカ南部音楽の引き出しを駆使しながら、もの凄くシンプルに、それでいて魂から響いてくるようなラブソングを作って歌えるミュージシャンなのだ。そしてあの声。ちょっとだるーくフェイク気味にメロディを追う、ちょっとハスキーな歌声は人によっては「ルイジアナ・ボイス」(彼女はルイジアナ出身)と名付けるほど、アメリカーナな彼女の音楽スタイルと渾然一体となって渋かっこいい。そんなミュージシャンだ。ルックスもりりしくて毅然としているところがいい。

 

そのルシンダ、今回の冒頭の「Real Love」で気持ちのいいアメリカーナ・ロックをぶちかましているのだが、そのアプローチはLucindaWilliams.jpgかなりエレクトリックかつストレートで、ややこれまでのアルバムに比べると音作りがよりメインストリーム・ロック寄りになっていることに気づく。図らずもバックボーカルには、今の裏アメリカン・ロックを代表するマシュー・スイートと元バングルズスザンナ・ホフス(この2人の2006年のカバー・アルバム『Under The Covers, Vol. 1』は隠れた好盤だった。Vol.2期待!)がバックボーカルに入ってたりする。もともと『Car Wheels』や『Essence』あたりはかなりアコースティックな作品だったし、『Word Without Tears』あたりでエレクトリックにシフトしたが、どちらかというとアメリカ南部ラウンジミュージック的なサウンド中心だっただけに、今回の冒頭のこの曲は何だかまるでブルース・スプリングスティーンか、はたまたボブ・シーガー(80年代の)かという感じで、カッコいいんだけど何だかルシンダっぽくない感じ。2曲目の「Circles And X's」以降は大分と『World Without Tears』あたりの感じに戻ってきて「おおお、ルーツロックだよブルースだよ」という感じなのだが、アルバム全体を通じて聴くと、やはりこれまでになくメインストリーム感が強く出ているような気がする。だから悪いというわけではない。フラットに見てどの曲もクオリティは相変わらず高いし、ルシンダは相変わらず格好良くヒリリとした感じで歌ってるのだ。ただ、これまでの彼女の作品と比べてどうか、と言われると彼女ならでは、という部分がやや薄いかな、という嫌いは否めない。いい意味でも、悪い意味でも、上記のマシュー・スイートスザンナ・ホフスが参加したナンバーや、「Jailhouse Tears」のようにいきなりエルヴィス・コステロ御大が登場してデュエットする曲なんかを聴くと(面白いんだけど)彼女のいつもの完璧に作り上げられた世界というよりも、ジャム・セッションをテープに落としてみました、的なカジュアルな感じになってしまっているのだ。従来全作自作自演で一貫してきた彼女としては異例といえる、何とあのAC/DCのカバーIt's A Long Way To The Top」にしても、完全にルシンダ節に料理して、クールにこなしているのだが、なぜこの曲をカバーしてまでこのアルバムに入れる必要があったのか、と言う点についてはあまり回答が見あたらない。

 

何だか否定的なことばかり書いたようだが、ルシンダが今のアメリカン・ミュージック界、それもかなりルーツでダウン・トゥ・アースな部分を担う優れたシンガーソングライターであることは間違いないし、このアルバムも十分平均点を超える出来で、他の同種のアーティストの作品に比べてもレベルの高い作品であることは間違いないので安心して聴いてもらいたい。でも、彼女の真髄を知りたくなったら、『Car Wheels~』や『Essence』を一聴することを強く薦める。そうしたアルバムのレベルだったらこのアルバムは僕の年間トップ3には間違いなく入っていただろう。


 

>>続きを読む
スポンサーサイト
■2009/1/3付Hot100
Beyonce.jpgビルボードのチャートは1週間先日付のチャートなので、ビルボード誌上では既に2009年、皆さん明けまして...おっとまだ明けてなかった。で、今週のチャートは年末のチャートにありがちなパターンで比較的おとなしいチャート。トップはビヨンセの「Single Ladies (Put A Ring On It)」が先週に続き、通算3週目の1位をキープ、2位も相変わらずT.I.+リアーナの「恋のマイアヒ・ライフ」ががっちり不動の位置を占めてます。トップ10内ではカニエの「Heartless」が7位→4位に復活して、初登場順位に久しぶりに戻って来ました。また、テイラー・スイフトの「Love Story」が12週ぶりにトップ10に返り咲き、11位→7位に上がってきてます。こうなると今週もアルバムNo.1をがっちり押さえたテイラー嬢のこの曲が最高位5位を更新するかどうかに注目が集まるところ。過去にこういう例ってあったかなあ。ちょっと調べてみよう(もう年末の大掃除や家の整理、年賀状発送などすべて終わったのでここ十何年かぶりくらいに余裕の年末を送っている私です)。

Plies.jpgトップ40初登場組は、31位に65位から急上昇、5週目でトップ40入りしたプライズ・フィーチャリング・クリスJ(何者?)の「Put It On Ya」、32位に58位からこれも急上昇、ご存知プッシーキャット・ドールズの7曲目のトップ40ヒットとなる「I Hate This Part」、そして34位に49位から順当に4週目でトップ40入りしたピンクの「Sober」の3曲。プライズは昨年夏のトップ10ヒット「Shawty」でブレイクしてからこれが4曲目のリーダー・クレジットのトップ40ヒットでアルバム『Da REAList』からのカット。
PussycatDolls.jpgご存知フロリダ出身のラッパーですが最近年のせいかこういうダミ声の脂ぎった連中はやや個人的には苦手なんだよねえ。何と言ってもこいつの顔がダメ(あとあの金だかダイヤだかを埋め込んだ歯!)。トラックはタイトだと思うし、メインメロを歌っている素性不明のクリスJもいい味出してると思うんだけどね。プライズの曲だと思わずに聴くと結構好きかも。ブレイクアウトでは若い衆中心に結構人気集めるかもね。続くプッシーキャット・ドールズの「I Hate This Part」はアルバム『Doll Domination』からこの間のヒット「When I Grow Up」(最高位9位)に続く第2弾シングル。彼女らは「Don't Cha」でデビュー以降過去8曲のHot100ヒットがありますが、そのうち7曲がトップ40、4曲がトップ10ヒットという燃費の良さ。ガールグループに根強い人気のあるUKでは先月最高位12位を記録したこの曲、全米ではどうか。曲的にはやや地味な感じもありますが...

Pink_Funhouse.jpgそしてアルバム『Funhouse』からの「So What」が見事自身初の全米No.1を記録したピンクの新曲「Sober」。そういえば昨日放映されていたアメリカン・ミュージック・アウォードで、何とこのピンクがあの!サラ・マクラクランと「Angel」をデュエットしてましたが、意外に歌唱力がいいことを再認識(失礼)。今回の「Sober」は「So What」ほどはじけてなくて、全体押さえた感じながらエッジの効いた楽曲を力強く歌ってます。「So What」はマックス・マーティン起用がはまってポップな曲調と自らの離婚騒動を開き直ったような内容が受けて大ヒットしたけど、今回も離婚後日談のピンクの心境を描写するような内容なんだけど今回も前回のような支持が得られるか。ちなみに「Sober」というのは酔いがさめてシラフの、というか、パーティーとか乱痴気騒ぎが終わって普通に戻って興奮が冷めた状態の、という意味。何となくイメージ判るよね。

さて明日は自分の年間アルバムカウントダウン、再開しますので。(と自分に課題を課している)
■2008年My Best Albums - #9 & #10
いやあ皆さんただいま。というわけで2週間強のロンドン出張から22日に帰ってきました。翌23日は天皇誕生日祝日ということで、久々の我が家で掃除とクリスマス・カード作成+発送で一日が終わり、時差ぼけもどこへやら、と言う感じ。どうも日本に帰ってくる方がアジャストしやすいみたいでね。残念ながら滞在中、時間があるようで結構野暮用でつぶれて、結局ライブもミュージカルも見れずじまい。まあ、アデルは見たかったけど到着当日だし、後はロンドン北部のカムデンにあるJazz Cafeという老舗のライブハウスで、最後の週にアンジー・ストーンがやってたのでこれは行きたかったんだけど、結局うまく予定が合わずにだめ。ミュージカルも、『サウンド・オブ・ミュージック』の何回目か判らないリメイクや、『ビリー・エリオット』とかにも食指が動いたんですけどね。まあまた来年の楽しみということで。

JeffBuckley.jpgで、やっぱり予想通りアレクサンドラ・バークの「Hallelujah」、UKチャートの1位を見事獲得してましたねえ(チャートはここでご覧下さい)。それだけでなく、これも噂通り、故ジェフ・バックリーの同じ曲「Hallelujah」が先週30位→2位に急上昇、何と全く同一曲がワンツーフィニッシュという、UKチャート史上1957年1月以来ほぼ半世紀ぶりの快が成し遂げられたのです。前回は、アメリカでも大ヒットしたガイ・ミッチェルの「Singing The Blues」とこれをカバーしたイギリスのトミー・スティールのバージョンが、3週間にわたって1位と2位を交互に取るというバトルを演じたとのこと。

今週の『X-Factor』現象はこれにとどまらず、『X-Factorのファイナルでアレクサンドラビヨンセとパワー・デュエットした、ビヨンセの「Listen」までもが(これダウンロードオンリーでしょうが)8位に初登場するというフィーバー振り。nakamakan君が指摘してくれたGeraldineの「Once Upon A Christmas Song」も好調で5位に初登場するということで、クリスマス・ウィークのUKチャート、とても賑やかなチャートになりました。

ところで全米の方は12/27付のチャートが発表されたんだけど、3位にブリトニーの『Circus』、19位にエイコンの『Beautiful』(スヌープのカバーではない)が初登場という派手さは一部にあるのだけど、それ以外は極めて静かなチャート。ということで、以前にお約束した、今年のMyベストアルバム・トップ10のカウントダウンでもそろそろ始めようかと思います。ところで今日毎年恒例の『ミュージック・マガジン』誌の年末号を購入。ここ5年ほどはMusicMagazin200812.jpg毎年12月はこの号を買ってるんだけど、お目当ては同誌に寄稿する評論家達が選ぶその年のベスト・アルバム・ランキング。とても玄人系の雑誌だけに、かなりコアな人たちが毎年ランキングを飾り、結構いろいろ聴いてるつもりの僕でも、知らないアーティストのアルバムが上位にランクされてたりして勉強になるのと、審査に参加した評論家達が、自分の趣味趣味のトップ10を披露していて、いつも自分のトップ10と重なってる人はいないか、なーんて探すのが結構楽しかったりするのです。で、今日帰りの電車の中でいつものように読みふけっていたところ、自分がトップ10に選んだアルバムが3枚ほど取り上げられていて結構うれしかったりして(『ミュージック・マガジン』のランキングは、「ロック(アメリカ/カナダ)」「ロック(イギリス)」「R&B/ソウル/ブルース」「ハウス/テクノ/ブレイクビーツ」「ワールド・ミュージック」「ラップ/ヒップホップ」「ロック(ヨーロッパ)」と細かく分かれていてそれぞれにトップ10ないしはトップ5を選んでいるのである意味ずるいといえばずるいよね~)。あと気になるのは自分が1位に選んだアルバムを選んでいる評論家がいるかどうかだけど...いやあいました。何とあのピーター・バラカン先生が僕の1位をトップ10に選んでましたよ。え?それって何かって?それはそれ、これからのカウントダウンのお楽しみということで。では10位から。

My Top 10 Albums of 2008
#10: Harps And Angels - Randy Newman (Nonesuch)

RandyNewman_Harps&Angels.jpg今回いきなり『ミュージック・マガジン』の年末号を開いて、このアルバムが「ロック(アメリカ/カナダ)」部門の堂々第1位になっているのを見て一瞬ビックリした。でもよく考えると、この雑誌のこの部門の選者の顔ぶれ(萩原健太×渡辺亨×高橋修)は結構ブライアン・ウィルソンとかヴァン・ダイク・パークスとかいったああいういわゆるバーバンク系の信奉者なので、今回のランディ・ニューマンの新作に反応してもおかしくないな、と思った次第。それくらいこのアルバム、これまでのランディの作品に比しても叙情的な音像を彷彿させるようなサウンドメイキングが際立っていて、とてもヴィジュアルなアルバムで、とても「バーバンクっぽい音像のアルバム」といっていいと思う。

もちろん、相変わらずランディの真骨頂である諧謔性や風刺性は絶好調で、「A Few Words In Defense Of Our Country」なんてレイドバック・カントリー調のサウンドに乗せて、「今のアメリカの指導者は最低だけど、まあ史上最低ってわけでもない/ほら昔にはもっとひどい奴らがいただろ/シーザーとか妹と寝たりとか/ヒットラーとかスターリンとか/ベルギーのレオポルド王なんてアフリカのコンゴを占領して/ダイヤや金銀を搾取して何を残したと思う?/マラリアさ/あっ、あんまりいい例じゃなかったか」なーんて調子でうそぶいてるんだからケッサクなオヤジというしかない。でもこういった歌詞が、この曲だけでなく、素晴らしい華麗なオーケストレーションも交えたまるで美しい映画のサントラのようなサウンドで綴られるのだからたまらない。

まあランディ・ニューマンといえば、80年代までは全米最高位2位を記録した大ヒット「ショート・ピープル」(これも「ちびの奴らは生きる理由がない」なんて歌ったもんだから放送禁止をくらって、それがなければ間違いなく全米1位だったんだろうけど)収録の『小さな犯罪者』(1978)とか、思いっきし自虐的なL.A.賛歌の『トラブル・イン・パラダイス』(1983)を始めとしたメインストリームのポップ・アルバムを出してたんだけど、その後は父親の路線を嗣いだのか、「トイ・ストーリー」(1995)「バグズ・ライフ」(1998)「モンスターズ・インク」(2001)など、ディズニー・アニメ系を中心にクオリティの高い楽曲を提供する映画音楽家としての活動に専念していた(彼の父親アルフレッドは「慕情」「王様と私」などで9回もアカデミー賞を受賞している有名な映画音楽作家。ランディも「モンスターズ・インク」で念願のアカデミー受賞を果たしている)。その彼が実に5年振りに出したこの新作だから、80年代の彼の作品になかった映画的な音像が研ぎ澄まされたようなサウンドになっていて何ら不思議はない。

一般的にはブッシュ批判のポップアルバム、なんていう紹介のされ方もしているが、このアルバムはそれだけではない。歌詞の内容が判らなくとも、バーバンクサウンドを始めとしたゆったりとした上質のアメリカン・ミュージック~ジャズ、ラグタイム、スイング、そしてメインストリーム・ポップなど~を楽しめる向きであれば一時のとてもリラックスした体験ができる。僕の場合名前を知ってるのとジャケ買い(タキシードを着たランディがトタン張りの倉庫の前にオートバイが並んでる前でしかつめらしくオルガンを弾いているの図)で買ったのだが、最初の3曲を聴いて思わずのめりこんだ。そして4曲目がくだんの「A Few Words In Defense~」なんだから。参ったよオヤジ。


>>続きを読む
■アレクサンドラ中間経過報告
ええ、アレクサンドラ・バークの「Hallelujah」の中間経過を報告します。英タイムズ紙の伝えるところによると、14日日曜日にダウンロード配信されたこの曲、初日のダウンロードが105,000ダウンロードと、あのリオナ・ルイスが『X-Factor』で優勝したときの曲「A Moment Like This」の82,000ダウンロードを破って記録樹立したとのこと。

これでアレクサンドラの来週チャートの1位はほぼ間違いなくなりました。BBCのレポートによると、その後ダウンロードは進んで、現在は約15万ダウンロードまできたとのこと。これ、アメリカのRIAA基準でもとっくにゴールドディスク(●)認定なので、チャート登場と同時にアメリカだったら黒丸印が付くところです。すごいね。明日にはCDシングルも発売されます。

ところでこの大ヒットでこの曲の有名バージョンであるジェフ・バックリーのバージョンも現在のチャートで30位に初登場しているんだけど、こちらもかなりダウンロードを伸ばしており、何と来週のUKシングルチャートは、アレクサンドラとジェフの「Hallelujah」のワン・ツー・フィニッシュの可能性が濃厚だとか!同一曲の別バGeraldine.jpgージョンが1位・2位独占というのは英米のシングルチャート史上過去全く例がないだけに、実現するとこれまた凄いことになりそうです。nakamakanくんから指摘のあった、ドラッグ・クイーンのGeraldineの「Once Upon A Christmas Song」もこの感じだと3位以下の初登場にとどまりそうですね。ちなみにこのGeraldineの曲、テイク・ザットゲイリー・バーロウがペンを取っているんだとか。

UKシングルもなかなか最近面白いことになってきました。でもUSシングルの解説は続けます。週末に乞うご期待。
■UKチャートの件訂正と2008/12/20付Hot100

すいません、訂正記事です。今朝こちらでアップしたブログエントリーで、次のUKシングルチャートの発表が木曜日、というようなことを言ったんだけど、木曜日はHot100の発表日で、UKのオフィシャルチャートの発表は今日月曜日だったんですよね.....

ここをクリックしてもらえれば見れるUKトップ10、そんなことでアレクサンドラの「Hallelujah」の初登場1位は当然無理で、今週もリオナ・ルイスの「Run」が2週目の首位をキープしてました。ということになると、17日にCDシングルが発売されてしまうアレクサンドラの「Hallelujah」は来週のチャートで1位になったとしてもダウンロード・オンリー・シングルではなくなるので、今朝騒いでいた「記録」云々は関係ないことになりますね。失礼しました。

TI_PaperTrail.jpgそうやってUKにばかり気を取られていたんですが、実はその間にT.I.兄いがひそかに「Live Your Life(恋のマイアヒ・ライフ)」を三たび1位に押し上げて、記録を作ってたんだよねえ。何の記録?という人はこのブログの10/26のエントリーをご覧下さい。今回の1位への3度目の返り咲きで、この「Live Your Life」は次のような記録を達成したのです。

○ シックの「おしゃれフリーク(Le Freak)」とリオナ・ルイスの「Bleeding Love」、そしてT.I.自身の「Whatever You Like」に続いて史上4曲目の2度1位に返り咲いた曲となった。
○ Hot100史上初の、No.1返り咲きの谷間に3曲の他のNo.1ヒットを挟んだ曲となった(これまでの記録は2曲)。
○ シュープリームスの「Come See About Me」、KC&ザ・サンシャイン・バンドの「That's The Way (I Like It)」、リル・ウェインの「Lollipop」、アリシア・キーズの「Fallin'」、ジェニファー・ロペスの「I'm Real」に続く史上6曲目の1位の谷間が3週間あったNo.1ヒットとなった

>>続きを読む
■ロンドンウィーク#1~Xファクターと年間チャート
あっという間にロンドンに来て一週間が経ってしまいました。まあ先週は缶詰の会議と日本とのやり取りの仕事で忙殺されたこともあって、思ったほど時間がなかったのと、何といっても時差ボケ退治にやはり1週間かかってしまったというのが一番響いたね。ロンドンは結構寒いけど最高気温は4度~6度くらいなので、普通にコートとマフラーを着込んでいればそんなに思ったほどの厳しさではなかったね。先週は毎朝ハイドパークの中を15分くらい散歩がてら歩いてオフィスに通ってたくらいです。

XFactorLogo.jpgその1週間のうち、ロンドンでの最大の話題はといえば、あの『X-Factor』(『アメリカン・アイドル』と同じクリエイターによる全く同じフォーマットのオーディション・リアリティ・ショー。あのリオナ・ルイスもこの番組の優勝者)の第5シーズン・ファイナルが土曜日に放送され、今シーズンの優勝者が決まったこと。当日のファイナルに登場したのは

○ Eoghan Quigg (アイルランド出身16歳のブロンドでぽちゃっとした少年)
○ Alexandra  Burke (ロンドン出身20歳の黒人女性)
○ JLS (ロンドンとイングランド東部の町ピーターボロー出身の20~23歳のメンバーによる黒人男性4人組)

の3組。僕がこの番組を見たのは今回がもちろん初めてだけど、でも一回この3組のパフォーマンスを見た時点で、アレクサンドラの優勝はもはや明らかだったよ。彼女の黒人ならではの抜群の歌唱力もさることながら、やはりスタートしての「華」のようなものが既に備わっているパフォーマンスぶりがすばらしかった。それが如実にでたのが、この日3曲目のパフォーマンスとなった、あのビヨンセとの迫力満点のデュエット(曲はビヨンセの「Listen」)。あの辛らつなコメントで知られる審査員、サイモン・カウェル(そう、『アメリカン・アイドル』でも顰蹙買い捲るコメントをしているあのオジサンです。彼は両方の番組で審査員してます)ですらべた褒めするほどのパフォーマンスでした。
Alexandra & Beyonce collaboration Listen X factor 2008 Final

ファーストラウンドで予想通りポチャポチャ坊やのイーガンが敗退して、JLSとの一騎打ちとなったアレクサンドラ。ここで最終戦課題曲が何とジェフ・バックリーの名唱で有名なレナード・コーエンの「Hallelujah」という超難曲。まずはJLSが登場、無難にこなし、サイモンに「これ難しい曲だけどうまく歌ったな」と褒められたのも束の間、次に登場したアレクサンドラがliterally blew it away(文字通りその場を席巻してしまった)!サイモン曰く「信じられない。完璧じゃないか!君が優勝するしかないな!」という手放しの褒めよう。その後の最終投票で、順当にアレクサンドラが優勝したのでした。

AlexandraBurkeHallelujah.jpgこの「Hallelujah」はそのまま彼女のデビューシングルとなり、昨日日曜日から既にX-ファクターのサイトでダウンロード開始。12/17からは普通のCDシングルも発売されるらしいので僕はこっちを買いますが、おそらく今週の木曜日発表のUKシングルチャートで、アレクサンドラの「Hallelujah」の初登場1位は間違いないでしょう。それくらいこっちのニュースとかでも政治経済のニュースそっちのけでアレクサンドラの優勝のシーンを繰り返し流しているから。いやあなかなか面白い時にロンドンにいれてよかった。ちなみにこの曲が1位になると、UKチャートで2週連続ダウンロード・オンリー・シングルが1位となることになります。ちなみに現在の1位はレオナ・ルイスの「Run」で、これはデラックスバージョンで再発された彼女のデビュー・アルバム『Spirits』のみに収録。そう、最近よくあるあの商法です。これって記録なんだと思うんだけど、さすがにUKチャートの方はカバーしてないので、どなたか確認できる方あったらお願いします。なおちなみに、『X-Factor』ではメンター制度を導入していて、各参加者は審査員(除くサイモン)の誰かに師事する、ということになってるんだけど、アレクサンドラの場合は今シーズンからシャロン・オズボーン(!)に代わって審査員となった、今やUKを代表する女性ポップ・グループ、ガールズ・アラウドシェリル・コールがメンターを勤めていて、そのアンバランスさも面白かったね。一度X-ファクターのサイト、覗いて見てください。

さて他にもいろいろレポートしたいことあるけど、残念ながら滞在中には目ぼしいライブはなさそう。唯一この週末にエルトン・ジョンコールドプレイがあったんだけど当然既にソールド・アウト。まあ何かミュージカルでも見てきます。『We Will Rock You』かなあ。

ところでビルボードの年間チャート、発表されたね。このリンクでもう見れますが、この間行った僕の予想のうち、5位のケイティー・ペリーと、6位のティンバランドと、8位のジョーディン・スパークス以外の7曲がトップ10的中という、近年ではあまり記憶がないくらいの的中度で個人的にはかなり満足。でも5位に予想したケイティー・ペリーが本番では何と14位というのはどうも納得できんなあ。

おっとそろそろ会社に行かなくちゃ。ではこの続きはまた後ほど。
■成田より書き込み~ロンドンへ行ってきます。
皆さんおはようございます。実は今成田第一ターミナルのノースウェストのラウンジから書き込みしてます。今日からクリスマスイブまでの予定でロンドンへ出張に行くことになり、今日の13時のBA便に搭乗前にここのラウンジで軽く食事しながらアクセスしてるわけです。ここのラウンジはBA便の時にいつも使っているので(上司がロンドンなので年一回最低はロンドンに定期ミーティングで呼び寄せられるのです)お馴染みなんだけど、なんと行ってもフリーのWiFiが使えて、かつiMacがずらっと並んでいて自由に使えるという、Mac党の僕なんかにはたまらない環境でいつも重宝してるんですわ。
iPhone Pics 001.jpg
それはそうとほぼ4ヶ月ぶりの海外出張は思いのほかの長期出張となってしまい、現地では結構缶詰でこき使われそうなんですが、できればライブの一つでも見てきたいと思ってます。


ところで昨日はmeantime仲間のyakame君と早稲田全米トップ40研OGのエリコさんの結婚披露パーティ、なかなか彼ららしくてよかったですね。新郎は何とあのエルヴィス・プレスリーがライヴでよく着ていた純白のジャンプスーツに身を包んで、いかにも彼らしい演出。会場には新旧含め30人余のmeantime関係者が集まって、久しぶりに会う人も多く話しが弾みました。式次第の中でmeantime関係者を不肖ながら代表させてもらってお話もさせてもらってすいません。生憎今日の出張の準備を全然してなかったので、泣く泣く2次会は失礼させてもらったけど...年末か年始に是非リターンマッチよろしくお願いします、皆さん。

さて、先週の木曜日にはいよいよ恒例のグラミー賞ノミネートの発表がありました。詳細のノミネートのリストはこの↓リンクをご覧いただくとして、今回のビックリ話題は大きくいって2つ!

http://www.grammy.com:80/Grammy_Awards/51st_show/list.aspx

1.何とリル・ウェインAlbum Of The Yearを含む合計8部門に最多ノミネートされたこと。

2.全米リリース後あまり注目されなかったアデレが、何とSong Of The Year, Record Of The Year, New Artistの主要3部門にノミネートされたこと。

多分グラミーの歴史の中で、ここまでハードコアなラップが主要4部門の一画にノミネートされたことも、これだけの多くの部門にノミネートされたことも初めてではないかしら。しかしあの正直言ってグラミーの授賞式であの下品な腰パン姿で登場してほしくないなあ....

アデレの方は個人的にアルバムも評価できる内容だったので、全英で大ヒットした「Chasing Pavement」がレーベルのプロモーションにも関わらず(「Saturday Night Live」にも登場した)チャート的に振るわなかったんで、ちょっと残念だと思っていただけに、このノミネーションはよかったね。という感じ。さあ、去年のエイミー・ワインハウスのような現象を巻き起こせるか、ちょっと期待。また恒例のグラミー実況ブログが楽しみになってきました。

おっともうそろそろ搭乗だ。では行ってきます。

■年間チャートの季節ですね
そういえば今日は不肖私めの誕生日です。あまりもううれしくない年ではありますが(4回目の十二支の最終年にいよいよ突入しました)。まあそれはいいとして。

先週木曜日に12/6付のHot100とその他のビルボードのチャートが発表されたわけですが、チャートファンであれば周知の通り、11月末でその年の「チャートイヤー」は終わり。つまり、11/26のチャートが発表された時点で年末の2008年年間チャート発表の準備は整ったわけです。それに加えて、例年12月第1週には、フロリダのビルボード・ライブの本店で、その年のBillboard Awardが発表され、年間チャート1位の曲が判明してしまうという制度上の瑕疵があるので、我々「年間チャーティスト」としてはこの間の2週間ほどの間で年間チャートの予想をしなくてはいけないというハメになるのでした。

というわけで、今年もいろいろあった2008年のチャートイヤー(ちなみに12月~11月の決算期間というのは、あのAIGグループがそうなんですね。要はクリスマス前にその年の成績を確定させるということなのでしょうか)、年間1位が発表されてしまう前に、取りあえず私の独自の集計方法によるトップ10予想をアップしておきましょう。当たるかどうか定かではないですが(だいたい例年60~70%の的中率です):

2008年年間チャート予想(タイトル、RIAAシンボル - アーティスト、最高位<1位、2位の場合は週数>、Hot 100週数、Top 40週数、Top 10週数、Top 5週数)

 1. FloRida_Low.jpgLow▲4 - Flo Rida Featuring T-Pain(1位 10週、37-33-22-18)
 2. LeonaLewis.jpgBleeding Love▲ - Leona Lewis(1位 4週、39-33-20-17)
 3. AliciaKeys_NoOne.jpgNo One▲2 - Alicia Keys(1位 5週、29-27-16-15)
 4. LilWayne_Lollipop.jpgLollipop - Lil Wayne Featuring Static Major(1位 5週、28-25-19-16)
 5. KatyPerry_IKissedAGirl.jpgI Kissed A Girl▲2 - Katy Perry(1位 7週、23-21-14-13)
 6. Apologize.jpgApologize▲3 - Timbaland Featuring One Republic(2位 2週、32-31-18-13)
 7. Apologize.jpgLove Song▲2 - Sara Bareilles(4位、39-31-19-6)
 8. NoAir.jpgNo Air▲ - Jordin Sparks Duet With Chris Brown(3位、35-28-16-8)
 9. WithYou_ChrisBrown.jpgWith You▲ - Chris Brown(2位 6週、29-27-16-10)
10. Forever_ChrisBrown.jpgForever - Chris Brown(2位 2週、30-30-15-9)


さてどうでしょうか。「Low」の1位が無茶苦茶不本意なのと、8位~10位の下位フィニッシュがすべてクリス・ブラウンがらみとなったのが何となく気にはなりますが、まああとは今年を代表するヒット曲の順位としては順当なのではないでしょうか。どこまで当たるかお楽しみ。
copyright © 2017 Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.