Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■ Taylor Swift @ Zepp Tokyo (2010.2.17)
 皆さんまたまたお久しぶりです。3月になったというのに今日は朝から冷たい雨で、夕方からは雪になるとか...早く暖かい春本格になってほしいもの。さて私事ながら3月から2回目の転職を敢行して、新しい職場に出てる関係で、今回のアップがまたちょっと時間が開いてしまいました。すんません。いやあでも××と靴下は新しい方がいい、なんていいますが、職場と仕事仲間も新しくなると新鮮でいいですね。まあ今度はちょっと責任ある立場なので、いろいろとチャレンジもあり大変は大変そうですが、少なくともProductiveな大変さになりそうなので今から楽しみにしてます。

 さて、この間のパラモアに続いて転職の谷間の休みに娘と行ったテイラー・スウィフトのライブ・レポート、もう大分と鮮度が落ちちゃってますが(汗)一応あげときます。何しろここのところHot 100の方がまたつまらない曲が首位を走っちゃってますのでちょうどいいということで。

 そもそもうちの娘がテイラーにはまったきっかけというのが、僕が自宅のMacでiTuneからダウンロードしたテイラーの「Our Song」のPVを見て喜んでいたのを横から聴いてて「何これ?」という感じで認知し、更には「Teardrops On My Guitar」を流してたら「お父さんなに女の子の失恋の歌なんか聴いてるの???」と胡散臭がられた、というのがきっかけ。彼女の場合、どうもテイラーの詞の世界が気に入って、プラスメロディのポップさと同年代の親近感ですっかり気にいってしまったよう。『Fearless』も出るなり買ってくるとすかさずiTunesに読み込んで、土日なんか一日中流してはひたすら歌いまくってるというはまりようなのです。どうも彼女誰に似たのか、一定のアーティスト(音楽だけじゃなくて、本も、マンガも)いったんはまるともう四六時中そればかり、というとても判りやすい性格なんですよね。で、テイラーが来るというニュースを聴いてすぐ「行く?」と聴いたらこれも「行きたい!」と当然の返事。しかし16歳にして生涯初ライブと2発目ライブをわずか一週間の間に経験しちゃうなんて、今の子は幸せだねえ(タメ息)。

 さて当日、場所はお台場のZepp Tokyo。学校から直接やってきた娘と最寄りの駅で落ち合ったのが開場約一時間前の17時15分頃。会場の方を見てもまだ誰も並んでいる気配はなく、娘と「ちょっと軽くご飯食べよっか」と、近くのモールに入って食事。これがちょっとした敗因で、開場10分ほど前に再度出てきたところ、既に会場前の道路はえっ??というほどの長蛇の列!娘とちょっと焦って並びにいったところ、どうも整理番号ごとにブロックが分かれているようで、整理番号780番台の我々は一番後ろのブロックのしかも長ーい列の最後尾に行かされる羽目に...うう、こんなことならゆっくり店でメシ食ってないで、何か買って並んでいたらよかった、と悔やみました。でも周りに並んでる中にはアメリカンスクールのキッズたち(12~13歳と思われる)とその引率のお母さん(ま、俺も引率のお父さんだけど)たちもいたりしていやいや賑やかなこと。しまいには子供たちが道ばたで「You Belong With Me」の大合唱を始めて長ーい列に並んでうんざり気味のみんなの気持ちを和ましてくれてたりして、なかなか普通のコンサートでは経験できないような雰囲気もありました。

TaylorSwiftLive3.jpg そうこうしているうちに入場開始。いざ入場が始まってみると、結構早いスピードでどんどん入場できたので、最初の後悔もさほど後を引かずにすんだのですが、やっぱり中高生、それも明らかにアメリカンスクールだとか、帰国子女系の私立学校の女の子達がかなりのシェアをしめていて結構異様な盛り上がりを見せながらどんどん会場の中へ。中に入ると入り口のところにユニバーサルの洋楽担当A&Rマン、M澤さんがいたのでご挨拶&娘を紹介。「いやあ一昨日くらいから一緒にいることが多いんですけどねえ、間近で見るともう、気絶するくらい可愛いですよ!」なーんて目一杯役得ぶりをアピールするM澤さん。でもねえ、『Fearless』が1位になった時、日本発売されたら自分が担当だけど、テイラーは絶対日本では売れない!と断言してたの誰よ。(答:M澤さんです)今やティーン向けの少女雑誌の表紙を軒並み飾って、完璧アイドルではないの。で、娘のことも考えて「ひょっとしてサインとか貰えたりする?」と聴いたところ「絶対不可能です」とキッパリ。ふーん。「まあ頑張って下さい」と言って会場の方に娘と急ぐ私。と、そこでまた洋楽仲間で、日本カントリー協会のM井くんにバッタリ。やあやあやあと挨拶してまたまた娘を紹介。今日は他にも洋楽仲間が何人か来てるとのこと。あと、カントリー協会関係のテンガロンハット軍団のおじさんたちも来てますよ、と情報。うーん、女子高生とテンガロンハットのおじさんたちが混在するライブ、どうなるんだろう。

TaylorSwiftLive1.jpg 会場に入るともう超満員状態で、可哀想に身長の高くない娘はステージが見える場所を確保するのに四苦八苦。しかし何とか壁際にポジショニングを取って、場所を確保した我々。時間は19時を回っていよいよ開演。まずバンドのメンバーが登場、そしてオープニングの「You Belong With Me」(いきなり!)に乗って正にスキップするかのように登場したのがおお!テイラーではないか。前の方の観客(おそらく多くは女子高生)もいきなり大盛り上がりで、キャアキャア叫ぶは、サビのところでは合唱するは(約一名思いっきり音が外れた子がいましたが)すごいことに。テイラーの方はこの後「Our Song」になだれ込むのだが、その曲間でも、観客の盛り上がり振りにビックリ!といった表情で目と口を目一杯大きくするものの特にMCはなし。おいおい、テイラーしゃべんないのかよ、と思ったら、次の「Tell Me Why」に入る前に「Tokyo!」と叫び、おもむろに「I'm Taylor...(ここできゃああと女子の声)....and this is my first show in Japan and thank you for coming!」とやっとMC入れ。しかし彼女の衣装はどれもスパンコールいっぱいついた光ものだったので、照明が当たると光輝いて遠目の我々には光の固まりのようにしか見えず、携帯で写真を(なんと会場ではほとんどの女の子達が携帯やデジカメで写真取ってた。ウドーとか共同のライブだったら退場ものだけど、オールスタンディングのこういうところは緩いのかな?)、と思っても光の点にしか移らず、娘は「神かよ」とブーたれていたが。さて「Tell Me Why」が終わると「ニホンダイスキ!」と怪しげな日本語を披露してすっかり馴染んだ感じのテイラー、再びモノローグのようなMCを始め、曰く「昔学校で好きな男の子がいたんだけど、いつも彼は私の横に座っていて、いろんな話をするのよ....彼女のことを!」ここでまたきゃああ、と女子高生の間の手。何やらティーンエイジャーの女の子のスリープオーバーを傍受してるみたいだなあ、といささか複雑な気持ちになったところでちょっとミディアムテンポにアレンジし直した「Teardrops On My Guitar」。なかなかこのあたりはショー運びが手慣れている感じ。その後も「Fearless」「Forever & Always」と続き、バンドは乗り乗り、フィドルのお姉さんはフィドル弾きまくり、テイラーはアップナンバーでは長いブロンドの髪をさながら獅子舞のように振り回しながら歌いまくり、観客はキャアキャア叫びまくりというプチ阿鼻叫喚の空間に。

 さてこの辺でちょっと一息ついた感じのテイラー、「Look at you!」というとTaylroSwiftLive4.jpg観客の女子が「We love you!」と返すという正にアイドル系のコンサートの乗り。ここでテイラーがおもむろに「おとぎ話では必ずいい男の人と悪い男の人がいて、最初から誰がどっちかってすぐ判るのよね。でも変なのはプリンス・チャーミングとはいつ会えるのかがよく判らないのよね」などとアコギをかき鳴らしながらモノローグ。この間も近くの女子がきゃあ!と叫んで大変。終いには脈絡もなく「ジャスティン・ビーバー!ワオ!」と叫んで周りの失笑を買う始末。で、テイラーがおもむろに「White Horse」を歌い出すと、観客の左前方のどこかの女の子がすごい大声でテイラーと一緒に歌いだすのだが、それが他の観客の失笑を買うほどキーが外れていておいおい、という感じに。横にいたアメリカ人の女子が「Shut up!」と毒づくというご愛嬌も。幸い件のキー外し嬢も途中からおとなしくなり、テイラーが「White Horse」をなかなか情感たっぷりに歌い上げてやんやの喝采に。最初の数曲では、明らかにテイラーの歌の調子は良くなかったのだが、このあたりから大分ライブとしていい感じになってきたね。続いて去年のグラミーでマイリー・サイラスとコラボった「Fifteen」もアコギベースで演奏し、こちらも観客も静かにシングアロングで会場全体がふんわりとした感じになったところで、「次の曲は『Valentine's Day』という映画のために書いた曲です」といって「Today Was A Fairytale」を演奏。そしてスロー/ミディアムが3曲続いた後に、「Wanna sing along, Tokyo?」と言って始めたのは言わずと知れた「Love Story」。こちらも当然のごとく、女子たちの大合唱。うちの子も歌ってました。そして「みんな本当にありがとう!」といいながら、「次の曲は私に嘘をついて他の子とつき合ってた男の子の歌です。彼そんなことするべきじゃなかったのよね。
だってそれで私はこの曲書いたんだから
(会場受ける)。Should've Said No!」と力強い演奏に乗って、ある意味今日の曲の中で一番ナッシュビルっぽいかもしれないこの曲をテイラーが力強く演奏して本編がここで一旦終了。

TaylorSwiftLive2.jpg 当然アンコールを期待して拍手を続ける観客の前に登場したのは、バンドのベーシスト君。パントマイム風に両手で拍手を煽るような仕草を数回繰り返した後、今度は観客の右半分のみに拍手を要求。これに応える右半分グループ。次に左半分に拍手を要求してこれまた応える左半分グループ。これをまた数回右、左、右、左、と繰り返した後フェイントをかまして右、右、とやって笑いを取ってました。(そう、「赤上げて、白上げて」の世界ですな)そうやって時間を稼いだ後にバンドと共に登場したテイラー。再び「ニホンダイスキ!アリガトウゴザイマス!」と今度はしっかりした日本語も交えて観客の反応の良さに感じ入った感じで、「今夜はみんな素晴らしかった。また是非東京に戻ってきてライブやりたいと思う」と次回のライブの約束をしながら始めたのは「Picture To Burn」。と以上、全12曲、一時間強のステージはまたまた阿鼻叫喚の中フィナーレとなったのだった。

 全体を通じてグラミーの時同様、そこここでテイラーの声の調子が今ひとつで不安定なパフォーマンスもあったものの、観客の盛り上がりに煽られてか(?)中盤から後半にかけてはバンドの手堅い演奏もあって、なかなか充実したライブだったと思う。当日会場にいながら残念ながら会えなかったM本さんも言ってたが、なかなかフィドルの入ったバンドのコンサートを日本で見るというのもない経験だったし、M井さんのご指摘もあったようにカントリーの若手で日本でソロライブをやった、というのは正直言って彼女以外には思いつかないので、そういう意味では貴重なライブを楽しませてもらった、というのが僕の感想。娘も大いに満喫してたみたいだし。しかし女子高生たちの狂乱ぶりはところどころ度を超してるかも、と思わせる部分もあったのだが娘は意外に静かだったので「もっと歌ってノリノリになるかと思ってたのに」と聞いたところ、「だって周りの人たちが結構サメてたんだもん」だと。まあ親父の前でキャアキャア言って騒ぐという訳にもいかなかったんだろうけどね。いずれにしても、今が旬のテイラーを見れたのは収穫でした。
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