Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
2012年My Top 10 Album カウントダウンその2

今日は初場所も千秋楽、知らない間に松の内も終わって、あっという間に1月も終わってしまいそうな勢い。このカウントダウンブログもなかなか遅々として進みませんが(汗)、来週末あたりはそろそろグラミーの予想もしなきゃいけないので、今日も何とか9位くらいはアップしようと思ってパソコンの前に座ったのはいいのだけど、もう2回も書きかけの原稿を飛ばしてしまってかなり疲れてます。日曜日の夜としてはなかなかしんどい展開ですがなんとかこれはアップするぞ!ということで9位です。


 My Top 10 Albums of 2012

#9: Strangeland - Keane (Universal Island) 

 

Keane_Strangeland.jpg

ギターレス・バンドっていいですよね。ギターリフビンビンのバンドもそれはそれでいいんだけど、ギターレスだとワンクッション置いてるというか、結構激しいことやってても音色の柔らかさとか、サウンド全体の丸みとかでフワッとしていいて、それでいて中庸には決して堕していかないというか。ギターレスの雄というとアメリカのベン・フォールズ・ファイブが去年は10数年ぶりに新譜出して(残念ながらこのカウントダウンブログでは出て来ませんが)今年は何と来日もするということでその健在ぶりを示してるけど、一方イギリスのギターレスの代表選手はやっぱりこのキーン2004年にアルバム『Hopes And Fears』と名曲「Somewhere Only We Know」を引っさげて出てきた時は、J-WAVEとかでもガンガンかかりまくって、凄い鮮烈なイメージがあったんだけど、その後日本とアメリカではさほど話題にも昇らなくなって、どうしたのかな?という感じでしたが、本国イギリスでは地道に活動続けていて、今回の『Strangeland』も含めてアルバム5枚連続UKナンバーワンという、実はかなり絶大な支持を維持してるのでした。前前作の『Perfect Symmetry(2008)あたりではエレクトロ系に走ったりして、ファンをやきもきさせたという彼らだけど、今回のアルバムはデビュー作の頃に戻ったかのような王道ポップ・ロック路線をひたすら気持ちよくやってくれていて、去年の秋以降、個人的なパワーローテーションでした。

 

とにかく今回のアルバムはケレン味なく、粒ぞろいの曲を淡々とやってくれているのがいい。オープニングの「You Are Young」からして何しろピアノのリフが華やかだし、楽曲の出来もいいしということで作品の中にぐいっと引き込んでくれる。次の「Silence By The Night」も力強いメロディが好感もてるのだけど、前半のクライマックスは3曲めの「Disconnected」。なぜこんなに楽曲とリフがラジオ向きの曲をシングル・カットしなかったの?と思うほど無茶苦茶キャッチーなサビでこのアルバムにのめり込むには十分な快感を味わわせてくれる。4曲目の「Watch How You Go」あたりはビートルズのバラード路線の系譜を正当に踏んだ楽曲だし、その次の「Sovereign Light Cafe」も洗練されたメロディとリフが気持ち良い。ちょうど1枚目、2枚目のあたりのコールドプレイにも通じる趣味の良いメインストリーム・ロックを、今は必要以上の尊大路線に堕してしまったコールドプレイが見失っているピュアさというか、飾らないことがそれ自体の魅力を発揮しているというような感じで聞かせてくれていて、飽きることがない。7曲目の「The Starting Line」なんて、UK歴代のメロディ・メーカーたちのオーラが集まっているような心痛むような美しい曲だし。

 

今回のアルバムのタイトルが何を意味するのか(ジャケットには砂漠のような赤土の土地に不思議なガラス張りの建物が写っている)は不明だが、聴いてて分かるのは、バンドのメンバーが地に足の着いたスタンスで、前衛に突出もせず、大衆に迎合するわけでもなく、自分たちの音を淡々とプレイしていることが快感と感動を呼んでいるということ。実はノーマル盤は12曲目の「Sea Fog」までで、僕が買ったのは16曲のデラックス・バージョンだったらしいのだけど、これ以外に24曲入りDVDコンボ盤もあるらしい。DVDにどういう映像が入っているのか、大いに興味があるけど、この16曲だけでも聴く者の心を捉えるのに十分。キーンってそんなバンドあったよな、とか思っているあなた、このアルバムをちょっとCD屋の視聴でもいいから聴いてみて。その時は是非3曲目と7曲目を聴くこと。メインストリームなロックが好きな人だったら胸がキューンとくること、間違いなしだから。


さあ、先は長いけど、来週はグラミー予想に着手します。よろしく。 

 

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2012年My Top 10 Albumカウントダウンその1
というわけで今年も始まりました年間My Best Albumトップ10カウントダウンブログ。去年は1/16から始めてるから、そういうことではちょっとマシかな。でも相変わらず年末に気になるアルバムを慌てて買い集めて聞いてるというパターンで、実は年賀状メールで友人に発表したトップ10からは実はちょっと変わってしまっています。なので、僕から年賀メールをもらった人はどこが違っているか探してもらうのも一興ということで。

OfMonstersAndMe_MyHeadIsAnAnimal.jpgMusicMagazine2012BestAlbum.jpgところで去年も年中行事で『ミュージック・マガジン』の年間アルバム号を購入したけど、FBでも呟いたんだけど、今年のMM年間号、ちょっとひどいなあ、という感じ。まず表紙のセンターがきゃりーぱみゅぱみゅってのってどうかね。それでだいたい肝心の年間アルバムだけど、明らかに去年のアルバムのブラック・キーズの『El Camino』がアメリカンロックの1位だっていうんだから。俺これ、去年のNo.2アルバムなんだけど。しかもブリティッシュ・ロックの1位がXXの『Coexist』というのはイマイチ頷けないけどまあいいか、という感じだけど、これも明らかに去年のアルバムだったフロレンス+ザ・マシーンの『Ceremonials』が2位っていうのもどうだかね。日本発売が遅いからとかそういうアマチュアじみた言い訳なんだったらもうそろそろ天下のミュージック・マガジンの看板下ろしたら、って言いたいけど。その年その年のアルバムをタイムリーに評価しようよ、って言いたくなるよねえ。まあ今年のグラミーのアルバム部門でも『El Camino』がノミネートされたりってのはあるけど、音楽評論の矜持ってもんがあるでしょう。ねえ、高橋編集長

ということで今年年末の『ミュージック・マガジン』、買おうかどうしようか迷ってます。正直いって年々クオリティが下がっているので。メインのランキングは別にして、いろんなライターや評論家のランキングを見ても、2012年のアルバムといえばダントツに「あれ」しかないと思ってるんだけど(2週間後くらいにここにレビューを載せますので)、それを年間10枚に選んでいない人の方が圧倒的に多いってどういうことなの!ということで雪降る寒い今日、焼酎お湯割りでちょっと舞い上がっていてすいません。

ということで2012年、僕の年間トップ10アルバム、10位はこちらから。

My Top 10 Albums of 2012
#10: My Head Is An Animal - Of Monsters And Men (Universal Republic)

OfMonstersAndMe_MyHeadIsAnAnimal.jpgなにせアイスランドといえばビョークだし、シガー・ロスなわけで。どうも自分的にはアイスランドのアーティストって結構肌合いがいいみたいで、この2大アーティストは結構その時その時で愛聴盤を出してくれてて、その大陸的というか、それでいて結構癖があるけどそれをストレートに出さない当たりがいいというか、結構気に入ってるわけです。去年シガー・ロスは『Valtari』というなかなかいいレコードも出してるんだけど今回のトップ10に入る程ではなかった。その代わりというか何というか、僕の耳を捉えてくれたのがこの同じくアイスランド出身の6人組、オブ・モンスタース・アンド・メンというわけで。

彼らは一般的にはフォーク・オルタナティブ・バンドという分類をされているようだけど、それだとマムフォード・アンド・サンズと同じグループということになる。でもOMAMマムフォードと大きく違うのは「気張ってない」ということに尽きると思う。マムフォードは今回えらく大売れしちゃって、またアルバム題材も『Babel』なんて聖書題材だからいかにも高尚でそりゃあグラミーにもいっぱいノミネートされるでしょうよ。でもね、何でイギリスからポッと出のフォーク・バンドがいきなりそんな大所高所に構える必要があるのよ、なんて僕は反感持っちゃう。それからいくと、このOMAMなんて淡々と自分らの音響系とも言えるフォーク・ロック・サウンド(曲によってはフォークですらなく、どっちかというと、数年前のシガー・ロスのアルバムみたく、ちょっと出来のいいサントラっぽい曲もある。例えば「Your Bones」なんてそう。)を展開してすんなり耳に入ってくるあたりがとっても好感持てるよね。

冒頭の「Dirty Paws」なんて、男声女声のユニゾンがアコギの爪弾きに乗って、だんだんコーラスが盛り上がるなんて、まだコマーシャリズムに汚れる前のコールドプレイとかに通じる新鮮さがあるじゃない。同じような楽曲の出来の良さは次の「King And Lionheart」でもぐっと来るね。そしてアイスランドのアーティストとしては初の全米トップ40ヒットとなった「Little Talks」も、まあちょっとルミニアーズの「Ho Hey」みたいなコーラスで始まるけど、全然USっぽくない音響系の楽曲で、ああこういう曲もトップ40に入るようになったんだなあ、ってちょっと僕は感動してました。凄い楽曲がヨーロピアンなんだよね。そしてこのアルバムは同様な楽曲クオリティが最後の1曲まで維持されてるのがいいと思う。

今年は結構アップ・アンド・カミングなアーティストがいっぱい年初に来日するらしく、アラバマ・シェイクス、ゴティエ、そしてこのOMAMも来日するらしい。まだチケットは買ってないのでもうないかもしれないけど、このレビューを書くのでもう一回聴いたら無性にライブを見たくなった。そしてこのアルバム、今日みたいな雪で静かな夜にはもってこいのロック・アルバムです。是非ご一聴を。

引き続きカウントダウンブログ、がんばりますので乞うご期待を。

謹賀新年+Unsung Gems 70s to Now - Facebook 追いつきアップ
皆さんあけましておめでとうございます。新年明けてからブログ再開しなきゃな〜と思いつつとうとう松の内も終わってしまいました。2013年、先が思いやられますが、2012年My年間アルバムトップ10カウントダウンレビュー、そしてグラミー予想とグラミー実況ブログと、毎年定例の企画がもう目の前まで迫っていてやや焦っております。

とりあえず今日のところは昨年からFacebookで上げている温故知新企画の追いつきアップの最新版(といっても9月にアップしたもの)でお茶を濁させてください。年賀状・年賀メールにもこのブログのアドレスおもいっきり乗っけてるのでそろそろホントに始動しないと....

Unsung Gems - 70s to Now --- Vol. 16

(2012.9.16 FB Posted)


Just Gets Better With Time - The Whispers (1987) 
From the album "Just Gets Better With Time"

Another beautiful slow jam masterpiece from the band who got you on the dance floor throughout the 80's...The Whispers was one of polebearers of Solar label, which spawned many 80s R&B and funk group such as Shalamar, Midnight Starr, etc., but their career dates back to the late 60s. It's just that they reinvented themselves in 80s in an excellent way. This song was also a repeated play at WBLS-FM, New York, the premier NY urban soul station, when I was in New York back in 1991-1993. As the title goes, this slow jam masterpiece "just gets better with time!"

80年代、数々のダンスヒットを放った
ウィスパーズの美しいスロウ・ジャムの名作をお届けします。ウィスパーズは80年代一世を風靡したソーラー・レーベルの代表的アーティストとして、シャラマーミッドナイトスターらとシーンを盛り上げましたが、実は60年代後半から活躍しているキャリアのベテラン・グループ。80年代にソーラーで自らのキャリアを素晴らしい形で再び花咲かせた希有なグループ。この曲は私が1991-93年NYにいた頃、地元No.1のソウル・ステーション、WBLS-FMで何度となく真夜中にかかっていた曲で、そのタイトルの通り「時が経つごとに素晴らしくなる」名曲です。



明日は東京、雪らしいので、家にこもって何とかMy年間アルバムトップ10のカウントダウンブログをスタートしたいと思ってます。よろしく!

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