Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
ケイシー逝く
ケイシーが逝った。

先週、アメリカのニュースで、いよいよ最期の時が近づいたケイシーを安らかに見送るため、彼のいるホスピスに家族が集まり、医療措置を全てやめ、食事も水分も無理に供給するのをやめた(つまり自然死を迎えさせるためにあらゆる管の類を外した、ということだと思う)、という報道を見て「ああ、いよいよ最期の時が来たか」と思っていたので驚きはなかったが、やはりケイシーが逝った、という事実が確定すると寂しさと何ともいえない悲しさが襲ってきた。

思えば鹿児島の一中学生で、中央の情報など何もなかった頃、地元南日本放送の洋楽ラジオ番組「ユア・ヒット・パレード」で当時のアナウンサーDJだった横山欣二さん(彼は1973年、全米No.1ヒットながら日本シングル発売がなかったPaper Laceの「The Night Chicago Died」のシングルをアメリカ旅行の時に買って帰り、鹿児島の番組でかけまくり、その年の年間電リクランキングの1位にしたという鹿児島のディック・クラークにような人だった)がかけていた洋楽がほぼ唯一の洋楽情報ソースだった。そんな時音楽雑誌の小さな囲み記事で知ったラジオ関東(現ラジオ日本)の「全米トップ40」の存在。1976年5月、小出力だったラジオ関東の電波をキャッチしようと必死にラジオの周波数を合わせるも、すぐ横の超大出力の北京放送(笑)にかき消されて、土曜夜10時から1時の放送のうち、最初聞けたのはトップ3くらいだった(その時のNo.1はウィングスの「心のラブソング(Silly Love Songs)」)。ウィングスの軽快なNo.1ヒットと一緒に、深みのあるバリトンボイスで、ケイシーが「Keep your feet on the ground, and keep reaching for the stars!」と番組締めのセリフを発していた。

それが全ての始まりだった。

しばらく北京放送と周辺の電気機器が発する干渉雑音と格闘しながら(途中から毎週土曜日は、10時から家中の電気を消させてスカイセンサーの前にかじりついていた)どうにかトップ30まで聞き取れるようになった1976年8月、チャートをノートにつけはじめた。その時のNo.1はエルトン・ジョンとキキ・ディーの「恋のデュエット(Don't Go Breaking My Heart)」。やっと何とか40位全曲が聞けたのは9月、KC&ザ・サンシャインバンドの「シェイク・ユア・ブーティ((Shake, Shake, Shake) Shake Your Booty)」がNo.1で、40位内初登場曲がリンダ・ロンシュタットの「That'll Be The Day」、スティーヴ・ミラー・バンド「Rock'n Me」、ハート「Magic Man」など、という今思うと凄い週だった。その間も日本語版セグメントの湯川れい子先生のDJもさることながら、ケイシーのディープボイスと無茶苦茶わかりやすい発音の英語で、アーティストたちの様々な逸話やバックグラウンド情報を説明してくれるスタイルは僕を洋楽の虜に、いやヒットチャートカウントダウンの虜にしていった。

その後僕が英語に本気に興味を持ち、むさぼるように英語を吸収するようになったのは、高校時代のK先生の影響が大きい。そのK先生が英語の父とすると、全米ヒットチャートの目を向けてくれたケイシーは洋楽の父。この二人との出会いがなければ、僕もこんなに英語にハマることもなかっただろうし、今の多くの洋楽仲間や友達たちと巡り合うこともなかったし、また外資系企業への転職を真剣に決断することもなかっただろうことを考えると、この二人は僕の今の人生を形作ってくれた、人生の恩人だ。

報道によると家族は正しい尊厳死の手続きを取ってくれたようだ。なのでケイシーの最期の時は、家族に見守られ、多くのヒットソングファンにインスピレーションを与え続けた彼の素晴らしい人生に相応しい、安らかな最期であったようで、晩年報道されていた家族内の問題で残念な思いをしていたことを考えると、救われる気持ち。今頃彼は魂となって、今度は自分が「手を差し伸べよ」と言っていた星の仲間になって、我々世界中の洋楽、ヒット曲ファンを見守ってくれているに違いない。彼の素晴らしい業績を思い、今夜も静かに合掌したい。

ケイシー、ほんとうにありがとう。

これからも昔のヒット曲だけでなく、新しいヒット曲やそれ以外の洋楽曲を聴き続けていきます。近々洋楽仲間と集まって追悼をしたいなあ。そういう仲間たちと引きあわせてくれてありがとう。

Rest in peace...

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