Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#76「But You Caint Use My Phone」Erykah Badu (2015)

#76But You Caint Use My PhoneErykah Badu (Control Freaq / Motown, 2015)


ここ数日は春一番だか二番だか知りませんが、春の到来を告げる強い風が吹いたり、雨が降ったりしながら日々少ーしずつですが春に近づいているような気がしますね。うちの庭の河津桜や、近所のおうちの梅の木がもう満開になってきていて、春はもうそこのようです。


さて、今週の「新旧お宝アルバム!」は最近のアルバムのご紹介ということで、5年間の活動休止期間を経て久々の作品をミックステープという形で発表した、今やベテランのR&Bシンガー、エリカ・バドゥの6枚目のアルバム『But You Caint Use My Phone』(2015)をご紹介します。


But You Caint Use My Phone 


エリカ・バドゥといえば、ローリン・ヒルらと共に1990年代のヒップホップのルネッサンス的隆盛時に「オーガニック・ソウル」と言われた70年代ソウルに回帰したスタイルのR&Bシンガーとして、大いに人気を集めたR&Bシンガーソングライターですよね。デビュー作『Baduizm』(1997)、2作目『Mama's Gun』(2000)による鮮烈なシーンへの登場、「On & On」(1996年最高位12位)や「Bag Lady」(2000年最高位6位)といったポップ・チャートでの大ヒットもあり、90年代後半のR&Bシーンを代表するアーティストの一人として存在感ある活動をしていたエリカですが、2010年のアルバム『New Amerykah Part Two (Return Of The Ankh)』発表後はロバート・グラスパージャネル・モネイなど他のアーティスト作品への客演以外は、特筆すべき活動を行っていませんでした。その間、アフリカで新しいアルバムに取り組んでいる、という噂はあったものの5年間が経過。


そんな中、2015年10月にエリカがサウンドクラウドを通じてネットにリリースしたのが、その年の後半にヒップホップ・シーンのみならずポップ・チャートでも大ヒットとなったドレイクの「Hotline Bling」のリミックス・トラック。それに続いてデジタル・ダウンロードとストリーミングのみの形でiTunes / アップル・ミュージックにリリースされたミックステープが今回ご紹介する『But You Caint Use My Phone』です。

そのタイトルからも分かるように、このミックステープのテーマは「電話」。それも今時のスマホや携帯電話というよりも、昔ながらのプッシュ式電話にかかわる様々な情景やドラマをイメージしたようなサウンドコラージュや効果音や、電話に関する過去の様々な楽曲のサンプリングや歌い直しをふんだんに含む楽曲が並ぶ、いわばコンセプト・ミックステープになっていますエリカを模したと思われるジャケのイラストの女性も千手観音のように無数に生えた手にそれぞれ異なるタイプの電話を手にしている、というポップなデザイン。


Erykah Badu


オープニングからして電話の話し中のシグナルからタイトルフレーズを繰り返すエリカの歌声が繰り返される「Caint Use My Phone (Suite)」。この曲も含めてこの作品の楽曲はいずれも極めてシンプルなフレーズとメロディ、そして各種効果音の繰り返しで一貫していて、通常のAメロ、Bメロ、ブリッジといった展開をする楽曲はほとんどありません。しかしそうしたシンプルなメロディ・フレーズの繰り返しと、今時のR&B的な残響たっぷりの音像と、タイトなドラム・サウンド(これを彼女は最近のトラップ・ラップの名前をもじって「TRap &B」と呼んでいるようです)、そしてエリカの神秘的な歌声がアルバム全体の不思議なグルーヴ感を生み出していて、それがこの作品の最大の魅力になっています

冒頭のタイトル曲に続いて、ひたすら「Hello Hello, Hey Hello Hello」とエリカが誰かに呼びかけるようなわずか30秒の「Hi」から、リズムボックスのチャカポコ・ビートで始まるミニマルなサウンドの「Cel U Lar Device」に突入。本作のリリースのきっかけとなったのはエリカによるドレイクの「Hotline Bling」のリミックスですが、ここでもメインメロディにまんま「Hotline Bing」のフレーズが歌われるというまあ言ってみれば本歌取りをした自分のリミックスの返歌みたいな作品。ポップヒットとしてあちこちで本当によく聴かれたフレーズとメロディで一気にエリカの世界に持って行かれるのが不思議な感覚です。


今回のこの作品は、エリカの地元であるテキサス州ダラスの若きヒップホップ・プロデューサーであるザック・ウィットネスエリカの共同プロデュースであり、こうした今風のヒップホップR&Bサウンドを強く感じさせる音像構成についてもエリカだけではなく、エリカとは親子くらい年の違うザックの貢献度は高いのでしょう。続く「Phone Down」などは正にそういう作品。この曲も基本的に残響バックグラウンドにタイトなドラム、Aメロの反復だけで終始するエリカの夢見るようなボーカル、という道具立てで何とも言えないグルーヴを作りだしています。

ItsRoutineという無名のラッパーをフィーチャーしたリズムボックス・ヒップホップといった感じの「U Use To Call Me」に続いて聞こえてくるのは80年代R&Bファンには懐かしい、あのニュー・エディションの「Mr. Telephone Man」のフレーズ。ここもあの曲のサビの2ラインのフレーズだけを、ドラムビートと夢見るような音像をバックにエリカが延々と口ずさむ、というスタイルです。


アルバムはリズムボックスビートをバックにアッシャーの大ヒット曲のフレーズをエリカが歌い直す「U Don't Have To Call」から、再びItsRoutineをフィーチャーした「What's Yo Phone Number / Telephone (Ghost Of Screw Mix)」、そしてアフリカ・バンバータあたりのエレクトロ・ファンク的意匠満点なトラックに乗ってコンピューターの人工知能がしゃべってるような男女の声が淡々と歌う「Dial' Afreeq」(エジプシャン・ラヴァーことグレッグ・ブロサードの80年代のエレクトロ・ヒップホップ曲のフレーズをサンプル)と、アルバム後半は様々なスタイルの音像をバックにエリカが縦横無尽のグルーヴを展開。


そして、ドレイクの「Hotline Bling」のサンプル元としても使われたティミー・トーマスの「Why Can't We Live Together」のリズムボックスビートをバックに、またしても催眠効果を持つエリカのボーカルでタイトルフレーズが延々と歌われる1分半の「I'll Call U Back」を経て、アルバム最後の「Hello」では、冒頭の「Hi」と同じフレーズでエリカの歌う「Hello Hello...」という呼びかけに応えるようにラップするのは、エリカの以前の夫でもあるアウトキャストアンドレ3000。最初はエリカの「Hello Hello...」という歌声とアンドレの「I don't know I don't know」というラップフレーズが交錯していたのが、途中からエリカの歌うトッド・ラングレンの(というか、ここではそれをカバーしたアイズレー・ブラザーズのバージョンを模したというべきかも)「Hello It's Me」にアンドレもラップではなく歌で応え始めるという展開。最後は元夫婦の二人が仲むつまじくコーラスを付けながらデュエットする歌声がフェイドアウトするのが何ともほっこりした印象を残してくれます。


But you caint (back)


この作品については、上述の通りどのトラックも楽曲としては完成形というよりはフレーズやメロディのループに毛が生えたくらいの構成のものがほとんどなので、アルバムとして捉えるには不十分ということであまり高く評価しない音楽メディアもあるようですが、共同プロデュースのザックが作り出す、エリカ言うところの「TRap & B」トラックに乗って彼女のドリーミーな歌声が絡んでいくことによって他のアーティストではなかなか出せないグルーヴ感が生まれていて、それだけでも個人的にはこの作品を高く評価したいと思っています。

あなたもこの作品でエリカならではのグルーヴに身を任せて、極上のR&B体験をしてみませんか?


<チャートデータ> 

ビルボード誌全米アルバムチャート 最高位14位(2015.12.19付)

同全米R&B/ヒップホップアルバムチャート 最高位2位(2015.12.19付)

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【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#75「Wrecking Ball」Emmylou Harris (1995)

 #75『Wrecking Ball』Emmylou Harris (Asylum, 1995)


先週の今頃は第59回グラミー賞の発表で大いに盛り上がってましたが、蓋を開けてみればアデルチャンス・ザ・ラッパーが主要賞をそれぞれガッチリ獲得した今年のグラミーでした。個人的にはこのコラムでもご紹介したアンダーソン・パークKINGにも何か受賞して欲しかったのですが、でもチャンス新人賞とラップ・パフォーマンス部門、ラップ・アルバム部門の獲得は、彼のアルバムがストリーミング・オンリーということを考えると大きな「事件」であったことは間違いないところ。一方既に来年のグラミー賞候補の予想も取りざたされていて、ブルーノ・マーズ、ローリング・ストーンズ、ア・トライブ・コールド・クエスト、ソランジェ、そしてもうすぐリリースされるエド・シーランのアルバムやレディ・ガガのシングル曲あたりは来年のグラミー候補は少なくとも堅いところではないかと思っています。来年もブログで予想頑張ってやりますのでよろしくお願いします。


さて今週の「新旧お宝アルバム!」は少し古めのアルバムをご紹介する順番。今回は少し古いといっても90年代後半とまあ比較的最近の時期に、それまでも長いキャリアを誇っていたエミルー・ハリスが、自らのキャリアを見事に再定義した画期的な作品ながら、日本の洋楽ファンの間で語られることの少ない傑作、『Wrecking Ball』をご紹介します。


Wrecking Ball 

皆さんはエミルー・ハリスというアーティストについて、どのようなイメージを持たれているでしょうか?バックグラウンドがカントリー・ミュージックであることや、カントリー・シーンではいざ知らず、ポップ・フィールドでこれといったヒット曲もあまり持ち合わせいないことから、熱心なカントリー/カントリー・ロックのファン以外の日本の洋楽ファンに取ってはハッキリ言って残念ながら馴染みの薄いアーティストではないかと思います。

しかし彼女は、古くは60年代後半にバーズフライング・ブリトー・ブラザーズといった歴史に名を残すカントリー・ロック・バンドのメンバーで、後のイーグルスらに大きな影響を与えた伝説のカントリー・ロッカー、グラム・パーソンズの遺作(彼は26歳で薬物中毒で死亡)『Grievous Angel』(1974)でのグラムとの共演を事実上キャリアの振り出しに、70年代は様々なジャンルの曲をカバーしたアルバムをリリース、ただのカントリー・アーティストの範疇に止まらない活動でシーンでの高い評価を獲得して、ザ・バンドの解散コンサートである『The Last Waltz』(1978)にも参加。80年代にはドリー・パートン、リンダ・ロンシュタットとの『Trio』(1987)でグラミー賞の最優秀アルバム部門にノミネートされるなど、ポップ・フィールドでも存在感を示し、90年代以降は今回ご紹介する『Wrecking Ball』や、元ダイア・ストレイツマーク・ノップラーとの共演などで大きくロック的方向に自らを再定義して数々の高い評価を得た作品を発表。69歳の現在もコンスタントに質の高いアルバムを発表し続けて、半世紀にも及ぶキャリアを見事に発展させ続けてきている、そんなアーティストなのです。


そんな彼女が『Trio』の後、カントリーのみならずポップ・ロック・アーティスト達のカバー曲をカントリー的アプローチで聴かせる、という従来のスタイルで何作かの意欲作を放つものの、商業的に振るわずシーンでも今ひとつ輝きを失っていた時期がありました。その時、エミルーが活路を見いだすべく、自らのスタイルを転換するために起用したのが、80年代にその独特の音響的、浮遊感満点のサウンド・プロダクションでU2の『ヨシュア・トリー(Joshua Tree)』(1987)などの仕事で名を挙げたダニエル・ラノワ

彼のサウンド・プロダクションと、エミルーの幻想的と言ってもいい、浮遊感と取り憑かれたような哀愁に充ち満ちたボーカルとの組み合わせは、見事にこのアルバムでマジックを実現しています



本作を通して参加したU2のドラマー、ラリー・ミューレンJr.の、セカンド・ラインを思わせるストイックなタム・ロールをバックに歌うエミルーの歌がまるでアイリッシュのフォークロアのような雰囲気を醸し出している「Where Will I Be?」で始まるこのアルバム、正に自分の向かっている方向性を探っているかのようなエミルーの歌声が不思議な緊張感を演出。この曲も含めてアルバムを一貫して聴かれるのは、控えめな音数ながら陰りのある、それでいて夢想的な浮遊感満点の音響的雰囲気による楽曲の数々です。

しかもその大半は、従来のエミルー作品の特徴でもある、幅広いアーティスト達による様々なスタイルの楽曲たち。本作にもバックで参加しているニール・ヤング作のタイトル曲、ボブ・ディラン1981年のどちらかというとマイナーなアルバム『Shot Of Love』からのナンバー「Every Grain Of Sand」、カナダの個性的なフォーク・シンガーソングライター、アナ・マッギャリグルの「Goin' Back To Harlan」、90年代のオルタナ・カントリー・ロック・ムーヴメントの火付け役となったギタリスト、スティーヴ・アールの「Goodbye」、この後自らも名盤『Car Wheels On A Gravel Road』(1998)でオルタナ・カントリー界を代表するアーティストとしてブレイクするルシンダ・ウィリアムスの「Sweet Old World」、そして何とあのジミヘンの『Are You Experienced?』(1967)所収の楽曲を大胆にエミルー風にアレンジした「May This Be Love」などなど、そのカバー曲の選曲の幅広さと多様性には感服するばかり。




そして更に刮目すべきは、それらの多様なアーティスト達による様々な楽曲が、ダニエル・ラノワのサウンドとエミルーの歌によって作り出される高揚感と見事に一体化した出来になっていて、あたかもこれらがもともとエミルーの曲であったかのような強いイメージを作りだしていることです

このアルバムのエンディングは、オープニング同様、ラリー・ミューレンJr.のストイックなドラミングが強い印象を残す、エミルー自身と彼女の長年の盟友ロドニー・クロウェルのペンによる「Waltz Across Texas Tonight」。まるで無駄をそぎ落とした演出で淡々とプレイされた演劇か映画を見終わった後のような静かな感動を残して、アルバムは終わります。


Wrecking Ball (Back)


このアルバムは、エミルーのキャリアを全く新しいアプローチで定義し直した作品としてシーンでも高く評価され、その年のアメリカ各音楽誌の年間アルバム・ランキングの上位にリストアップされた他、翌年のグラミー賞で最優秀コンテンポラリー・フォーク部門を受賞するなど、停滞していたエミルーのキャリアを大きく押し上げる作品ともなりました。

またこの作品の後、それまでほとんど他人の楽曲のみを歌ってきたエミルーが積極的に自ら曲作りに取り組むようになり、リンダ・ロンシュタットとのデュエット・アルバム『Western Wall: The Tucson Sessions』(1999)では3曲、そして『Red Dirt Girl』(2000)では何と12曲中1曲を除く全曲、『Stumble Into Grace』(2003)でも11曲中10曲を自作曲で埋めるなど、この後もアーティストとしての更なる大きな進化を遂げています。


最近では、この頃ほどの迫力ある作品作りではないものの、盟友ロドニー・クロウェルと『Old Yellow Moon』(2013)および『The Traveling Kind』(2015)の2枚のコラボ作を発表、コンスタントな活動を続けています。


Emmylou Harris


漆黒の長い髪が神秘的だった20代30代の頃のエミルーの髪の毛は今やプラチナ・シルバーですが、年齢を重ねて更にその美しさと気高さは円熟味を増していますし、何かに取り憑かれたような、澄み切った美しい歌声も変わりありません。おそらく自分は今後もリリースされるであろうエミルーの作品を聴き続けていくと思いますし、そうして一生付き合う価値あるアーティストだと思います。その彼女の大きな転換策となったこの素晴らしいアルバムを是非一度お聴きになって頂ければこんなに嬉しいことはありません。


 <チャートデータ> 

ビルボード誌全米アルバムチャート最高位94位(1995.10.14付)

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #7(完結編)
さて興奮冷めやらぬ中、あたかもカニエを紹介するかのごとくコメント初めて「ああ、しまった失敗だ。僕いつもこの二人を間違えるんだよね」とジェイムス・コーデンが紹介する中登場したのはアカデミー会長ニール・ポートナウ。女性トランペッターに「America The Beautiful」を演奏させた後に「政治や規制に影響されず、変わらずアメリカの文化の中心を占める音楽とそれを作る人々を最大限サポートする」といったスピーチをしたけど、おそらく念頭には最近のトランプの行動に対する問題意識がにじみ出ている感じがありあり。
続いてジョン・レジェンドと女性歌手のシンシア・エリヴァが歌い始めたのはビーチ・ボーイズの「God Only Knows」。それに載せて昨年亡くなったミュージシャンや音楽業界の物故者を悼む「In Memoriam」のセクション。いやあやっぱりこうやって振り返ってみると、昨年は多くの凄い人々が亡くなったんだなあと改めて実感。レナード・コーエンで始まってジョージ・マイケル、デビー・レイノルズ、レオン・ラッセル、グレッグ・レイクキース・エマーソン、ジョン・ウェットンなどなどのイメージが次々に映し出され、最後は「Yesterday」に載ってサー・ジョージ・マーティンの写真が写されるという切なくも感慨深いパフォーマンスでした。

スタジオでは最優秀メタル・パフォーマンス部門を既に受賞しているメガデスのメンバー2人を迎えてのインタビューが進行中。いきなり来日のニュースをブレイクしたメガデスの2人、今夜のグラミーのパフォーマンスで1番印象に残ったのは?というジョン・カビラの質問に「ケイティー・ペリーのパフォーマンスが面白かった」とコメントするのを聞いて、思わず椅子から落っこちそうになったのは僕だけだったでしょうか?(笑)
Tim Faith 

授賞式に戻り、いよいよレコード・オブ・ジ・イヤーの発表を行う、ティム・マグローフェイス・ヒル夫妻。相変わらずあでやかなフェイス・ヒルに思わず目が行くなあ。そしてここの本命◎もアデルだが....やはり来た!これでROYとSOYの両部門をアデルが独占、そして僕のシナリオだとアルバムはビヨンセだけどどうかな。おお、ステージ上でアデルが「クイーン・ビー(ビヨンセの愛称)、いつもあなたは私の心を動かしてくれるわ」と異例のコメント。客席でビヨンセも胸をトントンと叩いて嬉しそう。これ、明らかにアデルもアルバムはビヨンセが取るべき、と思ってることを証明しているな、正当な評価だと思う

そして連続してティムフェイスの2人に発表される最優秀アルバム部門。ここはビヨンセがガッチリ取って行くのか?受賞者は....おおおおおアデルの「25」が取った!これでアデルが新人以外の主要賞総取り!やはりグラミー・ダーリンのアデルの面目躍如だったなあ。しかし再度登壇したアデルが最初口にしたのはただビックリした、と言う感じで「Hi, Hi, Hi」と泣き出しそうな言葉。でも、それについで真っ先に口にしたのは、再びビヨンセの『Lemonade』への手放しの賛辞。「『Lemonade』は本当にアルバムとして記念碑的な作品で、本当に深く考えられて作られた作品で本当に素晴らしいアルバムだと思います。私は本当にビヨンセを f**king 尊敬します」と本当にアデルらしい賛辞を口にするのを客席でジェイZと聞くビヨンセの目は今にもこぼれそうな涙でいっぱいアデルの言葉を聞きながら、うんうんと頷いて感謝の反応をしめすビヨンセの反応も素晴らしいなあ、とちょっと感動。
Adele.jpg

いやあ今回のグラミー、結果はアデルのほぼ独占、チャンスのラップ部門制覇、そして数々のパフォーマンス等見所は数々あれど、僕的に1番心に響いたのは、ビヨンセのパフォーマンスとアデルジョージ・マイケルのトリビュートをトラブルを持ち直してパフォーム仕切った様子、そして最後のROYとAOYのアデルとビヨンセの心のつながりを強く感じた様子、こういうのが来たなあ。あさってのイベントでもこのあたり、ちょっと重要なトピックの1つになると思いますね。いやあ良かった、今年のグラミーも。

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #6
さて、次はいよいよ主要4賞の一角、ソング・オブ・ジ・イヤーの発表らしい。ここは本命◎予想はアデルだけどどうか?スタジオのダニエル・パウターマイク・ポズナーの「I Took A Pill In Ibiza」だって言ってるけどどうかしら。

カメラは授賞式に戻ってプレゼンターで出てきたのは久しぶりに見る感じのセリーン・ディオン。さすがに会場は全員スタンディング・オヴェーションだね。18年前に「My Heart Will Go On」でこの賞を取ったことを思いながら、亡き夫のルネの思い出を語りながら感極まった風のセリーン。さあいよいよ発表だけど....たっぷり20秒ほど間を置いてセリーンが漏らした言葉は「Hello」。この言葉で一気に盛り上がる会場。ステージに登ったアデルが最初に言ったのはこの前のパフォーマンスについての謝罪(特にSwearしてしまったことについての)、そして次にコメントしたのは一緒に登壇したプロデューサーのグレッグ・カースティンだったけど、しゃべり出す前に音楽を始めてしまった番組制作チーム。うーん、これ、かなり失礼なんじゃないかなグレッグ、共作者なのに可哀想。
Q-Tip.jpg 

次に登場したのはソランジェ。既に自身も受賞している彼女が紹介したのは、おお!ア・トライブ・コールド・クエストのメンバー!そして「今はここにいないBrothaに」と言って始めたのは彼らの代表曲「Award Tour」の最初のフレーズ、一瞬「Can I kick it??」(こちらも彼らの代表曲のタイトル)と観衆に呼びかけて再度演奏に戻った「Award Tour」。そしていつの間にかステージの後ろでドラムスを叩いてた!アンダーソン・パークも参戦して「Movin' Backward」になだれ込むATCQの面々。そしてポリティカルなコメント(と思われる)をアジるかのように始まった「We The People」。ステージでしなやかにフロウを聞かせながらくねくね身体を動かすQ-Tipの呼びかけに呼応するかのように、どこからともなく次々にステージに続々と上がって来たのは、黒人、アジア人、アラブ人、ラテン....ありとあらゆる種類の人種の移民系の人々。そして最後にステージの〆でATCQのメンバーが「Resist! Resist!(抵抗せよ!抵抗せよ!)」と叫ぶ風景は今回のグラミー・パフォーマンスの中で最もポリティカルなシーンだったな。やりもやったり、よくぞやった、と言う感じ。

「さあ、皆さんを1985年のミネアポリスに遡ってお連れしましょう」とコメントしてジェイムス・コーデンが紹介するのは、ザ・タイムの面々、いきなり「Jungle Love」をぶちかますと会場はいきなり総立ちモリス・デイも太めになってるけど、相変わらず色男キャラで行ってますね。観客のブラック勢は全員あの「Jungle Love」ダンスで盛り上がる盛り上がる。そのまま一気に「The Bird」に突入するザ・タイムのメンバー。そしていきなりあのイントロ!バックにあのプリンスのマークが浮かび上がり、プリンス自身の「Let's Go Crazy」の最初の部分のモノローグをバックに、始まった演奏。おー真ん中にブルーノ・マーズが陣取って弾いてるあの白いギターは...まさに「Purple Rain」でプリンスが弾いてたあのギターじゃない!正に映画でプリンスが着ていたようなパープルラメのジャケットに胸元にフリルの付いた白いシャツ、そして音符のような角の生えた白いギターを弾きながら「Let's Go Crazy」を歌うブルーノ。もうこれは会場総立ちものでしょう。そして最後のあのギターバリバリ弾きまくりの部分も完璧に決めたブルーノ!いやあこれ、会場にいたら平静ではいられなかったね!!もうこのトリビュートはブルーノがいたからできたと言っても過言じゃないな。カッコ良すぎ。
bruno as prince

興奮冷めやらぬ中カメラが戻ったスタジオでゲストで出てきたのは何とレイ・パーカーJr.。何だかすっかり良い感じの隣のおじさん風になったそのレイブルーノのパフォーマンスは完璧だった、とべた褒め。その他、ザ・タイムのメンバーとは友達なんだ、ジャム&ルイスの二人はうちの息子のバスケのコーチもしてくれてるんだよ、とめっきりファミリーマン的コメントの多いレイ・パーカーだったけど、何かいい雰囲気を醸し出してるなあ。

授賞式に戻って、登場したのはペンタトニックスの5人。まず最初にアル・ジャロウの逝去を悼むコメントを行った後(このあたり素敵でした)、いきなりアカペラでジャクソン5の「ABC」をパフォーム。やあやっぱこの人達は凄いね
続いてジェイムス・コーデンが先週発表されたMusiCare Person Of The Yearを受賞したトム・ペティを祝福した後に紹介したのはホールジージェイソン・デルーロ、そしてその二人が紹介するのはおお、チャンス・ザ・ラッパーのパフォーマンスだ!
登場したのは今日既に最優秀ゴスペル部門受賞のタメラ・マン女史のゴスペル歌唱をバックに軽々とラップするチャンス、いやあいいなあ。そして途中からは同じくゴスペルの雄、カーク・フランクリンのゴスペル歌唱団の朗々たるコーラスをバックに「All We Got」になだれ込むチャンス。ゴスペルとラップというのは斬新な組み合わせだけど、かなり凄いグルーヴを生み出すことを実感。そうこうしているうちに曲は「No Problem」に突入。アルバムではリル・ウェインなんかをフィーチャーして極めて脱力系の曲調なのに、カーク・フランクリンのゴスペル歌唱団とストリングスをバックに重厚なアレンジに変貌したこの曲、この構成、このアレンジとミュージシャンシップ、いやあ凄いのひと言だった。このバージョン、またミックステープでリリースしてくれないかな!興奮度100%のパフォーマンスをありがとう、チャンス!

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #5
さて続いては最優秀ラップ・アルバム部門。ここはドレイク本命◎で予想していたが....おお何と!ここでもチャンス・ザ・ラッパーがかっさらって行っちゃったよ!いやあ予想は外れたけど、これは素晴らしい結果だね。「これ取れるとは思ってなかったので何も考えてないんだけど」といいながら感謝の言葉を述べ、最後に「もう一個取っちゃったぜベイビー!」と両手を突き上げて絶叫するチャンス。いやあ良い光景だな。まあドレイク最優秀ラップ/歌唱コラボ部門最優秀ラップ・ソングを受賞してるからな。
Chance twice 

ジェイムス・コーデンの両親が登場するコント(お父さんがハイディ・クラムを膝に乗っけて、お母さんがニック・ジョナスの膝に乗るというちょっと滑り気味のコント)の後、登場したのはレディ・ガガメタリカのコラボ・パフォーマンスでメタリカの新作からの「Moth Into Flame」。メタリカのTシャツ着たレディ・ガガのボーカルで始まった演奏、何故かジェイムス・ヘトフィールドのマイクが入ってなくてちょっと苦労するシーンも。いやしかしメタリカのメタル・ナンバーを何の違和感もなく一緒にパフォームするガガも凄いね。いきなり客席に飛び込んでセルフ・モッシュまではじめちゃったよ。やっぱマイクがおかしいんだね、終始ガガジェイムスは一緒のマイクで歌ってるけどこれはこれで絵になってていいね。でも今回のグラミー、何だか放送事故が多いなあ。
Metallica Gaga

続いて登場したのはおお、懐かしいドワイト・ヨーカム。すっかり太めになっちゃっておじさん。プレゼントするのは最優秀プロデューサーって表示されてる。でも本題に入る前に、先日急逝したシャロン・ジョーンズを悼むコメントをしたのであれ?と思っていたら、何と次のパフォーマンスが、シャロン・ジョーンズ亡き後のダップ・キングスのメンバーをバックに、今回最優秀アルバム部門にもノミネートされていて、最優秀カントリー・アルバム部門受賞済みのスタージル・シンプソンのコラボによる「All Around You」だったのか!これ、なかなかナイスなコラボですね。大人数でフル・ホーン・セクションも入ったダップ・キングスのメンツが気持ちを入れて演奏しているのが、メンバーの表情見ててもよくわかる。本当にシャロンは惜しいことをしたよなあ。最優秀プロデューサーの発表はどうなった?)

カメラはスタジオに戻って、今度のゲストは「Bad Day」のダニエル・パウター(この人、この後曲あったっけ?といううちの嫁さんの容赦ない、でも適切なコメントがw)。うーん必然性のないゲストやなあ。解散したSMAPの話とかしてるし。それにしてもこの人、こんなに老けた感じの風貌だったっけ?っていうくらいその辺のただのおじさん風情なのが哀愁だな。

授賞式に戻って、トム・ベル、モー・オースティン、シャーリー・シーザー、チャーリー・プライド、ジミー・ロジャース、ニーナ・シモン、スライ・ストーン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、アーマッド・ジャマルなどの功労賞の発表の後、登場したのはDNCEのメンバー。でもあれ?右側にいる太めのメンバー、ジェイムス・コーデンじゃん。そして紹介したのは、ビージーズの「Saturday Night Fever」の40周年トリビュート・パフォーマンス。まず先陣を切るのはデミ・ロヴァートの「Stayin' Alive」。客席で心配そうに見守るバリー・ギブの映像がちらっと映ったところで、2番手のトリー・ケリーがストラトを抱えて登場、「Tragedy」を何か平板なアレンジで歌ってる。彼女、歌上手いからこれでも様になってるけど、これ、プロデューサーの仕事としてはどうなんだろうなあ。ひとしきりトリーが歌った後にデミが再登場して「Stayin' Alive」をワンコーラス歌う、っていうこの構成もなあ。そして何となくぎこちなく登場したリトル・ビッグ・タウンの面々が歌うのは「How Deep Is Your Love」。うんでも、これはなかなか聞かせるね。バリーも客席で気持ちよさそうに歌ってるよ。おーそして登場したのはアンドラ・デイ。何やらはっぴ風の衣装を着て歌うのは「Night Fever」。これも彼女の存在感たっぷりの歌唱力があるからいいけど、構成としてはやや平板だなあ。そして最後は全員ステージに集まって「Stayin' Alive」をフィニッシュする、というなかなかありきたりの構成か。まあでも観客の受けは上々みたいだからいいのかな。ジェイZも拍手してるし。

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #4
スタジオでは今回最優秀音楽ビデオ部門で「Upside Down &  Inside Out」がノミネートされてたんだけど、ビヨンセの「Formation」に取られてしまったOK Goの二人が登場。このビデオの他「I Won't Let You Down」他のビデオを紹介。彼らのPVはどれを見ても面白いよねえ。

さて会場に戻り、リトル・ビッグ・タウンの面々がアカペラで「Teenage Dream」をワンコーラス歌って紹介したのは、何と髪の毛をプラチナブロンドに染めてサングラスをかけて登場したケイティ・ペリー、新曲の「Chained To The Rhythm」を披露するパフォーマンス。白のタキシード風スーツに白のスニーカーという出で立ちで、レゲエっぽいリズムのポップ・チューンをバックに、途中でドレッドヘアーのシンガーが後半からジョインして歌ったけどあれ、誰だったんだろう?そして曲の最後の部分で後ろの壁に投射されていた「We The People」という映像は、あれは合衆国憲法の草稿のコピーではなかったかな?

続いて登場したジェイムス・コーデン、次のパフォーマーを紹介している途中に画面の下にグラミーに関するツイートが次々に表示されて、「何だこいつ太ったマット・デイモンみたいなやつ」「最低のグラミー司会者だな」「このグラミー授賞式からBrexitしたいよ」「あんまり今回のグラミー授賞式の司会が酷いんで、アトランタではみんなスーパーボウルの再放送見てるぜ」と自虐ネタを炸裂させるジェイムス。そして紹介されたのはウィリアム・ベルゲイリー・クラークJrによるブルースの名曲「Born On A Bad Sign」。ウィリアム・ベルも見事に今回グラミー賞受賞したからめでたいねゲイリーウィリアム・ベルをリスペクトする演奏と曲の後のコメントも素晴らしい。
William Bell

そして紹介するのは最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門。さあ来た、ここはアンダーソン・パークが本命◎で取って欲しいんだが!えええええええ、ビヨンセの『Lemonade』がここで取っちゃうの??いやまあ、資格充分なんだけどね、でもこういう部門でこそ新しいアーティスト、アンダーソン・パークとかKINGとかギャランとかに取らしてあげなよ。ビヨンセは最優秀アルバム、取ればいいじゃない!うーん、今日のパフォーマンスではビヨンセが最高だけど、受賞ではこれが最低だな。ブツブツ。

再びスタジオに戻って、OK Goの二人が今日本でビデオ撮影中である話しとか、Tokio長瀬アデルについてコメントしてるところとか(今回彼がメタリカメガデスのファンというのは初めて知った)を経て、またカメラは授賞式に。紹介されたのは先程受賞したマレン・モリスアリシア・キーズが歌う「Once」。おお何だ、出てきたマレン・モリス、まるで今日のJLoビヨンセか、という思い切りセクシーな衣装で登場したけど、残念ながらあまり似合ってるとは思えないなあ。普通に出てきて歌えばいいのに。一方、最初のヴァースを歌ったマレンの後登場したアリシアは、こっちはシルバーラメのボディースーツ+パンタロンといういたってシンプルな格好だけど、今回のアルバムジャケと同様、とっても控えめなメークでナチュラルさを演出していて、とてもいい感じの雰囲気を醸し出してるな。おお、客席ではニック・ジョナス他多数の人がスタンディング・オヴェーションしてるね。

次のセグメントは珍しくジェイムス・コーデンが真面目に、去年のクリスマス逝去したジョージ・マイケルを紹介。彼のカープール・カラオケのアイディアに繋がった同じパターンのコントに最初登場したのがジョージだったというから彼も思い入れが深いんだろうなあ。そしてそのジョージのトリビュートを行うのは、何とアデルが再登場、ジョージの「Fastlove」をスローにアレンジしたバージョンを歌い出した。すると!曲の途中で突然アデル「ごめんなさい、もう一度最初からやり直しさせて!これは失敗できないの。もう一回お願い、すみません!」と叫んで(それ以外に自分を放送できない言葉で叱りつけながら)演奏を中断。これに会場の観客がみな励ますかのように、スタンディング・オヴェーションしたのは、見てて感動したなあ
演奏と歌唱を再開したアデル。バックに次々に映し出される、ジョージの在りし日の映像の数々。オリジナルはアップテンポの曲を抑えた歌唱とアレンジでスローに、ストリング・セクションをバックにドラマティックに歌うアデル。最後のワンフレーズ「I miss my baby...」という言葉に万感の思いを込めて歌いきったアデルに、本人も、そして観客席のJLoも、リアーナも、他の観客も目頭をぬらしている光景。いやあ感動した。これは事件ですね。こんなの、初めて見た。ビヨンセのパフォーマンスも凄かったけど、このアデルのパフォーマンスは、間違いなくグラミー・モーメントとして歴史に残るだろうな。凄いものを見せてもらいました。
Adele Tribute GM 

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #3
またまたカメラはスタジオに戻って何故かここでウィーザーの面々が登場。リヴァース・クオモは日本人の奥さんも横に座らせて「グラミー賞は紅白歌合戦みたいなもんなんだよ」なんて言ってて、すっかり雰囲気は日本のお茶の間でコタツ入って見てる雰囲気。リヴァーズ・クオモ、日本語のアルバムも出してるくらいだからなあ。

さて会場に戻りトップ40ファンにはお馴染みのライアン・シークレストが登場。紹介するのは次のパフォーマンス・コラボレーション、ルーカス・グラハムが「7 Years」を歌う横で最優秀新人賞部門にノミネートのケルシー・バレリーニがデュエット。よく分からなかったんだけど、どうも「7 Years」とは違う曲をワンコーラスずつ交互に歌ってる気がしたのは気のせいかな?最後フィニッシュは一緒に「7 Years」を歌ってたけど。
Lukas Graham Kelsey Ballerini

続いて何と実のお母さんに紹介されて登場したのは、先日双子の妊娠を発表したばかりの大きなお腹を見せながら美しい衣装に身を包んだビヨンセの映像、ということが少し後でわかる)。映像技術を駆使して一緒に登場したダンサー(まだ踊ってないが)数人が一気に何十人にも表示されたり、菩薩如来を彷彿とさせる金ラメの衣装と幻想的なバックグラウンドイメージを融合させたり、さすが映像にこだわったアルバム『Lemonade』を出したビヨンセらしいパフォーマンス。歌い始める前からここまで見せるビヨンセ、凄いね。曲は「Love Drought」。さすがに激しいダンスは無理なので、スローな曲なんだけど厳粛な雰囲気が衣装やダンサーのイメージになかなかピッタリ合っている。ステージの床には花が散りばめられ、曲の終わりにダンサー全員がビヨンセを取り囲んであがめる様子はやはり菩薩如来的なイメージなんだろうなあ。
曲はそうするうちに「Sandcastles」に移行。この曲はアルバムの中でも北欧あたりのフォルクローレから取ったかのような雄大なメロディが印象的だったんだけど、一人朗々と歌うビヨンセの今の姿にとてもマッチしている。こりゃあライヴ・パフォーマンスの出来と言う意味では完全にアデルに勝ったな。観客もみなスタンディング・オヴェーション、当然だね。
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カメラがスタジオに戻ってジョン・カビラが「もはや神々しい」と当然のコメント。ウィーザーの面々もまだ残っていて「何で僕らはここにいてあのステージを見てないんだ」「ビヨンセのやることは他の誰もできないよね」とリヴァースを筆頭に全員絶賛。そこからまたウィーザーの話題に移って、なぜ日本語の曲を作るのか、という質問に対して、奥さんが「結婚したときに日本語勉強して欲しい、と頼んだんだけど、リヴァースはやるのであれば100かゼロかというタイプなので、歌を日本語で歌えば勉強できるのでは、ということで始めた」と説明。なるほどねえ。ホントかウソか「紅白目指してる」っていうコメントも出てました。何だかなあ。

さて授賞式に戻って次はカントリー男性シンガーで最近売れてるトーマス・レットと、先日フィフス・ハーモニーを一方的に脱退・ソロ転向して物議を醸してるカミラ・カベロが登場、最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス部門の発表。本命はキャリー・アンダーウッドだけどどうか?おー、何と新人賞部門にもノミネートのマレン・モリスが受賞しちゃったよ?これは新人賞部門をチャンス・ザ・ラッパーに受賞させたメイクアップかな。まあ誰が取ってもおかしくない部門ではあったんだけどね。

続いて再度登場、ジェイムス・コーデン。あああ予想通りカープール・カラオケの車のウィンドウの形をしたプロップを持って登場して、いきなりJLoの隣に座ったジェイムス。「僕たちこれ前やったよね?どう元気?」といつものジェイムス節炸裂。そこへジョン・レジェンド、キース・アーバン、そして何と後ろに座ってた大御所ニール・ダイアモンドも引きずり混んで、全員で歌い出したのはニールの「Sweet Caroline」。会場全員も合唱して大盛り上がりに暖まった会場に登場したのは、そう、ブルーノ・マーズ!
レザーのスポーツ・ジャージ風のアウトフィットのブルーノを囲む男性ダンサー陣が歌うのは「That's What I Like」。いやあやっぱりブルーノ、歌うまいわ(当たり前だけど)。後半はステージから一段降りたところに2人のバックシンガーを連れて、JLoを中心に最前列に座る女性陣に話しかけながら、最後のコーラスをバッチリ決めると言うあたりがいいねえ。

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #2
カメラはスタジオに戻ってダンス部門で過去何度かノミネートされてたカスケードが登場。彼、日本語うまいんだね。チャンス・ザ・ラッパーの受賞で盛り上がっているカスケードジョン・カビラであった。

続いてライヴ・パフォーマンスで登場したのはキース・アーバンキャリー・アンダーウッドのカントリーデュオ。曲は「The Fighter」というちょっと70年代ポップ・ロック風のキャッチーな曲。うーんここでも何かキャリーのボーカルが少しオフキーなところがあるな。ちょっとPA全体が不調なのかなあ。
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続いてプレゼンターで登場したのはニック・ジョナス。彼が紹介するのは最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門。予想はルーカス・グラハム本命◎でリアーナ+ドレイク対抗○だけどどうか?オー何と!トウェンティ・ワン・パイロッツが取ったよ!凄いなこれ。おー、何々2人ともズボン脱いでステージに上がってきたよ。これもトランプ批判のmooning(相手をバカにするためにズボンを脱いでお尻を見せること)か?
なるほど、彼らのスピーチによると、昔シカゴでTVでグラミー見てたときに「いつかグラミーもし取るようなことがあったら、ズボン脱いでステージに上がって受賞しよう!」と冗談で言ってたんだって(笑)。その後にみんなへのメッセージとして「自分が信じることをひたすらやったらここまでこれる、ということを証明できて嬉しい」って何か可愛らしいコメントしてたね。マジで嬉しかったんだねえ。5年くらい前に初めて彼らのPVをケーブルTVの音楽チャンネルで嫁さんと見た時は「おもしろいグループだな」とは思ったけどここまで来るとは思わなかったね。おめでとう!

ここでまたカメラはスタジオに戻ってカスケードのキャリアを振り返るコーナーらしい。いいなあ、DJやって21億円稼いだんだって。

再び登場したジェイムス・コーデン、何故か彼も下半身は半ズボン(笑)。彼が紹介する次のパフォーマンスはエド・シーラン。ステージにリズム・ボックス、キーボード、サンプラーを並べて手にはアコギを抱えて彼お得意のワンマンバンドのパフォーマンス。曲は今全米No.1の「Shape Of You」。この彼の一人パフォーマンスはいつ見ても凄いなあ!会場もシーンとして彼のこのパフォーマンスを見てるよ。観衆はみんなプロのミュージシャンだよ、これって凄いことだよ。これはやっぱライヴ見たいな。終わったら大歓声。
Ed Sheeran

続いて登場したのは既に最優秀ダンス部門受賞のザ・チェインスモーカーズと、「アメリカン・アイドル」卒業生のキャサリン・マクフィーで、紹介するのは最優秀ロック・ソング部門おおお、ここはやはりみんなの期待通り、ボウイの「Blackstar」が取ったね。これでボウイはノミネートされた音楽関係の部門は全部とったんじゃないかな。「Blackstar」が主要部門にノミネートすらされなかったんだから、アカデミーもそれくらいの待遇してやるのは当然でしょう、うん。

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #1
 うーん、レッド・カーペット上でピコ太郎とザ・タイムのモリス・デイが談笑する光景というのもシュールだ(笑)。ガガの衣装もすごいな〜(どう凄いかは皆さん今夜録画でチェックして下さいw)。

さあ始まった第59回グラミー賞授賞式。オープニングはいきなり真っ暗なステージに立つアデルが「Hello」をパフォーマンスするといういきなりの展開。歌い出しちょっと「ん?モニターの調子大丈夫なのかな?」と思わせる部分もあったけどさすがアデル、堂々たる歌いっぷりだねえ。うーんでもところどころ声がうまく出てない感じで、歌い方も何かちょっと探るような感じ。ひょっとしてやっぱりモニターの調子が悪いのかな。あー終わった終わった、って感じ。
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そしていよいよ登場ジェイムス・コーデン。階段のトップのちょっと下がった奈落からなかなかせり上がりが上がってこないからしょうがなく奈落からよじ登ってきたジェイムス?でもこれって演出かも。あああ、階段を転がってステージに落ちてきた。途中でダンサーと音楽を止めて「何やってんだ!これもう大失敗じゃないか!」と叫びだしたよ。と思ってたら靴片方脱げたまま、昔アカデミーでビリー・クリスタルがやったような出演者や今日の授賞式のハイライトのキーワードを織り込んだラップ風のパフォーマンスをはじめたよ。アンダーソン・パーク大受け。やっぱ演出だったんだね。いやあやるなあコーデン

次はJLo最優秀新人賞部門のプレゼンターで登場。いきなり現状について「悲しんだり、文句言ったり、自分を哀れむ時ではない。今こそアーティストはその仕事をすべき時、パフォームするの」と社会的なコメントで場内が厳粛になった一瞬。そして受賞者は....おおやっぱチャンス・ザ・ラッパー!すげえチャンスがいつもの「3」って書いたキャップと普通っぽい地味な服にネクタイしてるよ。あらら退場催促の音楽が始まったら「音楽なんか知るか、おれは喋るぞ!」って言って彼も政治的コメントを早口でしゃべり「オレはこの戦いで勝利を宣言する!(I declare the victory in the name of war!)」と叫んで退場。うん、この先もこういうコメントで盛り上がりそうな今日の授賞式の雰囲気です。
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次のプレゼンター、パリス・ジャクソンって女の子。誰だっけ?(すいません、この後ご指摘あり、マイケル・ジャクソンの娘さんでした。失礼しました)彼女が紹介するのは今日2つ目のパフォーマンス、ザ・ウィークンドダフト・パンクの「Starboy」。うーんこうしてみるとザ・ウィークンドどんどん順調に何か普通のアーティストになっていってるのが歴然として見ててもつまらないね。最初いきなり3枚組のミックステープでドロドロしたクールなヒップホップソウルで登場したところからは遠くに来ちゃった感じだねえ。ダフト・パンクの2人もじみーにやってる感じ満載だしなあ。

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【Boonzzy Grammy】 2年ぶりにやります。グラミー生ブログ #0
 さあ今年も授賞式スタートまであと1時間を切りました。今年もLAのStaple Centerでどういう興奮の受賞コメント、ライブが繰り広げられるか楽しみ。特に今回は
  • あのカープール・カラオケで人気のJames CordenLLクールJに代わって担当する司会ぶりが楽しみ
  • 直前にケン・ユーリッヒ・プロデューサーが「政治的コメントを歓迎する」と発表したので、トランプ批判のコメントがどういう形で出てくるか
  • プリンス、ジョージ・マイケル、そして「Saturday Night Fever」40周年記念メモリアルのトリビュート・パフォーマンスが楽しみ
といったところがメインの見所でしょうか。さっきTV見てたら何とピコ太郎もレッド・カーペットを歩くらしい。何といってもHot 100アーティストだからねえ(笑)。
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