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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 4, 5-1位)

さていよいよ12月に突入、忘年会、正月の準備や年賀状など、何かと年末年始の予定が立て込んでくる時期ですが、今年は一向に寒さが進まないので何か年末感がいつもの年に比べると希薄なような。でもこの年間チャート予想で年末感をガンガン盛り上げて行きましょう(笑)。

ということでいよいよ仕上げ、2018年年間チャートトップ5予想の発表です。


5. I Like It ▲2 Cardi B, Bad Bunny & J Balvin

Hot 100 - 32週、Top 40 - 32週、Top 10 - 21週、Top 5 - 15週)

2018.7.7付 1週1位

Cardi B I Like It 

やっぱり2018年というとこの人をおいては語れないわけで。NYはブロンクス出身、ストリッパーから身を起こし、Vineインスタグラムでポストした内容がいきなりヴァイラルになってネット上セレブとして注目されたのがきっかけでVH1のヒップホップリアリティTV番組のレギュラーとなってそのタレントとしての知名度を確立。満を持して昨年9月にリリースした今時にしてはオールド・スクールなスタイルのビヤッチ・ラップ・シングル「Bodak Yellow (Money Moves)」がたちまちのうちに3週連続のNo. 1となり、昨年の年間チャートでも、後半の期間が対象外にも関わらず、年間24位にランクされる大ヒットに。

今年はその勢いをそのまま持続させて、やれブルーノ・マーズとコラボして「Finesse」(年間チャート予想では22位)のリミックスバージョンを大ヒットさせるは、この予想の最初の方で出てきたマルーン5のナンバーワン・ヒット「Girls Like You」にフィーチャーされてお得意のビヤッチ・ラップをかませるは、4月には待望のフルアルバム『Invasion Of Privacy』リリースと同時に初登場1位になるはと相変わらずのパワーと活躍ぶりを見せ付けているカーディB

年間5位予想にランクされたこの「I Like It」はディバージのあの曲ではなく(笑)、プエルトリコ出身のトラップ/レガトン・シンガーのバッド・バニーと、コロンビア出身のレガトン・シンガー、J バルヴィン(彼は去年全米3位の大ヒットとなった「Mi Gente」をフランス人の黒人DJウィリー・ウィリアムスビヨンセとのコラボで大ヒットさせてた)をフィーチャーした、去年の「Despacito」からこっち、めっきりメインストリームに存在感が増してきたラテン風味のトラップ・チューン。ラテン・ファンならタイトルから分かるように、ピート・ロドリゲス1967年の有名曲「I Like It Like That」(何かのCMでも使われてたような気が)の有名なフレーズを冒頭にサンプリングしててツカミはバッチリのオープニングに、サルサ風のバックトラックに乗ってカーディBがガンガンにラップするという、正に勢いに乗った曲。

上記のように去年くらいから、従来は基本サブジャンル的だったラテン・ポップやラテン・ヒップホップが、「Despacito」「Mi Gente」等のヒットでぐっとメインストリームに出てきた感があってHot 100にも従来にない頻度でラテン系のトラックが入ってくるようになりました。このカーディBのヒットはその辺を見事に狙って当てた、周到なマーケティング戦略を感じる曲で、これにカーディBの勢いが乗ったもんだからえらいもんで(笑)。

4月21日付でいきなり8位に初登場してその後はジリジリ落ちて行ったのが、6月9日付のチャートでその直前にドロップされたオフィシャルPVのおかげでいきなり19位→7位と動きが反転。そこから一気に4週でXXXテンタシオンの「Sad!」を蹴落として1位になるというチャートアクションでした。1位は1週だけだったけど、トップ3に15週も居座るというロングヒットになって今現在もまだチャートイン中。既に「Bodak Yellow」が去年のヒットなのと、去年までに2枚のそれぞれ10曲以上収録のミックステープをリリースしてるので、今年のグラミー賞新人部門には対象外ですが、もし対象であればまあブッチギリの強力候補になったでしょうねえ。正しく2018年を代表する一人、カーディB、まだまだ進撃は続きそうです





4. Psycho ▲3 - Post Malone Featuring Ty Dolla $ign

Hot 100 - 38週、Top 40 - 33週、Top 10 - 21週、Top 5 - 17週)

2018.6.16付 1週1位

Post_Malone_Psycho.png

そしてポスト・マローンのもう一曲、ここに出てきましたな。「Rockstar」とほぼ同じような楽曲フォーマットで、明るいどよ~んとしたシンセトラックをバックに、イントロではチェレスタっぽいバロック鍵盤っぽいサウンドを使ってるのがやや耳新しいくらいで、基本的には「Rockstar」の路線で、いわば「叙情的トラップ・ポップ・ソング」で、どちらかというと夜遅くにチルアウトする時のBGMにも十分使える、そんなメインストリーム性をしっかり確保してるあたりが彼の真骨頂。よく言えば耳あたりがいい、悪く言うと毒にも薬にもならないトラップっぽいポップ・ソングって感じですか。あ、以外と自分は好きですけどね

PVではなぜか荒野を戦車を乗り回しながらラップする(笑)ポスト。途中でどこからともなく登場して同じようなトーンでラップするタイ・ダラ・サイン。まあ彼もフィフス・ハーモニーとかポップ・スターとのコラボを積極的にやってるラッパーなので意外感はないですが。

この曲もチャート的には強力で、ドレイクが「God’s Plan」で1位を独走中にいきなり2位初登場、そこから13週間トップ5を上下しながらうろうろしてて、その間にドレイクは「Nice For What」を連続1位にしたし、チャイルディッシュ・ガンビーノの1位初登場とかあったから「こりゃさすがにこの曲1位はないか」と思ってたらなーんとこれらの曲が息切れしたタイミングの、チャートイン15週目(この間ずっとトップ5)にするっと1週だけ1位を掠め取るという、ソツがないというかポストらしいというか、そんなナンバーワンヒットでした。



というわけでいよいよ年間チャート予想トップ3です。


3. Meant To Be ▲3 Bebe Rexha & Florida Georgia Line

Hot 100 - 49週、Top 40 - 47週、Top 10 - 19週、Top 5 - 11週)

2018.3.31-4.14付 3週2位


Bebe Rexha Meant To Be 

最高位2位ながら、今回集計対象曲中最長の49週間Hot 100滞在(トータルでは52週だからきっちり1年間Hot 100にいたことになる)というロングヒットぶりと、カントリー・シングルチャートではこれまでの記録を大幅に更新する驚きの50週間1位を独走するという大ヒットぶりで見事年間予想3位に入ってきた「Meant To Be」。ビービー・レクサ嬢はご存知の方も多いと思いますが、これまでに白人ラッパーのG-Eazyとのコラボヒット「Me, Myself & I」(2015年最高位7位)やオランダ人DJのマーティン・ガリックスとのコラボヒット「In The Name Of Love」(2016年最高位24位)など、もっぱらいろんなジャンルのアーティストとのコラボヒットでここ数年存在感を上げてきた、ホワイトブロンドがセクシーなR&B寄りのポップ・シンガー。その彼女が今回は、こちらもロック系のアーティストやヒップホップ・アーティストとのジャンル越えのコラボヒットではつとに有名なカントリー・デュオ、フロリダ・ジョージア・ラインと組んで放ったヒットがこの「Meant To Be」。

曲はビービーFGLの片割れのタイラー・ハバードと他2名と共作した、ちょっとマッチョな感じのメインストリーム・カントリー・ポップ、という感じで、歌詞的には道端でヒッチハイクする女の子に「乗ってきなよ、乗ってきなよ/俺達は結ばれる運命だぜ/この後どうなるか試してみようぜ」という男に対して「最近男にひどい仕打ちを受けて傷ついてるの/見せかけの愛はもうたくさん/あなたを信じられるかどうか見せて」と女が返す、という何だか昭和ムード歌謡みたいな(笑)えらくベタな内容なんですが、まあ分かりやすいし、カントリー・ファンには琴線に響くだろうし、それよりも何よりもこのPVのビービーがむちゃくちゃ魅力的に撮られてて、多分にそれがYoutubeのPVプレイ回数6億回越えにつながってチャート上のヒットにつながった部分も多いにあるんじゃないかと。

この曲は他のカーディBポスト・マローン、ドレイクらのヒットと違って、昨年11月11日付61位で初登場してから、地味―に着実にチャートを上昇、22週かけて最高位の2位に到達ポスト・マローンのような勢いは残念ながらなかったか、ドレイクの「God’s Plan」に1位を阻まれて2位どまりでした。それでも、去年サム・ハントが樹立して誰も破れないと思った、カントリー・シングル・チャートの34週1位、という記録を軽々と更新、50週1位の大記録を打ち立てたのでした。

この後ビービーはようやくソロ名義のトップ40ヒット「I’m A Mess」(最高位35位、共作者にメレディス・ブルックスという懐かしい名前が!)をマークして、ソロシンガー、ビービーとしての正念場はこれからでしょうなあ。



さて、注目の年間チャート予想第2位は。


2. God’s Plan ▲8 - Drake

Hot 100 - 36週、Top 40 - 35週、Top 10 - 26週、Top 5 - 22週)

2018.2.3-4.14付 11週1位

Drake Gods Plan

ここで「おいおい、今年最長の11週1位なのに何で年間2位なの?」と思ったあなた、大変ごもっともです。正直言って、本チャンの年間チャートは自分の集計方法(チャート上のランキング順位と週数をポイント化して集計)とは違って、当然毎週のチャートポイント、すなわち実売売上枚数(ダウンロード含む)プラスストリーミング回数とYouTubeなどのSNSでの動画再生回数をアルバム枚数に換算したポイントの積み上げで集計してるはずなので、多分この「God's Plan」、年間1位行ってても全くおかしくないと思います。ではほらあなた、この年間チャート予想なんてなのは、自分のやりたい方法で集計して予想するのが楽しいんであって。もちろん当たれば楽しいけど、当たらなくても自分なりの予想がこうだよ、ってのが発表できれば僕的には十分楽しめてるのですよ

と、何やら言い訳めいたコメントになってしまいましたが、僕の予想では「God's Plan」は年間2位。今回改めて『Scorpion』聴いてみたんですが、やっぱこのアルバム、ドレイクのこれまでの集大成、みたいな感じで鉄板のメインストリームをかなーり意識して作ったアルバムのように聞こえるので、ほとんどオールドスクールヒップホップの雰囲気なんですよね。トラック的にははやりのトラップ・スタイルなんだけど、何やら懐かしさすら感じさせるドレイクのフロウ、もう安定の極みですよね。後ろでチキチキハイハットは鳴ってるし、どよ~んのシンセトラックなんだけど、トラップっぽく聞こえないのはやっぱりドレイクのフロウが安定してるし、自分のスタイルを保ってるからだと思います。安心して聴けるというか。

この曲、最初は「Scary Hours」というEPというかシングルでリリースされた後に、『Scorpion』のシングルとしてリリースされて、初登場1位からそのまま11週突っ走ってしまったお化けヒット。そのまま19週間トップ3、22週間トップ5にステイ、トップ40の35週中、26週はトップ10だったという凄さでした。

今週にはノミネートが発表されるグラミー賞ですが、自分は予想に入れなかったけど、『Scorpion』、アルバム部門にノミネートされるかも、という感じがヒシヒシとしてきましたね。よく出来たアルバムだと思う、ほんとに。



ということでいよいよ年間予想1位です!


1. Perfect ▲4 - Ed Sheeran (Duet with Beyonce)

Hot 100 - 45週、Top 40 - 45週、Top 10 - 24週、Top 5 - 18週)

2017.12.23 - 2018.1.20付 6週1位

Ed Sheeran Perfect

何と6週1位のエド・シーランが11週1位のドレイクを押さえて堂々年間1位。その理由はひとえにHot 100とトップ40の滞在週数が、ドレイクよりもそれぞれ10週多い、という超ロングランヒットとなったこの曲の強みだったと思います。本チャンは順位逆かもしれませんが、少なくとも僕の集計方法だとそこが効いたと

アルバム『÷』からの4枚目のシングルだったこの曲、エドがイビザにあるジェームス・ブラントの家に遊びに行った時に、明け方になぜかフューチャーの曲を聴きながら踊ってた時にふと思いついて書いた曲らしい。エドはこの前のアルバム『X』からの大ヒット「Thinking Out Loud」(名曲!)が自分を定義する曲になったなあ、と思っていて、それを超える曲を書きたい、ということでこの曲を書いたらしいんですね

その思いが楽曲に現れているなあ、と思うのは「Thinking Out Loud」がトルバドゥールっぽい感じの曲だったのに対して、この曲は歌にもコブシが入っているほどちょっとエモーショナルな感じが魅力の曲になってると思うんですよね。そしてこの曲のそういうところを反映してか、最初はエドのソロのバージョンがチャートを上がって行ったんですが、チャートイン11週目、ちょうどトップ3に入ったところでビヨンセとのデュエット・バージョン、その名も「Perfect Duet」というバージョンがリリースされて、それがこの曲を次の週に1位に押し上げた大きな要因だったと思うんです。またその後オペラシンガーのアンドレア・ボッチェリとのデュエット・バージョン「Perfect Symphony」というのもリリースされたりと、ある意味エドの楽曲をいくつもの再定義を重ねて大きなヒットにつながった、そんな楽曲だったような気がします。だから、3年前に「Thinking Out Loud」がソング・オブ・ジ・イヤーを取ったように、この曲は今度のグラミーではソング・オブ・ジ・イヤー、そしてレコード・オブ・ジ・イヤー部門でも台風の目の一つになると思うんだなあ

チャート的には、昨年3月に『÷』がリリースされた時に一瞬35位に初登場して3週だけチャートインした後、改めて去年10/7に再チャートインした時は89位からのスタートで、そこから58位→34位とぐいっとアップして8週目にはもうトップ10入りしていたというまあ横綱相撲のチャートアクションでしたねえ

来年には来日が決まったエド・シーラン、今回はドームというのがちょっと残念だけども、またステージでギター1本とサンプラーだけでいろんなパフォーマンスをしてくれるのを楽しみにしたいと思います。あ、グラミー賞でもきっと素晴らし胃パフォーマンスを見せてくれるだろうな、と期待してます。





ということで年間チャート予想カウントダウン、いかがだったでしょうか?今週の木曜日には多分年間チャートの本チャンが発表になると思うので、今年はどれくらい当たってるか、また集計してこのブログでアップすることにします。次の年末恒例企画は私が選ぶ2018年のベストアルバム、どうぞこうご期待(^^)。

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【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 3, 10-6位)

ではでは、年間チャートトップ10の予想、まずは10位から。


10. Nice For What ▲3 - Drake

Hot 100 - 25週、Top 40 - 25週、Top 10 - 17週、Top 5 - 14週)

2018.4.21-5/12 & 6/2-9 & 23 & 7.14付 81

Drake Nice For What


またまた出ましたドレイクの『Scorpion』からの2曲目登場。シングルカットの順番では「God's Plan」に続く第2弾シングルだったこの曲、4月21日にいきなり1位に初登場してその「God's Plan」を1位から蹴落とすという勢いで4週1位にステイ、やはり1位初登場のチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」に2位に蹴落とされて2週我慢した後、今度はチャイルディッシュ・ガンビーノを蹴落として再び1位に返り咲き。1週だけポスト・マローンの「Psycho」に1位を譲って2位にいたけどまた三度1位に1週だけ返り咲き。そしてちょうどXXXテンタシオンの訃報で1位になった「Sad!」とカーディBとバッド・バニーとJバルヴィンの「I Like It」が1週ずつ1位を取ってる間は6位にまで落ちていたのに、その後4度目の1位に返り咲くという驚異の粘り腰ヒットでした

トラック的にはヒップホップのミックステープっぽくいろんなサンプリングが出てくる中、一際ローリン・ヒルの「Ex- Factor」のフレーズがメインループで登場するのにドレイクのラップが乗る、というやや反則気味の大ネタ使いでこれは売れるわ、って感じ。この『Scorpion』の直前出たミックステープ扱いの『More Life』(2017)や『If You're Reading This It's Too Late』(2015)などではかなり実験的に音像をかなりそぎ落としたトラックでラップしたり、いろんなことしてたけど、この前のフルアルバム『Views』(2016)もこの『Scorpion』も、きっちり今のメインストリーム・ヒップホップの王道を行く路線でしっかりそれをヒットさせる当たり、メインストリーム・アーティストとしてのドレイクの品格を感じさせる、そんなヒットでした。さあもう1曲の1位、「God's Plan」はどの辺にランキングされてるかな?




9. Havana ▲5 - Camila Cabello Featuring Young Thug

Hot 100 - 32週、Top 40 - 32週、Top 10 - 19週、Top 5 - 15週)

2018.1.27付 11

Camila Cabello Havana


さてカミラ・カベロの今年の最大のヒット、「Havana」が9位の予想。彼女自身のキューバの出自をかなり意識させる、ラテンの香りがぷんぷんと漂うミディアム・テンポのこの曲、ダンスナンバーでもないのになぜかクラブの雰囲気をも感じさせるトラックで、そういったところが大いにオーディエンスに受けたのでしょうかね。ある意味カミラというアーティストの「リアルさ」を演出するという上でも大いに効果的な楽曲であったのかもしれません。ちなみにフィーチャーされてるヤング・サグはここではラップではなく、ピアノの音に合わせてちょっとトラップ・フロウ風に「歌って」ます。うーんこのラッパーが「歌う」というのは今年のヒット曲における一つの特徴かもしれないな。

チャートアクション的には、去年の8月末に1週だけ99位に入ってすぐ落ちたのであらら、と思っていたら翌週にはすぐ94位に再登場。そこから地味に10週かけて7位にトップ10入りした後は2位と3位を11週間うろうろしているのでこの曲は2位どまりかな、と思っていたら年明けの1月27日付でエド・シーランの「Perfect」を蹴落としてチャートイン通算23週目で見事1位に輝くというロングヒットになりました。

エラ・メイちゃんのところでも言いましたが、彼女、フィフス・ハーモニーのメンバーだったけど、グラミー賞の新人賞部門の要件にはちゃんと適合しているので、新人賞部門ノミネートはかなり堅い線で、そうなるとかなりの確率で彼女が取ってしまうかなあ、と思ってます。何せオバマ大統領時代にアメリカとの国交正常化を果たしたキューバ・アイデンティティはそれなりにリベラルなグラミー・アカデミーのメンバーにアピールするんじゃないかな、と思ってます。トランプにリベラル層が嫌気がさしているこの状況ですからねえ。注視しましょう。





8. Girls Like You  - Maroon 5 Featuring Cardi B

Hot 100 - 25週、Top 40 - 24週、Top 10 - 24週、Top 5 - 24週)

2018.9.29-11/10付 71

Maroon 5 Girls Like You


ここ2~3年、ケンドリック・ラマーフューチャーSZAなどR&Bやヒップホップの今時のキャラの立ってるアーティストとコラボしたシングルをリリースして、まんまと大ヒットにつなげてきているマルーン5。今回は何と、2018年のヒップホップ・サクセス・ストーリーの体現者、カーディBをフィーチャーしたこの曲をドロップして、見事に1位をしかも7週も独走する、という他人のフンドシもここにきわまれり、ってなヒットにしてます。この曲、今年6月9日に94位に初登場、翌週いきなり4位にドーンと上昇してからは今日現在まで24週間ずっとトップ5なんですから。いかにカーディBの霊験あらたかかってのがわかるってもん(カーディBは巫女かい!w)。

彼らのナンバーワンヒットとしては2007年「Makes Me Wonder」、2011年の「Moves Like Jagger」(そういやあれもアギレラフィーチャーでしたな)、2012年の「One More Night」に続く4曲目で、インタビューでもアダム・レヴィンくんは「久々の1位は嬉しい。1位はやっぱりいい」と手放しの喜びようなんですが、この曲、トラックとしてはかなり地味な曲だし、そもそも毎回その時その時のスターをフィーチャーせんと勝負できんのかい!と僕なんかは思ってしまうけどどうでしょうか。





7. The Middle - Zedd, Maren Morris & Grey

Hot 100 - 40週、Top 40 - 35週、Top 10 - 16週、Top 5 - 4週)

2018.4.28 & 5.12 & 6.2-9付 最高位5

Zedd Maren Morris The Middle


2018年は後にポップ・ヒストリーの中で「それまでもあった、ジャンルを超越したコラボ・シングルの大ヒットが何かよーわからんけどたくさん出た年(笑)」として思い出される年になると思う。その中でも特によくわからんかったのがこのコラボ。どうも曲の原案は、去年、グラミー賞新人賞を獲得した実力派シンガー、アレッシア・カーラちゃんをフィーチャーした「Stay」をヒットさせたDJのゼッドが昨年の頭くらいから作っていて、それにグレイの二人がサウンドを足して、これに合うシンガーをゼッドがずっと探してたらしいのね。聴くところによると、最終的にこのカントリー・シンガーのマレン・モリスに落ち着くまでに、デミ・ロヴァート、カミラ・カベロ(また出てきた!)、アン・マリー、カーリー・レイ・ジェプセン、トーヴ・ロー、ビービー・レクサ、チャーリ・XCX、エレ・キングといった今時を代表するポップ・シンガーを軒並みトライしたらしい。

まあそのゼッドのお眼鏡にかなっただけあって、この曲でのマレン・モリス(昨年のグラミー賞新人賞部門にノミネートされてた実力派カントリーシンガーソングライター)のボーカルはとてもソウルフルだし迫力あるし、キャッチーでポップなフックを持つこの曲を実に巧く歌いこなしてるので、まあこれはラジオでもヒットしますわねえ。そしてこの曲はダンス・チャートでも大きくヒットして、何と今年の2月から9月まで33週も1位を独走するという思わぬ大ヒットになったわけです。

で、「お、そうするとマレンちゃんはテイラーみたいにナッシュヴィルを離れて今後はポップ・フィールドに転じるのか?」ということになるわけですが、この曲の後、彼女は目立った活動や発言をしていないので今後のマレンちゃんの動向は不明であります





6. Rockstar ▲6 - Post Malone Featuring 21 Savage

Hot 100 - 33週、Top 40 - 33週、Top 10 - 17週、Top 5 - 14週)

2018.10.28-12.16付 8週1位*

PostMaloneRockstar.jpg


はい、こちらも2曲目の登場、ポスト・マローン。どよ~んとしたシンセ・トラックとチキチキハイハットはご存知トラップの意匠なのですが、このポスト・マローンが「半分歌いながら」ほとんど叙情的にパフォームするこの曲は、不思議にトラップのトラックがオーディエンスに迫ってくる焦燥感というか緊張感というか、そんなものがかなり希薄で、それこそがこれだけの大ヒットになった最大の要因だと思うのです。音は今時の最先端のヒップホップ(トラップ)風、でもそこはかとない叙情性が不思議なポップ・センスを漂わせている、この「Rockstar」って曲はある意味画期的なヒットなのかもしれません。なーんてね。しかしこのPVの悪趣味さはちょっと引きますなあ

ただ間違いないのは、何だかこの曲が聞こえてきても特に僕らみたいなオジサンの洋楽ファンも、R&B系が好きな人であればあまり違和感を感じずに聴くことができるということ。ポスト・マローン、ホントに不思議なアーティストだなあ、とつくづく思います。自分もフジロックで見とけばよかった。

チャート的には、去年の10月7日付のHot 100で2位にドーンと初登場。この時点でその前のヒット「Congratulations」(2017年最高位8位)で、最初のヒット「White Iverson」(2015年14位)から大分メジャーになってきたな、と思ってたこの男が更に一段階パワーアップする予感があったんですが、案の定カーディBの爆発的ナンバーワンヒット「Bodak Wellow (Money Moves」の下で3週間2位で我慢した後、10月28日から怒濤の8週1位を記録するという大化けぶりでした。残念ながら、ちょうど去年と今年の年間チャート集計期間をまたいで1位になってたので、昨年の年間チャートでも56位、今年は何とかこの順位に登場してるという次第。8週1位がフルに集計期間に入ってたら年間トップ5は堅いとこだったんでしょうけどね。でも、彼の場合、もう1曲のナンバーワンヒット「Psycho」がまだ登場していないのでこちらの健闘に期待ですね。




さあ、あと残すのはトップ5。1日2日の間に何とかアップしたいと思いますのでこうご期待。

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【年末恒例企画#1】ビルボードHot 100年間チャート予想(Part 2, 15-11位)

11月も終わりに近づいてやっぱりだんだん忙しくなってきて、このブログアップもなかなか時間が見つけられない状況。何とか年間チャートが発表される前にカウントダウン終わらせないと。ということで続いて年間チャート予想、15位~11位に行きます。


15. Boo'd Up ▲3 - Ella Mai

Hot 100 - 33週、Top 40 - 27週、Top 10 - 12週、Top 5 - 2週)

2018.7.21-28付 最高位5

Ella Mai Bood Up 

おっと出ましたエラ・メイちゃん。今年はジョージャ・スミスH.E.R.などR&B系新人女性シンガーの当たり年だったと思うんだけど、中でも個人的に一番グッと来てるのがこのロンドン出身、NY育ちの今年24歳のエラ・メイちゃん。

ジャマイカ出身のお母さんが大ファンだったということであの偉大なエラ・フィッツジェラルドの名前を頂いた彼女、ブレイクのきっかけはやはり今風で、サウンドクラウドに楽曲をアップしたのをヒップホップ・ソウル系の大物プロデューサー、DJマスタードが耳にして自分のレーベル10サマーズに契約したもの。

2016年に『Time』『Change』と2枚のそれぞれ6曲入り、5曲入りのEP、昨年にはこの「Boo'd Up」を含む6曲入りのEP『Ready』をすべてデジタル・ダウンロード・オンリーでリリース(この辺も今時な感じ)してたところこの「Boo'd Up」がネットやラジオで火が付いて、何と全米5位まで上がる大ヒット、R&Bシングルチャートでは何と16週1位を記録、R&Bでは今年最大のヒットとなったわけ。

サウンド的には打込みと生音が絶妙にミックスされた明らかに90年代R&Bの意匠を身に纏ったトラックに乗って、かなり正当派のR&Bボーカルを聴かせてくれるシンガー。本人も影響を認めているデビューの頃のアリシア・キーズとか、ブランディとかのイメージが浮かんでくる歌声が、あの年代のR&Bに親しんだファンにはたまらなく気持ち良く感じる、そんな魅力を持ったアーティストです。この曲の最後には彼女の独白で「結局自分のことは自分の心に耳を傾けなきゃいけないのよね。でしょ?」とつぶやく当たりも、かなりセルフ・コンシャスさを感じさせるのが好感度。

個人的には、カミラ・カベログラミー賞新人賞部門に入ってこなければほぼ確実にこのエラ・メイちゃんが取るのでは、とにらんでます。おりしもこの曲を再収録した初のフルアルバム『Ella Mai』がリリースされたばかりで、第2弾シングル「Trip」も順調にチャート上昇中でトップ10入り目前という勢い。彼女のグラミー賞ノミネーション、R&B部門や新人部門はもちろんのこと、この曲のソング・オブ・ジ・イヤー部門のノミネートあるのでは!と密かに楽しみにしております、はい。




14. In My Feelings - Drake

Hot 100 - 20週、Top 40 - 20週、Top 10 - 14週、Top 5 - 12週)

2018.7.21-9/22付 10週間1


Drake In My Feelings


さあドレイクの一発目が出てきました、でいきなりこれが今年の夏全米ナンバーワンを10週間独走した「In My Feelings」。今年アルバムチャート初登場1位のアルバムの中でも最長の5週1位、実売枚数とストリーミングとデジタルダウンロードを加味したAEU(アルバム換算ポイント)でも初週732,000ユニットと去年の12月のテイラー・スイフト『Reputation』の123万8,000ユニット以来の高ポイントでの1位を記録した、名実ともに今年を代表するヒットアルバム『Scorpion』からの5枚目のシングルで、「God's Plan」「Nice For What」(両方1位)に続きこのアルバムから3曲目の全米ナンバーワンヒット。

他の『Scorpion』からの曲同様、この曲もバウンシーなビートを強調したトラップ風味のトラックに、ドレイク今回は比較的R&Bっぽく半分歌いながら、ポイントポイントで軽めのラップを聴かせるというなかなかキャッチーなトラック。で、10週も1位になりながら年間チャート予想では14位かなり低めになってるのは、自分の集計方法だとどうしても長期間チャートインしている曲が有利になるからでして、わずか20週しかチャートインしてないこの曲、他の40週近くチャートインしてる他の曲に比べるとやや割を食ってます。本チャンの年間チャートではトップ10には入ってくるんだろうなあ。

グラミーとの関係で行くと、アルバム『Scorpion』がアルバム部門にノミネートされる可能性が結構ありそうだけど、この間Facebookで上げたグラミー主要部門予想ではこのアルバムは入れておりません。さあそちらの予想もどうなるかな。





13. Sad! ▲2 - XXXTentacion

Hot 100 - 37週、Top 40 - 28週、Top 10 - 6週、Top 5 - 2週)

2018.6.30付 11


XXXTentacion sad


今年の衝撃的なミュージシャン他界のニュースで、ODで逝ってしまったトム・ペティマック・ミラーと同じくらい衝撃的だったのはXXXテンタシオンことジャーセー・ドウェイン・リカルド・オンフロイが強盗に射殺された件。わずか享年20歳だったX(彼は通称こう呼ばれてた)は、ライヴでファンに殴りかかったり、他のヒップホップアーティストと公然とソーシャルメディア上でやり合ったり、インスタで自分が首吊り自殺をする真似をアップしたりと、その破滅的なライフスタイルでもともとシーンでも危なっかしいヤツだった。でもほとんどが自作または共作で、今風のトラップ調と浮遊感ある音像をバックにした楽曲は、歌詞とかメッセージはダークでも今風のヒップホップR&Bシンガーとしては、注目すべきアーティストだったと思う

この曲は3月に17位でいきなりHot 100に初登場、3週目には一度7位で最高位を打った後はジリジリとチャートを下降していたのだけど、6/18にXが射殺された直後のチャートで52位→1位にジャンプアップして、ノトーリアスB.I.G.の「Mo Money Mo Problems」(1997)以来のアーティスト物故直後のNo.1ヒットとなってしまった。

この曲のPVでは年老いたXが若い自分の葬式に参列する、という何ともその後の現実を予感させてしまう内容となっているが、彼の死後にYouTubeで1億回を超える視聴回数を記録したらしい。

実は密かにこの曲、グラミーソング・オブ・ジ・イヤーにノミネートされるのでは、と思っていたが、良く調べると歌詞の内容がかなりヘイトに満ちたものらしいのでノミネートはないかもしれません(笑)。





12. Better Now - Post Malone

Hot 100 - 29週、Top 40 - 29週、Top 10 - 18週、Top 5 - 13週)

2018.10.6 & 20付 最高位3


Post Malone Better Now


2017~18年にかけて一気にヒップホップシーンのみならず、メインストリームのシーンでもビッグ・アクトにのし上がって来た感があるポスト・マローン。今年は堂々フジロックにも出演して、盛り上がるパフォーマンスをやったらしい。あの愛嬌のある白人の風貌と顔面を含めて体中をこれでもかと覆うタトゥーとのアンバランスさとか、真面目にやってるのかよく分からんような、鼻歌っぽく歌ったかと思うとバリバリとタイトなフロウのラップをかますというアンバランスさとかが今のリスナーに受けてるのかな、という感じがします。何しろ普通のラッパーと違って「危険な感じがほとんどない」(笑)あたりがまあ新しい形のポップ・スター的に受け入れられてるのかも。

そのポストが大きくブレイクしたのが今年5月にリリースして毎週交代するアルバムチャートのトップに3週間居座り続けたアルバム『beerbongs & bentleys』と、先行シングルとして昨年10月にリリースされ、いきなりHot 100に2位初登場、翌週から8週間1位を独走した大ヒット「Rockstar」。この「Better Now」はその『beerbongs~』からの3曲目のトップ3ヒット。

Rockstar」がゆったりとしたスローなトラックだったのに対し、この「Better Now」はややアップテンポのトラック。でもちょっと軽めのトラップっぽい打込みチキチキハイハットの入った、浮遊感のある音像をバックにほとんど「歌ってる」この曲はいつものポストのスタイルの楽曲。よく聴くと同じパターンのヴァースの繰り返しなんだけど、結構そのヴァースがポップに出来てるのでなかなか聴いてて気持ちいいね。さて、例の大ヒット「Rockstar」とこのアルバムからのもう一つのナンバーワンヒット「Psycho」はどの辺にランキングされてるでしょうか。




11. Lucid Dreams - Juice WRLD

Hot 100 - 27週、Top 40 - 26週、Top 10 - 23週、Top 5 - 11週)

2018.10.6 & 20付 最高位2


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ここんとこ2010年代に入ってからほとんどのヒップホップ・アーティストが何かしらの形で取り入れてるボヨ~ンとダークなシンセトラックにチキチキハイハット、というのが典型的なサウンド上の意匠となっているいわゆる「トラップ」と言われるやつ。典型的なのがフューチャーとかフェティ・ワップとかレイ・シュレマードとかああいう連中で、最初は面白みもあったんだけど、もう猫も杓子もこのサウンド使い始めたここ数年はさすがにうんざりしてきたというのが正直なところ。だから、このトラップの意匠を使いながら、更にサウンド的に一ひねりも二ひねりもしている最近のドレイクとか、さっきのポスト・マローンとかが結構引き立って聞こえて人気を呼んでる、ってな構図が実はあるのでは、と最近思ってます。

それと同じようなアプローチで、ただのトラップ・サウンドではなく、打込みのサウンドもいろんな音色を使ったり、シンセの使い方もダークでボヨ~ンではなく、意外とアップビートで明るいサウンドにしたりと「おっ工夫してるじゃん」と思わせたのが、今年出てきたシカゴ出身のラッパー、ジュースWRLD(ワールド、と読むらしい)ことジャラッド・ヒギンズくん。

5月リリースのデビューアルバム『Goodbye & Good Riddance』からの第一弾シングルとしてカットされ、彼のブレイク・ヒットとなったこの「Lucid Dreams」もそうした「一味違う感じのトラップっぽいヒップホップトラック」というスタイルでネットやラジオで火が付いてヒットに。5/26に74位に初登場して4週でトップ10入り、7週目にはいったん最高位3位を付けたあと一回16位に落ち、その翌週またトップ10に返り咲き、以降だらだらとトップ10に居座ってなぜか20週目にとうとう2位までアップ。すわ1位か?と思ったのですがマルーン5&カーディBの「Girls Like You」に阻まれて2位どまり、でも新人ラッパーのヒットとしてはなかなかのものですな

ラッパーと言いながら、ここもドレイクポスト・マローン同様「かなり歌ってる」(笑)。歌っぽいフロウで結構センスでグルーヴを作りだしてるようなところが実は只者ではないのかも、と思い、先日Facebookにアップしたグラミー賞新人賞部門ノミネート予想にも入れときましたがさあどうなることか。




さていよいよ年間チャートトップ10の予想、明日にはアップできるかな。

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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