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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #9(完結編) 〜主要4部門〜

さていよいよメインのパートにたどり着きました。1/16の新宿カブキ・ラウンジでの吉岡正晴さんとの「ソウル・サーチン・ラウンジ」では既にこの主要4部門の予想をトークと音楽でご紹介しましたが(吉岡さん、その節はありがとうございました!)、今回の主要部門の一番のポイントはノミネーションが5から8に拡大されたこと。前にも書きましたが、これで恩恵を受けたのがアメリカーナ・シンガーソングライターのブランディ・カーライルROY、SOY、アルバム部門ノミネート)とカーディBROYアルバム部門ノミネート)そしてH.E.R.アルバム新人部門ノミネート)の3組のアーティストではないか、というのが自分の考え。彼ら、従来の5ノミネーションのままだったら、こうした複数部門ノミネート(特にブランディ)はなかったはずだし、下手をすると主要部門ノミネートは無理だったかもしれません

そう考えながらこの主要部門、予想して実際の発表を見るのも趣が変わっていいものではないかと。さて、では新人部門から予想いってみます。


38.最優秀新人賞部門(Best New Artist)

  Chloe X Halle
  Luke Combs
○ Greta Van Fleet
◎ H.E.R.
  Dua Lipa
  Margo Price
  Bebe Rexha
× Jorja Smith

ChloeXHalle.jpegLuke CombsGreta Van FleetHER artistDua LipaMargo PriceBebe RexhaJorja Smith

冒頭にも書きましたが、またまたこの新人賞部門、今年も物議を醸すようなノミネーション。去年は一昨年充分ノミネーションの資格がありながらノミネートされなかったアレッシア・カーラ一年遅れでノミネートされ、しかも受賞する、という「メーガン・トレイナー現象」が起きてしまっていました。

今年も「Boo'd Up」がSOYにノミネートされているのになぜか新人賞部門ではノミネートされなかったエラ・メイちゃん。そしてポップ・パフォーマンス部門ではノミネートされているものの、2018年を代表するようなヒット曲を放ち、最近改正されたこの部門の対象基準(過去レコード3枚以下、発表トラック30曲以下、その前に所属していたグループも含めてこの部門には3回までしかノミネートされない)を充分クリアしてるのに、この部門にノミネートされてない、元フィフス・ハーモニーカミラ・カベロ嬢まったくグラミー・アカデミー、また不可解なことをしてくれました。あ、ちなみにもう一人「何でいないの?」と思ったのは他ならぬカーディB。しかし彼女、調べてみると今回アルバム部門にノミネートされている去年4月リリースの「Invasion Of Privacy」(13曲入り)の前に、2枚のミックステープをリリースしていてその曲数を合計すると30曲を超えてしまっているのが、今回ノミネートされてない理由ではないかと思われます。

その他の今年のこの部門のノミニーの状況を見ると、メインストリーム・ポップ分野からはデュア・リパビービー・レクサの2人、R&B/ヒップホップ分野からはクロエXハリー、H.E.R、ジョージャ・スミスの3組、カントリーからはルーク・コムスマーゴ・プライスの2人、そしてロック分野からはグレタ・ヴァン・フリートと、まあバランスの取れたと言えばバランスの取れた顔ぶれ

で、このメンツで、他の主要部門にノミネートされているのがH.E.R.のみ。となってくると自ずと本命◎はやはりH.E.R.ではないかと。1/16の吉岡さんとのイベントでは更に吉岡さんより、今回のグラミーのホストがH.E.R.のブレイク時に一役買ったアリシア・キーズである、というのは何かを示唆しているのでは?という「おお」という感じの深読みのコメントがあり、やはりそうか、と大いに意を強くしたところ。

こういうパターンの新人だと、ビヨンセがプッシュしているR&Bデュオのクロエ&ハリー(先日13日にLAのシュライン・オーディトリアムで収録された、アレサ・フランクリン・トリビュート・コンサートにも出演)、ホワイト・ストライプスジャック・ホワイトThird Manレーベルから一押しでデビュー、昨年2枚目のアルバム『All American Made』が高い評価を受けたマーゴ・プライスあたりが強くてもおかしくないのですが、彼女らは「期間中広く一般認知度がブレイクし、音楽業界に一定のインパクトを与えた」というもう一つのこの部門の要件にはちょっと足りないかな、というところで今回は無印にしてます。

では対抗○は、というと、今週その素晴らしくパワフルで、20代前半のバンドとは思えないほどの卓越した演奏技術とパフォーマンスを見せてくれた、今やロックの新しい希望の星とまで言われているミシガン州出身の4人組、グレタ・ヴァン・フリートしかないでしょう!ボーカルのジョッシュ君のハイトーン・ボーカルや、70年代前半のオーガニックなハードロックスタイルがレッド・ツェッペリンの再来かとも言われる彼らですが、先日のライヴを観る限り、単なるツェッペリン・フォロワー・バンドでは止まらない、確固たる自分達のスタイルを実力で証明しているように思えます。彼らは今回この部門以外でも、ロック部門でロック・パフォーマンス部門、ロック・ソング部門、ロック・アルバム部門の3部門にノミネートされている唯一のアーティストで、自分的には「GVHのロック部門総取り」を予想しているので、ここでは対抗○。

そして穴×。これも難しいチョイスで、フロリダ・ジョージア・ラインとのメガヒット「Meant To Be」がカントリー部門でノミネートされているビービー・レクサか、シルク・シティとのコラボヒット「Electricity」がダンス部門でノミネートされているデュア・リパあたりが順当なところなんでしょうが、ここは自分の好みを通させてもらって(笑)昨年UKR&Bシーンから登場し、サマソニでも来日して多くの人を魅了したジョージャ・スミスに付けさせてもらいます


39.最優秀アルバム部門(Album Of The Year)

  Invasion Of Privacy - Cardi B
  By The Way, I Forgive You - Brandi Carlile
  Scorpion - Drake
  H.E.R. - H.E.R.
  beerbongs & bentleys - Post Malone
× Dirty Computer - Janelle Monáe
◎ Golden Hour - Kacey Musgraves
○ Black Panther: The Album, Music From And Inspired By - Various Artists

Cardi B Invasion Of PrivacyBrandi Carlile By The Way I Forgive YouDrake ScorpionHER.jpgPost Malone beerbongs bentleysJanelle Monae Dirty ComputerKacey Musgraves Golden HourBlack Panther

さてこちらも今年から8枚にノミネーションが増えたアルバム部門。R&B部門にノミネートのH.E.R.、ラップ部門にノミネートのカーディBドレイク、ブラック・パンサーサントラポスト・マローンはトラックのみでアルバムはノミネートされず)、アメリカーナ部門にノミネートのブランディ・カーライルカントリー部門にノミネートのケイシー・マスグレイヴという感じで各ジャンル分野でのノミネート作が並んでいるのですが、ここで不思議なことが

ジャネル・モネイの『Dirty Computer』ですが、アルバムはおろか、トラックさえもR&B部門にもアーバン・コンテンポラリー部門にもノミネートがないのです!(「Pynk」のPVがビデオ部門にノミネートされているのみ)こういう、アルバム部門のみのノミネートで他の楽曲・アルバム部門に一切ノミネートされていない作品というのは、過去61回のグラミーの歴史で、このジャネル・モネイのアルバムと、2011年第53回のカナダのオルタナ・ロック・バンド、アーケイド・ファイヤの『The Suburb』のみ。しかも、前回その『The Suburb』が何と受賞してるのです!あの時、てっきりレディ・ガガエミネムが取ると思っていた観衆が呆気にとられた体で、大喜びで演奏するアーケイド・ファイヤのパフォーマンスを見ていたのを覚えている方も多いのでは。で、これは何を暗示しているのか。このアルバム、プリンスへのオマージュ曲「Make Me Feel」とか、あっけらかんとした女子賛歌の「Screw」など、なかなかいいアルバムだと思うし、ノミネートに値すると思うのですが、この奇妙な状況は何とも気持ち悪く、取りあえず穴×を付けておきます(笑)。

さて本命◎ですが、商業的成功度から言えば、昨年のニールセン社発表の2018年の最も最も「売れた」アルバム1位にランクされた(EAU、見なしアルバムユニット数で390万)ドレイクScorpion』が余裕で取りそうなものですが、そこがそうでないのがグラミー。そして売上でいくとこの中で一番売れたのがポスト・マローンの『beerbongs & bentleys』の37万4,000枚(ちなみにこれは2018年の8番目に多い売上で、トップは『The Greatest Showman』のサントラの149万1,000枚でした)ですが、これもちょっと来るとは思えないですね

そして過去ヒップホップのアルバムでこの部門を制したのは1999年第41回のローリン・ヒルThe Miseducation Of Lauryn Hill』と2004年第46回のアウトキャストSpeakerboxxx / The Love Below』の2枚のみ、あのケンドリック・ラマーですら過去3回のノミネートで一度も取れてないドレイク自身も2017年第59回のやはり商業的にはぶっちぎりの1位だった『Views』で取れてないというこの事実。

これを踏まえて自分が本命◎に推すのはケイシー・マスグレイヴの『Golden Hour』。主要部門では初のノミネートとなるケイシーですが、このアルバムが昨年秋のCMAで、強いと思われたクリス・ステイプルトンを押さえて最優秀アルバムを獲得したこと、そして何よりアルバムの楽曲のクオリティが前作に比べて桁違いに跳ね上がっていて、メインストリームとしてのアルバムとしても充分に評価為れるべき内容だというのが理由です。このアルバムで複数回受賞しているアデルテイラー・スウィフトがいない中で(テイラーの『Reputation』が主要部門に入ってこなかったのも象徴的です)アカデミーがメインストリーム系の作品を求めるのであれば、ここはケイシーしかないでしょう

対抗○としては、ブランディ・カーライルH.E.R.あたりも大いに匂うのですが、今回アカデミー賞でも映画がマーヴェルコミック原作の作品としては初めて作品賞にノミネートされ、社会的評価度がぐっと上がってきた『ブラック・パンサー』のサントラ・コンピ・アルバムを推したいと思います。ROY、SOYケンドリック・ラマーSZAのデュエット「All The Stars」がノミネートされていることと、去年の『DAMN.』がこの部門でブルーノに賞を持って行かれたリヴェンジをケンドリックに果たして欲しい、という個人的な思い入れもありますしね。

いやあしかしこの予想も難しい。これであっと驚くカーディBとかがかっさらって言ったら凄いことになるのですが(笑)。


40.ソング・オブ・ジ・イヤー(Song Of The Year - 作者に与えられる賞)

× All The Stars - Kendrick Lamar & SZA (Kendrick Duckworth, Solána Rowe, Al Chuckburgh, Mark Spears & Anthony Tiffith)
○ Boo'd Up - Ella Mai (Larrance Dopson, Joelle James, Ella Mai & Dijon McFarlane)
  God's Plan - Drake (Aubrey Graham, Daveon Jackson, Brock Korrsan, Ron LaTour, Matthew Samuels & Noah Shebib
  In My Blood - Shawn Mendes (Teddy Geiger, Scott Harris, Shawn Mendes & Geoffrey Warburton)
  The Joke - Brandi Carlile (Brandi Carlile, Dave Cobb, Phil Hanseroth & Tim Hanseroth)
  The Middle - Zedd, Maren Morris & Grey (Sarah Aarons, Jordan K. Johnson, Stefan Johnson, Marcus Lomax, Kyle Trewartha, Michael Trewartha & Anton Zaslavski)
◎ Shallow - Lady Gaga & Bradley Cooper (Lady Gaga, Mark Ronson, Anthony Rossomando & Andrew Wyatt)
  This Is America - Childish Gambino (Donald Glover & Ludwig Göransson)

Kendrick Lamar SZA All The StarsElla Mai Bood UpDrake Gods PlanShawn Mendes In My BloodBrandi Carlile By The Way I Forgive YouZedd Maren Morris The MiddleGaga Cooper ShallowChildish Gambino This Is America

今年8曲にノミネーションが増えた効果がここでもいかんなく出ていて、去年は「Redbone」でROYに何とかノミネートされていた、最近のグラミー・アカデミーの「若い音優先」の傾向を反映する象徴的なアーティストの一人、チャイルディッシュ・ガンビーノの過激なPVの「This Is America」とか、ブランディの「The Joke」、そしてこちらもいきなりSOYにノミネートされているショーン・メンデスあたりは候補数拡張がなければ恐らく入って来なかった口なんでしょうね。(ところで昨日某所で話題になったのですが、同じ20代で、同じようなメインストリーム・ポップスタイルのSSWで、去年アルバムを出していて恐らく一般の知名度レベルでも同じくらいのチャーリー・プースが今回のグラミーではガン無視されているのは不思議と言えば不思議です。昨日の結論は「ショーンの方がイケメンだからじゃん」でしたがw)

さて、今回の予想でも再三申し上げている通り、自分の今回のシナリオは「主要部門「Shallow」が総取り」というシンプルなもの。まだあの映画は見ていませんが、YouTubeにアップされている、この曲をフィーチャーした映像などを観るにつけ、「ああこの曲はアカデミーが好きそうだな」というのと、やはり曲のリリースだけ対象期間に滑り込ませたという事実がこの曲を一段と光らせてるな、というのが自分の見立て。なので本命◎は「Shallow」で決まり。

難しいのは対抗○ですが、ここで一段と光っているのは、何故か新人なのに新人部門にノミネートがなく、唯一最優秀R&Bソング部門だけにノミネートのある、エラ・メイちゃんの「Boo'd Up」。やはりこの曲は少なくともR&B分野では2018年を代表する曲だと思いますし、去年のブルーノビヨンセ、エイミー・ワインハウスアリシアなどこの部門は歴史的にR&B系の楽曲に賞が行くケースがままあるので、ここは是非エラ・メイちゃんに歓喜のパフォーマンスを期待したいということで対抗○で推します。

これに並んでR&B系ということで光っているのがケンドリック・ラマーSZAの「All The Stars」。やはりこの曲があの映画のラストのクレジット・ロールをバックに流れたのを聴いた時は、本編の興奮も相まって、なかなかジーンと来たのを覚えているだけに、楽曲としても単純な構成ながら聴く者の感情をジワジワと高めるというあたりが、穴×としての評価は最低当然ではないかと思うのです。

なお、1/16の吉岡さんとのイベントでの際、観客の某氏から「The Middleしかないでしょ!」とかなり強気のコメントが出ていました。確かに「The Middle」、曲もいいしかなり流行ったし、マレン・モリスのパフォーマンスもなかなかなのですが、この手のマルチ分野のアーティストのコラボ曲としては昨年本命◎に予想した「1-800-273-8255」が見事にコケてたということもあって、類似のフォーマットのこの曲は残念ながら無印にしました。でもこの曲、次のROYでは大いに目があるとは思ってますよ


さあ、いよいよ最後の部門、グラミーの最大の賞、レコード・オブ・ジ・イヤーの予想です


41.レコード・オブ・ジ・イヤー(Record Of The Year - アーティスト、プロデューサーへの授賞)

  I Like It - Cardi B, Bad Bunny & J Balvin (Invincible, JWhiteDidIt, Craig Kallman & Tainy)
  The Joke - Brandi Carlile (Dave Cobb & Shooter Jennings)
  This Is America - Childish Gambino (Donald Glover & Ludwig Göransson)
  God's Plan - Drake (Boi-1Da, Cardo & Young Exclusive)
◎ Shallow - Lady Gaga & Bradley Cooper (Lady Gaga & Benjamin Rice)
× All The Stars - Kendrick Lamar & SZA (Al Shux & Sounwave)
  Rockstar - Post Malone Featuring 21 Savage (Louis Bell & Tank God)
○ The Middle - Zedd, Maren Morris & Grey (Grey, Monsters & Strangerz & Zedd)

Cardi B I Like ItBrandi Carlile By The Way I Forgive YouChildish Gambino This Is AmericaDrake Gods PlanGaga Cooper ShallowKendrick Lamar SZA All The StarsPostMaloneRockstar.jpgZedd Maren Morris The Middle

さて、昨年チャート的には最高の成績を残しながら、この部門持って行っても全くおかしくないあの「Despacito」がブルーノの前に一敗地にまみれたように、チャート上大ヒットだから、売れたから、というだけでは残念ながら必ずしもグラミーのアカデミーの票を集めることはできない、というのは既に皆さんもご承知の通り。

今回のこの部門のノミネーションのうち、今年のチャート的、そして商業的な最大のヒットと言えばもう間違いなくドレイクの「God's Plan」。Hot 100では昨年最長の11週1位で堂々の年間No.1 シングル。前出のニールセン社の発表のランキングによるとこの「God's Plan」、オーディオ(Spotify, Apple Musicなど)/ビデオ(YouTubeなど)のストリーミング回数で、何と15億6,571万回で、2位のジュースWRLDLucid Dreams」(そういえばこいつも新人賞部門とかラップ部門にノミネートされても全くおかしくないのに何故かガン無視されてるな、可哀想に)の11億729万回を大きく引き離したぶっちぎりの1位、つまり今時の音楽消費者層に最も多く聴かれたうた、ということになります。ラップ/ヒップホップ関係は、特に最近の全米での音楽消費ジャンルに占める割合の圧倒的高さを考えると、SOYに比べればこのROYの方が受賞チャンスはあるような気がするんですが、過去にはこのROYでラップ/ヒップホップ関係受賞は今のところゼロ

そうなってくるとドレイクだけでなくポスト・マローン、カーディBそしてチャイルディッシュ・ガンビーノと8候補のうち4候補もこのジャンルを選んだアカデミーがそろそろこのジャンルにも受賞の栄誉を、と考えているかということになりますが、答えは否なぜか?だって「今年は「Shallow」がいるから」。

そう、やはり自分の今年のストーリーに沿って考えると、どう考えてもこの部門、「Shallow」以外の曲が持っていくというのは過去のグラミーの傾向から言ってもとっても考えにくいんです。なのでここでも「Shallow」に本命◎を付けざるを得ませんなあ。

そして対抗○ですが、去年の「Despacito」的な位置付けで「Shallow」に迫りそうなのが、ゼッド、マレン・モリス&グレイの「The Middle」というのが自分の見立てになります。とにかくキャッチーなサビを持った楽曲マレン・モリスの圧倒的な歌唱、高揚感溢れるPVと身近に感じる男女関係の機微をさらっと歌う歌詞、そしてHot 100では最高位5位、年間チャートでも堂々8位をマークした大ヒットです。同じようなアーティストコラボで、昨年の大ヒットになっていたビービー・レクサフロリダ・ジョージア・ラインの「Meant To Be」もこのROYにノミネートされたらこの2曲、いい勝負だなと思っていたのですが、あっちの方はさすがにFGLの2人の歌がどカントリーっぽいということだったのか、カントリー部門のノミネートに止まってます。

最後に穴×ですが、自分はやっぱりここはケンドリック・ラマーSZAの「All The Star」に取って欲しいなあ、というのが本音なのでこちらに付けます。映画『Black Panther』関係、ラップ部門ではラップ/歌唱コラボ部門、ラップ・ソング部門では受賞すると思いますが、やっぱりこの主要部門のどこかでケンドリックが去年の捲土重来を果たしてくれないかなあ、という風に思ってしまう一ファンなのでありました。

この部門、レディ・ガガが取ると、前回2010年第52回「Poker Face」がノミネートの時はキング・オブ・リオンUse Somebody」にやられてますので、嬉しい初受賞となります。もちろん、それ以外の対抗○穴×予想候補の誰が取っても同じく初受賞ですが、そう考えるとやはり今回、「Shallow」という圧倒的な楽曲を作り、映画でもアカデミー主演女優賞にノミネートされるほどの体当たり演技でいわば2つめのキャリアのピークに辿り着いたレディ・ガガ、どうも取るのが当然のような気が段々してきました


ということで全41部門の予想が何とか完了しました。最後までお付き合い頂きありがとうございます。そして1/16の吉岡さんとのグラミー賞予想イベントにお越し頂いた方々には改めて御礼申し上げます

今年は授賞式が2/10、日本時間だと2/11(月)の建国記念日ということで久々に生ブログができるカレンダー状況になっていますので、当日は張り切って授賞式の状況をお伝えしたいと思います

新たに8ノミニーとなった主要4部門の行方はどうなるのか。「Shallow」がスイープするのか、それとも某大高氏予想のように「The Middle」が席巻するのか(笑)。当日のパフォーマンスも、現在ポスト・マローン、レッチリ、ブランディ・カーライル、マイリー・サイラス、H.E.R.、カミラ・カベロ、カーディB、ダン+シェイ、ショーン・メンデス、ジャネル・モネイ、ケイシー・マスグレイヴスといったラインナップが既に発表されています。当日のアリシアのホストぶりも興味の集まるところ。存分に当日は楽しむことと致しましょう。では!

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #8 〜ミュージカル、ヴィジュアル・メディア、プロデューサー部門〜

さて巷は大坂なおみ選手の全豪オープン決勝進出で湧き上がる中、このグラミー予想もだいぶ大詰めに近づいてきました。では主要四賞以外の残りの各部門の予想を行きます。


33.最優秀ミュージカル・シアター・アルバム部門(主なソロイスト/プロデューサー/楽曲作者に与えられる賞)

○ The Band’s Visit – Original Broadway Cast (Etai Benson, Adam Kantor, Katrina Lenk & Ari’el Stachel / Dean Sharenow & David Yazbek / David Yazbek)
  Carousel – 2018 Broadway Cast (Renee Fleming, Alexander Germignani, Joshua Henry, Lindsay Mendez & Jessie Mueller / Steven Epstein / Richard Rodgers & Oscar Hammerstein II)
◎ Jesus Christ Superstar Live In Concert – Original Television Cast (Sara Bareilles, Alice Cooper, Ben Daniels, Brandon Victor Dixon, Erik Gronwall, Jin Ha, John Legend, Norm Lewis & Jason Tam / Harvey Mason, Jr. / Andrew Lloyd-Webber & Tim Rice)
  My Fair Lady – 2018 Broadway Cast (Lauren Ambrose, Norbert Leo Butz & Harry Hadden-Paton / Andre Bishop, Van Dean, Hattie K. Jutagir, David Lai, Adam Siegel & Ted Sperling / Frederick Loewe & Alan Jay Lerner)
× Once On This Island – New Broadway Cast (Phillip Boykin, Merle Dandridge Quentin, Earl Darrington, Hailey Kilgore, kentia R. Miller, Alex Newell, Isaac Powell & Lea Salonga / Lynn Ahrens, Hunter Arnold, Ken Davenport, Stephen Flaherty & Elliot Scheiner / Stephen Flaherty & Lynn Ahrens)

The Bands VisitCarousel 2018Jesus Christ Superstar Live In ConcertMy Fair Lady 2018ONce On This Island

昨年なぜか3作品しかノミネートされなかったこの部門、ベット・ミドラー主演の『ハロー・ドーリー!』のリバイバルに本命◎をつけたのですが、評論家筋からも好評だった、ゲイの高校生を取り巻く人間群像を描いた意欲作『Dear Ever Hansen』が受賞してました。そして5部門ノミネートに戻った今年、5作品中3作品がいずれも古今の有名作品のリバイバル、そして残る2作がいずれも話題の作品で、うち『Jesus Christ Superstar Live In Concert』はあの有名ミュージカルのTVスペシャル版という、いつにない盛りだくさんのノミネーションになってます

TVスペシャル作品のこの部門のノミネート、というのはちゃんと調べてませんが、おそらく初めてではないかと。過去にミュージカルの録音作品(アルバムやCD)がノミネートされたことは多いですが、TV作品のノミネートというのは記憶にありません。

その『Jesus Christ Superstar Live In Concert』、昨年4月にNBCで放映されたもので、主役のイエス・キリスト役に何とあのジョン・レジェンドマグダラのマリア役にこちらも最近ミュージカル付いているシンガーソングライター、サラ・バレイエス、更にイエス殺害を狙うヘロデ王役にあのアリス・クーパーという、なかなかエンタメな(笑)ラインアップでかなりの高視聴率を記録。この作品、昨年の第70回エミー賞では9部門ノミネート中、ジョン・レジェンドがプロデューサーとしてノミネートされていた「Outstanding Variety Special (Live)」部門を含む5部門受賞、ジョン・レジェンドはこの受賞で、オードリー・ヘップバーンやウーピー・ゴールドバーグ、アンドリュー・ロイド・ウェバーらに並ぶ15人目のEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞全ての受賞経験者)となったという否が応でも話題性の高い作品です(黒人のEGOTウーピージョンだけ)。

一方もう一つの話題作『The Band’s Visit』は、イスラエルで演奏旅行をする楽団のリーダーとそのメンバーが、行き先の違うバスに乗ってある町に着き、翌日に正しい目的地行きのバスに乗るまでの一日の間に、地元の人々との出会いと交流を通じて起こるお話を描くというストーリー。バンドリーダーの家庭にまつわる悲劇やそれによる後悔の思いを知って心を寄せるカフェの女主人や、メンバーをもてなしてくれた主人とその父親の長年の音楽への愛情と、その中で一緒に暮らした今は亡き母親の思い出、そんな夢見る主人に愛想をつかすが最後は仲直りする妻といった様々な人間模様を描くこのヒューマン・ミュージカル作品は、一昨年オフブロードウェイで公開されるや絶賛を集め、各種の賞を受賞。昨年のブロードウェイプロダクションは、第72回トニー賞で、何と11部門ノミネート中10部門受賞という圧倒的な支持を集めたミュージカルです(ちなみにこの時、音響デザイン賞を受賞したのは日本人で長年ブロードウェイミュージカルの音響デザインを担当している日米ハーフの原田海さんでした)。

ということでこの2作品、どちらが受賞してもおかしくないわけですが、ここはメンツの派手さで(笑)本命◎は「Jesus Christ Superstar」、対抗○は「The Band's Visit」とします。穴×は、1990年オフブロードウェイ初演、同年ブロードウェイで初演されてその年のトニー賞に8部門ノミネート(受賞はなし)、1995年のロンドンはウェスト・エンド初演が当時のローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカルを受賞した、カリブ海のアンティレス諸島を舞台にした「Once On This Island」に。このブロードウェイリバイバルが、去年のトニー賞の最優秀リバイバル・ミュージカル賞を受賞しています。


34.ヴィジュアル・メディア向け最優秀コンピレーション・サウンドトラック部門

○ Call Me By Your Name - Various Artists
  Deadpool 2 - Various Artists
◎ The Greatest Showman - Various Artists
× Lady Bird - Various Artists
  Stranger Things - Various Artists

Call Me By Your NameDeadpool 2The Greatest ShowmanLady BirdStranger Things

昨年この部門は『La La Land』があっさり受賞してしまって面白みに欠ける結果になってしまったのですが、今年もどうやらヒュー・ジャックマン主演で、サーカスを広く大衆向け大娯楽ショーとして確立したP.T.バーナムの半生を描いた『The Greatest Showman』が余裕でこの部門を持って行きそうです。UKでは昨年から通算27週アルバムチャートの1位を記録して現在その記録更新ですが、全米でも映画公開の時期、昨年の春先にはアルバムセールスチャートで5週1位を記録。そしてクリスマスから年末にかけてまた上位に戻ってきて、つい先週『A Star Is Born(アリー/スター誕生)』のサントラを蹴落として6週目の1位を記録したところでした

映画自体もゴールデン・グローブ賞作品部門主演男優部門でノミネートされ、全米興行成績1億7,430万ドル(約191億円)を稼ぐ大ヒット作になっています。ということで本命◎はこの『グレイテスト・ショーマン』に。

対抗○は17歳のアメリカ人少年が1983年のイタリアで、教授である父の教え子の年上のアメリカ人青年とひと夏の恋に落ちるという詩情満点の青春ドラマ『Call Me By Your Name(君の名前で僕を呼んで)』に。昨年のアカデミー賞作品賞にもノミネートされていたこの映画のサントラ、坂本龍一の曲やサイケデリック・ファーズの懐かしい「Love My Way」など様々な曲が収録されていますが、主題歌である「Mystery Of Love」を含む3曲を提供しているのが、独特のストーリーテリング・スタイルでスケールの大きい楽曲を聴かせるシンガーソングライター、スフィアン・スティーヴンス。昨年3月のアカデミー賞でもこの曲が最優秀歌曲部門にノミネートされて、スフィアンがこの曲を何とパンチ・ブラザーズクリス・シーリーや今回グラミーオルタナティヴ・アルバム部門でもノミネートされているアニー・クラークことセント・ヴィンセントらをバンドで従えて演奏してました。彼のライヴ映像はあまり見たことがなかったのでなかなか引き込まれて見ていたのを覚えています。

そして穴×は、こちらも映画ファンの間ではかなり話題になっていて、同じくアカデミー賞作品賞にノミネートされていた『Lady Bird』。主演のシアーシャ・ローナンゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を獲得アカデミーの主演女優賞はベテランのフランセス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)に譲ったものの去年のアカデミーでも注目を集めてましたね。


35.ヴィジュアル・メディア向け最優秀スコア・サウンドトラック部門(スコア作曲者に与えられる賞)

× Black Panther - Ludwig Göransson
  Blade Runner 2049 - Benjamin Wallfisch & Hans Zimmer
  Coco - Michael Giacchino
◎ The Shape Of Water - Alexandre Desplat
○ Star Wars: The Last Jedi - John Williams

Black Panther ScoreBlade Runner 2049Coco.jpgThe Shape Of WaterStar Wars Last Jedi

今年のこのスコア・サントラ部門には、この前の部門のコンピ・サントラ部門の5作品と全くかぶらない5作品がノミネート。個人的には今回マーヴェルコミック原作の映画としては初めてアカデミー賞作品賞部門にノミネートされた『Black Panther』に取って欲しいところなんですが、まあここはいいところ穴×ではないかな。このスコアを担当しているラドウィッグ・ゴランソンは、昨年メインのアルバム部門にノミネートされていて大いに話題を呼んだチャイルディッシュ・ガンビーノのアルバム『Awaken, My Love!』のプロデューサーで、最近要注目の音楽家なんですがね。

しかし何と言ってもこの部門、昨年のアカデミー賞最優秀オリジナルスコア部門にノミネートされた2作品が激突しているというのが最大のポイント。かたや昨年のアカデミー賞作品賞監督賞ギエルモ・デル・トロ監督)をさらってあっと驚いた(でも映画は素晴らしかったですね)『The Shape Of Water』のスコアを担当したのはフランス人のベテラン映画スコアライター、アレクサンドレ・デスプラ。彼はこの『The Shape Of Water』でアカデミー賞のスコア賞も見事受賞してますし、グラミーのこの部門でも過去『The King's Speech』(2012年第54回)と『The Grand Budapest Hotel』(2015年第57回)の2回受賞経験もあるのでまあ、ぶっちぎりの本命◎。

一方の大御所ジョン・ウィリアムスが例によって手がけたスター・ウォーズ・シリーズ最新作『Star Wars: The Last Jedi(最後のジェダイ)』は、去年のアカデミーでも『The Shape Of Water』に敗れてますので、予想は対抗○。最初のスター・ウォーズ作品を手がけた1978年からはこの部門6年連続受賞という凄い記録を持つ彼も、最近ではノミネートしても受賞を逃すことも多くなっていますので(前作のスターウォーズ『フォースの覚醒』も受賞を逃している)まあ対抗○かなと。


36.ヴィジュアル・メディア向け最優秀ソング部門(作者に与えられる賞)

○ All The Stars (From "Black Panther") - Kendrick Lamar & SZA (Kendrick Duckworth, Solána Rowe, Alexander William Shuckburgh, Mark Anthony Spears & Anthony Tiffith)
  Mystery Of Love (From "Call Me By Your Name") - Sufjan Stevens (Sufjan Stevens)
  Remember Me (From "Coco") - Miguel Featuring Natalia Lafourcade (Kristen Anderson-Lopez & Robert Lopez)
◎ Shallow (From "A Star Is Born") - Lady Gaga & Bradley Cooper (Lady Gaga, Mark Ronson, Anthony Rossomando & Andrew Wyatt)
× This Is Me (From "The Greatest Showman") - Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble (Benj Pasek & Justin Paul)

Kendrick Lamar SZA All The StarsSufjan Stevens Mystery Of LoveRemember MeGaga Cooper ShallowThis Is Me

さて、今一度昨年のアカデミー賞最優秀オリジナル・ソング部門を見てみると、グラミーのこの部門にもノミネートされているのはサフィアン・スティーヴンスの「Mystery Of Love」(『君の名前で僕を呼んで』)、死者の国に迷い込むミュージシャン志望の少年のお話をピクサーがアニメ映画で表現した『Coco(リメンバー・ミー)』からの「Remember Me」、そして『グレイテスト・ショーマン』からの「This Is Me」。そしてアカデミー賞では何と『リメンバー・ミー』の曲が受賞しています。

しかーし。このグラミーにはその3曲以外に今回『ブラック・パンサー』からのROY、SOY両部門にもノミネートされている「All The Stars」今回のグラミーの台風の目最右翼、『アリー/スター誕生』の「Shallow」の2曲が燦然とノミネートされてるのがアカデミーとの大きな違い。今年のアカデミー賞のソング部門にノミネートされているこの2曲はいずれもその強力さでは他の3曲を大きく上回っていると考えざるを得ませんなあ

個人的には是非「All The Stars」に取って欲しいのですが、ここはやはり本命◎は「Shallow」に付けざるを得ないですねえ。「All The Stars」はかなり拮抗した対抗○ということになります。

穴×は、昨年のアカデミー賞のソング部門を制した「Remember Me」と行きたいところですが、このラミーではやはりサントラ部門同様、『グレイテスト・ショーマン』が強いような気がするので、こちらに×を付けておきます。


37.最優秀プロデューサー部門(クラシック以外)

○ Boi-1Da
  Larry Klein
  Linda Perry
× Kanye West
◎ Pharrell Williams

Boi 1daLarry_Klein.jpgLinda PerryKanye WestPharrell Williams

去年は主要部門の作品を手がけてないという理由で穴×にしてたグレッグ・カースティンがあっさり2年連続で受賞してしまったこの部門。今年はノミネートされた5人の中で主要部門の作品を手がけているのは、ドレイクの「God's Plan」等の『Scorpion』の楽曲の他、カーディBの「Be Careful」などをやっているボイ・ワンダことマシュー・ジェフー・サミュエルズのみ。

去年もこの部門のところで書きましたが、この部門、歴史的にヒップホップ系のノミニーの受賞は少なく2001年第43回Dr. ドレ2004年第48回ネプチューンズ、そして2014年第56回ファレル・ウィリアムスの3回のみ。注目すべきはこの3回のうち2回はファレルが絡んでいること。そうなってくるとここの本命◎はやはりファレルかなあ。彼の2018年の仕事はヒップホップ関係はミゴスの「Stir Fry」とザ・カーターズのシングル「Apes****」くらいで、むしろ目立ったのはアリアナのアルバム『Sweetner』やジャスティ・ティンバレイクの『Man Of The Woods』といったポップ系の仕事。そういう意味からも、主要賞作品は手がけていないけど彼の本命◎は堅い気がします。

対抗○は先ほど名前を出したボイ・ワンダ。対抗×には昨年自分のアルバム『Ye』のプロデュースの他、舎弟のキッド・カディと組んだワンタイム・ユニット、キッズ・シー・ゴースツのアルバムや、これも舎弟のプシャTの、シーンでなかなか評判の良かったアルバム『Daytona』を手がけたカニエ・ウェストに。いろいろグラミーではお騒がせ氏のカニエこのプロデューサー部門でのノミネートは初なので、ちょっと気になる存在ではあります。

あ、よく見たら印付けたの全部ヒップホップ系プロデューサーだわ


さて、いよいよ残すは主要四部門の予想のみ。何とか1月中の予想ブログ脱稿、達成できそうですね。

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #7 ~アメリカン・ルーツ部門パート2~

そういえばこの間の吉岡さんとのイベントでも話題になってましたが、今回のグラミーのホストは何とアリシア・キーズとのこと。ジェームズ・コーデンは2回でホストのお役御免ということで個人的には残念なのですが、アリシアがどんなホストぶりを見せてくれるかにも大いに興味ありです。
さて次はブルースとフォーク部門。


30.最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム部門

  Something Smells Funky 'Round Here - Elvin Bishop's Big Fun Trio
  Benton County Relic - Cedric Burnside
◎ The Blues Is Alive And Well - Buddy Guy
○ No Mercy In This Land - Ben Harper And Charlie Musselwhile
× Don't You Feel My Leg (The Naughty Bawdy Blues Of Blue Lu Barker) - Maria Muldaur

Elvin Bishop Something SmellsCedric Burnside Benton County RelicBuddy Guy The Blues Is AliveBen Harper No Mercy In This LandMaria Muldaur Dont You Feel My Leg

去年もこの部門では、大御所に混じって、いろいろなキャリアを経てきてブルースにたどり着いたアーティストや、若手のアーティストがノミネートされて、ブルースという共通言語で老いも若きも一同に会しているのが素晴らしい、と書いた記憶がありますが、今年のブルース部門はジャンルを超えた比較的ベテランのアーティストの名前がずらりと並びました。

昨年はストーンズのブルース・カバー・アルバムがぶっちぎりで受賞したんですが、それに並んで去年もノミネートされてたエルヴィン・ビショップや、大御所バディ・ガイ、そして去年は弟子のR.L.ボイスがノミネートされてたブルース・レジェンド、R.L.バーンサイドの孫のセドリック・バーンサイド、若手ブルース・ギタリストのベン・ハーパーと大御所ブルース・ハーピストのチャーリー・マッスルホワイトのコラボアルバム、そして何とあのマリア・マルダーがニューオーリンズ・ジャズ・レジェンドの女性シンガー、ブルー・ルー・バーカーをトリビュートしたアルバムまでノミネートされているという、なかなか粒揃いのノミネートになっています

で、本命◎ですが、やはりこの部門で過去にも2016年第58回、2004年第46回の2回受賞している、ブルース界のレジェンド、バディー・ガイしかないのでは。Cognac」という曲では何とジェフ・ベックとキース・リチャーズが客演するという豪華な取り合わせも聴けるアルバムです。

そして対抗○は、このコラボで2014年第56回にもこの部門、アルバム『Get Up!』で見事受賞しているベン・ハーパーチャーリー・マッスルホワイトのコラボアルバムに。

穴×は、マリア・マルダーのニューオーリンズ・ジャズ・レジェンドへのトリビュート・アルバムに進呈します。


31.最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム部門

○ Please Don't Be Dead - Fantastic Negrito
  Here In Babylon - Teresa James And The Rhythm Tramps
× Cry No More - Danielle Nicole
◎ Out Of The Blues - Boz Scaggs
  Victor Wainwright And The Train - Victor Wainwright And The Train

Fantastic Negrito Pls Dont Be DeadTeresa James Here In BabylonDanielle Nicole Cry No MoreBoz Scaggs Out Of The BluesVictor Wainwright And The Train

去年はテデスキ・トラックス・バンドロバート・ランドルフソニー・ランドレスといった強力なメンツを押さえて、タジ・マハールケブ・モーのコラボアルバムが制したこの部門。今年もいろんな新旧のアーティストがノミネートされてます。
この部門では一昨年、吉岡正晴さん一押しで、日本人ギタリスト、マサ小浜さんが参加しているファンタスティック・ネグリートが見事受賞してて、今年もそのファンタスティック・ネグリートがノミネートされてるので、こちらを本命◎としたいところなんですが、やはり自分的には今年の本命◎は、ボビー・ブランドをはじめとした自らのブルース・アイドル達への敬愛を露わにした、ボズのブルース・アルバムしかないかなと。そしてファンタスティック・ネグリートは対抗○で勘弁させて下さいね(^^)

穴×ですが、残る3組いずれもよく知らないアーティストなのですが(笑)ここは感で、カンザス・シティ出身の女性ブルース・ベーシスト&ボーカリスト、ダニエル・ニコールに。彼女の「Cry No More」はブルース・ギタリストのケニー・ウェイン・シェパードやハモンドオルガンで有名なベテラン、マイク・フィニガンらをフィーチャーして、今回のグラミー・ホストのアリシアもカバーしていたプリンスの「How Come U Don't Call Me Anymore」のカバーとかもやってます。ちょっとYouTubeで聴いたところ、これがR&Bシャッフル風のいい感じのカバーになってました。歌も結構巧いようなのでちょっと今後注目かもしれません。


32.最優秀フォーク・アルバム部門

◎ Whistle Down The Wind - Joan Baez
  Black Cowboys - Dom Flemons
  Rifles & Rosary Beads - Mary Gauthier
× Weed Garden - Iron & Wine
○ All Ashore - Punch Brothers

Joan Baez Whistle Down The WindDon Flemons Black CowboysMary Gauthier Rifles Rosary BeadsIron Wine Weed GardenPunch Brothers All Ashore

昨年はこの部門の予想を始めた2012年第54回以来初めて自分が本命◎を付けたエイミー・マンがぶっちぎりで受賞したこのフォーク・アルバム部門。今年のノミニーのラインアップを見ると、どうしても目立つのは御年78歳にして10年ぶりにリリースした新作がノミネートされているフォーク界の超大御所、ジョーン・バエズと、2016年第58回ではアメリカーナ3部門ノミネートされながら受賞できなかった、マンドリンのクリス・シーリー率いるパンチ・ブラザーズの新作

ジョーンの方はあのアメリカーナ系ロック作品を手がけさせたら天下一品のプロデューサー、ジョー・ヘンリーのプロデュースで、トム・ウェイツ(アルバムタイトル曲)やメアリー・チェイピン・カーペンターのカバーを中心にした作品。タイトル曲を聴いてみると、あのジョーンの美しい歌声はそのままで、ジョー・ヘンリーらしくアコギ弾き語り中心で音数を抑えながらアコーディオンなどの印象的な音像をあしらった、しみじみとした感じの作品になってました

自分的には当初パンチ・ブラザーズに本命◎を付けるつもりでしたが、ジョーンのこの歌声を聴いてしまうと、彼女を本命◎にしなきゃな、という気持ちがむくむくと湧いてきました(笑)。パンチ・ブラザーズの今回のアルバムが、前回グラミーノミネートの『Phosphorescent Blues』に比べてその迫力というか凄み的なものに若干欠けているような気がしてたこともその理由。従って、ここはパンチには対抗○で甘んじてもらうことにしましょう。

穴×は昨年アメリカーナ・アルバム部門に前作の『Beast Epic』がノミネートされていた、サウス・キャロライナ出身のシンガーソングライター、アイアン&ワインことサミュエル・アーヴィン・ビームの6曲入りEP『Weed Garden』に。


さて、グラミー予想、残すはあと10部門を切りました。頑張っていきます。

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #6 〜アメリカン・ルーツ部門パート1〜

さてどんどん行きますグラミー予想。今度はアメリカン・ルーツ部門です。


26.最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス部門

  Kick Rocks - Sean Ardoin
  Saint James Infirmary Blues - Jon Batiste
◎ The Joke - Brandi Carlile
× All On My Mind - Anderson East
○ Last Man Standing - Willie Nelson

Sean ArdoinJon BatisteBrandi Carlile By The Way I Forgive YouAnderson East All On My MindWillie Nelson Last Man Standing

今回主要部門のノミニー数拡充の恩恵を最も受けたのはカーディBとブランディ・カーライルだと思っているのですが、今年のアメリカン・ルーツ部門、特にアメリカーナ系はそのうちの一人、ブランディ・カーライルが結構かっさらっていくのでは、というのが自分の見立てです。もともとカントリーを出自に持つシンガーソングライターですが、デビュー作の『The Story』(2007) 以来どちらかというとロック系の音楽メディアの評価の高いアーティスト。今回も主要3部門にノミネートされてますが、カントリー部門には一切顔を出していません

なので、ここの本命◎はブランディの「The Joke」。この後アメリカン・ルーツ・ソング部門のみならず、主要部門のROY、SOYにもノミネートされているこの曲、本人曰く「今ほんとに多くの人たちが自分達が正しく理解されていないと思っていて、愛されてないと思ってる。男の子達は実際は自分はそうでないのに、マッチョな男性イメージにはめ込まれることに悩みを持ってるし、女の子達はこの間の大統領選で凄く盛り上がったのに、その結果を受け止められずに悩んでる。この歌はそういう人たちのことを歌ったんです」うーん深い。

対抗○は去年も毎度のことながら死亡説がインターネットを飛び交った、大御所中の大御所、ウィリー・ネルソンの67作目になるアルバムで全曲ウィリーとプロデューサーのバディ・キャノンのペンによる新曲のアルバム「Last Man Standing」からのタイトルナンバーに。85歳でこの活躍はすごいの一言ですなあ

そして穴×はあのベン・フォールズに触発されて音楽の世界に入ったという、アラバマ州出身のシンガーソングライター、アンダーソン・イーストのドラマティックなナンバー「All On My Mind」に。


27.最優秀アメリカン・ルーツ・ソング部門(作者に与えられる賞)

  All The Trouble - Lee Ann Womack (Waylon Payne, Lee Ann Womack & Adam Wright)
○ Build A Bridge - Mavis Stapes (Jeff Tweedy)
◎ The Joke - Brandi Carlile (Brandi Carlile, Dave Cobb, Phil Hanseroth & Tim Hanseroth)
  Knockin' On Your Screen Door - John Prine (Pat McLaughlin & John Prine)
× Summer's End - John Prine (Pat McLaughlin & John Prine)

Lee Ann Womack All The TroubleMavis Staples Build A BridgeBrandi Carlile By The Way I Forgive YouJohn Prine The Tree Of ForgivenessJohn Prine Summers End

前の部門でも言ったように、この部門も本命◎はブランディ・カーライルの「The Joke」ってことになるんですが、この部門で目を引くのは、2000年代に入ってから、ウィルコジェフ・トウィーディライ・クーダーら、白人のアメリカーナロック系のプロデューサーと組んで、精力的に新作を出し続ける御年79歳のメイヴィス・ステイプルズのノミネートと、2018年にリリースした新作『The Tree Of Forgiveness』がロック系の音楽誌を中心に高い評価を受けた、70年代を代表する(でも商業的にはあまり成功してない)社会派シンガーソングライター、ジョン・プラインの曲が何と2曲ノミネートされていること

メイヴィスの「Build A Bridge」はジェフ・トウィーディがプロデュースする3枚目のアルバム『If All I Was Was Black』(もし私が所詮黒人だというのなら)からのカットでジェフ作の、シンプルなカントリー・ゴスペル風のメロディに乗せて「橋を作ってあなたのところに歩いて行くよ」というナンバー。メイヴィスの力強い歌声が印象的なこのナンバーがやはり対抗○かなと。

そしてジョン・プライン。彼はカーリー・サイモンボニー・レイット、最近ではあのスーザン・テデスキがカバーした「Angel From Montgomery」の作者として70年代つとに有名だったシンガーソングライターだったのですが、今回の新作も全曲自作または共作で、共作者にはあのフィル・スペクターブラック・キーズダン・オーワーバックらも名前を連ね、アルバムには今のアメリカーナ界を代表するジェイソン・イズベルやブランディ・カーライルらも参加してるその筋では話題の作品でした。今回穴×に選んだ「Summer's End」はシンプルなアコギの弾き語りで、ドラッグやアルコール依存症に悩んでる者に対して「帰っておいで/いや、君は一人で悩んでいる必要はないよ/帰っておいで」と優しく語りかけるうた。自分を抱きしめてくれる人がいる、と思わせてくれるPVも素晴らしいうたです。いいなあ、この曲


28.最優秀アメリカーナ・アルバム

◎ By The Way, I Forgive You - Brandi Carlile
○ Things Have Changed - Bettye LaVette
× The Tree Of Forgiveness - John Pine
  The Lonely, The Lonesome & The Gone - Lee Ann Womack
  One Drop Of Truth - The Wood Brothers

Brandi Carlile By The Way I Forgive YouBettye LaVetteJohn Prine The Tree Of ForgivenessLee Ann Womack The LonelyWood Bros One Drop Of Truth

そして今年の「アメリカーナはブランディ・カーライル総取りシナリオ」に基づくと、ここのアルバム部門もやはり本命◎はブランディということになります。

でもここで強力な対抗馬になり得ると思うのが、最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門でもノミネートされていた、御年72歳のベティ・ラヴェット姐さん吉岡さんソウル・サーチン・ラウンジでは間違って86歳と紹介してしまいました。謹んで訂正致します)。彼女の圧倒的な歌唱力とディラン楽曲の表現力もさることながら、アルバム冒頭のプロデューサーのスティーヴ・ジョーダンとの掛け合いから一気にぶちかますその力強さは凄いの一言。心情的にはベティ姐さんに取って欲しいと思いますが、ここは対抗○が順当なんでしょう。

そして穴×は、前の部門のところでも触れた大ベテランのシンガーソングライター、ジョン・プラインが自分の「うた」を綴る快作『The Tree Of Forgiveness』に。


29.最優秀ブルーグラス・アルバム部門

× Portraits In Fiddles - Mike Barnett
  Sister Sdie II - Sister Sadie
○ Rivers And Roads - Special Consensus
◎ The Travelin' McCourys - The Travelin' McCourys
  North Of Despair - Wood & Wire

Mike Barnett Portraits In FiddlesSister Sadie IISpecial Consensus Rivers and RoadsThe Travelin McCourysWood Wire North Of Despair

さて今年は例年にもまして不勉強にも知らない名前が並んだこの部門、辛うじて知っているのは、ブルーグラス界のレジェンドの一人、デル・マッコーリー(ギター&ボーカル)率いるデル・マッコーリー・バンドのメンバーである、マンドリンのロニーとバンジョーのロブマッコーリー兄弟デルの息子達)を中心にスピンオフ的に結成したトラヴェリン・マッコーリーズ。このバンド、デル・マッコーリー・バンドの発展的バンドとしてデル自身の勧めで2009年頃に結成されたとのこと。父親のバンドのオーセンティックなブルーグラス・バンドスタイルを踏襲しながら、2016年以降はあのグレイトフル・デッドのトリビュート・イベントである「The Grateful Ball」を主宰するなど、よりロック寄りの活動も進めているようです。今回のアルバムがバンド自身のソロクレジットでは初のアルバムですが、冒頭の「Let Her Go」は何と2013年にHot 100でも最高位5位、UKでは2位を記録したパッセンジャーことマイケル・ローゼンバーグの大ヒット曲のブルーグラス・カバー。これがまたなかなかいいのですねえ。ということでこちらに本命◎を。

対抗○ですが、70年代から活動する、バンジョー奏者グレッグ・ケイヒル率いる大ベテランのブルーグラス・バンド、スペシャル・コンセンサスの18作目になるアルバム『Rivers And Roads』に。彼らは2013年第55回グラミーのこの部門でも『Scratch Gravel Road』でノミネートされていますが、対抗○にした理由はまあ、気分です(笑)

穴×は、もともとこちらもブルーグラス・レジェンドのリッキー・スキャッグスのバンド、ケンタッキー・サンダーのメンバーだった、最近ではアイム・ウィズ・ハーらとの共演もしているフィドル奏者のマイク・バーネットのアルバムに。


さて、アメリカン・ルーツ部門、残りのブルースとフォーク部門もこの週末何とかアップしたいところ。頑張ります(^^)

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #5 ~カントリー部門~

この間の水曜日、1/16はこれで3年目になる新宿カブキラウンジでの吉岡正晴さんとの「ソウル・サーチン・ラウンジ」でのグラミー賞大予想トーク&DJイベントが華々しく開催されました(笑)。今回はいつもの予想トークに加えて、できるだけ多く曲をかけよう、と吉岡さんと事前打ち合わせしてた通り、前半13曲、後半13曲、間違ってかかったグレタ・ヴァン・フリートの「A Change Is Gonna Come」も含めて計27曲がかかるというこれまでにない快挙(笑)でした。やや音声のトラブルがあって残念なところもありましたが、集まった皆さんにはお楽しみ頂けたのではないかと思います。さてどれだけ予想が当たるのか?それは2/11のお楽しみということで。

では予想どんどん行きます。次はカントリー部門。


22.最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス部門

× Wouldn't It Be Great? - Loretta Lynn
  Mona Lisa And Mad Hatters - Maren Morris
◎ Butterflies - Kacey Musgraves
○ Millionaire - Chris Stapleton
  Parallel Lines - Keith Urban

Loretta Lynn Wouldnt It Be GreatMaren Morris Mona LisaKacey Musgraves ButterfliesChris Stapleton MillionaireKeith Urban Parallel Lines

毎度毎度のことですが、この部門に一定の影響があると思われる前年秋発表のCMA(全米カントリーミュージック協会)アウォード、昨年も触れたことですがここのところ年々その相関関係が薄くなってきています。そのため指標としては最近は参考程度にしかならないですが、一応その内容をおさらいしておきます。第52回CMAアウォードの結果は下記の通りです。

最優秀エンターテイナー:Keith Urban(2005年以来2回目の受賞)

最優秀男性ボーカリスト:Chris Stapleton(4年連続受賞)
*最優秀女性ボーカリスト:Carrie Underwood(2016年以来5回目の受賞)
*最優秀新人賞:Luke Combs
*最優秀ソング:"Broken Halos" by Chris Stapleton
*最優秀アルバム:"Golden Hour" by Kacey Musgraves

カントリー界でのクリス・ステイプルトンの強さは相変わらずですが、今回の目玉は何と言っても今回最優秀アルバム初受賞となったケイシー・マスグレイヴス。ファーストアルバム『Same Trailer, Different Park』(2013)からの曲「Follow Your Arrow」で2014年第48回CMAで最優秀ソングを受賞して以来のCMA受賞となります。自分のブログでも書きましたが今回の彼女のアルバムの楽曲完成度のレベルは半端無く、事実グラミー賞でも堂々最優秀アルバム部門にノミネートされているほど。今年のグラミーの少なくともカントリー部門はケイシーとクリスを中心に回るだろう、というのが自分の見立てです

それを踏まえてノミネーションを見ると、正にそのケイシーの「Butterflies」とクリスの「Millionaire」が燦然と光っている状態。生憎クリスCMA受賞となった最優秀ソング受賞曲「Broken Halos」は去年のグラミーのカントリー最優秀ソングを既に受賞ずみなので、ここはケイシーが本命◎、クリスが対抗○としておきます。

そして穴×ですが、同じくCMAをベースに考えると、最優秀エンターテイナーのキース・アーバン、と行きたいところですが、ここは御年86歳にして何と41枚目の新作Wouldn't It Be Great』をリリースした大御所、ロレッタ・リンが、自らの1985年のアルバム『Just A Woman』収録曲のセルフ・カバーのタイトル・ナンバーに。一つ気になるのは、今年「The Middle」のボーカルで主要部門にノミネートされているマレン・モリスサー・エルトンのトリビュート・アルバムに提供した「Mona Lisa And Mad Hatters」がノミネートされていること。今年のマレンはなかなかグラミーでの存在感をぐっと上げてますね


23.最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス部門

  Shoot Me Straight - Brothers Osborne
× Tequila - Dan + Shay
  When Someone Stops Loving You - Little Big Town
○ Dear Hate - Maren Morris Featuring Vince Gill
◎ Meant To Be - Bebe Rexha & Florida Geogia Line

Brothers Osborne Shoot Me StraightDan _ Shay TequilaLittle Big Town When SomeoneMaren Morris Dear HateBebe Rexha FGL Meant To Be

そのCMAの賞の中で「Musical Event Of The Year」、つまりその年話題になったアーティストの共演による楽曲に与えられる賞なのですが、今年のグラミーのこの部門には、そのCMAの「Musical Event Of The Year」にノミネートされた2曲が燦然と輝いてます。

一つは2018年を代表するポップ・クロスオーバー・ヒットともなり、Hot 100でも最高位2位で年間チャートでも堂々3位、カントリー・ソング・チャートでは昨年のサム・ハントBody Like A Back Road」の34週という記録を抜いて何と50週連続1位というお化けヒットとなった「Meant To Be」グラミー新人賞部門にもノミネートの若手女性エレクトロ・ポップ・シンガーのビービー・レクサと、ジャンル越えのコラボはお手の物、過去にもネリーバックストリート・ボーイズとかとも共演経験のあるカントリー・デュオのフロリダ・ジョージア・ラインの共演です。そしてもう一つは、こちらはROYにもノミネートされているポップヒット「The Middle」でキャッチーなエレクトロ・ポップナンバーでのボーカルを聴かせているマレン・モリスが大御所ヴィンス・ギル(最近ではイーグルスに加入してますが)とのデュエットで、2017年10月ラス・ヴェガスでのカントリー・ミュージック・フェアの観客を狙った銃乱射事件のことを歌った「Dear Hate」。ちなみに当のCMAではこのどちらも受賞していません(笑)。

この2曲を見比べてしまうと、もちろん「Dear Hate」も話題を集めた楽曲ではあるのですが、何と言っても50週連続1位の「Meant To Be」にはかなわんだろう、ということでこちらが本命◎。「Dear Hate」は対抗○にしておきます。

穴×は去年この部門、テイラー・スウィフト作の曲で獲得したリトル・ビッグ・タウン、ではなくて、2018年ポップ・チャートでも大きく「Tequila」のヒット(最高位21位)でクロスオーバー・ブレイクした、ダン・スマイヤーズシェイ・ムーニーのデュオ、ダン+シェイに。


24.最優秀カントリー・ソング部門(作者に与えられる賞)

  Break Up In The End - Cole Swindell (Jessie Jo Dillon, Chase McGill & Jon Nite)
○ Dear Hate - Maren Morris Featuring Vince Gill (Tom Douglas, David Hodges & Maren Morris)
  I Lived It - Blake Shelton (Rhett Atkins, Ross Copperman, Ashley Gorley & Ben Hayslip)
◎ Space Cowboy - Kacey Musgraves (Luke Laird, Shane McAnally & Kacey Musgraves)
× Tequila - Dan + Shay (Nicolle Galyon, Jordan Reynolds & Dan Smyers)
  When Someone Stops Loving You - Little Big Town (Hillary Lindsey, Chase McGill & Lori McKenna)

Cole Swindell Break Up In The EndMaren Morris Dear HateBlake Shelton I Lived ItKacey Musgraves Space CowboyDan _ Shay TequilaLittle Big Town When Someone

2018年のCMAの最優秀ソング部門は、対象期間の違いから去年グラミーのこの部門を受賞したクリス・ステイプルトンの「Broken Halos」なので、今年のこの部門はCMAは関係なさそう。ノミネート曲でもダブっているのはダン+シェイの「Tequila」のみとなっています。そしてこの部門でも光っているのは、ケイシーとマレン・モリス+ヴィンス・ギルの「Dear Hate」。しかし今回カントリー部門は何だかんだ言って、ケイシー祭りという風に見ているので、ここはケイシーの「Space Cowboy」を本命◎に推します。自分から離れていこうとする彼氏に対して「カウボーイくん、自分のスペースを持ってていいのよ/わたしはあなたを柵で囲ったりしない/あなたの自慢の名馬に乗って行きなさい/またそのうち会うでしょう/私は自分の場所を知ってるし、そこにはあなたはいないの」と訣別の言葉をかける、という曲です。タイトルが言葉遊びになってて、軽やかなメロディも相まってケイシーの魅力が引き立っているそんな楽曲

そして対抗○はここでもマレン・モリス+ヴィンス・ギルの「Dear Hate」に。「拝啓 憎悪の権化さん/あなたはセルマの黒人公民権大行進の時はニヤニヤしてた/ダラスでは弾丸が命中してジャッキーが叫んだ時/あなたはあのツインタワーを空から引きずり下ろした/でも悪いわね、最後は愛が勝つのよ」というストレートな歌詞がシンプルなアコギの弾き語りに乗せて切々と歌われるこの曲は、アメリカの多くのファン達の心には結構響くと思うので、この曲が受賞する可能性も結構あると思ってます

穴×はここで唯一CMAのノミネーションと重なったダン+シェイの「Tequila」に付けておきます。


25.最優秀カントリー・アルバム部門

× Unapologetically - Kelsea Ballerini
  Port Saint Joe - Brothers Osborne
  Girl Going Nowhere - Ashley McBryde
◎ Golden Hour - Kacey Musgraves
○ From A Room: Volume 2 - Chris Stapleton

Kelsea Ballerini UnapologeticallyBrothers Osborne Port Saint JoeAshley Mcbryde Girl Going NowhereKacey Musgraves Golden HourChris Stapleton From A Room Vol 2

と、ここまでカントリー部門をカバーしてきましたが、一つ納得が行かないのは、主要部門の新人賞部門でカントリー界からノミネートされているルーク・コムズとマーゴ・プライスがこの部門では影も形もないこと。特にマーゴについてはあのホワイト・ストライプスジャック・ホワイトの肝いりで彼のレーベル、Third Manからデビュー、2018年リリースされたセカンドアルバム『All American Made』は音楽誌、特にロック系のメディアからも評判が高く、アルバムの出来もよかったので、このアルバム部門くらいにはノミネートされても罰は当たらないのになあ、とデビューからのファンとしては思うのでありました。

さてこの部門のノミネートを見ると、やはり昨秋のCMAアウォードでもクリス・ステイプルトンをガッチリ押さえて受賞したケイシーの『Golden Hour』が本命◎ということになりますね。CMAでこの部門、クリスが『From A Room: Volume 2』でノミネートされたと聞いた時から「ああ、こりゃ去年の『Volume 1』に続いて2年連続受賞になるんだろうなあ」と思っていたのでケイシー受賞の報は嬉しい驚きでした。なので、クリスは去年グラミーのこの部門を取ってますが、今回のケイシーの本命は堅いと思います。受賞すれば2014年第56回、テイラー・スウィフトの『Red』を押さえてデビュー・アルバム『Same Trailer Diferent Park』で受賞して以来2回目の受賞となります

従って対抗○はクリス・ステイプルトン。クリスは2016年第58回、当時ブレイク作となった『Traveller』と昨年第60回『Volume 1』で受賞していますので、今回取ればここ4年で3回目の受賞ということになります。

穴×は一昨年第59回の新人賞部門で、今年「The Middle」や「Dear Hate」でノミネートされまくりのマレン・モリスと並んでカントリー界からノミネートされたケルシー・バレリーニのアルバムに。



さて予想もあと残るところ17部門。この後はアメリカーナ部門に行きますのでお楽しみに。

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #4 〜ラップ部門〜

今年も主要部門にドレイクケンドリック・ラマー、カーディBらがノミネートされ、2018年も引き続き最もストリーミングやデジタル・ダウンロードで聴かれた今最も人気あるジャンルであるラップ・ヒップホップ・フィールド。去年はジェイZケンドリック・ラマーの一騎打ちで、ケンドリック・ラマーの完勝に終わったこの部門、今年は更に三つ巴、四つ巴の様相を呈しています。さっそく見てみましょう。


18.最優秀ラップ・パフォーマンス部門

  Be Careful - Cardi B

◎ Nice For What - Drake
○ King's Dead - Kendrick Lamar, Jay Rock, Future & James Blake
  Bubblin - Anderson .Paak
× Sicko Mode - Travis Scott, Drake, Big Hawk & Swae Lee

Cardi B Be CarefulDrake Nice For WhatKendrick Lamar Kings DeadAnderson Paak BubblinTravis Scott Sicko Mode

このメイン・パフォーマンス部門で既にカーディB、ドレイク、ケンドリック・ラマーそしてトラヴィス・スコットと、いずれも2018年のラップ・ヒップホップ・ジャンルでは大ヒットアルバムを放ち、かつ各音楽誌の評価も高いアーティスト四組による混戦状態になってますアンダーソン・パークだって昨年フジロックで会場を一気に動かすハイテンションのライヴをやるなどアーティストパワーは高いのですが、今回はシングルのみの楽曲のノミネートということでグラミーレースでの弱さは否めないところ(年末に新譜『Oxnard』をリリースしていますので、来年のグラミーでの活躍を期待)。
この中で普通に本命◎を考えると、やはりアルバム『Scorpion』がBillboard 200(メインのアルバムチャート)でもR&Bヒップホップ・アルバム・チャートでも5週1位を放ったドレイクが横綱相撲を見せると考えるのが妥当でしょう。このNice For What」は「God's Plan」ほどではないにせよ、Hot 100でもR&Bヒップホップソングチャートでもそれぞれ8週1位を獲得した2018年を代表するラップヒットで、あのローリン・ヒルの「Ex-Factor」をサンプリングしたループをバックにドレイクがアゲアゲのフロウを聴かせるあたりがキャッチーでした。

対抗○はここのところのグラミーにおけるラップ・ヒップホップ部門で圧倒的な強さを誇っているケンドリック・ラマーが、ジェイ・ロックフューチャーらのラッパーだけでなく、音響系のオルタナロックで知られるジェイムス・ブレイクをフィーチャーした、映画『ブラック・パンサー』サントラからのトラップ・スタイルの「King's Dead」。あのケンドリック・ラマーとジェームズ・ブレイクが組んでトラップやってる、ってだけでかなりの話題作ですが、ここは対抗かなあ。

残る穴×はメイン部門でも台風の目の一つになりそうなカーディBトラヴィス・スコットかで迷うところだけど、ここは楽曲のバラエティをぐっと増したアルバム『Astroworld』がシーン、各音楽誌での評価の高い、トラヴィスの初のHot 100ナンバーワンヒットとなった「Sicko Mode」で



19.最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス部門

  Like I Do - Christina Aguilera Featuring Goldlink
  Pretty Little Fears - 6lack Featuring J. Cole
× This Is America - Childish Gambino
◎ All The Stars - Kendrick Lamar & SZA
○ Rockstar - Post Malone Featuring 21 Savage

Christina Aguilera6lack.jpg Childish Gambino This Is America Kendrick Lamar SZA All The StarsPostMaloneRockstar.jpg 

去年はジェイZ+ビヨンセを押さえて、リアーナをフィーチャーした「LOYALTY.」で見事この部門を制したケンドリック・ラマー。それまでこの部門で7回受賞と圧倒的な強さを誇っていたジェイZから完全に主導権の流れをもぎ取った感が強かったのですが、今年は更にその勢いを持続させそう。というのも今年のこの部門ではあの映画『ブラック・パンサー』のエンディングのクレジット・ロールをバックに流れて、その楽曲のスケールの大きさで本編の興奮を新たにしてくれたSZAとのデュエット「All The Stars」が燦然と輝いてるんですから。チャート的には大きなヒットではなかったこの曲ですが、メインのSOYROYでもノミネートされていて正直そのどちらでも充分受賞の可能性があると思ってるのでまあ本命◎はこれに決まりですね。

対抗○は、こちらも全然別の意味で2018年のヒップホップ・シーンの盛り上がりに大いに寄与したポスト・マローン21サヴェージをフィーチャーした大ヒット曲「Rockstar」に。トラップというややもすればハードコアなヒップホップ・スタイルをベースにしながら、巧みに叙情性の高いメロディや音像と組み合わせることによって、ハードコアなトラップ・ファンだけでなく広く若い、そして人種を問わないリスナー達を獲得した業界に対する功績も低くないものがあると思いますね。タトゥーだらけだけど恐ろしげでなく、どっちかっていうとお茶目なキャラも強みでした。

そして穴×は消去法的ではあるけれど、残るチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」に。これだって普通だったら充分本命・対抗候補レベルの作品なんですが、今年のヒップホップ・ラップ部門の充実ぶりは半端無い、っていういい例ですね。


20.最優秀ラップ・ソング部門(作者に与えられる賞)

◎ God's Plan - Drake (Aubrey Graham, Daveon Jackson, Brock Korsan, Ron LaTour, Matthew Samuels & Noah Shebib)
○ King's Dead - Kendrick Lamar, Jay Rock, Future & James Blake (Kendrick Duckworth, Samuel Gloade, James Litherland, Johnny McKinzie, Mark Spears, Travis Walton, Nayvadius Wilburn & Michael Williams II)
  Lucky You - Eminem Featuring Joyner Lucas (R. Fraser, G. Lucas, M. Mathers, M. Samuels & J. Sweet)
× Sicko Mode - Travis Scott, Drake, Big Hawk & Swae Lee (Khalif Brown, Rogét Chahayed, BryTavious Chambers, Mike Dean, Mirsad Dervic, Kevin Gomringer, Tim Gomringer, Aubrey Graham, John Edward Hawkins, Chauncey Hollis, Jacques Webster, Ozan Yildirim & Cydel Young)
  Win - Jay Rock (K. Duckworth, A. Hernandez, J. McKinzie, M. Samuels & C. Thompson)

Drake Gods PlanKendrick Lamar Kings DeadEminem Lucky YouTravis Scott Sicko ModeJay Rock Win

この部門、この前のラップ/歌唱パフォーマンス部門同様、ぱっと候補を見てもう、ドレイクかケンドリック・ラマーかトラヴィスしかないね、っていうとてもわかりやすい状況。そして本命◎は、というとやはり11週Hot 100で1位を獲得して2018年のビルボード誌年間Hot 100チャートでも堂々の1位を決めたドレイクの「God's Plan」になるんでしょうなあ。どこぞの音楽誌では「3コード(Em, Am7, Bm7)しか使ってない、史上最大のヒット曲」なんて茶化す向きもあったんですが、音楽メディア売上データをトラックしているニールセン社の発表によると、2018年のトータル・ストリーミング配信回数が15.6億回(!)ということで2位のジュースWRLD(そういえば彼は今回グラミーから完全無視ですなあ、可哀想)「Lucid Dreams」の11億回をぶっちぎりでしのぐ、正しくストリーミング時代の2018年を代表する大ヒットということになります。前々回第59回でも「Hotline Bling」でこの部門を制しているドレイク、今後はケンドリック・ラマーとの鍔迫り合いをグラミーで見せてくれるのでしょう。

対抗○は、パフォーマンス部門同様、ドレイクの次に来るならこれしかない、ということでケンドリック・ラマージェイムス・ブレイク他ご一同の「King's Dead」、そして穴×はトラヴィス・スコット他ご一同(含むドレイク)の「Sicko Mode」で。


21.最優秀ラップ・アルバム部門

◎ Invasion Of Privacy - Cardi B

× Swimming - Mac Miller
  Victory Lap - Nipsey Hussle
  Daytona - Pusha T
○ Astroworld - Travis Scott

Cardi B Invasion Of PrivacyMac Miller SwimmingNipsey Hussle Victory LapPusha T DaytonaTravis Scott Astroworld

さあこの部門、今年のグラミーの他のジャンル部門同様、他のラップ部門のノミニー構成と全く整合性がないラインアップになっているのがかなり不気味です。だって、他のラップ部門にバリバリ存在感を持ってノミネートされてるドレイクとケンドリック・ラマーがここでは影も形もないんですから。おかしいでしょう。
事実この二人がこの部門で、作品を出していながらノミネートすらされていない、というのは過去初めて。しかも二人の作品は共に主要部門の最優秀アルバム部門にはノミネートされてるんですから、不可解の極みですなあ。
ではこのラインアップの中で誰が来そうか、ということなんですが、まあプッシャTのアルバムはカニエ・プロデュースってこともあって音楽誌からも評判いいのですが、やはり、こちらも主要アルバム部門ノミネートのカーディB、作品としてはシーンの評価が高いトラヴィス・スコット、そして昨年惜しくも急逝したマック・ミラーのアルバムの三つ巴でしょう。

ここはこの中で唯一メイン部門ノミネートということで、こちらもいろんな意味で2018年を席巻した今回のグラミーの台風の目の一人、カーディBのアルバムが本命◎かと。彼女はラテン・アーティストとコラボした「I Like It」がこのアルバムからの大ヒットとなってROYにもノミネートされているので、ここは確実にジャンル部門を押さえてくるでしょうね。対抗○は何度もいいますが、アルバムのクオリティが高い評価のトラヴィス・スコット。そして穴×はマック・ミラー。マック・ミラーのこのアルバム、単に同情票、ということではなく、アルバムの作品自体もかなりシーンでは評価が高いようです。ポスト・マローンともある意味通じるのですが、多くのネガティヴな感情やヘイトを露わにするようなフロウをかますラッパー達へのアンチテーゼとして、極々パーソナルな感情や自分の思いをフロウにのっけるというスタイルも今一層好感度のよう。改めて冥福を祈ります。


さてこのグラミー予想も、やっと41予想部門の折り返しまできました。明日中にはもう一発くらいポストしたいと思ってます。よろしく!

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【年末恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #3 ~R&B部門~

松の内ももう遙か昔という感じですが、この週末は三連休ということで何とかこの予想ブログもぐっと進捗させたいと思っています。前回も告知しましたが、三連休明けの16日(水)には吉岡正晴さんの「ソウル・サーチン・ラウンジ」でのグラミー賞大予想トーク&DJイベントが待っていますので、それまでに何とか目処が付きますように。さ、予想第三弾はR&B部門です。


13.最優秀R&Bパフォーマンス部門

  Long As I Live Toni Braxton

◎ Summer The Carters
○ Y O Y Lalah Hathaway
× Best Part H.E.R. Featuring Daniel Caesar
  First Begun (Unplugged) PJ Morton


Toni Braxton Long As I LiveThe CartersLalah Hathaway YOYHER Best PartPJ Morton First Begun

昨年は「この部門はアフリカン・アメリカンが絡まない作品が受賞したことが一回もないので、ブルーノは強そうだけどSZA」という予想したところ、まんまとブルーノがかっさらっていってしまうという事態に。今年は5組とも王道のアフリカン・アメリカン・アーティストが勢揃いなのでそういうことで悩まなくてよさそうです(苦笑)。今年はいずれも結構強力な面子が揃っていて、過去90年代後半~2000年代の全盛期にこの部門3度受賞のトニ・ブラクストン、ジェイZビヨンセの夫婦デュオのザ・カーターズ,この部門でも2014年第56回にスナーキー・パピーとのコラボで受賞し、次のトラディショナルR&B部門では第58回59回と2年連続受賞して貫禄のレイラ・ハサウェイ、主要賞にもノミネートされていて今回のグラミーの台風の目の一つと目されるH.E.R.、そしてマルーン5のキーボード奏者で昨年今年とアルバム『Gumbo』と『Gumbo Unplugged (Live)』がR&Bアルバム部門ノミネートのPJモートンと豪華な顔ぶれ。
で本命◎ですが、レイラH.E.R.もかなり強そうなれど、グラミーでは頻繁にノミネートされて、主要賞では無冠ながらこのジャンル部門では過去に数々の受賞、このコンビでの「Drunk In Love」でこの部門2015年第57回に受賞しているザ・カーターズが順当かと。そして近年での受賞実績がピカイチのレイラが対抗○、H.E.R.+ダニエル・シーザーのフレッシュなデュエットに穴×を付けておきましょうか。実はこの「Best Part」って曲、この3曲の中では一番楽曲としては素晴らしいなあ、と個人的には思うんですダニエル・シーザーもいいパフォーマンスしてるし。なのでこの曲が取っちゃっても僕は何も文句いいません、うん。



14.最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門

○ Bet Aint Worth The Hand Leon Bridges
◎ Dont Fall Apart On Me Tonight Bettye LaVette
  Honest MAJOR.
× How Deep Is Your Love PJ Morton Featuring Yebba
 Made For Love Charlie Wilson Featuring Lalah Hathaway


Leon Bridges Bet Aint Worth The HandBettye LaVetteMajor HonestPJ Morton How Deep Is Your LoveCharlie Wilson

おっとこの部門には自分の個人的2018年ベストアルバムトップ10に入れたアーティストが2組も。そのリオン・ブリッジズGood Thing』もベティ・ラヴェットThings Have Changed』もかなり素晴らしいアルバムなんですが、72歳の円熟した表現力とパワフルな歌唱力と迫力でディランのナンバーをぶちかますベティ・ラヴェットの存在はやはりかなり圧倒的なものがあります。従ってここはこの遅咲きの大ベテランに敬意を表して彼女がディランの1983年のアルバム『Infidels』収録のナンバーのカバー曲に本命◎を付けたいですね。ベティのこのアルバム、最優秀アメリカーナ・アルバム部門でもノミネートされていて、どちらかでは必ず受賞する気がします
従って対抗○は、今回ややコンテンポラリーな要素も加味してぐっと広がりのあるアルバムになったリオン・ブリッジズの2作目からの「Bet Aint Worth The Hand」に。
残る穴×は、テキサス出身のソウルシンガー、MAJOR.ことメイジャー・R・ジョンソン・フィンリーも、チャーリー父さんレイラのデュエットも大いに気になるところではありますが、ここはR&Bアルバム部門に2年連続ノミネートのPJモートンの素敵なビージーズ・ナンバーのカバー曲に進呈します。



15.最優秀R&Bソング部門(作者に与えられる賞)

◎ Bood Up Ella Mai (Larrance Dopson, Joelle James, Ella Mai & Dijon McFarlane)

  Come Through And Chill Miguel Featuring J. Cole & Salaam Remi (Jermaine Cole, Miguel Pimentel & Salaam Remi)
× Feels Like Summer Childish Gambino (Donald Glover & Ludwig Goransson)
○ Focus H.E.R. (Darhyl Camper Jr., H.E.R. & Justin Love)
  Long As I Live Toni Braxton (Paul Boutin, Toni Braxton & Antonio Dixon)

Ella Mai Bood Up Miguel.jpeg Childish Gambino Feels Like Summer HER Focus Toni Braxton Long As I Live 

いやー、ここはアガる部門!というのも何と言ってもSOY部門にもノミネートで、自分的にもイチオシのエラ・メイちゃんの「Boo'd Up」がいるから。やっぱり何と言ってもこの曲、ソウルR&B好きに取っては2018年を代表する曲だからね。いろんなところで言われているけど、90年代のR&Bルネッサンス時代の楽曲スタイルの意匠をベースに正に正統派のスタイルで攻めてくるこの曲、R&Bソング・チャートでも去年トータル13週間1位を確保、あのブルーノ・マーズカーディBのキラー・チューン「Finesse」の12週を上回る名実ともに昨年のR&Bシーンを代表する曲。なのでここは文句なしの本命◎でしょう。
難しいのは対抗○なんだけど、ここはやはりこちらも主要部門の最優秀アルバム部門にノミネートのH.E.R.のこちらも70年代以来脈々とつながっているR&Bシンガーソングライター達の系譜をしっかり受け継いでいる素晴らしい楽曲「Focus」で決まりですね。本来であればミゲルJ.コールサラーム・レミと組んだ「Come Through And Chill」なんてかなり凄いR&Bイベントなんだけど、それをサラリと上回ってしまうH.E.R.の楽曲とパフォーマンスも素晴らしいです。

穴×は本来であれば昨年同様こいつもグラミーの台風の目になってしかるべきなチャイルディッシュ・ガンビーノの「Feels Like Summer」で。




16.最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門

◎ Everything Is Love - The Carters
  The Kids Are Alright - Chloe X Halle
  Chris Dave And The Drumhedz - Chris Dave And The Drumhedz
× War & Leisure - Miguel
○ Ventriloquism - Meshell Ndegeocello


The CartersChloe Halle The Kids Are AlrightChris Dave and The DrumhedzMiguel.jpegMeshell Ndegeocello Ventriloquism

さあ昨年この部門は、カリードやらチャイルディッシュ・ガンビーノやらSZAやら、時のアーティスト達が満載の中、何だか昔に比べると気が抜けたような作品をここのところ出してるウィークンドが何故か取ってしまって「あれえ?」って感じだったんですが、今年はどうか。実は個人的に一番取って欲しいのは、カマシサンダーキャット同様、LAのジャズシーンの最先端で活躍してるクリス・デイヴの初リーダー作。でもちょっとこのメンツの中では地味だと思うので印は付けてません。
一方予想的に本命◎を付けたのは、やはりグラミー・ダーリンのビヨンセ+ジェイZ夫妻のユニット、ザ・カーターズですかねえ。このアルバムは各音楽誌でもそこそこ評判は悪くないようですが、正直このアルバム、メインのアルバム部門でもノミネートされるのではと個人的には思っていたので、ここではさすがに取るでしょう、ということで本命。
対抗○は、それに劣らず各音楽誌での評価が圧倒的に高い、ミシェル・ンデゲオチェロの意欲的なカバーアルバムに。いやいやプリンスやらジョージ・クリントンやらTLCやらシャーデーやらリサリサやら、そのカバー曲の選曲センスにノックアウトされただけでなく、そのパフォーマンスも素晴らしいこのアルバムザ・カーターズを押さえてこの部門取っても全くおかしくない、そんな力作ですねえ。
そして穴×は、世が世ならこの部門で楽々受賞してもおかしくない、ミゲル君の素敵なアルバムに。


17.最優秀R&Bアルバム部門

  Sex & Cigarettes - Toni Braxton
○ Good Thing - Leon Bridges
× Honestly - Lalah Hathaway
◎ H.E.R. - H.E.R.
  Gumbo Unplugged (Live) - PJ Morton


Toni Braxton Sex CigarettesLeon Bridges Good ThingLalah Hathaway HonestlyHER.jpgPJ Morton Gumbo Unplugged

2018年はここ近年では一番ブラック・ミュージックを聴いた量が多かったなあ、というのが個人的な実感で。自分の年間ナンバーワンアルバムは白人のトム・ミッシュだけどあれも完璧ブルーアイドだしね。で、この部門のノミニーを見ると、トニブラ以外のアルバムは全部買ってて、どれも好きなアルバムばっかり(^^)
昨年は他のR&B部門も含めてブルーノ・マーズに席巻されてしまったのだけど、今年はブラック本来のアーティストの復権みたいな感じでちょっと嬉しい。その中でやはり本命◎は今年のグラミーの台風の目の一つになるだろうH.E.R.のアルバムかな。このアルバムはもともとそれまでにEPでリリースされていた2枚のアルバムを正規版のアルバムとしてまとめた、ということなんで楽曲の粒揃い度が半端ないです
そしてそれにも増して劣らないのがリオン・ブリッジズのアルバム。これが対抗○です。自分のブログ「新旧お宝アルバム!」でも取り上げたこのアルバム、とにかくサム・クックオーティスのイメージに軒を借りていたファーストに比べると、地に足がついたアルバム作りで、楽曲の幅もクラシックなものから今時のR&Bのスタイルを意識したものまで幅広いし、リオンのパフォーマンスもとってもソリッド。もともと歌が巧い人なのでアルバムのコンセプトと楽曲が良ければ文句なし。穴×はR&B分野全般での実績ではいうことのないレイラ姐さんの今回はちょっと今風のR&Bにも色目を使った「Honestly」に進呈しておきましょう。



さてさて、この三連休中にこの予想ブログ、ぐいぐいと進めて行きたいと思ってますので乞うご期待。では!

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【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #2 〜ダンス&ロック部門〜

皆様明けましておめでとうございます。もう三が日が過ぎてお屠蘇気分もどこへやら、今日から仕事という方も多いでしょうねえ。さあ、今週のうちにとっととグラミー予想少しでも進めたいと思います。ということで次はダンス部門とロック部門です。


6.最優秀ダンス・レコーディング部門

  Northern Soul - Above & Beyond Featuring Richard Bedford
× Ultimatum - Disclosure Featuring Fatoumata Diawara
○ Losing It - Fisher
◎ Electricity - Silk City & Dua Lipa Featuring Diplo & Mark Ronson
  Ghost Voices - Virtual Self

Above Beyond Northern SoulDisclosure UltimatumFisher Losing ItSilk City Dua Lipa ElectricityGhost Voices Virtual Self

今年のこの部門、去年見事に受賞したLCDサウンドシステムとか、この部門ここ10年ほど常連のスクリレックスケミカルズといった大御所アーティストたちは陰を潜め、若手のDJユニットやリミキサーたちの作品がノミネート。そして次の最優秀ダンス・アルバム部門のノミネートと一つも被ってない、と今年はこのジャンルの若手アーティスト・オンパレードの感のあるノミネーションになっています。

その中でこの部門一際光るのは、この中では実は一番大御所のシルク・シティ。実はこれ、「Uptown Funk」やエイミー・ワインハウスのプロデュースで今やつとに有名なマーク・ロンソンと、これまでもメイジャー・レイザージャックÜスクリレックスとのコラボ)といったワンタイム・ユニット名で数々のダンスヒットを放ってきたDJデュプロのデュオ・チームの名前です。そこに今年最優秀新人部門ノミネートのデュア・リパがフィーチャーされたこの「Electricity」、2003年のアメリカ東北部の大停電(この時自分はNYに住んでたんですが旅行中で帰ったら冷蔵庫の中が酷いことになっててビックリしました)をモチーフにして、デュア・リパ嬢が踊りまくるPVがなかなかいい感じのパワー・ダンス・トラック。全英では最高位4位、全米でもダンス・クラブ・チャートで1位をマークした、まあガチガチ本命◎臭いナンバーです(笑)。

これに対抗○なのは、オーストラリア出身のハウス系のプロデューサーのフィッシャーことポール・ニコラス・フィッシャーの「Losing It」。フィッシャーのアルバムは2018年の各音楽誌でもなかなか評価が高く、各誌の年間ベストアルバムリストにもちらほら顔を出します。「Losing It」は90年代後半のビッグ・サウンドなハウス・トラックを彷彿とさせるなかなかなクラブ・チューンです。そして穴×にはこの部門では過去に2015年第57回でノミネート経験のあるハワードガイローレンス兄弟ユニット、ディスクロージャーがアフリカはマリ出身の女性歌手、ファトウマタ・ディアワーラをフィーチャーした「Ultimatum」に。



7.最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム部門

◎ Singularity - Jon Hopkins
  Woman Worldwide - Justice
× Treehouse - Sofi Tukker
  Oil Of Every Pearl's Un-Insides - SOPHIE
○ Lune Rouge - TOKiMONSTA

Jon Hopkins SingularityJustice Woman WorldwideSofi Tukker TreehouseSophie Oil Of Every PearlTokimonsta Lune Rouge

この部門もフレッシュな顔ぶれがずらりと並びました。この中で自分が注目したいのは、イギリス出身の中堅エレクトロ・ミュージック・メイカーのジョン・ホプキンスの『Singularity』。過去にはブライアン・イーノコールドプレイのアルバムに参加したこともあるという、90年代後半に流行ったドラムン・ベースっぽいリズムに浮遊感たっぷりの音像系トラックでビートを作り出す、と思えば広大な自然を映像に想起させるようなアンビエント系のトラックを聴かせる、といった感じのスタイルのようです。このアルバムも各音楽誌で評価が高く、ピッチフォーク誌の年間リストでは16位に入っていて、NME(ニューミュージカルエクスプレス)誌のレビューでは100点を取ったというバズりぶり。なんで、これを本命◎に。

対抗○には、LA在住のコリアン・アメリカンの女性DJ、トキモンスタことジェニファー・リーの『Lune Rouge』へ。K-Popの世界がサウンド的にはUSの最新の音像系浮遊感たっぷり系のサウンドとヒップホップ・テイストをかなり取り入れて昨年はUSチャートにもかなり進出したのはご存知の通りですが、アンダーソン・パークらとのコラボもやっている彼女のサウンドもその当たりのスタイルを意識しながら、微妙に彼女の出自を思わせるようなエキゾチックなテイストを感じさせるサウンドを聴かせます(「ビビンパ」って曲はエレクトロニックなR&Bテイストの民族音楽ベースの楽曲って感じでなかなかクールです)。で、穴×は、一昨年の2017年第59回のダンス/レコーディング部門でもノミネートされたNYベースのデュオ、ソフィ・タッカーに。



8.最優秀ロック・パフォーマンス部門

○ Four Out Of Five - Arctic Monkeys
× When Bad Does Good - Chris Cornell
  Made An America - The Fever 333
◎ Highway Tune - Greta Van Fleet
  Uncomfortable - Halestorm


Arctic Monkeys Four Out Of FIveChris Cornell When Bad Does GoddFever 333 Made An AmericaGreta Van Fleet Highway TuneHalestorm Uncomfortable

さてさて歴史的に毎年必ず1曲は2曲「うーんこれ、ロック部門?」っていうノミネートがあるこの部門ですが、ことしはがっちりとしたロック本道のノミニーが揃いました。その中でもやっぱり光ってるのは、去年そのツェッペリンを彷彿とさせるパフォーマンス・スタイルで、当のジミー・ペイジロバート・プラントが絶賛したという、ミシガン州出身のキズカ3兄弟+従兄弟のダニー・ワグナーの4人組、グレタ・ファン・フリート。去年サマソニにブッキングされながら来日ドタキャン、今月その仕切り直しで初来日を果たすこのグループ、取りあえずYouTubeとかで聴いて下さい、クラシック・ロックのファンなら絶対ぶっ飛ぶから。今回グラミー賞最優秀新人賞部門にも見事ノミネートされた彼ら、ここでノミネートされた彼らのデビューシングルでもある「Highway Tune」でのボーカルのジョッシュ君(ギターのジェイク君と双子w)のパフォーマンスは殆どロバプラが憑いているといってもいいくらい。間違いなく僕的には本命◎です。ひさびさの王道ロック、場外満塁ホームラン!という感じです。もちろん僕は来日公演、見に行きますよ。

そしてこの部門では過去2回ノミネート経験のあるUKのアークティック・モンキーズ。90年代後半から2000年代にかけてのストレートなロック・スタイルに比べて、昨年リリースの新作『Tranquility Base Hotel + Casino』は何だかラウンジ・ミュージックになっちゃったような「大人の」サウンドになって、従来のストレートなロックスタイルのファンを戸惑わせたものですが、今回このアルバムの各音楽誌の評価は「Q」誌年間1位、「Mojo」「NME」誌年間2位と極めて高いのです(ちなみにロッキングオン誌では年間7位w、ミュージック・マガジン誌ではイギリス部門堂々年間1位でした)。この独特のクールなスタイルを聴かせる「Four Out Of Five」もどこかボウイを思わせるロックのダンディズムを表現してますね~ということで対抗○。穴×は一昨年秋に自殺?で他界したクリス・コーネルが去年に続いて今年もノミネートされてるのでこちらに進呈。ところでどうでもいいけど、久しぶりに出てきたラップコア・バンド、フィーヴァー333まるであのリンプ・ビズキットを彷彿させてPV見てて凄く懐かしくなりました。ご興味ある方、YouTubeでどうぞ(^^)


9.最優秀メタル・パフォーマンス部門

  Condemned To The Gallows - Between The Buried And Me

× Honeycomb - Deafheaven
◎ Electric Messiah - High On Fire
  Betrayer - Trivium
○ On My Teeth - Underoath


Between The Buried and MeDeafheaven.jpgHigh On FireTriuvium.jpgUnderoath On My Teeth

さあ今年もやって参りましたさっぱりわからん部門(笑)。そしてまた今年のノミニーは全て初ノミネートというから余計わからん。順番にいくと、「埋葬者と僕の間」っていういかにもおどろおどろしいグループ名のBTBAMはノース・キャロライナ出身の5人組、デフヘヴンはサンフランシスコをベースにした5人組、ハイ・オン・ファイヤはオークランド出身のスリーピース・バンド、トリヴィアムはフロリダはオーランド出身の4人組、そしてアンダーオースはフロリダはタンパ出身の6人組、と今回はオールアメリカンでノミニーが占められてます

はっきり言って気分での予想ですが、本命◎はハイ・オン・ファイヤ、対抗○はアンダーオース、そして穴×はデフヘヴンにしました。全く根拠はないです(笑)。強いて言えば、ハイ・オン・ファイヤのこの曲、ブラック・サバス以来の伝統的なスタイルを忠実になぞってる感じだった(ジャケは思いっきり趣味悪いですがw)のと、アンダーオースはちょっとエレクトロ入ってるあたりが「あ、ちょっと工夫してるやん」った感じだったくらい。デフヘヴンは...聴いてるだけで疲れました(笑)



10.最優秀ロック・ソング部門(作者に与えられる賞)

◎ Black Smoke Rising - Greta Van Fleet (Jacob Thomas Kiszka, Joshua Michael Kiszka, Samule Francis Kiszka & Daniel Robert Wagner)
○ Jumpsuit - twenty one pilot (Tyler Joseph)
  Mantra - Bring Me The Horizon (Jordan Fish, Matthew Kean, Lee Malia, Matthew Nicholls & Olivia Sykes)
× Masseduction - St. Vincent (Jack Antonoff & Annie Clark)
  Rats - Ghost (Tom Delgety & A Ghoul Writer)


Greta Van Fleet Black Smoke RisingTwenty One Pilots JumpsuitBring Me The Horizon MantraSt Vincent MasseducitonGhost Rats

うーん今回のロック部門のノミネーションはようわからんなあ。この最大の部門のノミニー5組中、他のロック部門にノミネートされてるのがグレタ・ヴァン・フリートだけで、他の4組はここで忽然と登場しているという不可解さ。これだったら本命◎は、主要4賞にもノミネートされてるグレタ・ヴァン・フリートしかないやん!というのが人情というもの。

それでも敢えて対抗○を選ぶと、一昨年大ブレイクしてこの部門にも第59回に「Heathens」がノミネートされてたトウェンティ・ワン・パイロッツかなあ。そして穴×は個人的にも一昨年の年間アルバムトップ20のリストに入れてた、セント・ヴィンセントことアニー・クラーク嬢の「Masseduction」に。このアルバム、あまりスポットが当てられてないけど、かなりの出来だと思うんだけど。



11.最優秀ロック・アルバム部門

○ Rainier Fog - Alice In Chains
  M A N I A - Fall Out Boy
  Prequelle - Ghost
◎ From The Fires - Greta Van Fleet
× Pacific Daydream - Weezer


Alice In Chains Rainier FogFall Out Boy ManiaGhost PrequelleGreta Van Fleet From The FiresWeezer Pacific Daydream

それにしても、ロック・ソング部門にもノミネートされてたこのゴーストってバンド、何でこんなに評価高いのかな?スウェーデンのメタルバンドで、メンバーの殆どが同じコスチュームでプロセティック・マスクで顔を隠して身分を明らかにしてないっていうバンドらしいんだけど。ま、どうでもいいや。

さて、自分の今回のロック部門の予想は「グレタ・ヴァン・フリート、ノミネート部門総取り」というもの。だって、他のノミニーと比べても「来てる感」のレベルが全く違うんですもんね。なのでここでも、「Highway Tune」を含む彼らの2枚目のEP『From The Fire』が本命◎です。

対抗は今や90年代のグランジ・ブームから活躍してるメジャーなバンドの中で唯一活動を続けるアリス・イン・チェインズの新作『Rainier Fog』に。やっぱり一昨年のクリス・コーネルの死はシアトル・エリアのロック・アーティストの間にはいろんな影響があったんだろうなあ、と思わせる彼らの新作でしたね。

で、穴×はマイペースで日本人の嫁さんと一緒に日本在住で音楽活動に勤しむリヴァース・クオモ率いるウィーザーのアルバム。日本語のアルバムとかも出してて真面目なんだか不真面目なんだか判らんリヴァースですが、このアルバム、僕も買いましたが結構良かったですよ(^^)



12.最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門

× Tranquility Bass Hotel + Casino - Arctic Monkeys
◎ Colors - Beck
  Utopia - Björk
  American Utopia - David Byrne
○ Masseduction - St. Vincent


Arctic Monkeys Tranquility Base hotel Beck ColorsBjork UtopiaDavid Byrne American UtopiaSt Vincent Masseduction

今年も去年に続いてこのオルタナ部門のノミネート作品はいずれも劣らぬ好盤が並んでて予想は結構難しい。でも、ここは今回主要部門でパスされているけども、4年前の第57回では最優秀アルバム賞部門で、ビヨンセ、エド・シーラン、サム・スミスという強豪を押さえて見事『Morning Phase』で受賞したことでグラミー・ダーリンだということが判ったベックに本命◎を。対抗○は、その同じ第57回でこの部門を受賞していて、今回のアルバムも先ほどコメントしたとおり、なかなか素晴らしい出来だと思うセント・ヴィンセントの『Masseduction』。そして穴×は今回の作品で新境地を確立したアークティック・モンキーズに。



さて第2弾予想ブログ、いかがでしたか。来週からはいよいよ新年始動ということで残りの予想も引き続きアップしますのでお楽しみに。

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