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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
今年も行きます、グラミー生ブログ#8 〜第62回グラミー賞授賞式〜
 さて今はIn Memoriumのセクションで、過去1年になくなった音楽業界関係者が順番に追悼されてます。ニプシーでスタートしたこのリスト、改めて見ると本当に昔から名前や作品に親しんだアーティスト達の名前が次々に出てきて、本当に去年は多くの重要な人たちを失った年だったんだなあ、と実感します。中でもジュースWRLDや、バスビーなどまだまだ若い人たちが亡くなってのは胸に刺さりますね。そしてリストの最後はニュー・オーリンズ・レジェンドのDr.ジョンの写真で、それをバックに、ニューオーリンズ・ミュージックの今を支える、トロンボーン・ショーティザ・プリザヴェーション・ジャズ・バンドの面々が「Didn't He Ramble」を、さながらニュー・オーリンズ伝統のセカンド・ラインとして物故者達を葬送する時のパフォーマンスを模して、軽快にセグメントを締めてくれました。こういうのってしんみりしてなくていいなあ
In Memorium
さてステージでは司会のアリシアと、去年の新人賞受賞者、デュア・リパが登場して、いよいよ残りの主要部門のうち、新人賞部門を発表。さて、ビリーが難なくさらっていくか、それともここで番狂わせが出るのか?ああやっぱりそうだよね。ここは順当にビリーががっつり取って行きました。客席でほほえみながら拍手するマギー・ロジャース、「今年じゃなければなあ」と思ってるんじゃないかなあ(笑)。受賞スピーチで今度はビリーは「今日はあんまり話に出てないんだけど、ここに自分も含めてみんながいるのはファンのおかげなのでファンに感謝したい」と、優等生的なコメント。この子ほんとに18歳かなあ、ほんとに堂々としてる。
Billie Eilish New Artist Acceptance
さて次は、今回を最後にグラミー授賞式のプロデューサーを引退することを表明しているケン・エーリックに対して送られた功労賞について、ジョン・レジェンドが登場してスピーチ。しかしここまでデボラ問題については誰一人、明確にはコメントしてないなあ。やっぱり事前に箝口令が敷かれてるのかしら。ステージではこれまでケンがプロデュースしてきた過去のグラミー賞イベントのトリビュートとして、カミラ・カベロ、シンディ・ローパー、ベン・プラット、コモン、クラシカル・ピアノのランラン、そしてゲイリー・クラークJrらが次々に登場してあの映画『Fame』からの曲を歌い、演奏し、踊るというパフォーマンスが。何で『Fame』の曲なのか、なぜケンだけのためにこれだけのフルのセグメントがあるのか、ちょっと?な部分は残るけどね。
Fame Performance
さて以前のグラミーMCだったLLクールJが登場して、最優秀アルバム部門の発表。僕の予想はボン・イヴェールだけど、ヴァンパイアでもラナでもハッピーです。ああああ、でもやっぱここでもビリーが取っちゃったかあ。いやいやしかしこうなると、クリストファー・クロス以来の4部門制覇、行っちゃうなあ
そしていよいよ最後のレコード・オブ・ジ・イヤーの発表。逆にこうなるとここでビリーが取れなかったらビックリだけど、この際リル・ナズでも許す!ってな雰囲気になってきたな(笑)。ああああ、でもやっぱり今年はビリーズ・ナイトだったなあ、やっぱり「Bad Guy」が取っちゃったよ。さすがにビリーフィニアスの二人とも、絶句しちゃって、スピーチも「Thank You!」だけ、というのが二人の心情を表してるなあ。ここまできれいに全部いっちゃってくれるとまあ逆に気持ちいいというか。でもやっぱりロック勢にもう少し頑張って欲しかったなあ
Billie Eilish ROY Acceptance
あれ?だいたいいつもは最後にオールスターのクロージング・パフォーマンスがあるはずなんだけど今回はないのかな。WOWOWの中継はもう会場の外を写しながら現地レポーターの山Pのレポートになっちゃった。いやいや何だか拍子抜けしてしまいましたが、こうなると先日発表されたビリーの9月の単独来日公演はかなり盛り上がるし、この受賞でギャラも上がっちゃうから、フジロックのブッキングは難しくなったかなあ。いずれにしても後ほど、今年のグラミーの振り返りをまとめてお届けします。まずはこのグラミー生ブログ、お付き合い頂きありがとうございました。
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今年も行きます、グラミー生ブログ#7 〜第62回グラミー賞授賞式〜
さて次は最優秀ラップ・歌唱・パフォーマンス部門の発表。プリゼンターがオジーシャロン・オズボーン夫妻なんだけど、シャロンおばあちゃんっぽいしゃべりで各ノミニーの名前を紹介するのがなかなか可愛くて、見ながら大受けでした。この部門は、当然というか何というか、先ほどエネルギッシュなパフォーマンスを見せた、ニプシーをフィーチャーした、DJカレードジョン・レジェンドの「Higher」が受賞。DJカレードジョンがそれぞれ「この賞はニプシーのものだ!」と声高に宣言するのはお約束。そうだよカレードくん、君だけだったら絶対受賞できてないから(笑)
DJ Khaled Acceptance
続いてはH.E.R.がグランドピアノの弾き語りで「Sometimes」のパフォーマンス。今年もH.E.R.の主要部門の受賞は厳しくなってきたし、どうやらR&B部門でもリゾに賞をかっさらわれてるみたいだから、下手すると今年は無冠かなあ。おお、ピアノから離れて今度はエレキギターを持ち出して、かなり達者なギターソロ(途中ライトハンドも!)をぶちかますH.E.R.、無茶苦茶堂々としたパフォーマンスをこうやって改めて見ると、やっぱり彼女はどこかでガツンと主要賞をゲットして欲しいなあ、と思うのです。シンプルな青のTシャツとパンツだけという衣装もこのきらびやかなショーの中では、なかなか好感が持てますね。
HER Performance
WOWOWのスタジオではやはりH.E.R.のパフォーマンスに、グリム・スパンキーの二人から賞賛の声が上がってますが、いやああのパフォーマンス見るとそう思うよなあ。来日したらやっぱり絶対見に行こうっと。いやしかし、このグリム・スパンキーの彼の方、なかなか音楽詳しいし、しゃべりも上手いなあ。来年以降もこの番組に呼ばれるんじゃないかな。彼らのやってる音楽はあんまり知らないんだけど、ブラック・キーズとかホワイト・ストライプスだとかが好きだといってる彼女の方も含めて、趣味合いそうなんでちょっと聴いてみようかな、と思いました。
Bonnie Raitt Performance
さて続いてはジョン・プラインの「Angel From Montgomery」をあの『No Nukes』のライブでもカバーしていた、ボニー・レイットによる、アコギ一本弾き語りでのその「Angel From Montogmery」のパフォーマンスと、功労賞を受賞したジョン・プラインの紹介。会場で例のシュークリームみたいな髪型で座ってるジョン・プラインも嬉しそう。そして続いて、今夜既にロック部門2部門、ブルース部門1部門を僕の予想通り受賞してる、ゲイリー・クラークJr.がその受賞作品「This Land」をフライングVを弾きながらのパフォーマンス。バックのバンドにチューバを含むホーンセクションが入ってるのがなかなか面白いバンド構成で、曲の方はシリアスなメッセージを力強く歌うというスタイルで、圧巻のステージングです。そしてここでもステージのフロントで大きなかがり火が設置されてて、今回のグラミー、パイロ系の演出が結構多くて印象的です。
Gary Clark Jr Performance

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今年も行きます、グラミー生ブログ#6 〜第62回グラミー賞授賞式〜
アリシアがまた登場、ミュージック・インダストリー・アイコン賞を受賞したショーン・パフィ・コムズ(90年代ヒップホップファンには懐かしい名前だよね)を賞賛するスピーチをした後(「ショーンがどれだけ凄いかを話始めたら今日一晩中止まらないからやめとくけどw」)、会場にいるビリーのお兄ちゃん、フィニアス最優秀プロデューサー部門受賞を紹介して、嬉しそうなフィニアスビリーにカメラが行った後、紹介したのは、最優秀新人賞部門にノミネートのロザリアのパフォーマンス
真っ白のシースルーにいっぱい簾のような飾りをぶら下げた衣装で登場したロザリア、「Juro Que」を歌った後、ひとしきりフラメンコのリズムを模したと思われる振り付けの一人ダンスをひとしきり披露。続いてステージ中にわんさと登場したダンサー達(みんなロザリアの白の衣装を引き立てるためにエンジ色の地味な衣装をまとってるのが印象的)と踊りながら「Malamente」のエネルギッシュなパフォーマンス。スペイン語だけのパフォーマンスって、グラミー授賞式初めてなんじゃないかな
Rosalia performance
続いて登場したのは御大スモーキーリトル・ビッグ・タウンの4人。ひとしきり「My Girl」を歌った後、紹介するのはソング・オブ・ジ・イヤーの受賞作品。さて、ルイスが取るか、それともビリー、リゾが取るか?それともH.E.R.が初の主要部門受賞か?おおおおおー、ビリーが取っちゃったよ!やっぱり今夜はビリー・ナイトになるのかなあ。「私はいつも何でもマジにやらなくて、ジョークにしてる感じなんだけど、今日は本当に感謝してるし、みんなと一緒にここに初めてのグラミーにいるのは本当に光栄に思ってる」と真面目にスピーチするビリー、ルイスH.E.R.が取れなかったのは本当に残念だけど、なかなか好感が持てるね。続いてスピーチしたフィニアスも「家でいろいろ音作りをさせてくれて両親に感謝してる、あなたたちともこのグラミーを分けるよ」となかなか殊勝なコメントで、何か特別なメッセージを語るかなあ、と思ったけどこれもちょっと意外だった。まあ初めてのグラミーだったらこうなるよね。
Billie Eilish SOY Acceptance
さて続いては最優秀アルバム部門のノミネート作品を、WOWOWスタジオではグリム・スパンキーの二人を呼んで紹介。なぜかというかラナ・デル・レイヴァンパイア、ボン・イヴェールのアルバムをしきりにみんな押してるのが印象的でした。やっぱここはビリーやリゾは難しい、というのはみんなの共通の感触なんだろうね

カメラは会場に戻って、アリシア・キーズが新曲を紹介するというので期待。そしてアリシアはデニムのカジュアルな衣装に身を包んで、何とブリタニー・ハワードと一緒に登場。ブリタニーが演奏するアコギのストロークをバックに、アリシアが、マイナー調ながらビートの効いたアコースティック・ヒップホップっぽいスケールの大きなグルーヴのナンバー『Underdog』を披露。会場に降りていって、会場中央部の特設円形ステージにあるピアノの元に行くと、その円形部分が天井からつり上げられて、アリシアがピアノと共に中空に浮いている、というなかなかダイナミックな演出。これは来年もアリシアがホストかなあ。
Alicia Keys Brittany Howard Performance

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今年も行きます、グラミー生ブログ#5 〜第62回グラミー賞授賞式〜
WOWOWのスタジオでは今回ロック部門の放送中のカバレージがないことを取り上げてたけど、そうかやはりコメディ・アルバム部門をTVでやって、ロック部門が削られたというわけか。これ、かなりロック筋からのブーイングがツイッター他で今後出てくるぞー
Demi Lovato Performance
授賞式に移って、今年のアカデミー賞脚本部門候補にもノミネートされてて、2年前には『Lady Bird』で監督賞にもノミネートされてたグレタ・ガーウィグの紹介で、2018年の薬物過剰摂取で瀕死の事故を乗り越えて今年復活を果たしたデミ・ロヴァートのパフォーマンス。ピアノだけをバックに歌い出したデミ、最初の数小節で感極まって思わず涙を流して一度パフォーマンスを中断、再度パフォーマンスに戻り、あたかも自らの状況を歌っているかのような自作の新曲『Anyone』を最後は力強く歌いきって満場のスタンディング・オヴェーションを送られて、なかなか感動的でした
Nipsey Hussle Tribute 2
さて次はいよいよこれも今回のショーのクライマックス、昨年凶弾に倒れたニプシー・ハッスルのトリビュートジョン・カビラが「ニプシーは以前日本に来て福島で焼香をしていた」なんていうエピソードを紹介していて、そういうことを聞くとますますこのトリビュートがしみそうだね。さて授賞式では功労賞の発表の後、ニプシー・トリビュートのパフォーマンス。トップバッターはミーク・ミルの「Letter To Nipsey」という冒頭からいきなりしんみりする演出。ミークがスタイリッシュなブルーのスーツを着ているのが、このトリビュートの意味を象徴しているな。そしておお、今や2020年の最初のブレイキング・スター、ロディ・リッチが登場。そして自分は曲作らないのに全体を仕切りがちのDJカリードが出てきて、ニプシーをフィーチャーした「Higher」をパフォーム。正確にはピアノを弾いて歌うジョン・レジェンドと、ビデオで登場したニプシー本人によるパフォーマンスだけど、これ、かなり感動もの。そしてその後を受けてYGが今度は真っ赤なスーツ(上着の下は裸だけどw)で登場してニプシーのヴァースをやってるのもいい。
そして飛び跳ねるように登場したのは、おお!カーク・フランクリン師だ!いやあ思ったよりちっこい!でも体からパワーが弾けるような凄いテンション高いパフォーマンス、凄いね。そして最後はバックスクリーンにニプシーコービの二人のLAのヒーロー達の姿が大きく映し出されるというエモーショナルな感じで会場全体が総立ちでした。WOWOWスタジオでは、オバマ元大統領ニプシーには弔辞を送ったというエピソードが紹介されていて、やはり今年はいろんな意味で特別なショーになっているなあ、という感じですね。
Nipsey Hussle Tribute

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今年も行きます、グラミー生ブログ#4 〜第62回グラミー賞授賞式〜
さていよいよ授賞式は次のクライマックス、ビリー・アイリッシュのパフォーマンスに。まずは静かにお兄ちゃんのフィニアスが弾くピアノ一本をバックに歌う「When The Party's Over」。PVの黒い涙を流すややグロなイメージと今日は全く違って、きれいにメイクもしてトレードマークのグリーンと黒のツートーンのヘアスタイルで歌う彼女の姿は堂々としていてこの子はプレッシャーってないのかな、と思う。バックには大勢の男性バックコーラスも従えて歌うこの曲、ちょっとゴスペルのようにも聞こえてくるから不思議だね。
Billie Eilish performance
さては次に登場したのはコモン。まずはアリシアに「素晴らしい司会進行をありがとう」と言った後彼が紹介するのは、この週末にMusiCare Person Of The Yearを受賞したエアロスミス。どうやらランDMCと「Walk This Way」を再び共演するらしい。バンドが登場してまず最初にやったのは「Living On The Edge」。いやしかしスティーヴン・タイラー、なかなか声が厳しそうだけど貫禄ありますね。さすがに若い頃のようなステージ中を飛び回るようなアクション、と言う訳にはいかないけど。客席におりてったら、真っ先に最前列にいたリゾが飛びついてたのが微笑ましかった。そして曲は「Get the f**k out of ma face!(オレの邪魔をするんじゃねーぞ!)」というスティーヴンのかけ声で始まったのはおお「Walk This Way」。この息継ぎなくまくし立てる曲、歌えるかなあ、と思って聞いてるけどなかなかスティーヴン父さん、頑張ってます(笑)。そしてワンコーラス歌った後、突然スティーヴンが「Wait wait! What's happenin??」といって演奏を中断したところで、お約束、バックのセットの壁をがーんと蹴破って登場したランDMCの二人。バックには「Run DMC 4Ever」のロゴとまあベタな登場の仕方だけど、会場は大喜び。最初のあたりはスティーヴンランDMCのボーカルが微妙にずれてて「おいおい大丈夫か」とハラハラしたものの、後半は何とか合わせていったのはオジサン達の必死の努力の成果か。間違いなく3人とも顔が必死だし(笑)。そして演奏の途中でDJがコービレイカーズのジャージを掲げてるのがこの日のLAの人たちの気持ちを代弁してるね。やあ派手なステージ、よかったんでない?おお、客席でスモーキー・ロビンソンも大喜び、でもスモーキー何だか一気に年取った感じで心配だな。
Aerosmith Run DMC
さてWOWOWのスタジオに戻ると、フィーダーのベーシストのタカ・ヒロセさんを囲んで今の「Walk This Way」でジョン・カビラ共々大盛り上がり。ビリーのパフォーマンスにも「18歳とは思えないほど落ち着いて、貫禄すらあるパフォーマンス」ともっぱら賞賛の声が上がってました。さて次はリル・ナズXが「Old Town Road」をBTSディプロ達とパフォームするらしい。こういうところでKポップの存在感が改めてアピールされるのは、多様性を讃えるグラミーとしては素晴らしいのだけど、Jポップも頑張れよ、ガラパゴスなことやってないで、と思わず思っちゃいます
さて次は最優秀ラップ・アルバム部門。ここは余裕でタイラーが『IGOR』で受賞。ステージにお母さんを上げて喜ぶタイラー、そして抱きついてスピーチさせないお母さん(笑)。スピーチで自分を育ててくれたお母さん、彼のアイディアを信じてサポートして来てくれた仲間、レーベル、そしてチームに感謝するテイラー、思ったより真面目なスピーチでちょっと意外。
Tyler The Creator Acceptance
次に登場したのはご存じコメディアンでトーク・ショウ・ホストのエレン・ディジェネレス。そして紹介するのはリル・ナズX他の「Old Town Road」のパフォーマンス。自宅のリビングっぽいセットでソファに座ってマンドリンをつまびきながら「Old Town Road」を歌い始めたリル・ナズX、そしてセットがぐるっと回って登場したのはBTSリル・ナズと一緒にメンバーほとんど全員(一人歌ってないやつがいたw)きっちり歌うBTS、これでまた次のアルバムの売り上げも上がるだろうな。
そして次のセットではメイソン・ラムジー(Who?)とディプロがやはりカントリー系の出で立ちで次のヴァースを歌い、そして最後はビリー・レイ・サイラス父さんと、大盛り上がりのリル・ナズ。いやこれ本人は気持ちいいだろうな。
続いて緑のでっかいドクロをバックに「Rodeo」を歌い出したリル・ナズ、そしてそこから登場したのは何と、白いスーツに身を包んだナズ!何とリル・ナズだからってナズを引っ張り出したケン・エーリックのアイディア、かなりベタだけど、ナズもそれに応じたってことはそれなりにリル・ナズをリスペクトはしてるんだろうね。まあ何せ19週全米1位ってのは良くも悪くも大きな勲章ではあるからなあ。
LIl Nas X Performance

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今年も行きます、グラミー生ブログ#3 〜第62回グラミー賞授賞式〜
さて次はカミラ・カベロが登場、自分が少女の頃からの父親とのビデオをバックに歌う父親との関係についての歌、「First Man」。おお、客席で溢れる涙を抑えているのはカミラのお父さんなんだろうなあ。こんなことをされたらオヤジはたまらんなあ!不覚にも自分もちょっとウルッときちゃった。最後は親子のハグ。素敵な演出ですね。
Camila Cabello Performance
そしておお、オオカミのような白髪を讃えて登場したのは、今年のSOY部門にノミネートされてるタニヤ・タッカー!いや凄いなこの若い時からの風貌の変わりよう。昔日本でも人気あった時は可愛い女の子だったんだけどw。今や凄い貫禄でどっしりと、力強く、共作者のブランディ・カーライルのピアノ一本をバックに歌うタニヤ姐さんの存在感すごいなあ。そしてパフォーマンスに続いて発表されるのは何と最優秀コメディアルバム部門え?この部門ってこれまでTV放送枠でやってたっけ?何で今年に限って?こういうことをするとまたミュージシャン達から「何で音楽部門の授賞をTVでカバーしないんだ」という文句が絶対出ると思うんだけど。しかも受賞したのは、会場に来ていないデイヴ・シャペル。ただでさえ物議を醸してるグラミーなんだからこういう演出はどうかと思うんだけど。
Tanya Tucker
WOWOWのスタジオに戻ってまだ涙目を押さえているジョン・カビラ(笑)を横に、今年のSOYノミネートのルイス・キャパルディの「Someone You Loved」が解説されてました。例の臓器移植のPVも紹介しながら、もともとはルイスのお祖母さんを失った経験をベースに書いた曲だというこの曲の魅力を存分に伝えていましたよ。
続いては、アリアナのパフォーマンスをミュージカル俳優で、一昨年に『Dear Evan Hansen』で最優秀ミュージカルアルバム部門を受賞していたベン・プラットが紹介。始まったのはアルバム『Thank U Next』からの「Imagine」。黒のシックなイブニング・ドレスに身を包んで登場したアリアナの歌はやはり安定しているなあ。続いて「7 Rings」に移行、アルバムでは打ち込みをバックにあの「サウンド・オブ・ミュージック」のメロディが流れるとちょっとチープに聞こえるけど、ここではフルオーケストラをバックにやってるのでなかなか豪華なサウンド。そしてセットは「7 Rings」のPVと同様のベッドルームでアリアナと同じ様な白の衣装に身を包んだ男女8人ほどのダンサーが絡む中でアリアナが歌うという演出。まあPVの再現演出ですね。そして彼女を取り巻くダンサーはどんどん増えていって、一人いるという日本人ダンサーの方も何となくわかったよ。そして次に「Thank U Next」に移って、ちょっと息が切れ気味のアリアナ、カミさんの観察では「昔に比べて太ったねえ」とのこと(笑)。最後はベッドの上でポーズを決めたアリアナ、やはり華があります。去年は授賞式プロデューサーのケン・エーリックともめて出場を辞退したアリアナだけど、今年は頑張っていいパフォーマンスでしたね。これで1つも2つも賞を取ってくれれば彼女の去年からの苦労も報われるということかな。
Ariana Grande Performance

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今年も行きます、グラミー生ブログ#2〜第62回グラミー賞授賞式〜
 さあ、続いてのパフォーマンスは、タイラー・ザ・クリエターとあの元ギャップ・バンドチャーリー・ウィルソン、そしていつの間にかきれいな赤いスーツに身を固めたボーイズIIメンの3人がアカペラで登場。タイラーの「Earfquake」をワンコーラス、クラシックな感じでパフォーマンス。続いてタイラーのソロで「New Magic Wand」、いきなりノイジーなR&Bでタイラー・ワールドに一気に突入。そして会場からはタイラーと全く同じ出で立ち、ホワイト・スーツで脚が片方ピンクで、ブロンドのズラ、というダンサーが山ほど登場してきてステージではタイラーだらけ状態。一方セットの家の屋根の上にはさっきアカペラやってたチャーリーボーイズIIメンが赤いスーツでコーラス付ける、というシュールな光景。そしていきなりセットの家が炎上し始めて。手前のセットの火はあれ、本物だよなあ。バックの火は映像だと思うけど。あっそしてタイラーが舞台から奈落に吸い込まれて消えちゃった!うーんなかなかこれパイロ担当の人、大変だったんだろうなあ。凄いインパクトある演出だった。
Tyler The Creator Performance
さて、次のセグメントはプリンス・トリビュートとのこと。今週火曜日には現地で「Let's Go Crazy: Grammy Tributes to Prince」という別にトリビュート・コンサートが企画されてるから、今年はプリンス・トリビュートだらけという感じですな。そういえば何年か前にはブルーノ・マーズによる素晴らしいプリンス・トリビュートもあったよね。
そしてそれに先立つ賞の発表は、最優秀カントリー・デュオ・グループ・パフォーマンス部門。今年は去年よりも積極的にMCしてるアリシアが会場を歩きながらプリゼンターを紹介。プリゼンターは去年主要部門にもノミネートされてたビービー・レクサシャナイア・トウェインという年齢差いくつなんだよ?と突っ込み入れたくなる、でも何だか微笑ましい二人。さあ、ここはダン+シェイだという予想だけどどうかな?おおお、やっぱりダン+シェイが「Speechless」で受賞したね。これで去年に続けて彼らは2年連続の受賞。何と言ってもこの曲、パートナーを前にすると言葉が出ないよ、という多くの人に響くラブ・ソングで、結婚式にも使われて人気が出て、ウェディング・PVも作ったというからね。まあ当然の受賞でしょう。
Dan _ Shay Acceptance
そしてプリンス・トリビュート。「How Come U Don't Call Me」をキャリアの初期にカバーしたアリシアとしては格別だろうね。そしてトリビュートをリードするのはアッシャーで、おお何とFKAトウィッグスの名前も出たからなかなか面白いことになりそう。キックオフするのはラメスーツに身を包んだアッシャーの「Little Red Corvette」。おお、そしてその後ろでスネアを叩いてるのはシーラEか?曲はすぐに「When Doves Cry」にそのまま移行。と、ステージ左方面で、アメリカのストリップ・ティーズ・クラブにあるようなポール・ダンシングのバーに絡むように踊っているのは、おお何と、これFKAトウィッグスなんだ!そのポール・ダンシング・ステージからアッシャーのところにFKAトウィッグスが駆け寄ってきて、今度は「Kiss」。うーんFKAトウィッグスは完璧ここでは歌無しでセクシー・ダンサーの役割か。でも凄いイメージはまってるねえ。彼女自身のアルバム『Magdalene』からの曲のPVでも彼女、ポール・ダンシングのパフォーマンスしてたから、イメージはピッタリですね。アッシャープリンスにしてはやや太めだけど(笑)なかなかのパフォーマンスでした。
Usher Prince Tribute

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今年も行きます、グラミー生ブログ#1〜第62回グラミー賞授賞式〜
 さあてオープニングは今年の台風の目の一人、リゾ。黒いゴージャスなドレスに大きな体を包んで登場したリゾ、開口一番「今夜はコービに捧げるわよ!」と会場の歓声を取ってすかさず「Cuz I  Love You」を感情をたっぷりと込めて熱唱。それからステージには白いチュチュに身を包んだバレーダンサーが5人ほど登場、「Truth Hurts」のメロディに乗って踊る中、リゾが今度はボディスーツに身を包んだ出で立ちで登場、同じ様にやや太めのボディスーツダンサー達と、まあ何とエネルギッシュな「Truth Hurts」を完璧に決めたねえ!初グラミーでプレッシャーも凄かったと思うけど、完璧に決めたな!これはひょっとしてリゾが主要部門どこかとってきそうな気がしてきた。
Lizzo Opening Performance
そして登場した司会のアリシア。去年のオープニングのような喜びと興奮に満ちたアドレスとは正に両極端の、沈んだ、悲しげなトーンで「音楽最高の夜であるはずですが、今日早い時間に偉大なコービを失って、頭がおかしくなるくらい悲しい(crazy sad)です」と言って、おそらく急遽だと思うけど普段着姿のボーイズIIメンのメンバーをステージに上げて、アカペラで「It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday」を追悼で歌うというオープニング。静かな感動と悲しみと、そして「こういうときにみんなをつなぐのは音楽だ」というメッセージを会場全体に、ある意味力強く響きわたらせたなあ。
Alicia BoysIIMen Kobe Tribute 
そして今日二組目のパフォーマンスは、カントリーのブレイク・シェルトングウェン・ステファニのデュエットで「Nobody But You」。あのアリシアの毅然とした素晴らしいスピーチとパフォーマンスの後だとかなりやりにくかっただろうし、グウェンのボーカルがかなり揺れてたのもそういうことかなあ、とも思って見てました。やはりステイプルズ・センターは「Kobe's House」といってもおかしくない場所でこういうことが起きた後のこういうエモーショナルな雰囲気はやはり凄いものがあったんでしょう。グウェンの南部婦人風のドレス、なかなか素敵だったけどね。

さあ、続いては最優秀ポップ・パフォーマンス・ソロ部門の発表。ここはビリーを排して、是非アリアナに取らせたいところだけど曲が「7 Rings」だからどうかなあ。会場ではピアノに座ったアリシアが「この会場の中にはアーティスト達のパワーを感じる。私はネガティブなエネルギーはいらない。システムはいらない。多様性を讃えたいの」と、デボラ事件にデリケートに触れたようなスピーチをしながら、ポロポロとピアノを弾いてます。「コービも音楽好きだったの」といいながら、ルイス・キャパルディの「Someone You Loved」の節でビリーリゾ、アリアナ、ルイス・キャパルディ、ジョナス・ブラザーズ、BTSらの名前を歌いながら「音楽は世界を変える、あのベートーヴェンが言ったように/私アリシア・キーズが愛と音楽の世界にあなたたちをお連れします」と前振り。ルイス・キャパルディが喜んでThumbs Upしてるのが可愛いね。でも何て素敵なそしてリラックスしたパフォーマンスなんだろうなあ。
そして現れたのはビリー・ポーター、コメディアンかな?「Five More Minutes」を演奏するジョナス・ブラザーズを紹介。スローな感じで一曲終わったあと、ミュージカル風のセットをバックに「What A Man Gotta Do」でビートを上げたパフォーマンス。うちでは一緒に見てるカミさんや娘が「わーオジサンになったなー、太ったなー」「ただのキモオジやん」ともうボロボロ(笑)。まあ頑張ってるとは思いますがね。続いて登場したプリゼンターのキース・アーバンと名前を見逃したアフリカン・アメリカンの女性(胸の開け方が凄いなw)。さあ、この部門の受賞は?へー!リゾが取ったよ。やっぱり直前のパフォーマーが取るの法則は今でもグラミー、あるのかな。感動いっぱいでステージに上がったリゾが「ここ一週間はいろんな問題や嫌なことでいっぱいだったけど、それが全部吹き飛んだような素晴らしい気持ちよ!」とF**kingを3発くらい混ぜながらスピーチしてるのを見ると、ああ、彼女がとって良かったね、と思えるのも不思議だよね。
Lizzo Accepts Pop Solo Performance

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今年も行きます、グラミー生ブログ#0〜第62回グラミー賞授賞式〜

さあいよいよ始まる第62回グラミー賞授賞式がもう間もなくWOWOWの特集番組始まったけど、あれ?今年は東京からの中継なのか。で現地行ってるのはPだけなんだな。レッドカーペット担当もバイリンガルのアメリカ人シンガーソングライター(「パプリカ」の英語詞を担当した人らしいw)の人がややたどたどしくやってるけど大丈夫なのかな。

やはり冒頭はコービの訃報にはふれざるを得ないよなあ。何といっても地元ロスで起きた事故だし。改めて偉大なレジェンドの信じられない他界に冥福をただただ祈るだけです。だけどまあ当然かもしれないけど、このWOWOWの特集番組ではデボラ・デューガン事件には一切触れないのかよ。ある意味今年最大の問題なのに。ケン・アーリックの紹介のところでも全くこの点には触れずだし。でも式中にアーティストがコメントしたら触れざるは得ないと思うけど。

さてプリショーですでにいろんな部門の受賞が既に発表されてて、何と最優秀ポップ・デュオ・グループ部門ポスマロの「Sunflower」を押さえてリル・ナズXが取ったのかー。あ、そしてさっきWOWOWで言ってたけど、狭間ミホさん、最優秀ラージ・ジャズアンサンブル部門取れなかったかー!

予想外しが既にボロボロ出てますが(笑)一方予想通りなのも既にいろいろ出ていて、良かったなあと思ったのは、ニプシー・ハッスルの最優秀ラップ・パフォーマンス部門受賞。今日は急遽企画されたコービのトリビュートに加えて、ニプシーのトリビュート・パフォーマンスも企画されてるので、こちらは楽しみ。そして、何と既にビリー旋風の前哨戦とも言える、お兄ちゃんのフィニアス最優秀プロデューサー部門受賞!最年少受賞で早くも歴史を作ってしまいましたな。

62nd Grammy CBS Logo 

ということでもうすぐオープニングです。

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【年始恒例企画#3】恒例!第62回グラミー賞大予想#11(完結編)~主要4部門~

さあ、今年から10部門(ジャズとゴスペルCCM)予想部門を増やして51部門予想というチャレンジングな目標を課したのですが、何とか明日の吉岡さんとのソウル・サーチン・ラウンジまでにコンプリートできそうです

さて今年の注目点は、既にWOWOWグラミー事前番組なんかでもガンガンに言われてるように「主要4部門全部門ノミネートの2人、ビリー対リゾ」という構図なんですが、何だかこれって「ビリーとリゾ以外蚊帳の外」という感じがして個人的にはすごく違和感あるんですよ。もちろんビリーは高く評価されるべき才能であることは間違いないし、業界としても彼女の「次世代のポップ・アイコン!」などと担ぎたいのは大いに理解するところですし、リゾだってUnderdogシナリオを地で行ってるし、ダイヴァーシティ観点からも彼女に今回ちゃんといくつか賞を持って帰って欲しいと思うのですが、何となく「ビリー総取り」というは正直やり過ぎかなと思ってます。じゃあどこを誰がかっさらっていくか、その予想はこの後お話しますのでお楽しみに。

では、いつものように新人部門から。


48.最優秀新人賞部門(Best New Artist)

  Black Pumas
◎ Billie Eilish
  Lil Nas X
○ Lizzo
X Maggie Rogers
  Rosalía
  Tank And The Bangas
  Yola

Black PumasBillie EilishLil Nas XLizzo2.jpgMaggie RogersRosalia.jpgTank The BangasYOla.jpg

今年の新人賞部門ノミネーション発表の前からの最大の話題は「リゾは新人賞部門にノミネートされるのか?」という点でした。以前もご説明したように、2016年改定の資格要件ルールの「過去レコード3枚以下、発表トラック30曲以下」をこのまま適用するとリゾは対象期間以前にアルバム2枚、EP2枚、ミックステープ2本で発表トラック数30曲を遙かに超えてるので、アウトになるからでした。しかし彼女が大ブレイクしたのは今回のアルバムでのことだし、前2枚は自主制作盤に近いものだということで、グラミーのノミネーション・コミティーが要件ルールを緩和してリゾがノミネートされた、という経緯があります。

この経緯を考えると、ここでのリゾはかなり強いと予想できるんですが、ただシーンに対するインパクト、という観点からいうと、チャート・商業成績的にも(ビリーのアルバムはビルボード誌の年間アルバムチャート1位、リゾのアルバムは20位。ビリーのアルバムはダブル・プラチナで、リゾのアルバムはゴールド)、そしてそれ以外の定性的な側面へのインパクト的にも、やはりここはビリーが本命◎なんだろうな、と思うなあ。

でももし万が一番狂わせがあるとするとリゾがかっさらっていく可能性も全くゼロではないので、リゾ対抗○。

正直言ってそれ以外の候補で可能性があるのは主要4部門(ROY、アルバム)でもノミネート「されてしまってる」リル・ナズXか、アメリカン・ルーツ部門でも複数ノミネートされているヨラなんですが、個人的に恨みはないけどリル・ナズには取って欲しくないなあ(笑)、そしてヨラもいいけど、個人的には自分の年間アルバム1位にした、マギー・ロジャースの才能にあげたいところ。ということで彼女を穴Xにしときました。ビリーやリゾのPVも見飽きてるでしょうから、せっかくなので「Light On」の動画はっときます(笑)。

ところで何度も自分のブログでも言ってますけど、リゾをノミネートするんだったら、先月他界したからというわけじゃないけど、何で2018年後半から去年にかけて大ブレイクしたジュースWRLDがノミネートされてないの?ブラック・プーマズってノミネート必要ある?というのがやはり個人的にはかなーり引っかかってます。特に今回ヒップホップからのノミネートがリゾとリル・ナズXだけ、っていうのも何かねえ。


49.最優秀アルバム部門(Album Of The Year)

◎ i, i - Bon Iver
  Norman F**king Rockwell! - Lana Del Rey
○ When We All Fall Asleep, Where Do We Go? - Billie Eilish
  Thank U, Next - Ariana Grande
  I Used To Know Her - H.E.R.
  7 (EP) - Lil Nas X
  Cuz I Love You (Deluxe) - Lizzo
X Father Of The Bride - Vampire Weekend

Bon Iver i iNorman Fucking RockwellBillie Eilish When We All Fall AsleepAriana Grande Thank U Next AlbumHER I Used To Know HerLil Nas X 7Lizzo Cuz I Love YouFather Of The Bride

はい、僕はボン・イヴェールに本命◎を付けました。ちょっと説明します。

僕は主要4部門でビリーが確実に取ると思っているのは、さっきの新人部門と、次に予想ご披露するROY部門の2つと見てるんです。ビリー総なめ」というのは4賞総なめが過去に一回しかないこと(ま、クリストファー・クロスがそれに値してたかというのは別問題で、当時のグラミーの選考傾向から今はガラリと変わってますから)、ほぼ4賞総なめだった2003年第45回のノラ・ジョーンズSOYのみ作者がノラ本人じゃなかった)と比較して考えてみても、やはりビリーの総なめというのはちょっと個人的にはないなと

で、今年のアルバム部門は正直いって通常の年であれば本命・対抗にあげられるようなアルバムが結構盛り沢山で、ビリーがいなかったらかなり面白い争いになったと思う部門。で、ここでの僕の見立ては「オルタナ・アーティスト対ビリー」というもの。つまり、ボン・イヴェール、ラナ・デル・レイ、ヴァンパイアの3アーティストの作品は、去年の音楽メディアの年間アルバムランキングでも、どれも高い位置を占めている、いわばシーンに認められた2019年を代表する作品。なので、このどれかが取るか、ビリーが取るかの争いで、僕はわずかにオルタナ・アーティスト達の方が歩があると思ってます。問題は「3つのうちどれが取るかよく判らない(笑)」ということ。

3組とも過去のグラミーノミネート・受賞歴は同じようなものだし、いずれも主要部門のノミネート歴もあり、でも受賞してない。で、僕がわずかにエッジがあるかも、と考えたのはボン・イヴェール。キャリアの作品の中では前作の『22, A Million』(2016)とかの方がシーンの評価は高いのだけど、ここ数年他のアーティストのインタビューとかを読むと、オルタナロックだけでなく、R&Bやヒップホップなどいろんなジャンルのアーティスト達が一様にボン・イヴェールのトラックの造りかた、特に打込みと生楽器音を巧みにブレンドして独自の世界を作る彼のやり方に興味と影響を受けている、と語ってる連中が多いのが印象に強く残っていて。ここらあたりで彼の評価の蓄積が主要賞受賞という形になるのでは、と思い、本命◎ボン・イヴェールにしました。

対抗○は自ずからビリー、ということになるのだけど、ラナヴァンパイアのどっちが穴Xか、というのは大変悩みました。場合によってはこのどちらかがボン・イヴェールの代わりに受賞するかもしれないんだし、いずれもその価値のある作品だと思うので、本当に甲乙付けられないんですよねー。で、しょうがないので、自分の年間アルバムランキングの順番で上にいる(笑)ヴァンパイアを穴Xとしました。それにこのアルバム、エンジニアとして日本人のお二人が一緒にノミネートされてますしラナちゃん、ごめん

さあ、でもこの部門が主要部門の中では一番接戦だと思うので、授賞式が楽しみだな。


50.ソング・オブ・ジ・イヤー(Song Of The Year - 作者に与えられる賞)

  Always Remember Us This Way - Lady Gaga (Natalie Hemby, Lady Gaga, Hillary Lindsey & Lori McKenna)
X Bad Guy - Billie Eilish (Billie Eilish O'Connell & Finneas O'Connell)
  Bring My Flowers Now - Tanya Tucker (Brandi Carlile, Phil Hanseroth, Tim Hanseroth & Tanya Tucker)
○ Hard Place - H.E.R. (Ruby Amanfu, Sam Ashworth, D. Arcelious Harris, H.E.R. & Rodney Jerkins)
  Lover - Taylor Swift (Taylor Swift)
  Norman F**king Rockwell - Lana Del Rey (Jack Antonoff & Lana Del Rey)
◎ Someone You Loved - Lewis Capaldi (Tom Barnes, Lewis Capaldi, Pete Kelleher, Benjamin Kohn & Sam Roman)
  Truth Hurts - Lizzo (Steven Cheung, Eric Frederic, Melissa Jefferson & Jesse Saint John)

Lady Gaga Always Remember UsBillie Eilish Bad GuyTanya Tucker Bring My Flowers NowHER Hard PlaceTaylor Swift LoverLana Del Rey Norman Fucking RockwellLewis Capaldi Someone You LoveLizzo Truth Hurts

さてさてこの部門も今年は大変悩ましい状況。従来のアカデミーの主要賞の受賞傾向からいうと、映画の中でも効果的に使われている(らしい、まだ見てないわw)ガガのドラマティックなバラード「Always Remember Us This Way」とか、明らかに60年代後半~70年のメンフィスやマッスルショールズあたりの録音作品、例えば『Dusty In Memphis』あたりを意識したクラシックな音作りのテイラーLover」、更に近年のグラミー・ダーリン、H.E.R.の美しいR&Bバラードが取ってもまったくおかしくないし、最近のアカデミーの若年化傾向とやはり作品自体のクオリティからいってラナの曲が受賞というのも充分ありだと思う、そんなハイクオリティの楽曲がここにもずらりと並んでます。もちろんビリーリゾも。

一つ目に付くのは何と1993年以来26年ぶりのノミネートで、主要部門ノミネート初という、タニヤ・タッカー。前にも触れましたが、多分彼女単独でこのノミネートはなくて、作者に近年のグラミー・ダーリンの一人と目されるブランディ・カーライルが入ってることが大きいのは間違いないと思ってます。曲もまあ悪くないけど、タニヤじゃなくて他の例えばエミルーとかが歌った方が映えたんじゃないかなあ(タニヤ・ファンの方すいません)。

昨年のチャイルディッシュ・ガンビーノの受賞以来、この部門はこれまでの傾向だけで判断するのは危険なことは充分承知していますが、要はこの部門はその「うた」が聴く側にどれだけ強く働きかけるか、というあたりがポイントなんだと思うので、去年のチャイルディッシュ・ガンビーノの受賞も、日本同様、アメリカの若者も自分の国の将来になかなか希望が持てなくなっている、という状況が若年層のアカデミー・メンバーに響いたんでしょう。

で、今年の本命◎ですが、自分はルイス・キャパルディの「Someone You Loved」に付けました。シンプルな「自分の痛みや悩みを癒やすには、自分が愛せる人が必要だ」というメッセージは、年齢人種関係なくストレートに響くのだと思うし、よく言われているように臓器移植によって自分の愛する人が他の愛される人の中で生き続ける、という感動的なPVはやはりこの曲のかなりのアピールになっていると思うのです。また、この部門ではここ最近、アデルサム・スミス、エド・シーランらUKアーティスト達がこういうタイプのバラード曲のメッセージで受賞していることも、何となく象徴的なように思えるので。

そして対抗○ですが、正直これもアルバム部門のように、H.E.R.、ガガ、テイラー、ラナの4者が一線に並んでるような感じがしてまして、どれかは大いに悩んだのですが、ここは去年と今年のわずか2年で10部門のノミネートを稼いで、昨年はR&B部門のみの受賞だったH.E.R.の勢いを買って「Hard Place」に一票を投じることにしました。ヴァンパイア同様、ここでも日本人の堤さんがエンジニアとして受賞資格ありなので

最後に穴Xですが、ガガ、テイラー、ラナのどれか、とも思ったのですが、やはり不気味なのはビリー。昨年のチャイルディッシュ・ガンビーノの驚きの受賞なども頭をよぎるし、ここは一応ビリーを穴にしておくことにします。


さて、いよいよ最後の部門、レコード・オブ・ジ・イヤーの予想です


51.レコード・オブ・ジ・イヤー(Record Of The Year - アーティスト、プロデューサー及びエンジニアへの授賞)

  Hey, Ma - Bon Iver (BJ Burton, Brad Cook, Chris Messina & Justin Vernon)
◎ Bad Guy - Billie Eilish (Finneas O'Connell)
  7 Rings - Ariana Grande (Charles Anderson, Tommy Brown, Michael Foster & Victoria Monet)
  Hard Place - H.E.R. (Rodney "Darkchild" Jerkins)
  Talk - Khalid (Disclosure & Denis Kosiak)
  Old Town Road - Lil Nas X Featuring Billy Ray Cyrus (Andrew "VoxGod" Bolooki & YoungKio)
○ Truth Hurts - Lizzo (Ricky Reed & Tele)
X Sunflower - Post Malone & Swae Lee (Louis Bell & Carter Lang)

Bon Iver Hey MaBillie Eilish Bad Guy7 ringsHER Hard PlaceKhalid TalkOld Town RoadLizzo Truth HurtsSunflower.jpg

毎年この部門で言ってますが、その年チャートや商業的に最も売れたレコードだからといってこの部門を取るとは限らないのは皆さんご承知の通り。去年のドレイクGod's Plan」然り、一昨年の「Despacito」然り。というところで今年のチャート上や売上・ストリーミングの記録を見てみましょう。

<Hot 100チャート(ビルボード誌)>
年間1位:Old Town Road - Lil Nas X Featuring Billy Ray Cyrus19週1位=新記録
2位:Sunflower (Spider-Man: Into The Spider-Verse) - Post Malone & Swae Lee(1週1位)
3位:Without Me - Halsey(2週1位)
4位:Bad Guy - Billie Eilish(1週1位)
5位:Wow. - Post Malone(3週1位)

<売上(RIAA認定)>
10▲:Old Town Road - Lil Nas X Featuring Billy Ray Cyrus
8▲:Sunflower (Spider-Man: Into The Spider-Verse) - Post Malone & Swae Lee
6▲:Without Me - Halsey
5▲:Thank U, Next - Ariana Grande

<オン・ディマンド・ストリーミング数(ニールセン社)>
1位:Old Town Road - Lil Nas X Featuring Billy Ray Cyrus(音声 10億+ビデオ 15億=25億)
2位:Sunflower (Spider-Man: Into The Spider-Verse) - Post Malone & Swae Lee(8億+6.7億=14.7億)
3位:Bad Guy - Billie Eilish(6億+7億=13億)
4位:7 Rings - Ariana Grande(5.8億+5.5億=11.3億)
5位:Baby Shark - Pinkfong(2億+7.8億=9.8億)

ここで言いたいのは(1)リル・ナズXがどの分野もぶっちぎり1位ですが、多分彼の受賞は去年一昨年のぶっちぎり1位の曲同様ないだろう、(2)そうなると次に順当に強いのは「Sunflower」、(3)チャートでも売上でも年間3位の大活躍してるのになぜホールジーは今回グラミーに影も形もないの?アメリカン・ミュージック・アウォードは見事受賞、おめでとう!)、ということです。

ただ、これに今年の「ビリー対リゾ」の構図を重ね合わせて考えた場合、やはりここはこの二人の争いにならざるを得ないだろうというのが、多分多くの人の予想でもあると思うんですよね。そしてそうなるとどうしてもエッジがあるのはビリーの方かな。しかしリゾも大きなダイヴァーシティ支持の力を背に今回4部門ノミネートされてますので、この争い、かなり僅差だと思います。でも、本命◎はビリー、対抗○をリゾとしておきます。

そして穴Xは、今回この曲のみがこの部門とポップ部門にノミネートされてるけど、先ほどおさらいしたヒット規模の強さや、やはりこの曲を契機にトラップ・ポップからメインストリーム・ポップへの舵を切ったという節目の曲ということで、ポスマロスウェイ・リーの「Sunflower」を上げておきます。これ以外で可能性があると思うのはアリアナですが、今年は年が悪かった


...ということで無事今回の予想対象51部門の予想が完了、明日の吉岡さんとのグラミー賞予想イベント前にコンプリートができました。最後まで長文駄文お付き合い頂き感謝致します。またお近くの方は明日の吉岡さんのイベントにも是非お越し下さい

今年の授賞式は1/26、日本時間の1/27(月)になります。幸い自分は現在浪人の身なので(笑)当日は昨年同様、グラミー生ブログで授賞式の状況をお伝えする予定です。当日のパフォーマンス予定で既にアナウンスされているのがホストのアリシア・キーズに加えて、エアロスミス(今回2020年のMusiCaresパーソン・オブ・ジ・イヤーに選ばれてます)、ビリー・アイリッシュ、リゾ、ブレイク・シェルトン、グウェン・ステファニ(懐かしい!)そしてアリアナ・グランデ。また、授賞式の2日後には、ベック、アリシア、ジョン・レジェンドらがグラミー主宰のプリンス・トリビュート・コンサートをやるというニュースも入っており、こちらも後日放映されることを期待したいですね。ではまたグラミー当日に!

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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