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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■2006/6/24付Hot100
Promiscuous.jpg依然今週も2週目の首位をキープしたシャキーラ+ワイクレフ・ジャンの「Hips Don't Lie」ですが、そのすぐ下にスルドク迫っているのがネリー・ファータド嬢ティンバランドと組んだ新曲「Promiscuous」。この曲既にiTune MSでは堂々ダウンロードトップに居座っているので、早ければ来週にもネリー嬢初の全米No.1が実現するかも。あのトリップ・ホップ入ったドリーミーなポップ・ヒット「I'm Like A Bird」(最高位9位)と女ベック的なミクスチャー・アルバム『Whoa, Nelly!』(2000)の鮮烈なデビューから6年ぶりにリリースされたこのアルバム、ティンバランドと組んだということで異色の顔合わせ、ということで話題を呼んでますが、彼らのアルバム作りはまずお互いが影響を受けたCDを持ち寄っていろんなアイディアを出し合うことから始めたというなかなか親密なもの。特に2人が好きだった80年代の話でLoose.jpgかなり盛り上がったとか。その中でも意見が合ったのは「ユーリズミックス最高!」と言う点で、スタジオでは冗談でお互いのことをアニー、デイヴィッドと呼び合っていたとか。確かにそうして聴いてみるとこの「Promiscuous」もいかにもポップスターとヒップホップ・プロデューサーがやりました的な感じはあるものの、80年代っぽいシンセリフが結構懐かしかったりするし、UKでのシングルで今週全英No.1に輝いた「Maneater」(ホール&オーツのカバーではない)も何やら「Sisters Are Doing It For Themselves」風のカッコいいナンバーだったりする。この「Maneater」はJ-Waveの洋楽チャートでも既に1位になっており、概ね今回のネリー嬢の新作『Loose』は日米英を問わず評判がよいようだ。アルバムの方もきっと上位に初登場するんだろうな。

AintNoOtherMan.jpgさて今週のトップ40初登場曲は3曲。その先陣を切っているのが今週Hot100デビューにしていきなり19位初登場という、まもなく発売のクリスティーナ・アギレラ待望の新作『Back To Basics』からの先行シングル「Ain't No Other Man」だ。さっきポップ・スターとヒップホップ・プロデューサーの顔合わせという話題が出たが、今回のアギレラの新作ではこの曲を含む5曲で、あのDJプレミアと組んでいるというので現在俄然話題沸騰中。プリモことDJプレミアといえば90年代ギャング・スターとかデルー・ザ・ダメージャ等硬派なストリート・ヒップホップにおけるクールで切れ味鋭いプロデュースワークで知る人ぞ知るサウンド・メイカーで、その後ノトーリアスB.I.G.ナスジェイZとの仕事でも知られる超大物。そのプリモも今回のコラボの話が合った時は「だいたい何でアギレラが俺のこと知ってるんだ?」とさすがに驚いDJPremier.jpgたとか。アギレラとしては今回のアルバムを20~60年代にかけてのジャズ、ブルース、R&B、ソウルといった彼女の音楽的ルーツを下敷きにした作品にしたいと思っていたところ、ギャング・スターの「Jazz Thing」を耳にしてそのプロデューサーだったプリモに白羽の矢を立てたということらしい。「Ain't No Other Man」はそのプリモのブレイク・ビーツのループをバックにかなりのアップテンポなグルーヴをたたき付けるようなアーバン・トラックに仕上がっている。彼女大ヒットは数多いものの、トップ40内でいきなりHot100デビュー、というのは今回が初めてだから曲の勢いが凄いことは間違いない。あとは他の曲がどのように仕上がっているかが気になるが、ポップスターという枠に自分を押し込めることのないアギレラのこと、結構刺激的な作品になっているのでは。期待しよう。プロデューサーは勿論アギレラ+DJプレミア、作者はその2人+K.ディオガルディ、C.M.ローアン、H.ビーティ

Decemberunderground.jpg2曲目のトップ40入りはカリフォルニアはユーカイアで1991年に結成されたハードコア・パンク系4人組のAFI(A Fire Inside - “内なる炎”という意味らしい)初のトップ40ヒットとなる「Miss Murder」が圏外43位→24位と大ジャンプアップで登場。この曲を含む彼らメジャーからの2作目となる『Decemberunderground』は今週アルバムチャートでディキシー・チックスを蹴落として見事初登場1位を記録。前作のafismall.jpgメジャーデビュー『Sing The Sorrow』(2003)がアルバムチャート5位を記録しているので、着実にメジャーバンドへの道を歩んでいるといえる。スタイル的には一足先にブレイクしてよりメインストリーム色の強いグリーン・デイあたりと共通する部分もかなりあり、今回のこの曲も判りやすいリフ、合唱しやすいコーラスなど大ヒットへの要素をしっかり備えている辺りは前作から更にメインストリームを消化しながらバンドとして成長している様子も感じられる。プロデュースはグリーン・デイブリンク182等も手がけてこの手のサウンドでは定評のあるジェリー・フィン、作者はバンド全員だ。

CarsOST.jpg今週もう一曲圏外59位→25位と、大ジャンプアップでトップ40に駒を進めてきたのは、先週全米でもついに公開、最初の週末の興行成績が6,000万ドルと早くもメガヒットの兆しを見せている、ピクサー/ディズニー合併後最初のアニメ作品『Cars』のサントラからのシングルで、只今絶好調のカントリー3人組、ラスカル・フラッツによる1992年トム・コクランの大ヒット「Life Is A Highway」(オリジナルは最高位6位)のリメイクヒット(ああ長い)。公開前は、ストーリーが平凡で面白みがないとか、登場する声優がポール・ニューマンは別としてオーウェン・ウィルソン(リメーク版『Starsky & Hutch』のハッチ役)とかボニー・ハントとかで今いちだとかいろいろ言われていたこの『Cars』だが、いざ蓋を開けてみると『イ・ストーリー』『バグズ・ライフ』『ファインディング・ニモ』『モンスターズ・インク』『ジ・インクレディブルズ』といったピクサーのメガヒットの系譜をしっかり引き継ぐ大ヒットになりそうで、まあスティーヴ・ジョブスも笑いが止まらず、といったところだろう。この曲を含むサントラの方も今週アルバムチャートで7位初登場とこの手のアニメ・サントラにしてはかなり人気を集めている。きっとウォルCarsImage.jpgマートとかコスコといったメガ・リテーラーでガンガンに売れてるんだろうなあ。で、肝心の曲だけど、ラスカル・フラッツのこと、こてこてのカントリーアレンジで来るかと思いきや、結構重厚なギターストローク・リフを使ったりして、あのちょっと間抜けな鼻にかかったボーカルがなければ「おっ、ZZトップか?」と思わせなくもない厚い作り込みになっててやや意外な感じで、それこそ中西部当たりでハイウェイをぶっ飛ばすには心地よさそうな出来になっている。プロデュースは最近のポップ・カントリーでは欠かせないダン・ハフラスカル・フラッツの3人、作者は勿論オリジナルのトム・コクラン

LaughNow.jpgさて今週の圏外の話題は、2000年の『War & Peace, Vol.2 (The Peace Disc)』(最高位3位)以来6年ぶりの新作『Laugh Now, Cry Later』が今週見事にアルバム・チャート初登場で4位と素晴らしいカムバック(?)を果たしている90年代ヒップホップの大御所、アイス・キューブの新曲「Why We Thugs」がHot100の92位に初登場していること。2000年代に入った前後から『アナコンダ』(1997)でのジェニロペとの共演を皮切りにジョージ・クルーニーと共演の『Three Kings』(1999)、ギャングスタ・ラッパーらしからぬペーソス溢れる演技が話題を呼んだ『バーバーショップ』(2002)、さらにはウィル・スミスの向こうを張ってか『xXx: State Of The Union』(2005)ではとうとう近未来SFの主役を張るなど映画俳優業への傾斜度が一気に強くなったキューブが果たしてヒップホップ・シーンに戻ってくるのか?というのが80年代以降ウェッサイ系を追っかけているヒップホップ・ファンの関心事だったわけだが、今回のアルバムの受け方や、トラックの評判を聞く限りはその心配は取りあえず杞憂のようで、結構きっちりした出来上がりらしい。個人的にはNWA時代もさることながら「It Was A Good Day」とかのクールなキューブも大好きなので、そういう感じで復活してくれてるといいなあ、と思うことしきりでした。

今週のビルボードHot100、50位までの順位はこちらでどうぞ。
http://www.billboard.com/bbcom/charts/chart_display.jsp?g=Singles&f=The+Billboard+Hot+100

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