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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
恒例 第57回グラミー賞大予想#6〜カントリー&アメリカン・ルーツ部門〜

あっという間にグラミーまであと一週間。その間にサム・スミスStay With Me」がトム・ペティの「I Won't Back Down」の盗作だ、なんて騒ぎがあったりしたのはご存知の方も多いと思う。この騒ぎ、結果はサム側があっさり「I Won't Back Down」の作者であるトムジェフ・リンを「Stay With Me」のクレジットに加えることに了承して決着が着いているが、この件で「トムサムを訴えた」などという誤ったコメントをしているブログとかFBのポストとかはちゃんとニュースソースを確認して欲しい、と思う。このビルボード誌の記事でもトム自身がはっきり言っているように、彼は訴訟などとはヒトコトも言ってないし、考えてもいないというのが真実。まさしく双方大人の対応で素晴らしいのだが、本件回りが騒ぎすぎの嫌いがあり、トム側の著作管理関係者からプレッシャーがかかったという噂もあるくらい。いずれにしても当人たち以外のところで金の亡者たちの思惑が本件を騒ぎにした、という感じが強い。大体2曲を聴き比べても、正直「何となく感じが似てる」くらいで「そっくり」などと騒いでいる人は思いっきり先入観でそう思ってるとしか思えない。だいたいこれくらいの似通った曲はブルースとかソウルとかファンクとか様式的なコードとリズム展開をするジャンルであればゴロゴロしているではないか。一昨年のロビン・シックの「Blurred Lines」の訴訟騒動もそうだけど、そんなこと言ってたらもっと似てる曲はいくらでもあるのに、というのが正直な感想。いずれにしても「Stay With Me」がSong Of The Yearを獲得しても、トムジェフも受賞対象ではないというのはアカデミーが明言しているので、このから騒ぎも双方の大人の対応を尊重してそろそろ終わりにしてもらいたいね。


ということでグラミー予想追い込みです。次はカントリー部門。

22.最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス部門

  Give Me Back My Hometown - Eric Church

Invisible - Hunter Hayes

Automatic - Miranda Lambert

Something In The Water - Carrie Underwood

  Cop Car - Keith Urban

MirandaLambert_Automatic.jpgこの分野、その昔は前年の11月にナッシュヴィルで発表されるCMAカントリー・ミュージック・アウォーズ)の結果に高い相関性がある、というのが予想の一つの重要なポイントだったのだけど、2012年発表の第54回に男女部門がソロ部門に統一されてから、相関したのは2011年のCMAエンターテイナー・オブ・ジ・イヤーを獲得したテイラー・スイフトのみ。ここ2年はCMA受賞とは全く関係ない(しかし実力派の)アーティストが取っている。55回のキャリー・アンダーウッドしかり、昨年のダリウス・ラッカー(元フーティー&ザ・ブローフィッシュのボーカル)しかり。従って予想は別の観点が必要なのだけど、この部門、過去20年の受賞回数(男女別部門時代も含む)トップ3は、

1位:ヴィンス・ギル 7回(37回~41回、46回、49回)

2位:キャリー・アンダーウッド 4回(49回~51回、55回)

2位:キース・アーバン 4回(48回、50回、52回~53回)

の3人で、2回受賞のシャナイア・トゥエイン、フェイス・ヒル、テイラー・スイフト、ジョニー・キャッシュが続いているという状況です。これを見ると本命◎はキャリー・アンダーウッド、対抗◯は過去20年で1回受賞ながら、昨年秋のCMAで最優秀女性ボーカリスト賞、最優秀シングル、最優秀アルバムを取っているミランダ・ランバート、この二人の一騎打ちという感じかなあ。穴は過去の受賞回数から言ってキース・アーバンという線もあるけど、彼はソロ部門統一後は今回が初めてのノミネート。一方去年もノミネートされていて、授賞式でもパフォーマンスを見せてくれたハンター・ヘイズInvisible」に付けておきましょう。

23.最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス部門

  Gentle On My Mind - The Band Perry

Somethin' Bad - Miranda Lambert with Carrie Underwood

Day Drinking - Little Big Town

Meanwhile Back At Mama's - Tim McGraw Featuring Faith Hill

  Raise 'Em Up - Keith Urban Featuring Eric Church

LittleBigTown_DayDrinking.jpg昨年は、前年CMAMusical Event Of The Year受賞のティム・マグロー+テイラー・スイフト+キース・アーバンの曲や、最優秀ボーカル・グループ賞受賞リトル・ビッグ・タウンを押さえて、地味ーなシヴィル・ウォーズの二人が受賞したという、傾向がなかなか読めない部門。今年はCMAMusical Even Of The Yearを取ったキース・アーバン+ミランダ・ランバートの「We Were Us」はノミネートされておらず、3年連続CMA最優秀ボーカル・グループ賞を取ったリトル・ビッグ・タウンがひとまず本命◎か。対抗◯としてはそれぞれソロ部門で一騎打ちが予想されるミランダ・ランバートキャリー・アンダーウッドのデュエット・ナンバー、穴はこの部門で過去20年で第43回と第48回で受賞歴のある夫婦デュオ、ティム・マグローフェイス・ヒルに付けておきましょうか。

24.最優秀カントリー・ソング部門(作者に与えられる賞)

  American Kids - Kenny Chesney (Rodney Clawson, Luke Laird & Shane McAnally)

Automatic - Miranda Lambert (Nicolle Galyon, Natalie Hemby & Miranda Lambert)

  Give Me Back My Hometown - Eric Church (Eric Church & Luke Laird)

I'm Not Gonna Miss You - Glen Campbell (Glen Campbell & Julian Raymond)

Meanwhile Back At Mama's - Tim McGraw Featuring Faith Hill (Tom Douglas, Jaren Johnson & Jeffrey Steele)


この部門もここ最近CMA最優秀ソング部門とは全く連動しておらず、一番最近で両方が連動受賞したのは、2009年発表の第51回でシュガーランドジェニファー・ネトルズが「Stay」の時。従って、CMA最優秀ソングミランダ・ランバートAutomatic」はここは対抗◯どまりと読んで、本命◎はアルツハイマー病で闘病しながら一昨年最後のツアーも行い、昨年秋にはその模様をドキュメンタリー化した映画『Glen Campbell: I'll Be Me』も封切りされたグレン・キャンベルの「I'm Not Gonna Miss You」ではないか、と思ってます。何しろこの曲を取り巻く状況がいかにもグラミー好みというか、この曲がノミネートされて時点でもうこの曲にアカデミー・メンバーの気持ちが行ってるのがひしひしと感じられるので。この曲、グラミーの2週間後に授賞式のある、アカデミー賞の最優秀オリジナル・ソング部門にもノミネートされており、W受賞の可能性も充分にありということで今や話題の曲です。このPVを見てても何か胸にジーンとくるものがあるよねえ。穴ティム・マグローフェイス・ヒルの曲へ。

25.最優秀カントリー・アルバム部門

  Rise - Dierks Bentley

The Outsiders - Eric Church

12 Stories - Brandy Clark

Platinum - Miranda Lambert

  The Way I'm Livin' - Lee Ann Womack

DierksBentley_Riser.jpg EricChurch_TheOutsiders.jpg BrandyClark_12Stories.jpg MirandaLambert_Platinum.jpgLeeAnnWomack_TheWayImLivin.jpg 

この部門も他のカントリー部門同様、ここ5年くらいはCMAでの受賞作と全く連動してません。去年はCMA受賞作のブレイク・シェルトンを押さえて、主要4賞の新人賞部門にもノミネートされていたケイシー・マスグレイヴスが受賞してあっと言わせました。そのケイシーが去年授賞式で演奏した「Follow Your Arrow」(昨年秋のCMA最優秀ソング受賞曲)の共作者の一人であるブランディ・クラークが、今年の主要4賞の新人賞部門にノミネート、ということでここ2年、カントリー系の新人シンガー・ソングライターの評価がアカデミーで高まっているのが判ります。で、そのブランディ・クラークのアルバム『12 Stories』がここ、最優秀カントリー・アルバム部門に何とノミネート。昨年の事件を思い出させる展開だけに、ここは彼女に対抗◯を進呈しましょう。本命◎は、傾向だと取らない可能性も充分にあるけど、CMA受賞作ということでミランダ・ランバートの『Platinum』に。穴は3年前の54回でCMAを取り、この部門にもアルバム『Chief』がノミネートされながらレディ・アンティベラムに賞を持っていかれたエリック・チャーチの『The Outsiders』に。この作品、音楽各誌でもなかなか評判良いみたいなので。


さて、引き続きアメリカン・ルーツ部門も行ってみようかな。

26.最優秀アメリカーナ部門

The River & The Thread - Rosanne Cash

Terms Of My Surrender - John Hiatt

  Bluesamericana - Keb' Mo'

A Dotted Line - Nickel Creek

  Metamodern Sounds In Country Music - Sturgill Simpson

RosanenCash_TheRiverTheThread.jpg JohnHiatt_TermsOfMySurrender.jpg KebMo_Bluesamericana.jpeg NickelCreek_ADottedLine.jpg SturgillSimpson_MetamodernSoundsInCountryMusic.jpg 


52回に新設されて今回が6回目の授賞となるこの部門、毎回ある程度知名度が高いながら、内容的にも充実した作品がしっかり取って来ている部門で、過去は故リヴォン・ヘルムが2回受賞している以外は、メイヴィス・ステイプルズ、ボニー・レイット、そして昨年のエミルー・ハリス&ロドニー・クロウェルと、実力派の渋い方々が受賞しています。さて今年ですが、個人的にも昨年の年間アルバムランキングの21位に入れて、内容的にもなかなか充実していたと思うロザンヌ・キャッシュブルー・ノート・レーベル移籍第一弾で5年ぶりの全曲自作による新作『The River & The Thread』を本命◎に押したいと思います。昨年はこのアルバムに加えてお父さんのジョニー・キャッシュの未発表曲集『Out Among The Stars』など、クオリティの高いカーター・ファミリーの作品が相次いだということで、いかにも相応しい受賞になる気がします。対抗◯はこちらは渋いジョン・ハイアットの『Terms Of My Surrender』、そして穴はカリフォルニア出身のネオ・ブルーグラス・トリオのニッケル・クリークの『A Dotted Line』に付けました。

27.最優秀ブルーグラス・アルバム部門

The Earls Of Leicester - The Earls Of Leicester

  Noam Pikelny Plays Kenny Baker Plays Bill Monroe - Noam Pikelny

  Cold Spell - Frank Solivan & Dirty Kitchen

Into My Own - Bryan Sutton

Only Me - Rhonda Vincent


EarlsOfLeicester.jpg NoakPikelny_PlaysKennyBakerPlaysBillMonroe.jpgFrankSolivan_ColdSpell.jpg BryanSutton_IntoMyOwn.jpg RhondaVincent_OnlyMe.jpg 

さあこの部門、毎年のことながら相変わらずよくわかりません(笑)。今年のノミネートは、55回にもノミネートされた、ニッケル・クリークスティーヴ・マーティンとも交流のあるバンジョー奏者のノーム・ピケルニーと、過去20年では46回、48回、49回、52回と今回の5回ノミネートのベテラン女性ブルーグラス・シンガー、ロンダ・ヴィンセントの2人以外は初めてのノミネート。ただし、The Earls of Leicester(イギリスのレスター伯爵)という古色蒼然とした名前のグループは、過去にこの部門で受賞経験のあるドブロ奏者のジェリー・ダグラスがブルーグラス界名うてのミュージシャンに声をかけて結成したブルーグラスのスーパーグループらしい。このバンド、ブルーグラスの巨人、フラット&スクラッグスのナンバーを専門に演奏するということで結成され、今回ノミネート作はフラット&スクラッグスのトリビュートアルバムということのよう。ブライアン・サットンはもともとリッキー・スキャッグスのバンド出身のギタリストで、2002年以降はHot Rizeという有名なブルーグラス・バンドで活動中、ナッシュヴィルでも最も人気のあるセッション・ギタリストとのこと。もう一組のノミネートのフランク・ソリヴァンについては....すいませんよくわかりません(笑)。ということでこの中で何となく賞に近そうなのはアールズ・オブ・ライセスターではないかという勝手な想像で、これに本命◎を付けときます。対抗◯は、5回目のノミネートで何とか取って頂きたいロンダ・ヴィンセントに、穴ブライアン・サットンに付けておきましょう。

28.最優秀ブルース・アルバム部門

  Common Ground - Dave Alvin & Phil Alvin Play And Sing The Songs Of Big Bill Broonzy - Dave Alvin & Phil Alvin

Promise Of A Brand New Day - Ruthie Foster

Juke Joint Chapel - Charlie Musselwhite

  Decisions - Bobby Rush With Blinddog Smokin'

Step Back - Johnny Winter

DavePhilAlvin_CommonGround.jpg RuthieFoster_PromiseOfABrandNewDay.jpg CharlieMusselwhite_JukeJointChapel.jpg BobbyRush_Decisions.jpgJohnnyWinter_StepBack.png 


今年もこの部門、過去の常連受賞メンバーであるB.B.キングバディ・ガイ、ケブ・モー(彼はアメリカーナ部門でノミネートされてました)といった面々がいないのですが、中で目を引くのは昨年7月に70歳で惜しくも他界した白人ブルースギタリストの巨人、ジョニー・ウィンターの遺作となった『Step Back』。クラプトン、Dr.ジョン、ビリー・ギボンズZZトップ)、ジョー・ペリーエアロスミス)、ブライアン・セッツァー(元ストレイ・キャッツ)といった超豪華ゲストを迎えたブルース・スタンダード・カバー集のこのアルバム、やはり本命◎なんでしょう。過去ジョニーはノミネートはあれど受賞歴がないので、没後ながら彼が受賞するというのは、カントリー部門のグレン・キャンベル同様、なかなかのFeel Goodストーリーだと思うので。対抗◯はこれもこの部門何度もノミネートされ、昨年は若手ブルース・ギタリストのベン・ハーパーとのコラボ作がこの部門で受賞している、ベテラン・ブルース・ハーピストのチャーリー・マッスルホワイトに、そして穴はベテラン女性ブルース・シンガーのルーシー・フォスターに。

29.最優秀フォーク・アルバム部門

Three Bells - Mike Auldridge, Jerry Douglas & Rob Ickes

Follow The Music - Alice Gerrard

  The Nocturne Diaries - Eliza Gilkyson

  Remedy - Old Crow Medicine Show

A Reasonable Amount Of Trouble - Jesse Winchester

MAuldridgeJDouglasRIckes_ThreeBells.jpgAliceGerrard_FollowTheMusic.jpg ElizaGilkyson_TheNoctureDiaries.jpg OldCrowMedicineShow_Remedy.jpg JesseWinchester_AReasonableAmoutOfTrouble.png 

今年で予想4回めになるこの部門。昨年のガイ・クラーク、その前のヨー・ヨー・マ、その前のシヴィル・ウォーズと毎回コマーシャリズムとはほとんど関係ないアーティストが受賞してますが、今年のノミネートもまあ、地味ながら実力派であろうと思わせる面々が並んでます。具体的には、

* ブルーグラス部門でもThe Earls Of Leicesterのリーダーとしてノミネートされていたジェリー・ダグラスと、マイク・オールドリッジ(2012年没)、ロブ・アイクスという3人のベテラン・ドブロ奏者のコラボによるアルバム(タイトル曲はブラウンズの「谷間に3つの鐘が鳴る」のドブロ・カバー)

*  今年81歳を迎える超ベテランブルーグラスシンガー・バンジョー奏者、アリス・ジェラードが放った渾身の作品『Follow The Music

ディーン・マーティン1955年のNo.1ヒット「想い出はかくの如くMamories Are Made of This)」の作者として知られるテリー・ギルキーソンの実娘で、ベテラン・フォーク・シンガーソングライターのイライザ・ギルキーソンの『The Nocturne Diary

マムフォード&サンズらにも強い影響を与えたという、オルタナ・カントリー・グループのオールド・クロウ・メディシン・ショーに取って最大のメインストリーム・ヒット作となった『Remedy』(ビルボード誌アルバム・チャート最高位15位を記録)

* トップ40ファンには1981年「Say What」のヒットでお馴染み、こちらも昨年4月に69歳で他界した味のあるシンガーソングライター、ジェシ・ウィンチェスターの遺作となった盟友ジミー・バフェットがライナーノーツを執筆した『A Reasonable Amount Of Trouble』。

と、いずれも譲らぬ、という感じがするメンツですね。で、予想難しいですが、本命◎はやはり遺作を残したジェシ・ウィンチェスター、対抗◯はシニア・パワー爆発のアリス・ジェラードおばさん、そして穴は3人のドブロ奏者のコラボ作に進呈しましょう。


さあやっと各部門の予想完了であとは主要4部門の予想を残すばかり。何とか今度の土曜日までにはアップしますのでお楽しみに!

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