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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
恒例!第58回グラミー賞大予想 #6 〜アメリカン・ルーツ部門その1〜
 さあピッチを上げて、と思っていたらいきなり今年初めてのインフルにやられて今週前半は熱と頭痛で自宅でひたすら寝てました(とはいえ仕事は待ってはくれないわけで、そちらは時々むっくり起きて熱が下がり気味の時にやらざるを得なかったのですが)。その関係で今日までそれ以外何もできず状態。しかも火曜日にはメインマシーンのiMacが電源が入らなくなるというトラブルまで。きっとこのインフルとiMacトラブルがクリアする頃には明るい未来が待っていることを信じて.と言ってる場合ではないので、急いでアメリカン・ルーツ部門の予想、行ってみます。

26.最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス部門(新予想部門)

  And Am I Born To Die – Bela Fleck & Abigail Washburn
  Born To Play Guitar – Buddy Guy
 The City Of Our Lady – The Milk Carton Kids
 Julep – Punch Brothers
× See That My Grave Is Kept Clean – Mavis Staples




さて、近年のシーンにおけるアメリカーナ分野の充実と地位向上を反映して、このところグラミー賞でもこの部門が段々と充実してきました。その経過を追うと、
  • 49回(2007年授賞):それまでの最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門が「最優秀コンテンポラリー・フォーク/アメリカーナ・アルバム部門」と部門名を変更。
  • 52回(2010年授賞)最優秀アメリカーナ・アルバム部門が独立。最初の受賞作はリヴォン・ヘルムの『Electric Dirt』。
  • 54回(2012年授賞):それまでコンテンポラリーとトラディショナルの2部門だったフォーク部門が一本化して「最優秀フォーク部門」に(ブルース部門も同様の変更で一本化)。
  • 56回(2014年授賞):楽曲部門である「最優秀アメリカン・ルーツ・ソング部門」が新設。最初の受賞曲はエディ・ブリッケル(現ポール・サイモン夫人、80年代にニュー・ボヘミアンズとのトップ40ヒット「Here I Am」あり)とスティーヴ・マーティン(例の有名コメディアン。実はバンジョー奏者としても有名で過去にもグラミー受賞経験あり)のデュオ作・演奏による「Love Has Come For You」。
  • 57回(昨2015年授賞):更に「最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス部門」も新設。最初の受賞作品はロザンヌ・キャッシュの「A Feather’s Not A Bird」。

とまあ、こういった具合で、アカデミーのこの分野に寄せる期待と思いが判りますね。自分もアルバム部門は独立時から予想してましたが、楽曲・パフォーマンス部門は今回初めての予想。でも自分が大好きなジャンルでもあるので、気合を入れて予想したいと思います。で、今回のラインアップ。いやあ重量級が並んでる。しかしやはり本命◎は、自分でも2015年アルバムランキングで2位に入れたパンチ・ブラザーズナンサッチレーベルからの5作目のアルバム『The Phosphorescent Blues』から、ブルーグラスとポップとちょっとR&Bも入った楽曲スタイルのバランスが一番いい「Julep」に。パンチ・ブラザーズは、現代アメリカのコンテンポラリー・ブルーグラス・シーンの腕利きミュージシャンが集まった、現在NYはブルックリンを中心に活動する5人組で、現在NY在住の矢野顕子さんがその演奏力の凄さにいっぺんにファンになり、自称「パンチの追っかけ」と言ってたくらい(笑)。メンバーは個人でもグラミー受賞経験があり、元ニッケル・クリーク(プログレッシヴ・ブルーグラス・グループ)のメンバーでマンドリンのクリス・シーリー(Chris Thileや何度も個人でグラミーノミネート経験のあるバンジョーのノーム・ピケルニーとフィドルのゲイブ・ウィッチャー、そしてギターのクリス・エルドリッジとベースのポール・コワート。これは彼らに是非取ってもらいたい。

で対抗○はというと、こっちも昨年大いにシーンで評判を取ったミルク・カートン・キッズのアルバム『Monterey』からのカット「The City Of Our Lady」へ。MCKはカリフォルニア出身のケネス・パッテンゲイルジョーイ・ライアンのアコースティック・ギター・デュオ。某音楽誌などは彼らを評して「ギリアン・ウェルチ&デヴィッド・ローリングス(アメリカーナで有名なシンガー&ギタリスト)とサイモン&ガーファンクルを足して、エヴァリー・ブラザーズの味付けをしたようなデュオ」と最高級の賛辞を贈っているほど。この曲も二人のギターと美しいハーモニーが確かにそういう雰囲気をふんだんに漂わせている佳曲で、アルバムもいいです。

こうなってくると残りの3組がいずれもベテランかつ実力派揃いなので穴×を付けるのははばかられるのですが、その中でもアメリカーナ・アルバム部門での受賞経験のある御大メイヴィス・ステイプルズによる20世紀初頭のブルース・ミュージシャン、ブラインド・レモン・ジェファーソンの定番曲のカバー「See That My Grave Is Kept Clean」に。ああちょっと気合入りすぎて書き過ぎた。とっとと行きましょう。

27.最優秀アメリカン・ルーツ・ソング部門(新予想部門、作者に与えられる賞)


  All Night Long – The Mavericks (Raul Malo)

  The Cost Of Living – Don Henley & Merle Haggard (Don Henley & Stan Lynch)
 Julep – Punch Brothers (Chris Eldridge, Paul Kowert, Noam Pikelny, Chris Thile & Gabe Witcher)
 The Traveling Kind – Emmylou Harris & Rodney Crowell (Cory Chisel, Rodney Crowell & Emmylou Harris)

× 24 Frames – Jason Isbell (Jason Isbell)


punch-brothers.jpg

さあ来た、ソング部門。ここでも圧倒的に光っているのはやはりパンチ・ブラザーズ。先ほど前の部門でも書いたようにこの「Julep」という曲は本格的なプログレッシヴ・ブルーグラスからスーパートランプか?と思うようなポップな曲まで取り揃えたアルバムの中でも最もバランスのいい曲。なので自信を以て本命◎です。対抗○は、この分野ではこのデュオで前々回の最優秀アメリカーナ・アルバム部門を受賞している、これも大御所デュオ、エミル―・ハリスロドニー・クロウェルの「The Traveling Kind」。このアルバムは受賞した前作「Old Yellow Moon」に比べるとややトラディショナルなカントリー系に寄っているのと楽曲のレベルがやや落ちるので、対抗が妥当なところかと。そして穴×は本当は上記2組がいなければ本命か対抗が充分狙える素晴らしい出来のアルバム『Something More Than Free』が昨年の各音楽誌の高い評価を得ていた、元ドライヴ・バイ・トラッカーズジェイソン・イズベルの「24 Frames」に。

え?ドン・ヘンリーマール・ハガードのデュオは印付けなくていいのかって?いやあ、悪いけどいかにも取って付けたように、しかもカントリー・レジェンドを担ぎだしてアメリカーナやって見ました、なんていうセコい根性が丸見えのこの曲に印付ける気はないっすね。アルバム自体は決して悪くないとは思うけど、こんなんでこの大事な部門受賞された日には真面目にやってる今回印付けた人たちに申し訳ないと思うけどね。こんなんでグラミー取ったりしちゃグレンもあの世で嘆くよ。やるならロバート・プラントくらい気合入れてやりなさいって。アカデミーもそういうところはちゃんと見てると思いますよ、ホントに。

28.最優秀アメリカーナ・アルバム部門

  The Firewatcher’s Daughter – Brandi Carlile

× The Traveling Kind – Emmylou Harris & Rodney Crowell
 Something More Than Free – Jason Isbell
  Mono – The Mavericks
 The Phosphorescent Blues – Punch Brothers

BrandiCarlile-FirewatchersDaughter.jpgEmmylouRodney-TheTravelingKind.jpgjason-isbell-something-more-than-free.jpgMavericks-Mono.jpgPunch-Brothers-The-Phosphorescent-Blues.jpg

さて、本丸のアルバム部門。ここはこの分野の部門中最も予想しやすいところで、これまでの私の予想を見てきて既に薄々皆さんお気づきだと思いますが、そう、今回の私のこの分野のシナリオは「パンチ・ブラザーズ、アメリカーナ部門総ざらえ」というもの。従って本命◎は当然パンチです(笑)。マグリットの作品をジャケにあしらったセンス、楽曲のバラエティと演奏技術、ミュージシャンシップの高さは以前このブログでもレビューした通りです(レビューはここ)。そして対抗○は、先ほどのソング部門でも対抗に上げた、ジェイソン・イズベルのアルバム。この作品はいろいろな音楽誌で評判がいいので試しに買って聴いてみたところ大変ソリッドで楽曲クオリティも高い作品だったので、この中では対抗にふさわしいかと。穴×は御大デュオのエミル―&ロドニーのアルバムに。


さあ、残りのブルーグラス、ブルース、フォーク部門はこの後に。

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