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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
恒例!第58回グラミー賞大予想 #8 〜ミュージカル、ヴィジュアル・メディア、プロデューサ部門〜
 さあ、残り少なくなってきました。次はこちらも今回初予想のミュージカル部門、そしてヴィジュアル・メディア部門。 

32.最優秀ミュージカル・シアター・アルバム部門(新予想部門、主なソロイスト/プロデューサーに与えられる賞)

  An American In Paris – Original Broadway Cast (Leanne Cope, Max Von Essen, Robert Fairchild, Jill Paice & Brandon / Rob Fisher & Scott Lehere)
× Fun Home – Original Broadway Cast (Michael Cerveris, Judy Kuhn, Sydney Lucas, Beth Malone & Emily Skeggs / Philip Chaffin & Tommy Krasker)
Hamilton – Original Broadway Cast (Daveed Diggs, Renee Elise Goldsberry, Jonathan Groff, Christopher Jackson, Jasmine Cephas Jones, Lin-Manuel Miranda, Leslie Odom, Jr., Okieriete Omanodowan, Anthony Ramos & Philipa Soo / Alex Lacamoire, Lin-Manuel Miranda, Bill Sherman, Ahmir Thompson & Tarik Trotter)
The King And I – 2015 Broadway Cast (Rithie Ann Miles, Kelli O’Hara, Ashley Park, Conrad Ricamora & Ken Watanabe / David Caddick, David Lai & Ted Sperling)
  Something Rotten! – Original Broadway Cast (Heidi Blickenstaff, Christian Borle, John Cariani, Brian d’Arcy James, Brad Oscar & Kate Reinders / Kurt Deutsch, Karey Kirkpatrick, Wayne Kirkpatrick, Lawrence Manchester, Kevin CmCollum & Phil Reno)
HamiltonMusical.jpg 


1958年の第1回グラミーからずっと途切れることなく続いている数少ない部門の一つ。その間名称は「Best Original Cast Album (Broadway or TV)」→1959Best Broadway Show Album」→1960Best Show Album (Original Cast)」→196162Best Original Cast Show Album」→196374Best Score From The Original Cast Show Album」→19751985Best Cast Show Album」→19861990Best Musical Cast Show Album」→19912010Best Musical Show Album」、そして2011年から今の名称といろいろ変化はしてますが、一貫してアメリカ文化の華の一つであるブロードウェイミュージカルを中心としたミュージカルのキャストによるアルバムを讃える部門です。従って過去の受賞作品を見ると基本的に王道系。で、2015年の王道は何か、というとこれは昨年8月にブロードウェイでオープンされて以来爆発的なヒットとなり、アルバムはビルボード・アルバム・チャートで最高位12位という、オリジナル・キャスト・アルバムとしては1963年以来の最高位(おそらく「Sound Of Music」の1位以来)を記録した『Hamilton』しかないと思います。このミュージカル、アメリカ建国の父の1人、アレクサンダー・ハミルトンの半生を描いたミュージカルですが、彼を含むジョージ・ワシントントーマス・ジェファーソンなどの当時の主要人物を黒人やヒスパニックの俳優たちが演じるという、正に今のアメリカを具現するようなプロダクション(このアルバム、ラップ・アルバム・チャートでは1位になりました)が大いに受けました。従ってこれが本命◎。
そして対抗○ですが、これはもう日本人として初めてブロードウェイのオリジナルキャストに名を連ねた渡辺謙の活躍が、去年日本人としては大変に誇らしかった「王様と私」しかないですよね。本当はこの作品が取って欲しい!昨年
9月にNYに行きましたが、残念ながら謙さんはその前の週に既にキャストを降りていたのでその雄姿を見ることはできなかったのですが、この歴史的な快挙には惜しみない賞賛を送りたいです。
穴×は、これも昨年NYに行った時に観たかったけど観損ねた「Fun Home」へ。成長するに従い自分は同性愛者であることを少しずつ自覚する過程で思春期を送る、という無茶苦茶難しいだろ、それ!という演技を見事に演じきったばかりか、ミュージカルの最重要シーンの一つで圧倒的なソロを見せた僅か11歳のジュディ・キューンちゃんの演技、生で見たかったなあ。

33.ビジュアル・メディア向け最優秀コンピレーション・サウンドトラック部門(新予想部門、コンピレーション・プロデューサーに与えられる賞)

  Empire: Season 1 (Timbaland & Jim Beanz)
Fifty Shades Of Grey (Mike Knobloch & Dana Sano)
× Glen Campbell: I’ll Be Me (Julian Raymond)
  Pitch Perfect 2 (Julianne Jordan, Harvey Mason Jr. & Julia Michels)
Selma (Ava DuVernay)

 EmpireSeason1.jpgFiftyShadesOfGrey.pngGlenCampbellIllBeMe.jpgPitchPerfect2.jpgSelma.jpg

ここからのビジュアル・メディア3部門も今回初予想。で、このサントラ盤に与えられる賞も、ミュージカル部門同様歴史は古く、第2回(1959年)から連綿と続く部門ですが、近年増えてきたいろんなアーティストの楽曲のコンピ形式サントラを評価するためにこのコンピ・サントラ専門の部門ができたのが2000年、第43回よりで初回の受賞者は映画『あの頃ペニーレインは(Almost Famous』のキャメロン・クロウ監督でした。さてここで本命と見てるのは、昨年のグラミー授賞式の最後を飾ったジョン・レジェンドコモンのパフォーマンスが未だ印象的な映画『グローリー/明日への行進(Selma』のサントラ。主題歌の「Glory」は昨年のゴールデングローブ賞最優秀オリジナル・ソングを受賞してますので大本命ということで。対抗は昨年のザ・ウィークンドのメジャーブレイクとなった「Earned It」やエリー・ゴウルディングの「Love Me Like You Do」など大ヒットを産み出した『Fifty Shades Of Grey』が順当でしょうか。穴×は個人的な思い入れもあって、アルツハイマー後期で療養中の御大グレン・キャンベルが最後に作り出した映像作品『Glen Campbell: I'll Be Me』に。本人は授賞式には来れないだろうけど、万々が一とるようなことがあればドラマだなぁ。

34.ヴィジュアル・メディア向け最優秀スコア・サウンドトラック部門(新予想部門、スコア作曲者に贈られる賞)

×
Birdman – Antonio Sanchez
The Imitation Game – Alexandre Desplat
Interstellar – Hans Zimmer
  The Theory Of Everything – Johann Johannsson
  Whiplash – Justin Hurwitz

 Birdman.jpgTheImitationGame.jpgInterstellar.jpgTheTheo1ryOfEverything.jpgWhiplash.jpg

映画オリジナルスコアのサントラ盤に対する賞として第2回から続くこの部門で何と言っても圧倒的な強さを誇るのは、1977年第20回「Star Wars」から1982年第25回「E.T.」まで破竹の6年連続を含む過去10回の受賞の巨匠John Williams。しかしその巨匠も2006年第45回の『SAYURIMemoir Of A Geisha』以降受賞がありません。で、ここは、2011年第50回『英国王のスピーチ(The King’s Speech』、昨年第57回『グランド・ブダペスト・ホテル(The Grand Budapest Hotel』で過去2回受賞のフランスの映画音楽作曲家、アレクサンドレ・デスプラットと、多くのハリウッド作品にスコアを提供して既に巨匠の風格を備えつつありながら、1995年第38回の『Crimson Tide』と2008年第47回の『ダークナイト(The Dark Knight』の2回の受賞に留まっているハンス・ジマーの一騎打ちとみてます。そして今回の作品はデスプラットが戦時中の数学者の数奇な運命を描く名作『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game』、ジマーが『インターステラ―(Interstellar』といういずれも昨年のアカデミー賞作品賞候補作品というガチの対決。で、予想としては去年からの流れを見て本命◎デスプラット、対抗○ジマーで行ってみます。穴×は昨年のアカデミー作品賞・監督賞をかっさらった鬼才イニャリトゥ監督の倒錯とファンタジーとリアリズムの間を行き来するような映像が衝撃的だった『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(Birdman』のアントニオ・サンチェスに。

35.ヴィジュアル・メディア向け最優秀ソング部門(新予想部門、作者に与えられる賞)

  Earned It (Fifty Shades Of Grey) – The Weeknd (Ahmad Balshe, Stephan Moccio, Jason Quenneville & Abel Tesfaye)
Glory – Common & John Legend (Lonnie Lynn, Che Smith & John Stephens)
  Love Me Like You Do – Ellie Goulding (Savan Kotecha, Max Martin, Tove Nilsson, Ali Payami & Ilya Salmanzadeh)
See You Again – Wiz Khalifa Featuring Charlie Puth (Andrew Cedar, Justin Franks, Charles Puth & Cameron Thomaz)
× Til It Happens To You – Lady Gaga (Lady Gaga & Diane Warren)

 

こちらも新予想部門で、映像作品にフィーチャーされた楽曲についてその作者を讃える賞。この部門、必ずしも大ヒット曲や大ヒット映画のコンピサントラからの曲などが受賞するとは限ってなく、ここ10年ほどの受賞を見ても、2004年第47回はアニー・レノックスの映画『指輪物語/王の帰還』からの「Into The West」、2006年第49回はアニメ映画『カーズ』からのランディ・ニューマンの「Our Town」、2009年第52回は『スラムドッグ・ミリオネア』からの「Jai Ho」、2012年第55回は『ハンガー・ゲーム』からの「Safe & Sound」でTボーン・バーネットテイラー・スイフトが受賞、といった感じで映画で印象的に使用された楽曲重視の受賞になっている気がします。その観点から行くと、やはり今年の本命◎は映画『グローリー/明日への行進』からのコモンジョン・レジェンドの「Glory」でしょう。対抗○は、主要賞でSOYとポップ・デュオ/グループ部門のみにノミネート、という軽さがちょっと腑に落ちない映画『ワイルド・スピード・スカイミッション(Furious 7』のエンディングに流れる感動的な曲、ウィズ・カリファ+チャーリー・プースの「See You Again」に。で穴×なんですが、『Fifty Shades Of Grey』の2曲のどちらか、という線もなくはないものの、気になるのはレディ・ガガとあのダイアン・ウォーレンが共作している、大学構内での性的暴力実態を鋭く取り上げた映画『The Hunting Ground』の主題歌「Til It Happens To You」。この情念たっぷりに歌われるバラードは、その社会的メッセージ性といい、話題性といいかなり気になることは確か。この曲が取っても全くおかしくないということで、一応印を付けとこうと思います。

さて、一気にプロデューサーもいっちゃいます。

36.最優秀プロデューサー部門(クラシック以外)(新予想部門)

Jeff Bhasker
  Dave Cobb
  Diplo
Larry Klein
× Blake Mills

JeffBhasker.jpgDaveCobb.jpgDiplo.jpg Larry_Klein.jpgBlakeMills.jpg    


今まで予想してなかったのが不思議なくらいなメジャー部門ですが(笑)。ここ数年くらいやろうかなあどうしようかな、と思ってたのですが、予想部門を増やした今年一気にこれも行くことにしました。さて昨年はマックス・マーティンがぶっちぎりで当然のように受賞したこの部門、歴史的にはどちらかというとロック系のプロデューサーが取ってる傾向が強いように思います。で、今回のラインアップを見るとなかなか一線に並んでますねえ。で、自分が中で本命◎に選んだのは、90年代ジョニ・ミッチェルの旦那としてバックのベーシストとしてジョニ後期の多くのアルバムのプロデュースを手掛けてきたもうベテランというか巨匠の域に入ってるラリー・クラインにリスペクトを表した票が集まるのではないかと見てます。彼は今回そんなに大ヒットしたりシーンで話題になったアルバムを手掛けたわけではないけど(メロディ・ガルドーの「Currency Of Man、リズ・ライトの「Freedom & Surrender」、そしてあのJDサウザーの「Tenderness」が手掛けた作品として表示されてます)、メインストリーム系でこのくらいの地位のプロデューサーで受賞経験がないということでチャンスあるのでは。対抗○はここのところファンネイト・ルースなどのプロデュースでメインストリームでの活躍が著しいジェフ・バスカー。何といってもマーク・ロンソンUptown Special」、新進気鋭の女性ロッカー、エレキングの「Ain’t Gonna Down」、そしてこちらは新進気鋭のカントリー女性シンガー、キャムの「Burning House」など、2015年のメインストリームトレンドを代表するプロデューサーの1人と言ってもいいでしょうからね。で、穴×は若干29歳ながら、今回アラバマ・シェイクスの『Sound & Color』をプロデュース、グラミーのアルバム部門ノミネートの要因の一つとなった新進気鋭のプロデューサー、ブレイク・ミルズに。


さあいよいよ後は主要四賞の予想を残すのみ。乞うご期待。

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