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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【新企画】新旧お宝アルバム!#48 「Malibu」 Anderson .Paak (2016)

#48MalibuAnderson .Paak (Steel Wool / OBE / Art Club, 2016)


先週仕事でUSはナッシュヴィルに出張、そのついでに週末メンフィスに行ってきた関係で一週間お休みを頂いたこのコラム。帰ってきたらこの週末はここはシンガポールか!と思うような溶けてしまいそうな暑さ。皆さん大変ですが涼しい所で楽しい洋楽ライフ楽しんで下さいね!


さて今週の「新旧お宝アルバム!」は新しいアルバムをお届けする順番。今週は、ヒップホップの大御所、Dr.ドレのカムバック作「Compton」に大幅にフィーチャーされたのをきっかけに一気にブレイクした、ヒップホップ・グルーヴィー・ソウルの若き旗手、アンダーソン・パークの「Malibu(2016)をご紹介します。


Malibu (Front)


アンダーソン・パークというこの聞き慣れない名前のアーティスト、黒人と韓国人の両親の間に生まれ、子供の頃から音楽に親しんでティーンエイジャーの頃から曲を作ってたとのこと。その後カリフォルニアはサンタ・バーバラのマリファナ農場(!)で働いてたのだけど突然クビになって、奥さんと生まれたばかりの子供を抱えて路頭に迷ってたところを、LAベースのサ・ラというヒップホップ・グループに拾われて、プロの音楽の世界に入ったという、なかなかワイルドな経歴の持ち主。

その後アンダーソン・パークとしてのデビュー作「Venice(2014)をインディーからリリースした後、あのヒップホップの大御所、Dr.ドレ16年ぶりにリリースした「Compton(2015)に参加、6曲でコラボしたことで一気にシーンでその名を知られることに。


Anderson Paak 


そしてその彼が今年満を持して発表したのがこの「Malibu」。


彼がこのアルバムで聴かせてくれるサウンドは、決してハードコアなヒップホップではなく、ヒップホップのベースを持ったR&B、ソウルミュージックであり、時にはメロウで、時にはダンサブルな、いかにも21世紀のソウルミュージックというべき、ジャズっぽい洗練さとエッジの立ったストリート性とが絶妙のバランスを持った「今の」ブラック・ミュージックです。そしてそれがアーティスト、アンダーソン・パークの最大の魅力と言えます。


アルバムはジャズっぽい演奏をバックに90年代トニトニトニがやったような当事オーガニックと呼ばれたような、ナチュラルなソウルナンバー「The Bird 」でスタート。続く「Heart Don't Stand A Chance」「The Waters」は一転して今のヒップホップ・ソウルを代表するような今風のグルーヴ満点の曲。以前ここでも紹介したジ・インターネットに代表されるような、ソウル的なメロウさとヒップホップのエッジを兼ね備えたようなサウンドが心地よい。

特に後者は今のヒップホップを代表するようなケンドリック・ラマーらとのコラボでも知られる、今のモータウン・レーベルの旗手、BJ The Chicago Kidのラップをフィーチャーした「今」のソウル。

その次の「The Season/Carry Me」も同様に今様のヒップホップ・ソウルなのだけど、これまでの曲に比べより70年代前半のアイザック・ヘイズ、カーティス・メイフィールドあたりのソウルを強く感じます。

そしてこの辺からどんどん7080年代ソウルへのオマージュを強く感じるナンバーが続きます。続く「Put Me Thru」は70年代初頭のスティーヴィー・ワンダーを思わせるナンバーですし、その後の「Am I Wrong」なんて70年代後半から80年代初頭のUKソウルを彷彿させる無茶苦茶オシャレなダンスナンバー!




次の「Without You」はまたグッと2010年代のヒップホップソウルに回帰。ねっとりしたグルーヴに最近売り出し中のリアルな女性ラッパー、ラプソディのラップがひたすらカッコいいナンバーですが、最後の部分でこちらも独特なグルーヴのソウルミュージックで昨年来日も果たしたハイエイタス・カイヨーテナオミ嬢の独特のボーカルも登場しておっと思わせます。




まあこの後も「Lite Weight」でウルフマンジャックは登場するわ、アルバム締めの「The Dreamer」では90年代ヒップホップルネッサンスの旗手の一人だったタリブ・クウェリを担ぎ出したりととにかくやりたい放題で自分のソウルミュージックの玩具箱を作り出してるなあ、というのが正直な感想。だから聴いててとにかく楽しい。ソウル好きの人なら気に入ること間違いなしです。




ちょうどこのコラムを書いている時に、K-Popにハマっている娘が家でプレイしていたK-Popのアイドルグループの曲(とてもジャスティン・ビーバーな感じの今風のダンスポップでした)に何とこのアンダーソン・パークがフィーチャーされているのを見て、なるほどちゃんと自分の出自(片親が韓国人)も踏まえて幅広く音楽活動してるんだな、と彼のしたたかさも感じてしまったこの週末。

Malibu (Back) 

そんなことも含めて、アンダーソン・パークは今後もヒップホップ・ソウル・シーンの最前線を突っ走っていく若きアーティストの一人として是非注目してもらいたいと思います。まずは、このアルバム、聴いてみて下さい!



<チャートデータ>

ビルボード誌全米アルバム・チャート 最高位79位(2016.2.6付)

同全米R&B/ヒップ・ホップ・アルバム・チャート最高位9位(2016.2.6付)

同全米R&Bアルバム・チャート最高位5位(2016.2.6付)

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