Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
恒例!第59回グラミー賞大予想 #3〜R&B部門〜

さて今週も寒い日が続いてますが、皆さん暖かくしてますか?今週は月曜日にレイク・ストリート・ダイヴのライブに、水曜日はホイットニーのいろいろ物議をかもしたライブ(FBのここにポストしてますのでご興味のある方はどうぞ)に行ったりと忙しかった関係で、このグラミー予想も間が開いてしまいました。さあ次はR&B部門です。


Solange_-_A_Seat_at_the_Table.png 


13.最優秀R&Bパフォーマンス部門

× Turnin' Me Up - BJ The Chicago Kid
  Permission - Ro James
  I Do - Musiq Soulchild
 Needed Me - Rihanna
◎ Cranes In The Sky - Solange

ここでも今回のグラミーの不思議なところが出ていて、何故か主要部門でアデルとがっちり四つに組んでいるビヨンセがこの部門では影も形もなし。今回彼女はR&B関連部門では唯一最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門にノミネートされてるだけで、普通のR&B部門には一切名前がありません。変ですよねえ。

まあでも前向きに考えると他の人の受賞チャンスが高くなってるということで、その恩恵をこの部門でもろに受けそうなのが他ならぬビヨンセの妹のソランジュ。超メインストリームR&B路線のお姉ちゃんとはちょっと違う道を歩いてきて、前作のEPTrue (2012) ではあのブラッド・オレンジことデヴ・ハインズをプロデューサーに迎えるなど、一気にオルタナR&B的な立ち居地を強めていた彼女、今回のノミネート曲を含むアルバム『Seat At The Table』はプロデューサーにラファエル・サディークQ-ティップなどのR&Bを代表する連中の他に、ダーティ・プロジェクターデヴィッド・ロングストレスや、元ヴァンパイア・ウィークエンドロスタムら、インディロック系の人たちも起用した意欲作。残念ながらまだ聴けてないですが、各音楽誌の2016年ベストアルバムリストにも多く選ばれるなど、いろんな意味で注目作であり、ここでの本命◎は堅いと踏んでます。なかなかスタイリッシュなPVも好感度高いし。でもこのタイトルを見ると僕は落語の「つる」を思い出してしまいますが(笑)。

対抗するのは、今回主要部門には顔を出せなかったリアーナがここで存在感を示す可能性は充分ありということで彼女の「Needed Me」に、そした穴×は、ケンドリック・ラマースクールボーイQら、今のメインストリーム・ヒップホップ・シーンを代表する連中とのコラボで名を上げ、去年初リーダーCDIn My Mind』を出した、若手ヒップホップR&Bシンガー最右翼の一人、BJザ・シカゴ・キッドこと、ブライアン・ジェームズ・スレッジくんに。


14.最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門

× The Three Of Me - William Bell
 Woman's World - BJ The Chicago Kid
  Sleeping With The One I Love - Fantasia
◎ Angel - Lalah Hathaway
  Can't Wait - Jill Scott

前の項でも触れたけど、今年のR&B関連部門のノミネートはちょっといつもの年と傾向が違っていて、ビヨンセの件に加えて、最優秀R&Bパフォーマンスと最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンスにノミネートされているアーティストの曲が、次の最優秀R&Bソング部門に、リアーナの曲1曲しか(それも違う曲)ノミネートされてないこと。普通の年だと、ソング部門にノミネートされているアーティストがここまでの二大部門にちりばめられていて、毎年予想に苦労するんですが、今年はそういう苦労が全くなくて、いいんだか悪いんだか(笑)。

なので他の部門との兼ね合いとか気にせずに、それぞれの部門のノミネートリストを見て判断、というのが正しい気がするのですが、そうなるとここで一際光ってるのがレイラ・ハサウェイ。彼女は一昨年はスナーキー・パピーとのコラボで、昨年は今回の最優秀R&Bアルバム部門にもノミネートされている『Lalah Hathaway Live(2016)に収録の「Little Ghetto Boy」で2年連続この部門を受賞してるという、最近の「グラミー・ダーリン」のひとり。昨年12月に来日した時のライブも観に行きましたがいやいや素晴らしいパフォーマンスでした。そのライブでもアンコールにやってくれ、同じライブ盤に収録されている「Angel」、文句なしの本命◎でしょう。

対抗には、前の部門でも穴×をつけたBJザ・シカゴ・キッド。この2部門両方にノミネートされているというのと、彼もレイラ同様アルバム部門にもノミネートされてることから、この部門でレイラに対抗するなら彼くらいしかいないかな、と。穴×は芸歴55年目の去年、40年ぶりに地元のメンフィスのスタックス・レーベルから新作アルバムを出した(これがまたいいアルバムなんだ)大ベテランのウィリアム・ベルに進呈。彼はこの部門と、今回最優秀アメリカーナ・アルバム部門にもノミネートされるという偉業を成し遂げてます。ここで受賞の目は薄いけど、大きな拍手を送りたいよね。


15.最優秀R&Bソング部門(作者に与えられる賞)

○ Come And See Me - PARTYNEXTDOOR f/ Drake (J. Brathwaite, Aubrey Graham & Noah Shebib)
  Exchange - Bryson Tiller (Michael Hernandez & Bryson Tiller)
× Kiss It Better - Rihanna (Jeff Bhasker, Robyn Fenty, John-Nathan Glass & Teddy Sinclair)
◎ Lake By The Ocean - Maxwell (Hod David & Musze)
  Luv - Tory Lanez (Magnus August Hoiberg, Benjamin Levin & Daystar Peterson)

さて、先ほど前の部門でも触れた通り、今年のこの部門のノミネートはほとんど他のR&B部門のノミネートアーティストとかぶっていない、という点で特異です。また、いずれの候補も圧倒的に他者を圧倒している、という楽曲がなく、ここ最近のこの部門はだいたい抜きんでたノミニーが1,2はあったのですが、今年に限ってはそれがなく、激戦が予想されます

そんな中でやっぱりこの人は2016年押さえなきゃな、と思うのがマックスウェルBlack Summers' Night三部作の今年は「Summers'」が大文字だった2作目をリリースしたマックスウェル。内容は期待に全く違わない傑作だっただけに、ここは彼が本命◎かと。このPVも映画仕立てでなかなか見応えがあ

対抗○はドレイクが発掘したR&Bシンガー兼ラッパーのPARTYNEXTDOORことジャーロン・アンソニー・ブラスウェイトが師匠のドレイクをフィーチャーした「Come And See Me」に、そして穴×は今回グラミーでの存在感がやや薄めのリアーナがやった「Kiss It Better」に付けておきます。


16.最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門

○ Lemonade - Beyoncé
  Ology - Gallant
× We Are King - KING
◎ Malibu - Anderson .Paak
  Anti - Rihanna

Beyonce LemonadeGallant OlogyWe Are King (Front)Malibu (Front)Rihanna_-_Anti.png

アーバン・コンテンポラリー部門、とわざわざ名前を別にしておきながら、14年前の第45回グラミーでこの部門スタートしてしばらくはどちらかというとビヨンセ、アッシャー、マライアといった超メインストリームの、ヒットチャートで上位に来るアーティストのど真ん中のアルバムが毎回受賞してたんですが、5年前の第54回で何と「ノミネーションなし」という事態があった翌年の第55回ではあのフランク・オーシャンが『Channel Orange』で堂々の受賞を果たすなど、かなり今の最先端のR&Bのアーティストや作品を意識するようになってきています。その後も受賞はリアーナファレル、そして昨年のウィークンドといったヒットアルバムが押さえてますが、ノミネートされた面々はフレッシュな顔ぶれが毎回揃えられていて、アカデミーの矜持がちょっとうかがえる部門になってきています。

そんなところで今年のノミネート。うーん、と思わず(いい意味で)唸ってしまうメンツ。ビヨンセリアーナのメインストリーム勢に並んで、昨年彗星のように現れたオルタナR&Bを伝統的なスタイルを漂わせる大物感バッチリのシンガーギャラントロバート・グラスパーのアルバム『Black Radio』(2012)への客演でシーンに登場、ゴージャスなサウンドを聴かせて昨年いち早く来日も果たしたLAの女性トリオのKING、そしてDr.ドレの『Compton』(2015)への客演で一躍注目を浴びて昨年は文字通りヒップホップ・R&Bシーンのあちこちで活躍を見せ、高い評価を得ているアンダーソン・パークの3人ががっちりとノミネートを獲得。

で、悩ましいのが本命◎。ビヨンセがこの部門、これまで4回ノミネートされ最初の3回は余裕で受賞していたのですが前回はファレルに受賞を譲っていることと、ビヨンセが主要部門以外のR&B関連部門ではここでしかノミネートされていない、というのがどうも不気味なんですが、ここは新人賞部門でもノミネートされているアンダーソン・パークに付けたいというのが僕の気持ち。実はこのアルバム『Malibu』は僕の2016年ベストアルバムでもあります

対抗○は、上記を勘案してビヨンセがやっぱり強そうな気がするので『Lemonade』に、そして穴×は、僕の2016年ナンバー2アルバムでもある、KINGのアルバムに進呈します。


17.最優秀R&Bアルバム部門

× In My Mind - BJ The Chicago Kid
◎ Lalah Hathaway Live - Lalah Hathaway
○ Velvet Portraits - Terrace Martin
  Healing Season - Mint Condition  Smoove Jones - Myá

BJ The Chicago Kid_In My MindLalah_Hathaway_live.jpgTerrace Martin_Velvet PortraitsMint Condition_Healing SeasonMya_Smoove Jones

ビヨンセがノミネートされていない今回のR&Bアルバム部門。その恩恵を受けてか、何とミント・コンディションの久々のアルバム(これ、クリスマスアルバムのようです)やマイヤなんていう懐かしい名前が見えます。

先ほどのトラディショナルR&B部門でも書いたように、このメンツだと、まあどう考えてもレイラ・ハサウェイのライブ盤の本命◎は動かないところ。で残りはほぼ一線というところなのですが、対抗○としては、テラス・マーティンの『Velvet Portraits』を挙げておきます。彼は2000年代以降、スヌープ・ドッグレイラ・ハサウェイなどR&B・ヒップホップのアーティストのプロデュースを手がけてきていて、ここ数年はロバート・グラスパーの『Black Radio 2』(2013)やケンドリック・ラマーの『To Pimp A Butterfly』(2015)といったシーンへの影響力の大きいアルバムでのプロデュースに関わって来た知る人ぞ知るサウンドメイカー。実はレイラ・ハサウェイのこのライブ盤のプロデュースもやっています。その彼のこのアルバム、R&B、ヒップホップ、ジャズといったブラックミュージックの粋を集めたような作品に仕上がっていて、ロバグラレイラに加えて今話題のジャズ・サックス奏者、カマシ・ワシントンなどもフィーチャーしている作品。なので対抗○としては充分かと。

穴×については、R&Bパフォーマンス部門で存在感を放っているBJザ・シカゴ・キッドケンドリック・ラマーチャンス・ザ・ラッパーもフィーチャーしたアルバムに。


さて、この後はラップ部門ですが、今日もし時間があればアップしたいと思います。


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