Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年末恒例企画#2】My Top 10 Albums Of 2017 (Part 1, 10-6位)

【年末恒例企画#2】My Top 10 Albums of 2017 (Part 1, 10-6位)


前回の【年末恒例企画#1】年間チャート予想をやった後、仕事上のタイペイクライシスが本格化してしばらく日本にもおらず、結果確認も含めて何もできてなかったここ数週間でしたが何とか通常状態に復帰の方向に進んできたので、結果確認と次の企画、My Top 10 Albums of 2017にかかりたいと思います。


<年間チャート予想結果確認>


12/12と例年に比べて1週間ほど遅れて発表された2017ビルボード誌Hot 100の年間チャート、そのトップ10は下記のリンクで発表された以下の顔ぶれでした(カッコ内は最高位と僕の予想順位)。

ビルボード誌2017年年間チャートサイト:https://www.billboard.com/charts/year-end/2017/hot-100-songs

Billboard 2017 Year in Music


1. Shape Of You - Ed Sheeran(1位12週、予想1位)

2. Despacito - Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber(1位16週、予想2位)

3. That's What I Like - Bruno Mars(1位1週、予想3位)

4. Humble. - Kendrick Lamar(1位1週、予想11位)

5. Something Just Like This - The Chainsmokers & Coldplay(3位、予想8位)

6. Bad And Boujee - Migos Featuring Lil Uzi Vert(1位3週、予想4位)

7. Closer - The Chainsmokers Featuring Halsey(1位12週ただし集計期間中1位なし、予想5位)

8. Body Like A Back Road - Sam Hunt(6位、予想7位)

9. Believer - Imagine Dragons(4位、予想10位)

10. Congratulations - Post Malone Featuring Quavo(8位、予想9位)


何とか上位3位はズバリ的中ですが、11位に予想していた「Humble.」が4位に飛び込んできてしまった関係で4位以下の予想はグチャグチャになってしまいました(笑)。それでもトップ10の顔ぶれは順位こそ違ってますが、その「Humble.」以外は一応当たっているという、まあ惜しい結果。うーん、ジェイムス・アーサー君の最高位11位「Say You Won't Let Go」が当たってくれると結構快挙だったのですが。で、今回の予想結果の評価ですが、ここで、トップ10の予想が、順位も的中したものを10点、トップ10内であることは当たったが順位が違ったものを5点とカウントした場合(すべて的中すれば100点)、今回の点数は10点×3 + 5点×6 = 60点ということになりました。で、これはいい成績なのか、そうでないのか?


同じ評価方法で過去10年間の年間チャート予想の成績をみると、


2016年:45点(順位的中なし)

2015年:55点(順位2曲的中)

2014年:55点(順位4曲的中)

2013年:55点(今回同様上位3曲の順位的中)

2012年:55点(今回同様上位3曲の順位的中)

2011年80点上位7曲の順位的中

2010年:55点(上位2曲の順位的中)

2009年:50点(順位2曲的中)

2008年80点(上位4曲を含め7曲の順位的中)

2007年:50点(順位2曲的中)


ということなので、実は今回は過去で3番目にいい成績だった、ということになります。昨年が的中ゼロとひどかったので、まあまずまず、といったところでしょうか。また来年をお楽しみに。(^^)


さて既に12/12に吉祥寺のクアトロラボでやったDJで発表ずみですが、【年末恒例企画#2】My Top 10 Albums of 2017、さっそく10位です。


10位:『DAMN.』Kendrick Lamar (Top Dawg / Aftermath / Interscope)


Kendrick Lamar Damn 




やはり2017年を語る時に欠かせないアルバムの一つでしょうこれは。良くも悪くも今やメインストリームの領域でヒップホップを代表する存在となっているケンドリック・ラマー。何つったってあの『ロッキングオン』が年間アルバムランキングの2位にするくらいですから(笑)。とりあえずこのアルバムを評価しとけばいいだろ、的な感じが透けて見えるのが残念ですねえ。

それはともかく、前回の『To Pimp A Butterfly』が研ぎ澄まされたストイックな音像と、今のアメリカで黒人であることについての内省と社会的なメッセージを色濃く打ち出したリリックの曲が満載の作品だったのに対して、今回はよりR&Bチックなサウンドや楽曲重視で、リアーナU2とかとのコラボ曲もあったりして、3年前のドレイクとかを思い出させた。「LOVE.」なんて凄く気持ちいいし。もちろん「DNA.」とか「ELEMENT.」とかゴリゴリのケンドリックらしいラップもふんだんに聴かせてくれてその切れ味も鋭いからヤバイ。

個人的にはLPが出るのを待っていて、ストリーミングとかでも最初あまり聴かないようにした関係で、アルバム全体の聴きこみが充分ではなかったので10位になってしまったけど、聴きこむほどに凄さを感じさせてくれる盤。グラミー賞でもジェイZなんかぶっ飛ばして受賞して欲しい、そう思わせるアルバムです。


9位:『Chris Thile & Brad MehldauChris Thile & Brad Mehldau (Nonesuch)


Chris Thile Brad Mehldau 




一昨年の衝撃のアルバム『The Phosphorescent Blues』、そして去年のブルーノートでのカッコ良すぎるライヴでここのところずっとマイブームのパンチ・ブラザーズ。その実質リーダーで、元ニッケル・クリークのメンバーでマンドリンの名手、クリス・シーリーと、本来ジャズピアニストでありながらジャンルを問わずポップ・ロック・クラシックのアーティストと縦横無尽にコラボしているブラッド・メルドーが組んで作ったアルバムがこれ。そんじょそこらのロック・アルバムなんかでは経験できないような、スリリングな音楽ジャンルを超えたミュージシャン同士のぶつかり合いが経験できるというのが何にしても新鮮で興奮する。多分80年代にブライアン・イーノがロックでもない、ミュージック・コンクレートでもない音楽を目指して結果アヴァンギャルドな音楽手法にたどり着いた、そういう音楽表現プロセスに近いものがここにあって、しかもそれがオーガニックなマンドリンとピアノの音色で醸し出されているというのがこのアルバムの凄いところ

二人の共作による楽曲もさることながら、ディランの「Don't Think Twice, It's All Right」やフィオナ・アップルの「Fast As You Can」、エリオット・スミスの「Independence Day」のカバーなどは、二人の音楽の興味の幅の広さを示すと共に、それぞれに全く新しい解釈を提示して、あくまでも二人の楽曲に完成されているのが素晴らしいところ。

とにかく今の若手のミュージシャンで、最高の技術と楽曲解釈力を持った二人のこのアルバム、ある意味今年最大の音楽イベントだったと言ってもいいのではないか、そんな気がするアルバムです。




(「新旧お宝アルバム!」でのレビュー:http://boonzzy.blog.fc2.com/blog-entry-366.html


8位:『A Deeper Understanding』The War On Drug (Atlantic)


The War On Drug A Deeper Understanding 




ザ・ウォー・オン・ドラッグというのは、フィラデルフィア出身のアダム・グランドゥシエル(vo., g.)をリーダーとする6人組のバンドで、簡単にいうといわゆるオルタナティヴ・ロック・バンド、ということになるのだが、彼らのサウンドは多分ベックとかの80年代~90年代のエレクトロサウンドと、70年代の叙情的プログレ・ロックサウンドのいい意味でのマリアージュのようなサウンドが最大の魅力だと思う。大体ここ10年くらいで出てきたオルタナティヴ・バンドって、たいていREMとかスマパンとかを経由している、ギター・ロック・バンド的な奴らが多いのだけど、このザ・ウォー・オン・ドラッグキーボードやシンセを有機的に多用しながら、叙情的なメロディを聴かせてくれるところが素敵なところだと、僕は思ってます。

この前のアルバム『Lost In The Dream』(2014)もそういう路線で、数々の先進的な音楽誌の年間アルバムランキングを飾ったものだけど、このアルバムはさらにそれをメインストリームの方に少しだけ移動させているところが凄いところだと思ってます。

前回のアルバムの高評価で、今回メジャーのアトランティックから出したこのアルバム、80年代UKロックとか好きな方であれば絶対気に入る、素敵なアルバムだと思います。



7位:『Lust For Life』Lana Del Rey (Polydor / Interscope)


Lana Del Rey Lust For Life 




今回、ジャケで笑わないラナ・デル・レイがこのアルバムではニッコリ笑ってるので、果たしてこのアルバム買うべきか、と悩んでいる従来のラナ・ファンの知人がおられた。その悩みはよく分かる。ラナの信条は、普通でないキャラなのに、見かけは1950年代のハリウッド・スターのような美形で、でも歌う曲は無茶苦茶ダウナーで、4レター・ワーズ連発で、という超アナーキーでミスマッチな魅力、というものだったから。

確かに今回楽曲の内容やサウンドは少し従来よりメインストリームよりかも知れないのだけど、これまでになくヒップホップへ接近してそれを自家薬籠中のものとしている凄さとか(2曲でコラボしているエイサップ・ロッキーがまるでラナの子飼いの手下みたいになってるのが印象的)、ショーン・レノンとのドリーミーながら異次元的なコラボとか、この手のキャラの先達のスティーヴィー・ニックスとのコラボでも堂々と自分の存在感を示しているところとか、いやいやどうして今回もラナはラナで、唯我独尊的な凄さを充分発揮しているなあ、というのが僕の感想。

この後に聴いたセント・ヴィンセントのアルバムが、ヒップホップではなくインディーロックの意匠から同様のアプローチをしていて「あちゃあ、時代性の高い音像を自分のものとしていることから言うとセント・ヴィンセント、後輩のラナに飛び越されちゃったかも」と思ってしまった。(ちなみにセント・ヴィンセントの「Masseducation」はMy年間13位でした)



(「新旧お宝アルバム!」でのレビュー:http://boonzzy.blog.fc2.com/blog-entry-389.html


6位『Waiting On A Song』Dan Auerbach (Easy Eye Sound / Nonesuch)


Dan Auerbach Waiting on a Songgif 

ご存知ブラック・キーズの片割れで、Dr.ジョンレイ・ラモンターニュ、そして先ほどのラナの『Ultraviolence』(2014)のプロデュースなどでも活躍しているダン・オーワーバックの久しぶりのソロアルバム。最近カントリーだけでなくてロック・ミュージシャン達の間でもナッシュヴィル録音が人気で(ホワイト・ストライプスジャック・ホワイトなんてナッシュヴィルでレーベルとスタジオを立ち上げた)、今あらゆるジャンルのスタジオや楽曲出版会社とその周辺の人・もの・金がナッシュヴィルに集まりつつあるけど、このアルバムもナッシュヴィル録音。しかもダンは2010年からナッシュヴィル在住で自分のスタジオ、Easy Eyeを立ち上げてそこで録音されている。

聴く前は、ブラック・キーズのブルースっぽいラウドロックの変形か、オルタナの小難しいことをしてるのか、と思っていたが、聴いてみるとあっけらかんとした、判りやすい、ものによってはとてもポップな(「Shine On Me」なんてジェフ・リンの意匠まんまのポップさ)、伝統的なロックへのオマージュ的な部分もちらほら伺える微笑ましい作品だった。
そう、ルーツロックやアメリカーナ・サウンドの好きな人だったら、とにかく聴いててひたすら気持ちいい作品。デュアン・エディジョン・プライン、果てはブルーグラス・ドブロの名手ジェリー・ダグラスなども登場するこのアルバム、ミュージック・マガジンの年末号でもアメリカ・ロック部門の8位に選ばれていたが、確かに萩原健太氏を含め、僕のようなアメリカン・ロック・ファンなら喜ばずにはいられない作品、一家に一枚です。




(「新旧お宝アルバム!」でのレビュー:http://boonzzy.blog.fc2.com/blog-entry-374.html


さて、残りトップ5も年内にはアップします。

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