Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年始恒例企画#3】恒例!第60回グラミー賞大予想 #1 〜ポップ部門〜

皆さん明けましておめでとうございます。今年の正月は静かな、しかし冷え込み厳しい正月になりましたが皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか。自分は年末の血管キレそうな忙しさから解放されて、カミさんの実家の大阪でゆっくりしてきました。この週末は来週からの職場復帰に備えて心の準備の週末です(笑)。

60th Grammy

さて今年もやって来ましたグラミーシーズン。昨年音楽評論家の吉岡正晴さんにお声掛け頂き、吉岡さん新宿カブキ・ラウンジで定例開催されている「ソウル・サーチン・ラウンジ」でのグラミー賞反省会にお呼び頂いたんですが、今年も有難いことに今度は「グラミー予想大会」ということで、1/17(水)18:30からまたお邪魔させて頂くことに。今回も吉岡さんとのトークも熱が入りそう。是非お立ち寄りください(^^) 詳細はここで。


さて今年も今回の予想の前に前回予想した41部門の結果おさらい


◎(本命予想)で的中=21(的中率 .512)

◎か○(対抗予想)で的中=29(的中率 .707)

×(穴予想)含む印をつけたものどれかで的中=37(的中率 .902)


ということで、すべての部門で「空振りゼロ」の10割だった昨年には及びませんが、半分以上で本命的中で、総合的中率が9割越え、ということで、予想を始めた2007年以来昨年の10割、2012年の.939に次ぐ好成績でした。今年の予想もこのレベルを狙って行きますので乞うご期待。


さて今年は節目の60ということでいつにない盛り上がりの気配を見せているグラミーですが、今年は1月28日(日本時間月曜日29日)で昨年同様ジェームス・コーデン司会で、今回は2003年以来15年ぶりとなるNY開催(マディソン・スクエア・ガーデン)。前回NY開催のグラミーでは、ノラ・ジョーンズが事実上主要4部門独占(SOYの「Don’t Know Why」は作者ではなかったけど)という快挙に沸きましたが、今回はどういうドラマがあるのか。今回の日程だと仕事の関係で月曜日半休取って生ブログ、というわけには行きそうにもないのが残念です。


今回のノミネートの顔ぶれを見ると、アカデミーのこの回に対する意気込みというか、何かこれまでと一線を画そうという思いのようなものが伝わってくる内容になってます。主な注目すべき点としては、

★ 昨年話題を呼んだチャンス・ザ・ラッパーに続き、今年の台風の目は、主要賞のうち2つのROY(「Redbone」)と最優秀アルChildish Gambinoバム部門(『"Awaken, My Love!"』)を含む5部門にノミネートチャイルディッシュ・ガンビーノことダニー・グローヴァ。昨年のチャンス同様ここ数年でR&B/ヒップホップフィールドでシーンでの支持を集めた彼がブルーノ、ジェイZ、ケンドリック・ラマーといった重量級のノミニー連、果ては2017年を代表するヒット「Despacito」にどこまで対応できるかは今年のグラミーの見物の一つ。特に今年エミー賞受賞の俳優としての顔も持つ彼が展開するP-ファンクにも通じるようなファンク・グルーヴを軸としたR&B、というのは主要部門ではなかなか過去にノミネートの例がないだけに、今年のアカデミーのノミネーションポリシーに注目が集まるところです。

★ そのチャイルディッシュ・ガンビーノを凌駕しようとするかのように、今回ROY(「The Story Of O.J.」)、最優秀アルバム(『4:44』)、SOY(「4:44」)を含む最多の8部門にノミネートされたジェイZ。彼は主要部門ではROYで過去3回、SOYで過去1回ノミネートされてますがこれまで一度も受賞なし。自分の庭のはずの最優秀ラップ・アルバム部門でも過去11回のノミネートでわずか1回の受賞(1999年、第41回の『Vol.2...Hard Knowck Life』)のみに終わっているジェイZ今回晴れて初の主要賞受賞となり、昨年のビヨンセの『Lemonade』の雪辱を晴らすのか?

★ そして今年も『DAMN.』で主要賞の最優秀アルバム、「HUMBLE.」でROYにノミネートされたケンドリック・ラマー。これで彼のアルバムは3枚連続最優秀アルバム部門ノミネートとなり、これはラッパーではカニエに次いで二人目の快挙。この部門でラップ・アルバムが最後に受賞したのは2004年第46回のアウトキャストなので、ジェイZも含め久々のラップ作品が受賞するのか?

★ 今年は最優秀新人部門も錚々たる顔ぶれで、去年ノミネートされずに可哀想、とここでコメントしたアレッシア・カーラが何と今年ノミネートされている他、R&B部門部門からシーンでの評価も高いカリードSZA(シザ)、ヒップホップ(というかトラップ)からはリル・ウジ・ヴァート、そしてこれまで同世代のポップ・スター達に曲を提供してきたジュリア・マイケルズと、誰が取ってもおかしくない状況。

★ 今年も昨年物故したミュージシャン達の追悼が行われる「In Memorium」のセグメントが残念ながら注目のセグメントの一つになること必至ですが、今回中でも一際胸を捕まれるのがトム・ペティ、ウォルター・ベッカー(スティーリー・ダン)そして一昨年『Glen Campbell: I'll Be Me』で映像メディア向け最優秀コンピレーション・サウンドトラック賞を受賞したグレン・キャンベルでしょう。この3人についてはオールスターでのトリビュート・パフォーマンスも期待されます

★ 今年の日本人ノミネートは二人部門最多の16回目のノミネートとなる喜多郎の『Secret Journey Of Ku-Kai Vol. 5』が最優秀ニューエイジ・アルバム部門(過去2001年第43回に『Thinking Of You』で受賞)でノミネートされているのと、UCLAのデザイン・コミュニケーション・アート講師、小池正樹さんグレイトフル・デッドのライブ・アルバム『May 1977: Get Shown The Light』で、最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ部門4回目のノミネート小池さんは2008年の第50回のこの部門でライノのボックス『What It Is: Funky Soul And Rare Grooves (1967-1977)』で受賞歴もあるアート・ディレクター。


Ed Sheeran

そして毎度毎度ノミネートの発表になると話題になる「何でこれが入ってないの?」ですが、今年の最大の話題は、スポティファイ等のストリーミング・サービスでもトップのストリーミングを誇り、アルバム『÷ (Divide)』とシングル「Shape Of You」が大ヒットしたエド・シーランが何と主要賞部門から一切漏れてしまっていること。これについてエド自身は「別にがっかりはしてない。物事にはバランスってもんもあるし、グラミーの主要賞から漏れる一方で、スポティファイApple Musicでは1位になったし、ビヨンセとの「Perfect」も1位になったし。こういうこともあるってことさ」と余裕のコメント。でも今年もアルバムは最優秀ポップ・ボーカル・アルバム、「Shape Of You」は最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス部門にはノミネートされてるからそこで取れるかどうかが注目の的になりそう


ということで今年もグラミー、いろいろありそうですがまずは例年通り、ポップ部門の予想から参りましょう。


1.最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス部門


  Love So Soft - Kelly Clarkson

  Praying - Kesha

○ Million Reasons - Lady Gaga

× What About Us - Pink

◎ Shape Of You - Ed Sheeran

Kelly Clarkson Love So SoftKesha PrayingLady Gaga Million ReasonsPink What About UsEd Sheeran Shape Of You


今年もグラミー予想の軸となるシナリオ読みを考えてみましたが、どうも今回は「主要部門でジェイZとブルーノの一騎打ち」というのが基本線ではないかと思ってます。従ってその他の主要部門ノミネートは、チャイルディッシュ・ガンビーノはR&B部門、「Despacito」はポップ・デュオ/グループ部門、そしてケンドリック・ラマーはラップ部門でジェイZとがっぷり四つに組んでるので、賞を分け合う、というのが僕の今年のシナリオの見立てです。


一方この部門はさっき触れたように主要部門から外れたエド・シーランが光り過ぎてて、これはもう問答無用の本命◎でしょう。対抗○はこちらもなかなか主要賞には縁がないけれど、業界からも評判が常にいいレディ・ガガ。今年復調なったケシャも気になるところですが、毎回体当たりのパフォーマンス(この間のアメリカン・ミュージック・アウォードでの高層ビルから宙づりのパフォーマンスもヤバかったですね!)を見せてくれるピンクに穴×を進呈。


2.最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門


  Something Just Like This - The Chainsmokers & Coldplay

◎ Despacito - Luis Fonsi & Daddy Yankee Featuring Justin Bieber

○ Thunder - Imagine Dragons

  Feel It Still - Portugal. The Man

× Stay - Zedd & Alessia Cara

Chainsmokers Coldplay SomethingDespacito.jpgImagine Dragons ThunderPortugal The Man Feel It StillZedd Alessia Cara Stay


この部門は、先ほどの僕の今年のシナリオによると、「Despacito」が本命◎。やはり何だかんだ言っても16週全米ナンバーワン、ラテンチャート35週ナンバーワン、という2017年を代表する大ヒットだったし、それのみならずラテンアーティストとメインストリーム・アーティストがリミックスの相乗効果でヒットを飛ばす、というフォーミュラを作り出したことはアカデミーも無視できないだろう、というのが読み。

対抗○には、2013年第56回以来久しぶりのノミネートになるイマジン・ドラゴンズ。前回はROYロック部門で「Radioactive」がノミネートされて見事最優秀ロックパフォーマンスを受賞してますが、今回ポップ部門でのノミネートということで、ここで「Despacito」が落とすようなことがあれば彼らしかいないのでは。先日のAMAでのカリードとのコラボのライブは、前回受賞時のケンドリック・ラマーとのコラボライブを彷彿させる出来で、こういうアウォードものには結構強いのでは、と思ってます。

穴×はこちらも先日のAMAで、アコースティック・ピアノをバックにスローダウンなバージョンで素晴らしいパフォーマンスを見せていた、ゼッドアレッシア・カーラの「Stay」に。


3.最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム部門


◎ What If - The Jerry Douglas Band

× Spirit - Alex Han

○ Mount Royal - Julian Lage & Christ Eldridge

  Prototype - Jeff Lorber Fusion

  Bad Hombre - Antonio Sanchez


Jerry Douglas Band What If Alex Han Spirit J Lage C Aldridge Mount Royal Jeff Lorber Fusion Prototype Antonio Sanchez Bad Hombre 



この部門、ここ2年はスナーキー・パピーの天下だったので予想も簡単だったのだけど、今回はかなり難しい。グラミー登場キャリアでいうと、過去31回ノミネートで14回受賞、しかしこれまではカントリーやブルーグラス部門(含むアリソン・クラウス&ユニオン・ステーションのメンバーとしてのノミネート)やフォーク、アメリカン・ルーツ部門のノミネートに限られていたのに今回ポップ部門で初ノミネートのドブロ・ギターの達人、ジェリー・ダグラスの本命◎は堅いのでは。彼は3年前に別のグループ、The Earls Of Leicesterのメンバーとしても最優秀ブルーグラス部門で受賞していて、この分野ではレジェンドだしね。僕の今年のベストアルバム第6位の、ダン・オーワーバックの『Waiting On A Song』にも客演してました。

問題は対抗○だけど、パンチ・ブラザーズのギタリスト、クリス・オルドリッジとジャズ・ギタリストのジュリアン・レイジの『Mount Royal』かな。何曲か聴いてみたけど、パンチ・ブラザーズにも通じる静謐なサウンドによる自作曲(1曲のみパール・ジャムのカバーあり)をギター2本で構築しているミュージシャンシップが素晴らしい作品のようです。同じパンチクリス・シーリーがジャズ・ピアニストのブラッド・メルドーと組んだアルバム(僕の年間ベストアルバムの9位です)も素晴らしい出来だったのだけど、そちらではなく、クリスのアルバムの方がノミネートされたのは個人的にやや腑に落ちないのだけど。

穴×はグラミー・アカデミーが毎年高校生のジャズミュージシャンを集めて開催する「Grammy Camp - Jazz Session」出身のアルト・サックス奏者、アレックス・ハーンが、マーカス・ミラーのプロデュースで作ったデビュー・アルバムに。


4.最優秀ポップ・ボーカル・アルバム部門


  Kaleidoscope EP - Coldplay

× Lust For Life - Lana Del Rey

  Evolve - Imagine Dragons

  Rainbow - Kesha

○ Joanne - Lady Gaga

◎ ÷ (Divide) - Ed Sheeran

Coldplay Kaleidoscope EPLana Del Rey Lust For LifeImagine Dragons EVolveKesha RainbowLady Gaga JoanneEd Sheeran Divide


伝統的に女性メインストリーム・ボーカルの強いこの部門、しかし今年はわざわざ6作ノミネートにしてるというのは、やはりエド・シーランに道を付けているのでは、と思ってしまうので本命◎はエド。対抗○はこの部門2011年の第53回で『The Fame Monster』で受賞しているレディガガ

穴×はやはり女性ボーカル優位ということでケシャも考えましたが、ここはラナ・デル・レイが大きくヒップホップ・フィールドに踏み出しながらもややオルタナロックっぽいメインストリームに軸足を置いている佳作『Lust For Life』に付けておきましょう。しかし、最優秀アルバム部門ノミネートのロードの『Melodrama』、ここらのポップ部門で陰も形もないのはどういうことなんでしょうか


5.最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバム部門


◎ Nobody But Me (Deluxe Version) - Michael Bublé

○ Triplicate - Bob Dylan

  In Full Swing - Seth MacFarlane

  Wonderland - Sarah McLachlan

× Tony Bennett Celebrates 90 - Various Artists (Produced by Dae Bennett)

Micheal Buble Nobody But MeBob Dylan TriplicateSeth MacFarlane In Full SwingSarah McLachlan WonderlandTony Bennette Celebrate 90


この部門もそうそうたるメンツが並んでますが、本命◎はこの部門7回ノミネート、4回受賞という、トニー・ベネットと並んでこの部門の主、マイケル・ブブレでしょう。このアルバムが昨年10月にリリースされた直後、息子さんのノア君がガンの宣告を受けるという厳しいプライベートな状況もあるし、彼が受賞するといいなあと思う次第。対抗○は3年連続この部門ノミネートの御大ボブ・ディラン。去年はノーベル文学賞受賞、という状況もあって一押しの本命◎にしたんですが、無印だったウィリー・ネルソンガーシュイン曲集にやられてしまいました。なので今年は対抗○。

穴×は、この部門15回ノミネート、何とうち13回受賞というトニー・ベネット御大が様々なアーティスト達と共演したTVスペシャル・ライブ・アルバムに


今回はまずこんなところで。今年は授賞式も早めの日程ですし、何とか1/17のカブキ・ラウンジのイベントまでには予想を完了させたいと思ってますのでしばらくお付き合いのほどを。

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