Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年始恒例企画#3】恒例!第60回グラミー賞大予想 #4 〜ラップ部門〜

さて今日のグラミー予想、今回の全体の台風の目となっているジャンル、ラップ部門の予想に行きます。


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18.最優秀ラップ・パフォーマンス部門

  Bounce Back - Big Sean
  Bodak Yellow - Cardi B
◎ 4:44 - Jay-Z
○ HUMBLE. - Kendrick Lamar
× Bad And Boujee - Migos Featuring Lil Uzi Vert

さあ、このラップ部門は、主要賞を除くすべてのジャンルで今回ひょっとしたら一番予想が難しい部門かも。何しろ4部門すべてでジェイZケンドリック・ラマーがガチンコで対抗ノミネートされてるから。逆に言えば他のノミニー、受賞チャンスが薄くて可哀想とも言えるよね。で、このラップ・パフォーマンス部門ですが、この部門は歴史的にジェイZが異様に強い部門。過去19回ノミネートされててうち6回受賞、特に2009(第51回)~2013年(第55回)は5年連続受賞という鉄壁さ。なのでこの部門はジェイZケンドリックを凌駕して取ると見てジェイZ本命◎ケンドリック対抗としておきましょう。

穴×はここ数年のトラップ(ドヨーンとしたシンセトラックと打ち込みをバックにゆっくりしたラップとチキチキハイハットや複雑リズムのスネアを配したラップの最近のサブジャンル)の台頭を象徴する、ミゴス最優秀新人賞にもノミネートのリル・ウジ・ヴァートによる2017年の大ヒット(Hot 100 3週間1位)「Bad And Boujee」に。


19.最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス部門

  Prblms - 6LACK
  Crew - Goldlink Featuring Brent Faiyaz & Shy Glizzy
◎ Family Feud - Jay-Z Featuring Beyoncé
○ LOYALTY. - Kendrick Lamar Featuring Rihanna
× Love Galore - SZA Featuring Travis Scott


こういうラップの個別部門ではめっぽう強いジェイZ、この部門に至っては過去10回ノミネート中7回受賞という圧倒的な強さを誇っているジェイZに取っては超得意部門。しかも今回は嫁さんのビヨンセをフィーチャーしてのナンバーとあれば、昨年『Lemonade』が最優秀アルバムを逃した雪辱を晴らす絶好のセットアップにしか見えないので、本命◎ジェイZビヨンセケンドリックリアーナのコラボの「LOYALTY.」もかなり強力なんだけどこちらはやっぱり対抗だろうなあ。

穴×は、最優秀新人賞ノミネートのシンガーSZAがラッパーのトラヴィス・スコットをフィーチャーしたこれも評判のいいSZAのアルバム『Ctrl』からの「Love Galore」に付けておこう。



20.最優秀ラップ・ソング部門(作者に与えられる賞)

× Bodak Yellow - Cardi B (Dieuson Octave, Klenord Raphael, Shaftizm, Jordan Thorpe, Washpoppin & J White)
  Chase Me - Danger Mouse Featuring Run The Jewels & Big Boi (Judah Bauer, Brian Burton, Hector Delgado, Jaime Maline, Antwan Patton, Michael Render, Russell Simins & Jon Spencer)
◎ HUMBLE. - Kendrick Lamar (K. Duckworth, Asheton Hogan & M. Williams II)
  Sassy - Rapsody (M. Evans & E. Gabouer)
○ The Story Of O.J. - Jay-Z (Shawn Carter & Dion Wilson)


さて、この部門になってくると、この部門自体が新しいということもあって(2004年第46回にスタート、過去14回)、過去の受賞回数でいくとジェイZが3回に対してケンドリック・ラマーは2回と拮抗していますケンドリックは2015年第58回、翌第59回と2年連続それぞれ「i」と「Alright」で受賞していてここ最近の勢いということでいうとかなりなものがある一方、ジェイZは最後に受賞したのが2013年第55回のカニエとのコラボ曲「N***s In Paris」でそれ以来ノミネートも1回のみという状況。ここから考えると、やっぱりアルバム『DAMN.』のラップ楽曲のクオリティの高さで今回高い評価を受けているケンドリックに分があると考えてるのが自然な気がして。なので本命◎ケンドリック・ラマー、対抗○ジェイZで行ってみます。

穴×は、今年突然ブレイクした、久々のビヤッチ系ラッパー、カーディBのこちらもHot 100で3週1位をゲットした大ヒット「Bodak Yellow」に付けておこうかな。ただケンドリックK. ダックワース名義)やジェイZショーン・カーター名義)と違って彼女はこの曲もライムも書いてないんだよね



21.最優秀ラップ・アルバム部門

○ 4:44 - Jay-Z
◎ DAMN. - Kendrick Lamar
  Culture - Migos
  Laila's Wisdom - Rapsody
× Flower Boy - Tyler, The Creator

Jay Z 444Kendrick Lamar Damnmigos cultureRapsody Lailas WisdomTyler The Creator Flower Boy

これはもうぶっちぎりのケンドリック・ラマーの横綱相撲でしょう。過去の受賞回数はそれぞれ1回、ケンドリックはご存知2016年第58回の『To Pimp A Butterfly』、ジェイZは遙か遡って1999年第41回『Vol. 2...Hard Knock Life』で取ってますが、今回のケンドリックの『DAMN.』はヒップホップ・ファンはもちろんのこと、R&Bやロック・フィールドのファンやアーティスト達からも多くの支持と絶賛を獲得している、自他共に認める2010年代を代表する作品。前回の『To Pimp A Butterfly』が内省的に自分が黒人であることの重さを社会的な観点や、個人的な体験の観点から掘り下げたシリアスな作品であることが評価されたのに対し、今回は純粋にトラックメイキングのクオリティの高さや、楽曲スタイルの多様性(ケンドリックが歌ってる曲もあったりする)等から評価されてて、ホントいうと主要賞の最優秀アルバムを取っても全然違和感ないレベルの作品だけに、ここは堂々たる本命◎でしょう

うちのヒップホップ・ヘッドの息子に言わせると「一回聴いたら充分」というジェイZの『4:44』、まあ一般的にはそこまで厳しい評価ではないにしても、時代性という観点ではやはりケンドリックには後手を取ってる感は否めず、対抗止まりでしょう。

穴×は、この二人がいなかったら充分受賞を狙えるレベルの作品に仕上がってたと思う、オッド・フューチャー系の今風の浮遊感たっぷりのR&B音像をバックにしたタイラー・ザ・クリエイターの『Flower Boy』に。


結論として、ラップ部門はケンドリック・ラマーとジェイZの痛み分け、というのがシナリオ。果たして主要部門ではどうなるか。やっと折り返し点を通過したグラミー予想、まだまだ続きます。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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