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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■2011年My Best Albumカウントダウンその5 - #4
My Top 10 Albums of 2011


#4: Mockingbird Time - The Jayhawks (Rounder)

Jayhawks_MockingbirdTime.jpgこのアルバムのキーワードは「なごみ」「ほっこり」「なつかし」といった、およそ前向きとは言えないものだけど、我々長年洋楽を聴き親しんできたオジさん洋楽ファンにはとても心をじんわり和ませてくれるような要素が詰まっている、そんなアルバムだ。前作『Rainy Day Music』がリリースされたのが2003年で、その年僕はこのアルバムを年間ナンバーワンアルバムに選んでいるが(思えばその頃はNYにいたなあ)、それから実に8年ぶりにリリースされたこのアルバム、ジェイホークス王道メインストリーム・オルタナ・カントリー・ロック(これも変な表現だな)の立ち位置は何ら変わっていないのが嬉しい。その前作を発表後、バンド自体は2005年から2009年まで活動休止状態に突入。その間中心メンバーのマーク・オルソンゲイリー・ルイスは2009年に『Ready For The Flood』というこれもまた心和むアコースティック・アルバムを届けてくれていたのだけど、このミネアポリス出身のカントリー・ロックの伝統を王道で継承しているバンドの新作は待ちに待った、という感じで届けられた、ということもこのアルバムに対する懐かしみみたいなものを個人的には増幅しているのかもしれない(いや、そうだろう)。

このバンドはもともとオルタナ・カントリー・バンドの中でも、ウィルコみたいに尖ってるんでもなく、ライアン・アダムMarkOlson.jpgみたいによりメインストリーム・ロック的な色合いが強いわけでもなく、もう70年代のCSNYジャクソン・ブラウン、イーグルス(『On The Border』くらいまでの)、ポコといった所謂昔の「カントリー・ロック」という方が相応しい、いい意味でも悪い意味でも王道カントリー・ロックを未だにやり続けている、そしてそれが今やむしろフレッシュなアプローチとして評価できる、そんなバンドだ。冒頭の「Hide Your Colors」なんてそう言う意味じゃちょっと異色で、どっちかというと解散直前のビートルズみたいなよれたメロディアスな曲なんだが、2曲目の「Closer To Your Side」、続く「Tiny Arrows」「She Walks In So Man Ways」の3連発は「ああ、これって今1974年?」と思ってしまうほど期待通りというか、この手が好きな向きには思いっきり安心できる楽曲群の攻勢に思わずにんまりしてしまうこと請け合い。続く「High Water Blues」なんてもっと遡って60年代後半から70年代初頭のホリーズかこれは?と思わせるような音作り。とまあ上げていくときりがないが、いずれにしても8年待った甲斐のある快作を彼らは届けてくれたと思う。

GaryLouis.jpgこのアルバムにはうれしいことにDVDがおまけでついていて、バンドのレコーディングの風景とか、マークゲイリーが二人で曲のリハーサルをしたり、といった映像が納められていてファンには結構たまらんプレゼントになっている。しかしこの二人ももういい年だな。2人の比較では若く見えるゲイリーが今年57歳、よっぽど年上に見えるマークが今年51歳だから、ある意味人生の中でも、ミュージシャンキャリアの中でも今や円熟期に入ってきているといっていい二人がこうしてかっちりした楽曲群を並べてアルバムを届けてくれるということについて、我々ファンは素直に感謝したい、そう思わせてくれるミュージシャンとしての真摯さとか、自分の好きな音楽をやりながら聴いてくれるファンに対してちゃんとしたものを送り届けよう、というようないい意味での真面目さが見えるのがこのバンドのよさでもある。次のアルバムはひょっとしてまた何年も先になるのかもしれないけれども、この二人の届けてくれるサウンドだったら、こっちも気長に待っていて、届いたら古い友人が年代もののウイスキーかワインをぶら下げて遊びに来てくれたみたいな感覚で楽しめるような、そんな気がする。あーまたこれを聴いてるとウィスキーが進むなあ。
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