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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■2011年My Best Albumカウントダウンその4 - #5


My Top 10 Albums of 2011


#5: 21 - Adele (XL / Columbia)

Adele_21.jpg2011年は名実共にアデルの年となったことは間違いない。デビュー作『19』(2008)で鮮烈なデビューを飾り、本家UKだけではなく全米でもシングル「Chasing Pavement」と共に大きな反響を持って迎えられ、その年のグラミーの最優秀新人賞と最優秀女性ポップ・ボーカル部門を受賞したことは記憶に新しい。その彼女が恋を経て、2年ばかりの年を経て発表したこのセカンドアルバムを最初聴いた時、ファーストの清冽さと大人になる一歩手前の少女の躍動感と希望に溢れた巧まない明るさみたいなものがやや薄れ、ぐっとマチュアな落ち着いた、ややもすると「えらく地味になったな」と思ってしまいそうな楽曲群とアデルの歌にちょっと戸惑いを覚えたことを覚えている。しかし発表直後にフォックスTVの人気番組『Glee』の第2シーズンのクライマックスとなるエピソードで「Rolling In The Deep」(バラードのデュエットとしてのアレンジはかなり意表を突いた)、「Turning Tables」「Rumour Has It」といったこの『21』のメインをなす各曲が取り上げられたことも大きなプラスに働いたか、あっという間にシングル「Rolling In The Deep」は2011年の初夏に7週間も全米1位に輝く大ヒットとなった

正直言って「Rolling In The Deep」を最初聴いた時はこの曲がこんなに売れるとは全く予想していなかった。かなりマイAdele_BillboardMagazine.jpgナー調の、アデルとしてはややデビュー作の作風とは異なるアップテンポの曲調で前作でアデルのファンになったリスナーが飛びつくような曲だとは思えなかったから。しかし破れた恋を経て一回り女性として成長した(でも一時に比べると一回りスリムになった?アデルの歌唱表現力へのリスナーの理解と『Glee』への露出などによるメディア効果が理想的な相乗効果を見せてヒットとなったこの曲、今になってアルバムを聞き返すと、同様のメランコリック・アップ(変な表現だが)のライアン・テダーのペンによる「Rumour Has It」や「He Won't Go」と並びこのアルバムの一つの核を形成している重要な楽曲群の一つであるように思える。こうしたメランコリック・アップの曲があるから、「Turning Tables」「Take It All」「Someone Like You」といった非常にシンプルで美しいメロディのバラード曲たちが一層引き立つし、ミディアムナンバーの「Set Fire To The Rain」「I'll Be Waiting」「One And Only」といった曲も極めてミニマリスティックなサウンドでありながら躍動感を持って耳に入ってくるというものだ。そう、このアルバム、実は前作以上にバックのサウンドがとてもシンプルで、基本的なリズムセクションとピアノくらいしかバックで鳴っていない曲が殆どで、ギターの音もあまり聞こえてこない。そんな意味では60年代後半から70年代初頭にかけてのローラ・ニーロとか、初期のキャロル・キングとかの偉大なシンガー・ソングライター達の傑作アルバムの音質にとてもよく似た感じがある。アデル自身の歌唱パフォーマンスも堂々とした自信に満ちた素晴らしさに満ちているが、そんなところも聴くほどにリスナーの耳にどんどん馴染んでくる理由なのかもしれない。



Adele_RoyalAlbertHall.jpgこのアルバム発表後9月に彼女はあのロイヤル・アルバート・ホールでワンマンライブを行い、その様子はCDとDVDで発売されているので映像を見た方も多いだろう。このDVD映像はなかなか素晴らしい出来で、曲間ではロンドンの下町の若い娘よろしくやんちゃなトークを観客とやりとりして大いに盛り上げる一方(「何たってロイヤル・ファ**ング・アルバート・ホールでライヴできちゃうんだから!」なんてのたまってます)、一旦歌に入るとさっとシンガー、アデルの風格を出した素晴らしい歌唱を聴かせてくれている。しんと静まった観客を前にその素晴らしい声で2枚のアルバムからの曲を次々と歌うアデルの姿には自分のパフォーマンスを信じているアーティストとしての自信が感じられ、思わず見入り、聞き入ってしまうこと請け合いだ。この後彼女は声帯の調子を崩して手術しているが、その間彼女はビルボード誌のArtist of the Yearに選ばれ、年末号のカバーを飾ったのを始め、今月の第54回グラミー賞では最優秀アルバム部門、レコード・オブ・ジ・イヤー部門、ソング・オブ・ジ・イヤー部門他主要部門6部門にノミネート、再来週の授賞式では最多7部門ノミネートのカニエ・ウェストと激突。しかも当日はアデルも声帯手術以来の初パフォーマンスを見せてくれるようだ。今年は年女のアデル、2011年のみならず2012年も洋楽シーンの台風の目となるのかもしれないね。

(つづく)
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