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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #4 〜ラップ部門〜

今年も主要部門にドレイクケンドリック・ラマー、カーディBらがノミネートされ、2018年も引き続き最もストリーミングやデジタル・ダウンロードで聴かれた今最も人気あるジャンルであるラップ・ヒップホップ・フィールド。去年はジェイZケンドリック・ラマーの一騎打ちで、ケンドリック・ラマーの完勝に終わったこの部門、今年は更に三つ巴、四つ巴の様相を呈しています。さっそく見てみましょう。


18.最優秀ラップ・パフォーマンス部門

  Be Careful - Cardi B

◎ Nice For What - Drake
○ King's Dead - Kendrick Lamar, Jay Rock, Future & James Blake
  Bubblin - Anderson .Paak
× Sicko Mode - Travis Scott, Drake, Big Hawk & Swae Lee

Cardi B Be CarefulDrake Nice For WhatKendrick Lamar Kings DeadAnderson Paak BubblinTravis Scott Sicko Mode

このメイン・パフォーマンス部門で既にカーディB、ドレイク、ケンドリック・ラマーそしてトラヴィス・スコットと、いずれも2018年のラップ・ヒップホップ・ジャンルでは大ヒットアルバムを放ち、かつ各音楽誌の評価も高いアーティスト四組による混戦状態になってますアンダーソン・パークだって昨年フジロックで会場を一気に動かすハイテンションのライヴをやるなどアーティストパワーは高いのですが、今回はシングルのみの楽曲のノミネートということでグラミーレースでの弱さは否めないところ(年末に新譜『Oxnard』をリリースしていますので、来年のグラミーでの活躍を期待)。
この中で普通に本命◎を考えると、やはりアルバム『Scorpion』がBillboard 200(メインのアルバムチャート)でもR&Bヒップホップ・アルバム・チャートでも5週1位を放ったドレイクが横綱相撲を見せると考えるのが妥当でしょう。このNice For What」は「God's Plan」ほどではないにせよ、Hot 100でもR&Bヒップホップソングチャートでもそれぞれ8週1位を獲得した2018年を代表するラップヒットで、あのローリン・ヒルの「Ex-Factor」をサンプリングしたループをバックにドレイクがアゲアゲのフロウを聴かせるあたりがキャッチーでした。

対抗○はここのところのグラミーにおけるラップ・ヒップホップ部門で圧倒的な強さを誇っているケンドリック・ラマーが、ジェイ・ロックフューチャーらのラッパーだけでなく、音響系のオルタナロックで知られるジェイムス・ブレイクをフィーチャーした、映画『ブラック・パンサー』サントラからのトラップ・スタイルの「King's Dead」。あのケンドリック・ラマーとジェームズ・ブレイクが組んでトラップやってる、ってだけでかなりの話題作ですが、ここは対抗かなあ。

残る穴×はメイン部門でも台風の目の一つになりそうなカーディBトラヴィス・スコットかで迷うところだけど、ここは楽曲のバラエティをぐっと増したアルバム『Astroworld』がシーン、各音楽誌での評価の高い、トラヴィスの初のHot 100ナンバーワンヒットとなった「Sicko Mode」で



19.最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス部門

  Like I Do - Christina Aguilera Featuring Goldlink
  Pretty Little Fears - 6lack Featuring J. Cole
× This Is America - Childish Gambino
◎ All The Stars - Kendrick Lamar & SZA
○ Rockstar - Post Malone Featuring 21 Savage

Christina Aguilera6lack.jpg Childish Gambino This Is America Kendrick Lamar SZA All The StarsPostMaloneRockstar.jpg 

去年はジェイZ+ビヨンセを押さえて、リアーナをフィーチャーした「LOYALTY.」で見事この部門を制したケンドリック・ラマー。それまでこの部門で7回受賞と圧倒的な強さを誇っていたジェイZから完全に主導権の流れをもぎ取った感が強かったのですが、今年は更にその勢いを持続させそう。というのも今年のこの部門ではあの映画『ブラック・パンサー』のエンディングのクレジット・ロールをバックに流れて、その楽曲のスケールの大きさで本編の興奮を新たにしてくれたSZAとのデュエット「All The Stars」が燦然と輝いてるんですから。チャート的には大きなヒットではなかったこの曲ですが、メインのSOYROYでもノミネートされていて正直そのどちらでも充分受賞の可能性があると思ってるのでまあ本命◎はこれに決まりですね。

対抗○は、こちらも全然別の意味で2018年のヒップホップ・シーンの盛り上がりに大いに寄与したポスト・マローン21サヴェージをフィーチャーした大ヒット曲「Rockstar」に。トラップというややもすればハードコアなヒップホップ・スタイルをベースにしながら、巧みに叙情性の高いメロディや音像と組み合わせることによって、ハードコアなトラップ・ファンだけでなく広く若い、そして人種を問わないリスナー達を獲得した業界に対する功績も低くないものがあると思いますね。タトゥーだらけだけど恐ろしげでなく、どっちかっていうとお茶目なキャラも強みでした。

そして穴×は消去法的ではあるけれど、残るチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」に。これだって普通だったら充分本命・対抗候補レベルの作品なんですが、今年のヒップホップ・ラップ部門の充実ぶりは半端無い、っていういい例ですね。


20.最優秀ラップ・ソング部門(作者に与えられる賞)

◎ God's Plan - Drake (Aubrey Graham, Daveon Jackson, Brock Korsan, Ron LaTour, Matthew Samuels & Noah Shebib)
○ King's Dead - Kendrick Lamar, Jay Rock, Future & James Blake (Kendrick Duckworth, Samuel Gloade, James Litherland, Johnny McKinzie, Mark Spears, Travis Walton, Nayvadius Wilburn & Michael Williams II)
  Lucky You - Eminem Featuring Joyner Lucas (R. Fraser, G. Lucas, M. Mathers, M. Samuels & J. Sweet)
× Sicko Mode - Travis Scott, Drake, Big Hawk & Swae Lee (Khalif Brown, Rogét Chahayed, BryTavious Chambers, Mike Dean, Mirsad Dervic, Kevin Gomringer, Tim Gomringer, Aubrey Graham, John Edward Hawkins, Chauncey Hollis, Jacques Webster, Ozan Yildirim & Cydel Young)
  Win - Jay Rock (K. Duckworth, A. Hernandez, J. McKinzie, M. Samuels & C. Thompson)

Drake Gods PlanKendrick Lamar Kings DeadEminem Lucky YouTravis Scott Sicko ModeJay Rock Win

この部門、この前のラップ/歌唱パフォーマンス部門同様、ぱっと候補を見てもう、ドレイクかケンドリック・ラマーかトラヴィスしかないね、っていうとてもわかりやすい状況。そして本命◎は、というとやはり11週Hot 100で1位を獲得して2018年のビルボード誌年間Hot 100チャートでも堂々の1位を決めたドレイクの「God's Plan」になるんでしょうなあ。どこぞの音楽誌では「3コード(Em, Am7, Bm7)しか使ってない、史上最大のヒット曲」なんて茶化す向きもあったんですが、音楽メディア売上データをトラックしているニールセン社の発表によると、2018年のトータル・ストリーミング配信回数が15.6億回(!)ということで2位のジュースWRLD(そういえば彼は今回グラミーから完全無視ですなあ、可哀想)「Lucid Dreams」の11億回をぶっちぎりでしのぐ、正しくストリーミング時代の2018年を代表する大ヒットということになります。前々回第59回でも「Hotline Bling」でこの部門を制しているドレイク、今後はケンドリック・ラマーとの鍔迫り合いをグラミーで見せてくれるのでしょう。

対抗○は、パフォーマンス部門同様、ドレイクの次に来るならこれしかない、ということでケンドリック・ラマージェイムス・ブレイク他ご一同の「King's Dead」、そして穴×はトラヴィス・スコット他ご一同(含むドレイク)の「Sicko Mode」で。


21.最優秀ラップ・アルバム部門

◎ Invasion Of Privacy - Cardi B

× Swimming - Mac Miller
  Victory Lap - Nipsey Hussle
  Daytona - Pusha T
○ Astroworld - Travis Scott

Cardi B Invasion Of PrivacyMac Miller SwimmingNipsey Hussle Victory LapPusha T DaytonaTravis Scott Astroworld

さあこの部門、今年のグラミーの他のジャンル部門同様、他のラップ部門のノミニー構成と全く整合性がないラインアップになっているのがかなり不気味です。だって、他のラップ部門にバリバリ存在感を持ってノミネートされてるドレイクとケンドリック・ラマーがここでは影も形もないんですから。おかしいでしょう。
事実この二人がこの部門で、作品を出していながらノミネートすらされていない、というのは過去初めて。しかも二人の作品は共に主要部門の最優秀アルバム部門にはノミネートされてるんですから、不可解の極みですなあ。
ではこのラインアップの中で誰が来そうか、ということなんですが、まあプッシャTのアルバムはカニエ・プロデュースってこともあって音楽誌からも評判いいのですが、やはり、こちらも主要アルバム部門ノミネートのカーディB、作品としてはシーンの評価が高いトラヴィス・スコット、そして昨年惜しくも急逝したマック・ミラーのアルバムの三つ巴でしょう。

ここはこの中で唯一メイン部門ノミネートということで、こちらもいろんな意味で2018年を席巻した今回のグラミーの台風の目の一人、カーディBのアルバムが本命◎かと。彼女はラテン・アーティストとコラボした「I Like It」がこのアルバムからの大ヒットとなってROYにもノミネートされているので、ここは確実にジャンル部門を押さえてくるでしょうね。対抗○は何度もいいますが、アルバムのクオリティが高い評価のトラヴィス・スコット。そして穴×はマック・ミラー。マック・ミラーのこのアルバム、単に同情票、ということではなく、アルバムの作品自体もかなりシーンでは評価が高いようです。ポスト・マローンともある意味通じるのですが、多くのネガティヴな感情やヘイトを露わにするようなフロウをかますラッパー達へのアンチテーゼとして、極々パーソナルな感情や自分の思いをフロウにのっけるというスタイルも今一層好感度のよう。改めて冥福を祈ります。


さてこのグラミー予想も、やっと41予想部門の折り返しまできました。明日中にはもう一発くらいポストしたいと思ってます。よろしく!
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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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