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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【年始恒例企画 #3】恒例!第61回グラミー賞大予想 #8 〜ミュージカル、ヴィジュアル・メディア、プロデューサー部門〜

さて巷は大坂なおみ選手の全豪オープン決勝進出で湧き上がる中、このグラミー予想もだいぶ大詰めに近づいてきました。では主要四賞以外の残りの各部門の予想を行きます。


33.最優秀ミュージカル・シアター・アルバム部門(主なソロイスト/プロデューサー/楽曲作者に与えられる賞)

○ The Band’s Visit – Original Broadway Cast (Etai Benson, Adam Kantor, Katrina Lenk & Ari’el Stachel / Dean Sharenow & David Yazbek / David Yazbek)
  Carousel – 2018 Broadway Cast (Renee Fleming, Alexander Germignani, Joshua Henry, Lindsay Mendez & Jessie Mueller / Steven Epstein / Richard Rodgers & Oscar Hammerstein II)
◎ Jesus Christ Superstar Live In Concert – Original Television Cast (Sara Bareilles, Alice Cooper, Ben Daniels, Brandon Victor Dixon, Erik Gronwall, Jin Ha, John Legend, Norm Lewis & Jason Tam / Harvey Mason, Jr. / Andrew Lloyd-Webber & Tim Rice)
  My Fair Lady – 2018 Broadway Cast (Lauren Ambrose, Norbert Leo Butz & Harry Hadden-Paton / Andre Bishop, Van Dean, Hattie K. Jutagir, David Lai, Adam Siegel & Ted Sperling / Frederick Loewe & Alan Jay Lerner)
× Once On This Island – New Broadway Cast (Phillip Boykin, Merle Dandridge Quentin, Earl Darrington, Hailey Kilgore, kentia R. Miller, Alex Newell, Isaac Powell & Lea Salonga / Lynn Ahrens, Hunter Arnold, Ken Davenport, Stephen Flaherty & Elliot Scheiner / Stephen Flaherty & Lynn Ahrens)

The Bands VisitCarousel 2018Jesus Christ Superstar Live In ConcertMy Fair Lady 2018ONce On This Island

昨年なぜか3作品しかノミネートされなかったこの部門、ベット・ミドラー主演の『ハロー・ドーリー!』のリバイバルに本命◎をつけたのですが、評論家筋からも好評だった、ゲイの高校生を取り巻く人間群像を描いた意欲作『Dear Ever Hansen』が受賞してました。そして5部門ノミネートに戻った今年、5作品中3作品がいずれも古今の有名作品のリバイバル、そして残る2作がいずれも話題の作品で、うち『Jesus Christ Superstar Live In Concert』はあの有名ミュージカルのTVスペシャル版という、いつにない盛りだくさんのノミネーションになってます

TVスペシャル作品のこの部門のノミネート、というのはちゃんと調べてませんが、おそらく初めてではないかと。過去にミュージカルの録音作品(アルバムやCD)がノミネートされたことは多いですが、TV作品のノミネートというのは記憶にありません。

その『Jesus Christ Superstar Live In Concert』、昨年4月にNBCで放映されたもので、主役のイエス・キリスト役に何とあのジョン・レジェンドマグダラのマリア役にこちらも最近ミュージカル付いているシンガーソングライター、サラ・バレイエス、更にイエス殺害を狙うヘロデ王役にあのアリス・クーパーという、なかなかエンタメな(笑)ラインアップでかなりの高視聴率を記録。この作品、昨年の第70回エミー賞では9部門ノミネート中、ジョン・レジェンドがプロデューサーとしてノミネートされていた「Outstanding Variety Special (Live)」部門を含む5部門受賞、ジョン・レジェンドはこの受賞で、オードリー・ヘップバーンやウーピー・ゴールドバーグ、アンドリュー・ロイド・ウェバーらに並ぶ15人目のEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞全ての受賞経験者)となったという否が応でも話題性の高い作品です(黒人のEGOTウーピージョンだけ)。

一方もう一つの話題作『The Band’s Visit』は、イスラエルで演奏旅行をする楽団のリーダーとそのメンバーが、行き先の違うバスに乗ってある町に着き、翌日に正しい目的地行きのバスに乗るまでの一日の間に、地元の人々との出会いと交流を通じて起こるお話を描くというストーリー。バンドリーダーの家庭にまつわる悲劇やそれによる後悔の思いを知って心を寄せるカフェの女主人や、メンバーをもてなしてくれた主人とその父親の長年の音楽への愛情と、その中で一緒に暮らした今は亡き母親の思い出、そんな夢見る主人に愛想をつかすが最後は仲直りする妻といった様々な人間模様を描くこのヒューマン・ミュージカル作品は、一昨年オフブロードウェイで公開されるや絶賛を集め、各種の賞を受賞。昨年のブロードウェイプロダクションは、第72回トニー賞で、何と11部門ノミネート中10部門受賞という圧倒的な支持を集めたミュージカルです(ちなみにこの時、音響デザイン賞を受賞したのは日本人で長年ブロードウェイミュージカルの音響デザインを担当している日米ハーフの原田海さんでした)。

ということでこの2作品、どちらが受賞してもおかしくないわけですが、ここはメンツの派手さで(笑)本命◎は「Jesus Christ Superstar」、対抗○は「The Band's Visit」とします。穴×は、1990年オフブロードウェイ初演、同年ブロードウェイで初演されてその年のトニー賞に8部門ノミネート(受賞はなし)、1995年のロンドンはウェスト・エンド初演が当時のローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカルを受賞した、カリブ海のアンティレス諸島を舞台にした「Once On This Island」に。このブロードウェイリバイバルが、去年のトニー賞の最優秀リバイバル・ミュージカル賞を受賞しています。


34.ヴィジュアル・メディア向け最優秀コンピレーション・サウンドトラック部門

○ Call Me By Your Name - Various Artists
  Deadpool 2 - Various Artists
◎ The Greatest Showman - Various Artists
× Lady Bird - Various Artists
  Stranger Things - Various Artists

Call Me By Your NameDeadpool 2The Greatest ShowmanLady BirdStranger Things

昨年この部門は『La La Land』があっさり受賞してしまって面白みに欠ける結果になってしまったのですが、今年もどうやらヒュー・ジャックマン主演で、サーカスを広く大衆向け大娯楽ショーとして確立したP.T.バーナムの半生を描いた『The Greatest Showman』が余裕でこの部門を持って行きそうです。UKでは昨年から通算27週アルバムチャートの1位を記録して現在その記録更新ですが、全米でも映画公開の時期、昨年の春先にはアルバムセールスチャートで5週1位を記録。そしてクリスマスから年末にかけてまた上位に戻ってきて、つい先週『A Star Is Born(アリー/スター誕生)』のサントラを蹴落として6週目の1位を記録したところでした

映画自体もゴールデン・グローブ賞作品部門主演男優部門でノミネートされ、全米興行成績1億7,430万ドル(約191億円)を稼ぐ大ヒット作になっています。ということで本命◎はこの『グレイテスト・ショーマン』に。

対抗○は17歳のアメリカ人少年が1983年のイタリアで、教授である父の教え子の年上のアメリカ人青年とひと夏の恋に落ちるという詩情満点の青春ドラマ『Call Me By Your Name(君の名前で僕を呼んで)』に。昨年のアカデミー賞作品賞にもノミネートされていたこの映画のサントラ、坂本龍一の曲やサイケデリック・ファーズの懐かしい「Love My Way」など様々な曲が収録されていますが、主題歌である「Mystery Of Love」を含む3曲を提供しているのが、独特のストーリーテリング・スタイルでスケールの大きい楽曲を聴かせるシンガーソングライター、スフィアン・スティーヴンス。昨年3月のアカデミー賞でもこの曲が最優秀歌曲部門にノミネートされて、スフィアンがこの曲を何とパンチ・ブラザーズクリス・シーリーや今回グラミーオルタナティヴ・アルバム部門でもノミネートされているアニー・クラークことセント・ヴィンセントらをバンドで従えて演奏してました。彼のライヴ映像はあまり見たことがなかったのでなかなか引き込まれて見ていたのを覚えています。

そして穴×は、こちらも映画ファンの間ではかなり話題になっていて、同じくアカデミー賞作品賞にノミネートされていた『Lady Bird』。主演のシアーシャ・ローナンゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を獲得アカデミーの主演女優賞はベテランのフランセス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)に譲ったものの去年のアカデミーでも注目を集めてましたね。


35.ヴィジュアル・メディア向け最優秀スコア・サウンドトラック部門(スコア作曲者に与えられる賞)

× Black Panther - Ludwig Göransson
  Blade Runner 2049 - Benjamin Wallfisch & Hans Zimmer
  Coco - Michael Giacchino
◎ The Shape Of Water - Alexandre Desplat
○ Star Wars: The Last Jedi - John Williams

Black Panther ScoreBlade Runner 2049Coco.jpgThe Shape Of WaterStar Wars Last Jedi

今年のこのスコア・サントラ部門には、この前の部門のコンピ・サントラ部門の5作品と全くかぶらない5作品がノミネート。個人的には今回マーヴェルコミック原作の映画としては初めてアカデミー賞作品賞部門にノミネートされた『Black Panther』に取って欲しいところなんですが、まあここはいいところ穴×ではないかな。このスコアを担当しているラドウィッグ・ゴランソンは、昨年メインのアルバム部門にノミネートされていて大いに話題を呼んだチャイルディッシュ・ガンビーノのアルバム『Awaken, My Love!』のプロデューサーで、最近要注目の音楽家なんですがね。

しかし何と言ってもこの部門、昨年のアカデミー賞最優秀オリジナルスコア部門にノミネートされた2作品が激突しているというのが最大のポイント。かたや昨年のアカデミー賞作品賞監督賞ギエルモ・デル・トロ監督)をさらってあっと驚いた(でも映画は素晴らしかったですね)『The Shape Of Water』のスコアを担当したのはフランス人のベテラン映画スコアライター、アレクサンドレ・デスプラ。彼はこの『The Shape Of Water』でアカデミー賞のスコア賞も見事受賞してますし、グラミーのこの部門でも過去『The King's Speech』(2012年第54回)と『The Grand Budapest Hotel』(2015年第57回)の2回受賞経験もあるのでまあ、ぶっちぎりの本命◎。

一方の大御所ジョン・ウィリアムスが例によって手がけたスター・ウォーズ・シリーズ最新作『Star Wars: The Last Jedi(最後のジェダイ)』は、去年のアカデミーでも『The Shape Of Water』に敗れてますので、予想は対抗○。最初のスター・ウォーズ作品を手がけた1978年からはこの部門6年連続受賞という凄い記録を持つ彼も、最近ではノミネートしても受賞を逃すことも多くなっていますので(前作のスターウォーズ『フォースの覚醒』も受賞を逃している)まあ対抗○かなと。


36.ヴィジュアル・メディア向け最優秀ソング部門(作者に与えられる賞)

○ All The Stars (From "Black Panther") - Kendrick Lamar & SZA (Kendrick Duckworth, Solána Rowe, Alexander William Shuckburgh, Mark Anthony Spears & Anthony Tiffith)
  Mystery Of Love (From "Call Me By Your Name") - Sufjan Stevens (Sufjan Stevens)
  Remember Me (From "Coco") - Miguel Featuring Natalia Lafourcade (Kristen Anderson-Lopez & Robert Lopez)
◎ Shallow (From "A Star Is Born") - Lady Gaga & Bradley Cooper (Lady Gaga, Mark Ronson, Anthony Rossomando & Andrew Wyatt)
× This Is Me (From "The Greatest Showman") - Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble (Benj Pasek & Justin Paul)

Kendrick Lamar SZA All The StarsSufjan Stevens Mystery Of LoveRemember MeGaga Cooper ShallowThis Is Me

さて、今一度昨年のアカデミー賞最優秀オリジナル・ソング部門を見てみると、グラミーのこの部門にもノミネートされているのはサフィアン・スティーヴンスの「Mystery Of Love」(『君の名前で僕を呼んで』)、死者の国に迷い込むミュージシャン志望の少年のお話をピクサーがアニメ映画で表現した『Coco(リメンバー・ミー)』からの「Remember Me」、そして『グレイテスト・ショーマン』からの「This Is Me」。そしてアカデミー賞では何と『リメンバー・ミー』の曲が受賞しています。

しかーし。このグラミーにはその3曲以外に今回『ブラック・パンサー』からのROY、SOY両部門にもノミネートされている「All The Stars」今回のグラミーの台風の目最右翼、『アリー/スター誕生』の「Shallow」の2曲が燦然とノミネートされてるのがアカデミーとの大きな違い。今年のアカデミー賞のソング部門にノミネートされているこの2曲はいずれもその強力さでは他の3曲を大きく上回っていると考えざるを得ませんなあ

個人的には是非「All The Stars」に取って欲しいのですが、ここはやはり本命◎は「Shallow」に付けざるを得ないですねえ。「All The Stars」はかなり拮抗した対抗○ということになります。

穴×は、昨年のアカデミー賞のソング部門を制した「Remember Me」と行きたいところですが、このラミーではやはりサントラ部門同様、『グレイテスト・ショーマン』が強いような気がするので、こちらに×を付けておきます。


37.最優秀プロデューサー部門(クラシック以外)

○ Boi-1Da
  Larry Klein
  Linda Perry
× Kanye West
◎ Pharrell Williams

Boi 1daLarry_Klein.jpgLinda PerryKanye WestPharrell Williams

去年は主要部門の作品を手がけてないという理由で穴×にしてたグレッグ・カースティンがあっさり2年連続で受賞してしまったこの部門。今年はノミネートされた5人の中で主要部門の作品を手がけているのは、ドレイクの「God's Plan」等の『Scorpion』の楽曲の他、カーディBの「Be Careful」などをやっているボイ・ワンダことマシュー・ジェフー・サミュエルズのみ。

去年もこの部門のところで書きましたが、この部門、歴史的にヒップホップ系のノミニーの受賞は少なく2001年第43回Dr. ドレ2004年第48回ネプチューンズ、そして2014年第56回ファレル・ウィリアムスの3回のみ。注目すべきはこの3回のうち2回はファレルが絡んでいること。そうなってくるとここの本命◎はやはりファレルかなあ。彼の2018年の仕事はヒップホップ関係はミゴスの「Stir Fry」とザ・カーターズのシングル「Apes****」くらいで、むしろ目立ったのはアリアナのアルバム『Sweetner』やジャスティ・ティンバレイクの『Man Of The Woods』といったポップ系の仕事。そういう意味からも、主要賞作品は手がけていないけど彼の本命◎は堅い気がします。

対抗○は先ほど名前を出したボイ・ワンダ。対抗×には昨年自分のアルバム『Ye』のプロデュースの他、舎弟のキッド・カディと組んだワンタイム・ユニット、キッズ・シー・ゴースツのアルバムや、これも舎弟のプシャTの、シーンでなかなか評判の良かったアルバム『Daytona』を手がけたカニエ・ウェストに。いろいろグラミーではお騒がせ氏のカニエこのプロデューサー部門でのノミネートは初なので、ちょっと気になる存在ではあります。

あ、よく見たら印付けたの全部ヒップホップ系プロデューサーだわ


さて、いよいよ残すは主要四部門の予想のみ。何とか1月中の予想ブログ脱稿、達成できそうですね。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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