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Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
■2009年My Best Albums - #1 発表!
 さあ、やっと1位の発表です....

My Top 10 Albums of 2009
#1: Bible Belt - Diane Birch (S-Curve)

DianeBirch_BibleBelt.jpg さあ長いことかかってしまった2009年マイ・ベスト・アルバム・カウントダウンもやっと1位まで来ました。ふー。で、1位はというと、昨年突然現れたミシガン州出身の女性シンガー・ソングライター、ダイアン・バーチの『Bible Belt』です。この見た瞬間ハッとしてしまうどアップのジャケ、去年の秋口から年末にかけて、都内のCDショップとかで見かけた人も多いんじゃないかな。最近CDショップでもあまり知られていないアーティストのアルバムを取り上げてPOPを工夫して展示している、というケースを良く見るけど、彼ら販売店スタッフの見る目もなかなか侮れないものがあり、1、2曲試聴してジャケ買いしてみて拾いものをすることも結構あったりする。このダイアン・バーチのデビュー・アルバムもそんな一枚。確か去年の夏の終わりに、いろんなことがあって疲れ切った気持ちを抱えながら立川のHMVをうろうろしていたら、店頭でこのジャケに惹かれて、冒頭の「Fire Escape」を試聴してみたところ、そのスケールの大きな楽曲と彼女のややかすれたソウルフルなボーカルに一発でノックアウト。素早く購入し、それから完璧にiPodのパワープレイリストにどっかり腰を落ち着けてしまった。

 全13曲が全てダイアン自身のペンによるこのアルバム、まず全体を聴いて強く感じるのはゴスDianeBirch.jpgペルを基盤としたアメリカ中南部を感じさせるソウルフルな曲調、かたやローラ・ニーロキャロル・キングといった60年代後半から70年代前半にかけて傑作を次々に発表したティンパン・アレー系のソングライター達の曲を彷彿とさせるちょっとレトロなポップ・センスだ。もう「Valentino」のようにスワンプやケイジャンも感じさせるナンバーもあるかと思うと、もろにローラ・ニーロを彷彿とさせる静かなピアノ弾き語りの「Magic View」やメロディ展開が素晴らしい「Nothing But A Miracle」もあり、かたやエルトン・ジョンの妹?と思わせるようなピアノを基調にしたポップ・センスがみずみずしい「Ariel」、そして極めつけ終盤にゴスペルコーラスを従えて若くて白いアレサさながらに盛り上げる「Photograph」などなど....とにかく一曲一曲それぞれがきらめくようなソウルネスとポップマナーに満ちていて、捨て曲がない。彼女の曲によってはちょっと蓮っ葉に聞こえる、そしてちょっとフェイクしながらファルセットを交えてソウルフルに歌うボーカルもこのアルバム、そしてダイアン・バーチというアーティストの大きな魅力になっている。この声、ホント好きだなあ。
 
DianeBirch2.jpgまた上述した「Fire Escape」など、一曲目からいきなり情景がありありと浮かび上がってくる曲を繰り出すあたり、作曲の才能にも非凡なものがある。僕はこの曲のサビを聴いて、その60年代レトロ風のサウンドも相まって、映画『The Big Chill~再会の時』(1983)での本編では姿を現さない(もともとはウィリアム・ハートが演る予定だったらしい)アレックスの葬儀の場面でしめやかに、しかし何故か華々しくストーンズの「無情の世界」が鳴り渡るシーンを思い出していた。そう、正にあの映画の「今なんだけど妙にレトロで懐かしくて、胸が締め付けられる」ような雰囲気がこのアルバムには充ち満ちている。そしてそうした要素が僕の音楽のツボをつきまくってくれるので、これほどはまりこんでしまうのだと思う。そんな彼女のTV初ライブの映像があったのでちょっと見て欲しい。


 何でも彼女の父親は宣教師で、その関係でティーンエイジャーの頃はアメリカ国内はもとより世界を転々とし、ジンバブエや南アフリカ、オーストラリアなどで過ごした時期もあったらしい。そういう小さい頃の経験が、このアルバムの遙かに広がる地平線に沈む太陽を見ているような感覚を起こさせる楽曲作りに如実に反映されているのだろう。またこのアルバムは全国のCDショップの店員が投票する2009年CD大賞(「本屋大賞」のCD盤かな?)にも選ばれたそうで、日頃いろんなCDを聞き慣れているCDショップの店員さん達にも新鮮に響いたというのも大いによく判る。英米で大いに売れたわけでもなければ、評論家から受けがいいとかいうことは全くないのが不思議なのだが。大体ソウルフルでレトロなハスキーボイスの女性ボーカル、というのは僕の弱点で、2008年の年間1位に選んだシェルビー・リンとか、レイチェル・ヤマガタとかまあ典型なのだけど、そういう好きなボーカリストがまた一人増えたと言うことで個人的には次作(結構一発のみでこの後は出なかったりしても全然驚かないんだけど)に期待している。

 どうでしたか。あなたが2009年に気に入ったアルバム、どこかに入ってたでしょうか。長々とお付き合い頂きありがとうございました。明日はいよいよグラミー前夜ということで、恒例の主要賞の予想をアップします。お楽しみに。
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