Life Is A Rock - 洋楽こそ我が人生
洋楽全般について、英米ヒット・チャートに登場有無に関係なく、お気に入りの洋楽作品についての独り言やコメントをつれづれに掲載します。「新旧お宝アルバム!」「恒例グラミー賞大予想」など定期コラムが中心です。洋楽 ファンサイト、meantime(www.meantime-jp.com)のスピンオフ企画としてお楽しみ下さい。
【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#99「White Light」Gene Clark (1971)

 #99『White Light』Gene Clark (A&M, 1971)


ちょっと前は天候も不順で、肌寒い日もあったりなどして一気に秋に行ってしまうのか、と思っていたらこの週末は久しぶりにいい天気と暑さが戻ってきてまだもう少し本格的な秋まではあるな、と思う一方、空気や空の雲やわたる風は明らかに夏のそれとは違ってきているのも事実。これからは徐々に深まっていく秋を感じながら音楽、楽しみたいですね。


さて今週は久しぶりに70年代初頭の古めのアルバムをご紹介。先週は今の若いオルタナ・カントリー系のシンガーソングライター、ジャスティン・タウンズ・アールをご紹介しましたが、今週はその親父のまたその上の世代のミュージシャンです。60年代後半の音楽的にはウッドストックジャニスジミといった影響力あるロック・ミュージシャンが若く他界するなど動乱の時期を経て、音楽界全体が成熟していった時期に60年代のキャリアを後に新たなシンガーソングライターとしてのキャリアをスタートしたカントリー・ロックの巨人、ジーン・クラークの2枚目のソロ・アルバムでこの時期のシンガーソングライターの傑作アルバムの一つと言われる『White Light』(1971)をご紹介します。


White Light 




古くからの洋楽ファン、特にアメリカン・ロックのファンであれば、ジーン・クラークと言えば1960年代にある時はサイケデリックな、またある時は伝統的なフォーク・ロック的味わいを持つ数々のカントリー・ロックの名盤を残したバンド、ザ・バーズの結成メンバーの一人として既によくご存知の名前でしょう。ただ、同じバーズの結成メンバーで、その後クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSNY)などの輝かしいソロ活動で知られるデヴィッド・クロスビーあたりに比べるとどうしても地味な印象はあり、日本でも一部の熱心なファン以外に広く知られたアーティスト、というわけではないのが残念なところ。若い洋楽ファンにしてみればもっと彼の音楽に親しむ機会は少ないわけですが、実はバーズ時代から70年代のソロ時期にかけての彼の作品に大きく影響を受けた若いアーティスト達も多く、最近のバンドでいえばブルックリン一派の代表的バンド、グリズリー・ベアやシアトル出身のオルタナ・フォーク・ロック・バンドのフリート・フォクシズなどは頻繁にこの時期のジーンのアルバムを丸ごとライヴでやるなど今の若いアーティストへの影響は大きいものがあるのです。アメリカのアーティストだけではなく、UKのオルタナ・ロック・バンド、ティーンネイジ・ファンクラブなどはその名も「Gene Clark」というトリビュート曲をやってるほど。


バーズ時代は最初の2枚のアルバム『Mr. Tambourine Man』(1965)と『Turn! Turn! Turn!』(1965)に参加、「I'll Feel A Whole Lot Better」や「Set You Free This Time」といったバーズのナンバーの中でもビートの効いたロックっぽい優れた楽曲を提供していたジーンですが、1966年にバーズを脱退、初ソロアルバム『Gene Clark With The Gosdin Brothers』(1967)を経た後、バンジョープレイヤーのダグ・ディラードと組んで『The Fantastic Expedition Of Dillard & Clark』(1968)『Through The Morning, Through The Night』(1969)といったカントリーロック色の強い作品を出すなど、その作風を少しずつ変貌させて行っていました。

Gene Clark


そうしたタイミングでリリースされたこの『White Light』(ジャケにはタイトルがプリントされていませんが、ジャケにジーンのシルエットが見える丸い光をもってこの通称が使われています)は、いわゆるスワンプ系ロックでのスライド・ギター・プレイが有名なギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィスがプロデュースおよび参加していることや、当時はまだバリバリのブルース・ロック・バンドだったスティーヴ・ミラー・バンドのメンバー、ベン・シドラン(ピアノ)とゲイリー・マラバー(ドラムス)が参加していることなどもあり、全体的にぐっとダウン・トゥ・アースな感じの強いアルバムになっています。楽曲はラス前のディランのカバー「Tears Of Rage」以外は全曲ジーンの自作自演。







冒頭、ハーモニカと軽いタッチのジェシ・エドのスライド・ギターで始まる「The Virgin」ではジーンが気持ちよさそうにレイドバックしたボーカルを聴かせていて、オープニングからして古い友達に再会したかのようなリラックス感が満載。シンプルなアコギの弾き語りで内省的な歌を聴かせる「With Tomorrow」、ジャグバンド風のバックに乗ってちょっとディラン風に軽快に歌うアルバムタイトル曲「White Light」、オルガンをバックにちょっとスワンプ・ロック・バラード風に聴かせる「Because Of You」など、アルバム前半はかなりバラエティに富んだ楽曲構成なのですが、一本ジーンのゆったりとした暖かいボーカルが芯を通していてアルバム全体のトータル感が高いところが素晴らしいところ。



5曲目の「One In A Hundred」あたりから冒頭に出てきたジェシ・エドのスライド・ギターがあちこちに登場し、よりカントリー・ロックっぽい楽曲表現に効果的な役割を果たしています。LPだとB面の頭になる「For A Spanish Guitar」はシンプルな2台のアコギをバックに、70年代のシンガーソングライターの楽曲のお手本とも言えるようなポップとカントリーっぽさが微妙に一体となった楽曲構成の曲で、あのディランが「史上最高の曲」と絶賛したという噂もある、このアルバムのハイライトとも言える曲です。




このアルバムの中で唯一メインストリーム・ロックっぽいエレクトリック・ギターのフレーズがイントロで聴かれて「おっ」と思わせる「Where My Love Lies Asleep」などは初期イーグルスのアルバムに出てきてもおかしくない、70年代クラシック・ロックっぽい佳曲(事実イーグルスはファーストでジーンバーニー・レドンの共作「Train Leaves Here This Morning」を演ってます)。ザ・バンドの名演で知られるディランの「Tears Of Rage」は原曲とザ・バンドに敬意を表してか、オリジナルのアレンジにかなり忠実にカバーしたバージョン。そして、アルバムラストはイントロからヴァースにかけてのコード進行がこれもイーグルスの「You Never Cry Like A Lover」(アルバム『On The Border』収録)を彷彿させる(というかおそらくイーグルスはこの曲からコード進行のアイディアを頂いたに違いない)、ちょっとシンガーソングライターっぽくない、先進的なカントリー・ロック曲「1975」。当時1975年は未来だったわけで、歌詞の内容もそうしたまだ見ぬ未来に向けて何かを探して進んで行くことの意味を歌っているように思えます。


White Light (back)


このアルバムは当時シンガーソングライター作品の傑作としてシーンでは評価されるものの、ジーン自身がプロモーションにあまり熱心でなかったこともあって商業的には残念な結果に終わっています。

ジーンはその後1973年のバーズの再結成に合流、アサイラム・レーベルから出た再結成アルバムに参加しますがバーズはすぐに再解散。再びソロになったジーンは同じアサイラムからの唯一のソロ・リリース『No Other』(1974)を発表。これも「White Light」をしのぐ傑作として高い評価を受けたのですが、こちらも商業的には振るわない結果となっています。

その後も2枚ほどのソロを出しながら、1979年にバーズのオリジナルメンバー3人でマッギン・クラーク・ヒルマンとしてアルバムを出したりと活動を続けましたが、晩年ドラッグとアルコール依存で健康を害してしまいます。1991年1月にオリジナル・バーズのメンバーとしてロックンロールの殿堂入り、自らの「I'll Feel A Whole Lot Better」を他のメンバーと一緒に演奏したのが公的パフォーマンスの最後となり、同年5月、46歳の若さで他界。


No Other


秋の雰囲気が日々強くなる今日この頃、70年代のシンガーソングライター・ムーヴメントの走りとも言えるこの名盤の楽曲を味わいながら、早逝したカントリー・ロックの巨人、ジーン・クラークに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


 <チャートデータ> チャートインせず

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【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#98「Kids In The Street」Justin Townes Earle (2017)

#98Kids In The StreetJustin Townes Earl (New West Records, 2017)


先週末くらいからめっきり秋めいた気温と天気になってきた今日この頃、学校も始まって一気に新しい季節が到来した感満載なのですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。北朝鮮はポンポンミサイルを撃ったりと相変わらず世間は何かと騒がしいですが、芸術の秋、音楽の秋ということでいい音楽、引き続き楽しんでいきましょう。


さて先週イベント続きだった関係で一週間お休みしてしまったこの「新旧お宝アルバム!」、今週は新しいアルバムのご紹介の順番ですが、今日は来る秋にふさわしく、アメリカーナ・ロック・シーンで地味目ながら個性溢れる作品を作り出しているシンガーソングライター、ジャスティン・タウンズ・アールが今回ロックしている8作目のアルバム、『Kids In The Street』をご紹介します。

Kids In The Street


既にアメリカーナ・ロックのファンの皆さんにはお馴染みだとは思いますが、ジャスティンは1990年代にギター・サウンドを前面に押し出したロック寄りの骨太のカントリー・ルネッサンスの立役者となったギタリスト、スティーヴ・アールの実の長男です。

スティーヴは、1986年のアルバム『Guitar Town』で鮮烈にシーンに登場、新時代のカントリーの旗手として脚光を浴び、『Exit 0』(1987)、『Copperhead Road』(1988)、『The Hard Way』(1990)と力強いギター・ロック・ベースのカントリー・アルバムを発表してシーンでの存在感を確立。しかし1993~94年にヘロインとコカインの不法所持で約一年拘留されるという試練を経た後、90年代後半からはカントリーの枠に止まらず、人種差別や社会的弱者が経験する不合理、中東戦争への疑問や共和党政権への反発をメッセージとした楽曲を、以前よりは内省的なスタイルながら相変わらず骨太な演奏と楽曲スタイルでコンスタントにアルバムをリリースし続けています。つい今年も16作目にあたり、彼が拘留中に支援し続けてくれたアウトロー・カントリーの第一人者、故ウェイロン・ジェニングスに捧げた『So You Wanna Be An Outlaw』(2017)をリリースしたばかり。


JTE.jpg


その父スティーヴが3回目の結婚でもうけたのが今回ご紹介するジャスティン。ミドルネームの「タウンズ」は、スティーヴが敬愛する60年代後半~70年代のカリスマ的なナッシュヴィルの無頼派シンガーソングライター、タウンズ・ヴァン・ザントの名前にちなんだものという、生まれも育ちもナッシュヴィルだったジャスティン生まれながらにしてミュージシャンへの道が待っていたようなそんな境遇にいました

ちょうど父が拘留されて母と二人きりで取り残されてしまった頃、ローティーンの頃から親の悪いところを受け継いでドラッグに手を染めたこともあって高校をドロップアウトもしましたが、父が戻ってからは父のバンドの一員としてツアーに同行したり、ナッシュヴィルを拠点にバンドをやったりして自らのミュージシャンとしての経験を積み、2007年インディからファースト・アルバム『Yuma』をリリース。

その後2010年にリリースした4作目の『Harlem River Blues』が高い評価を受け、タイトル曲が翌年のアメリカーナ・ミュージック・アウォードで最優秀ソングを受賞して、ジャスティンの名前と評判は一気にアメリカーナ・ロック・シーンのみならず全米の音楽シーンに知られることとなったのです。


ただここ最近の作品は『Single Mothers』(2014)にしても前作の『Absent Fathers』(2015)にしても、父拘留中の時代を思い返すようなテーマのアルバムで、しかも楽曲もかなり内省的なスタイルのものが多かったので、このままどんどん地味になっていくのかな、と気になっていました。


ところが今回のアルバムに針を落として、一曲目の「Champagne Corolla」(シャンペン色のカローラ、そうあのトヨタカローラです)を聴いた瞬間に「おお、ジャスティン吹っ切れたな!」と思わず嬉しくなったもんです。何しろイントロの全力でドアをバンバン叩くような重厚なドラムスから、オルガンをバックにR&Bベースのロックンロールを、いつものレイドバックした歌いっぷりでぶちかますジャスティンこのアルバムは多分ここ数作の中で一番ロックっぽい作品になっていたのです

そのひたすら元気のいい「Champagne Corolla」からレイドバックしたミディアムテンポの「Maybe A Moment」、このアルバムで一番カントリーっぽいナンバーでペダルスティール・ギターとウォーキング・シャッフルリズムで伝統的なカントリー・チューンの「What's She Crying For」、そしてニューオーリンズのプロフェッサー・ロングヘアにインスパイアされたという、ニューオーリンズのR&Bファンク色いっぱいのクラシックなグルーヴ満点の「15-25」まで、アルバム前半はとにかくアメリカーナ・ロックといってもよりストレートでクラシックなカントリー、R&B、クリオールといった様々な要素を称えた楽曲を、ジャスティンが独特のレイドバックなボーカルで軽々とぶちかましてくれます。



自らの子供時代(といっても1990年代ですが)を懐かしむアコギ一本のしんみりとしたアルバムタイトル曲、南部のラウンジで奏でられているかのようなギターとマンドリンの音色がマリアッチっぽい情緒を思わせる「Faded Valentine」、ピッキング・ギターと時折入るペダルスティールギターとオルガンのみのシンプルなバッキングがジャスティンの個性的なボーカルを映えさせている「What's Goin' Wrong」など、アルバム中盤はちょっとペースダウンしたナンバーでほっこりさせてくれるのもこの人の味


後半に移るとまたまた南部の匂いが漂うロックな「Short Hair Woman」やトラディショナルナンバーを編曲した「Same Old Stagolee」、スローながらおどろおどろしさを感じさせる、これもいかにも南部的な「If I Was The Devil」などが続き、シンプルなギターのリズムが楽しい「Trouble Is」、そして最後は抑えめのオルガンのバックと控えめに入るホーンセクションが、南部の教会あたりで演奏されているのではないか、といったイメージを惹起させてくれる、ゴスペルちっくなナンバー「There Go A Fool」で締められます。



ジャスティンはこの7月に初めての子供を授かったらしく(名前がエタ・セント・ジェームス・アール何とR&Bな名前の女の子なんでしょう)、この作品を作っている時は奥さんが妊娠中でもあったことが、今回のアルバムの比較的な明るさとアップビートで吹っ切れた感じにつながったことは容易に想像が付きます。結果、このアルバムは最近のジャスティンの作品の中では飛び抜けて優れたロック作品でありジャスティンの素直な心情が伝わってくる作品となっています。

Kids In the Street (back)


なかなか来日はしてくれないでしょうが、野外フェスなどでは精力的にライヴ活動を展開しているジャスティンそのうち親子で来日、なんてことがあれば絶対観に行くのですが、それまではこのジャスティンの最新作で、彼の心踊る楽曲を楽しむこととしましょう。


<チャートデータ> 

ビルボード誌全米アルバムチャート最高位161位(2017.6.17付)

同全米ロック・アルバムチャート最高位37位(2017.6.17付)

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【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#97「Your Favorite Record」Linus Of Hollywood (1999)

#97『Your Favorite Record』Linus Of Hollywood (Franklin Castle, 1999)


先週のお盆の週は「戻り梅雨か?」と思うほど雨や曇りの日が多く、真夏とは思えない天気が続きましたが皆さんは体調など大丈夫だったでしょうか。自分は夏休みの週ということであちこちに出かける予定もあったのですが、天気のおかげでお出かけの代わりに家の片付けなどをする日も多く、思わず家の中が整理されて良かったような悪かったような(笑)。先週末のサマソニも雨に見舞われたりとなかなか苦労した方も多かったのかも。

さて今週の「新旧お宝アルバム」はいつもよりはぐっと最近のレコードで。折しも9月初旬にほぼ10年ぶりの来日ライヴを東京・大阪で行う予定の、ライナス・オブ・ハリウッドことケヴィン・ドットソンが1999年にリリースした、珠玉のポップ・レコード、『Your Favorite Record』をご紹介します。


Your Favorite Record 

あの大富豪、ウォーレン・バフェットが住んでいることで有名なネブラスカ州オマハ出身のケヴィン(ステージ・ネームの由来は彼が20代にLAに移り住んだ時、よくあのピーナッツ・コミックスライナスが着てたようなストライプのシャツを着てたかららしい)がインディ・レーベルからこのアルバム、ブライアン・ウィルソンロジャー・ニコルス、ヴァン・ダイク・パークスそしてピーター・ゴールウェイといったいわゆるパイド・パイパー・ハウス系のアメリカン・ポップ・ソングがお好きな洋楽ファンであれば、きっとニヤニヤしながら楽しんで聴けて、結果大満足してもらえること間違いなし!というレコードです。

そもそもタイトルからして『君のお気に入りのレコード』なんて、遊び心いっぱいのネーミングで、ジャケもタンテに乗っけたレコードの写真というまあそのものズバリのお遊び感覚満点の作品。


アルバム冒頭の「Say Hello To Another Goodbye」からそうしたポップ・センスが溢れるような、無茶苦茶ポップなヴァン・ダイク、といった感じのバラードで、「さよならよ、またこんにちは」なんていう、ちょっと屈折した歌詞をちょっとファルセットっぽいボーカルで聴かせるあたり、既にここでニヤリとするリスナーも多いのでは。そして続く「Heavenly」。イントロのオルガンのリフからして、こりゃビーチ・ボーイズの「Good Vibrations」ではないの、と爆笑。でも楽曲の作りはアメリカン・スタンダード・ポップ・ナンバーのスタイルを忠実に守り、所々にメジャー7thコードなども散りばめた、とてもポップな作品。

ピアノの半音降下コードで始まる「Nice To Be Pretty」も、アコギとリズム・セクションだけのバックでXTCあたりを思わせる、随所に変拍を織り交ぜたマイナーコードでミディアム・アップで、後半ビートルズ後期を思わせるSEが入る「The Man Who Tells The Crazy People What To Say」も、そしてピアノ弾き語りの「Thankful/It's Over Now」もどれもこれも、60年代後半~70年代前半にかけて輝きを放っていたパイド・パイパー・ハウス系のソフト・ロック・サウンドのオンパレードで、これ絶対どっかで聴いたことある!と思わせる既視感(既聴感?)いっぱいの楽曲ばかりです。



このアルバムでライナスは自作曲だけでなく、彼がこのアルバムで再現しようとした60年代後半のソフト・ロック・サウンドの作者の一人、マーゴ・グリヤンの曲を2曲カバーしています。マーゴは60年代女性ポップ・シンガー、ジャッキー・デシャノンクローディン・ロンジェらが歌った「Think Of Rain」(1967年)や、同じく60年代のドリーミー・ポップ・グループ、スパンキー&アワ・ギャングが歌ってヒットした「Sunday Morning」(1968年全米最高位30位)などを書いたソングライター。

ライナスはこのアルバムでその「Sunday Morning」と、そのマーゴ自らバックでピアノを弾く「Shine」の2曲をカバーしてますが、彼の作り出すソフト・ロック・サウンドと見事に一体化しているのには思わず微笑んでしまいます。



マイナーコードのアコギのシャッフル・ストロークで始まり、途中ホーンとコーラスが控えめに入る「When I Get To California」なんて、まんまカリフォルニア・ソフト・ロック・サウンド。「これ、絶対60年代ポップ・ヒットのカバーだろ」と思わせる楽しい「Good Sounds」やニルソンあたりを思わせる「Everybody's Looking Down」もいいですが、アルバム後半の白眉は、イントロから歌い出し、サビのメロディからコーラスの入り方など、ブライアン・ウィルソンや山下達郎の顔が目にちらついてしょうがない「A Song」。この曲は多分このアルバム全体を象徴する完成度を持った珠玉のポップ楽曲といって差し支えないでしょう。

アルバム最後はお風呂の水音のSEをバックにアコギとコーラスだけで、とってもハッピーな感じで締める「Let's Take A Bath」。


Your Favorite Record (back)


ライナスはこうしたドリーミーでハッピーで、美しくも遊び心満点のポップサウンドに辿りつくまでには、パンク・バンドをやったり、ヒップホップのアーティストの作品にバックで参加したり、やはり90年代を代表するパワー・ポップ・バンド、ジェリーフィッシュロジャー・マニングJr.のバックを努めたりとそれこそ幅広い音楽ジャンルをカバーする活動を経験してきたようです。また、日本とも縁が深く、パフィや木村カエラのアルバムに楽曲を提供したりと、とてもユニークで個性的な活動を続けてきています。


この『Your Favorite Record』の後、現在に至るまで5枚のアルバム(最新作は2014年の『Something Good』)をリリースしてきているライナス・オブ・ハリウッド、その織りなすポップ・ワールドは、人によっては「単なるレトロ、懐古主義ではないか」「新しいものはなく、伝統主義的ポップに過ぎない」という批判もあるでしょうが、そうした「伝統主義的ポップ」の作り出すマジックがここには確かにありますし、そうした音楽をこよなく愛する洋楽ファンにとっては、間違いなく珠玉の作品として楽しんでもらえるものだと思います。


Linus Of Hollywood


セミ達がこの夏最後の力を振り絞って鳴く声が、暑さがやや和らいできたこの季節の終わりを感じさせる今日この頃、ライナス・オブ・ハリウッドの素晴らしいポップ・ワールドを堪能して、来る秋を感じるというのも乙ではないでしょうか。


 <チャートデータ> チャートインせず

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【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#96「Truth Is A Beautiful Thing」London Grammar (2017)

#96Truth Is A Beautiful ThingLondon Grammar (Ministry Of Sound / Metal & Dust / Columbia, 2017)


さて今週はお盆ウィークということで夏休みを取られている方も多いのでは。あいにく今週の天候は雨模様でぱっとしないようですが、蒸し暑い日々が続いたここ数週間を考えると真夏日にならないこういう天気も悪くはないかな、というところ。ところでゴルフ全米プロ選手権での松山選手、優勝まで1打差と迫りながら惜しくも最終日一緒に回ったジャスティン・トーマスに及びませんでした。朝から手に汗握りながら応援していましたが、きっと次のメジャー四大会ではこの悔しさをバネにしてトップを手にしてくれることと信じています。


さて先週一週間お休みしてしまった「新旧お宝アルバム!」、今週はまたは新しいアルバムの中からご紹介する順番。今週ご紹介するのは、イギリスはノッティンガム出身の男女3人組のまだレコードデビュー3年目という若いインディ・ポップ・バンド、ロンドン・グラマーが今年6月にリリース以来、シーンで評判を呼んでいる2枚目のアルバム『Truth Is A Beautiful Thing』をご紹介しましょう。


London Grammar 


ジャケに写るメンバー3人の中でも一際目を引くのは、バンドのボーカルを務める女性シンガー、ハンナ・リードの何やら神秘的な雰囲気を称える魅力的なイメージ。そのハンナに寄り添うように写るギターのダン・ロスマンとキーボード・ドラムスのドミニク・”ドット”・メイジャーの3人で構成されるロンドン・グラマーは、2009年、ハンナダンノッティンガム大学の一年生の時にキャンパスでギターをつま弾くハンナダンがバンドの誘いをかけたことから始まったバンドです。

音楽的には、アトモスフェリックという表現がぴったりの、控えめなギターと趣味よくプロデュースされたシンセ・サウンドを中心とした、宇宙空間に浮遊するような神秘的な音楽スタイルがとても印象的なバンド。その音楽性とハンナの取り憑かれたようなイメージのボーカルスタイルから、UKの音楽プレスではフロレンス&ザ・マシーンあたりに例えているようですが、フロレンス&ザ・マシーンほどシアトリカルでドラマチックな感じは強くなく、よりナチュラルな感じで緻密に作り上げられたサウンドとハンナのボーカルが自然に醸し出すドラマティズムで、新人にしてはスケールの大きい楽曲を聴かせる、そんなバンド。その涼しげなサウンドは今年のような暑い夏に聴くにはうってつけです。


London_Grammar_Member.jpg


2011年に大学を卒業した彼らはミュージシャンのキャリアに進み、2012年12月にYouTubeにアップした「Hey Now」で注目を集めたのをきっかけにBBCRadio 1に出演するようになり、2013年2月にデビューEP『Metal & Dust』、そして同年9月にデビューアルバム『If You Wait』をリリースして一気にシーンに登場。同時期にリリースしたシングル「Strong」が全英最高位16位を、そして『If You Wait』は全英アルバムチャート2位に上るヒットとなるなど、ヨーロッパやオーストラリアを中心に一気に人気を集めました。

その彼らが満を持してリリースしたのがこの『Truth Is A Beautiful Thing』。今回プロデューサーにあのアデルエリー・ゴールディング、シーアらのプロデュースを手がけ、今年2月のグラミー賞では最優秀プロデューサーを獲得した今や売れっ子のグレッグ・カースティンと、同じくアデルの『21』『25』のプロデュースと共作で知られるポール・エプワースを迎えて、アデルのあの世界観に通じる雰囲気も加えた意欲作。今年6月にリリースと同時に全英アルバムチャートに1位初登場するという、ファンやシーンの期待を反映した形で発表されたこのアルバム、その人気はヨーロッパやオーストラリアに限らず、アルバム発売と同時にUSでも評判を呼び、ちょうど7月に自分がUS出張の帰りにロスの大手レコード屋に立ち寄ったところ、彼らのこのアルバムがデカデカとプロモーションされているのが大変印象的でした。


前11曲中、メンバーとグレッグ・カースティンの共作「Everyone Else」と「Leave The War With Me」、メンバーとポール・エプワースの共作「Non Believer」以外はすべて楽曲はメンバー3人の自作。

全体リヴァーヴがかかったピアノとアコギと、遠くに微かに聞こえるシンセのトーンのみをバックに、ハンナの低いゆっくりとした歌い出しから始まるシングルカット曲「Rooting For You」は、いかにもUKメインストリーム・ポップの伝統を思わせる、マイナーキーとメジャーキーを行ったり来たりするメロディが印象的なスローでスケールの大きい楽曲。「Big Picture」はジェネシスとかのプログレ系のバンドの曲を思わせる、短いオブリガート・フレーズを奏でるギターと教会音楽を想起させる抑えめのシンセをバックにハンナが歌う楽曲。この後「Wild Eyed」「Oh Woman Oh Man」「Hell To The Liars」までのメンバー3人のペンによる5曲は一貫して同じタイプのスケールの大きい、音数を抑えながら教会で演奏されるかのような落ち着いたナンバーです。



LPでいうとB面にあたる6曲目以降の楽曲は、前述の2人のプロデューサーとの共作曲「Everyone Else」「Non Believer」が続き、A面楽曲で聴かれるアトモスフェリックな楽曲のスタイルは変えず、若干テンポ早めでリズムをやや強調した印象を与えます。特に後者はドラムス音の減衰を短くカットしたドラムスのサウンド(80年代のジェネシスのレコードで聴かれたあのサウンドに似ています)が曲に引き締まった印象を与えてくれています。

その流れを受け継ぐかのように続くメンバー自作曲「Bones Of Ribbon」はややリズムを強調したミディアム・テンポの曲。同じくメンバー自作の「Who Am I」でも「Big Picture」で聴かれたシンプルながら印象に残るギター・リフがループのようにハンナのボーカルを彩っている楽曲。

もう一曲のプロデューサーとの共作「Leave The War With Me」はリズムの明確さはあるもののまたA面楽曲の印象に戻るような楽曲で、ピアノをバックに美しくも静謐な印象を与えてくれるアルバムラストのタイトルナンバー「Truth Is A Beautiful Thing」によるエンディングになめらかにつながって行きます。



しっかりと構成されたスケールの大きい楽曲と静謐なサウンド・プロダクション、そしてハンナのドラマティックなボーカルスタイル。このアーティスト、このアルバムを楽しめるかどうかは、良くも悪くもこうしたサウンド・スタイルに魅力を感じるかどうかにかかっていると言えます。

最近のUSのヒット曲やメインストリーム・アーティストの多くが安易なヒップホップとのコラボや、やや過度とも思えるエレクトロ的な味付けでここのところ80年代後半から90年代初頭を思わせるチープなマスプロ感を漂わせているのと比べると、このアルバムで聴けるサウンドは、メインストリームを軸足に抑えながら普通のポップ・ロック・バンドであることを微妙に外しているところが、ある意味フレッシュで魅力的なのです。

Truth Is A Beautiful Thing (back)



まだまだ蒸し暑い日々が続くこの夏、ロンドン・グラマーの涼やかなサウンドを体験してみてはいかがでしょうか。


<チャートデータ> 

ビルボード誌全米アルバムチャート最高位129位(2017.7.1付)

同全米ロック・アルバムチャート最高位29位(2017.7.1付)

同全米オルタナティヴ・アルバムチャート最高位16位(2017.7.1付)

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【Boonzzy Music】新旧お宝アルバム!#95「Shot Through The Heart」Jennifer Warnes (1979)

#95『Shot Through The Heart』Jennifer Warnes (Arista, 1979)


先週いくつか近海で発声した台風の影響もあってか、雨が降ったりして蒸し暑い日々が続きましたが皆さん元気に洋楽の夏を過ごしてましたか?先週末はフジロック・フェスティバルも開催され、野外フェスシーズンもいよいよ本番という感じ、自分は今年は参戦できませんでしたが、大自然の中で音楽を存分に楽しまれた方も多いと思います。

さて今週の「新旧お宝アルバム」は先日他界した偉大なシンガーソングライター、レナード・コーエンや、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの創立メンバーの一人、ジョン・ケールらとの交流で知られ、今日ご紹介する作品がリリースされた70年代後半はロスの音楽シーンでユニークなポジションで活躍、そして多くの洋楽ファンには映画の主題歌のデュエットヒットの数々でその名前を知られた女性シンガーソングライター、ジェニファー・ウォーンズの1979年の作品『Shot Through The Heart』をご紹介します。


Shot Through The Heart 

彼女の作品を耳にするたびに思うのは、ジェニファー・ウォーンズというのは何て不思議な魅力を持ったシンガーであり、ソングライターなんだろう、ということです。

歌唱テクニック的にはさして卓越したものを持っているわけでもなく、むしろ声域はあまり広くないので、高音域のメロディをしばしば苦しそうな裏声でしのいでいることも多く、決して「歌の巧い」シンガーではありません。

容貌も、ポップスターによくある美人とかコケティッシュとかいったこともなく、そういったルックス重視の観点からは御法度の眼鏡をかけた風貌はカリフォルニアあたりでよく見るちょっと知性派の女性といった感じです。

でも彼女の持つ独特の雰囲気、ちょっと気だるさや鼻にかかった感じの不思議な魅力をたたえた歌声、そして彼女の歌う彼女自身の作品や、他のアーティストの作品の解釈力や表現力に、多くの音楽ファン(特に男性ファン)は、彼女があのブレイクヒット「Right Time Of The Night(星影の散歩道)」(1977年全米最高位6位)でシーンに登場して以来引き付けられ続けてきたのです。

ほら、よくいるじゃないですか、クラス一の美人ではないんだけど、男友達も多く、なぜか気安く付き合えて、何かにつけて顔を見て話しをすると気が休まる、そんな女の子の同級生ジェニファーって、何だかそういう魅力を持った女性であり、アーティストのように思えるのです。


Shot Through The Heart (insert)


今日紹介するこのアルバムは、その「星影の散歩道」の大ヒットを含むアルバム『Jennifer Warnes』(1976)の商業的成功を受け、これに続くアルバムとしてリリースされた作品で、前作がナッシュヴィルやイーグルスとの仕事で有名なジム・エド・ノーマンのプロデュースだったのに対し、あのザ・バンドのコンサート映画『The Last Waltz』のプロデュースで有名なロブ・フラボーニと共にジェニファー自らプロデュースを担当しており、よりジェニファー自身のクリエイティブ・コントロールが反映された作品になっています。


アルバムの冒頭を飾るのは彼女自身のペンによるタイトル曲。アンドリュー・ゴールドのピアノとバック・ボーカルで、ブルース・ロバーツルパート・ホルムスあたりのNY風の洒脱なメロディと軽快なリズムのこの曲で聴けるジェニファーの表情豊かなボーカルは、聴く者をまるで懐かしい我が家に帰ってきたかのような気持ちにさせてくれます。

この曲からの唯一のポップヒットで、彼女に取っての初のカントリー・チャート・トップ10ヒットとなった次の「I Know A Heartache When I See One」も彼女のボーカルの魅力を引き出しているミディアム・テンポの曲。ナッシュヴィルのソングライター・チームのペンによる曲ですが、ロブのプロデュース、アンドリューのピアノ、そしてこの曲で重要な腰の据わったドラミングを聴かせるあのレジェンド、ジム・ゴードンらのバックアップのためか、カントリーというよりもちょっとノスタルジックなメロディとアレンジが印象的な極上のポップ作品になっています




ここからLPならA面の残り3曲はジェニファーの真骨頂であるカバー曲が続きます。まずはバカラック作品で1962年のディオンヌ・ウォーウィックのヒットで知られる「Don't Make Me Over」。この曲でもアンドリュー・ゴールドの他ギターのバジー・フェイトンなどの名うての面々がバックを努める中ジェニファーが情感たっぷりに歌います。時に高音分で少し音を外したりとご愛敬(笑)ですがそれも彼女の味の一つになってますね

次は孤高のシンガーソングライター、ジェシ・ウィンチェスターの『Nothing But A Breeze』(1977)に収録の「You Remember Me」。しっとりとピアノをバックに、好きなんだけど恋愛の相手として認めてはくれない相手に最後の別れを告げに立ち寄る、という内容の切ないバラードを歌うジェニファーの大人っぽい歌声がちょっとした感動を呼びます。

そしてディランの「Sign On The Window」。1970年のアルバム『New Morning』収録のこれも実現することのない愛を振り返りつつ自らの人生を歩む者の心境をさりげなく、しかししっかりとジェニファーが表現します。


LPのB面は再び自作曲でスタート。「I'm Restless」も相手への愛を応えてもらえずにいる者の苦しい気持ちを切々と歌うバラードですが、サビ部分のメロディが高音域のためラインごとに裏声になったり、絞り出すように歌ったりというジェニファーのボーカルがかえってこの作品の情感を強調する効果となっているのが印象的。ちなみにこの曲、1994年にUKのベテラン・ロック・バンド、ステイタス・クオーがカバーしてシングルにしてるという意外な来歴を持った曲です。。

続いてはレオ・セイヤートム・スノウの二人のペンによる「Tell Me Just One More Time」。根音が半音ずつ下降していくコード進行(ビートルズの「You Won't See Me」などもそうです)が何とも言えない洒脱さとポップ感を演出しているミディアム・ナンバーです。このアルバムからの3枚目のシングルカット「When The Feeling Comes Around」は、ハワイ出身のソングライター、リック・クンハ作の、サム・クックあたりの60年代R&Bの香りいっぱいの作品で、リンダ・ロンシュタットあたりも歌ってそうな素敵なミディアム・ナンバー。

再び自作の「Frankie In The Rain」はニュージャージー出身のパンク野郎、フランキーに「少しは優しさ見せたら?」と諭すピアノ・バラード。

そしてアルバムを締めるのは、何と19世紀の作曲家、フォスター晩年の作品「すべては終わりぬ(Hard Times Come Again No More)」を、ジェニファー、リンダのバック・ベーシストとして知られるケニー・エドワーズ、USロック・シーンを代表するハモンド・オルガニストのマイク・フィニガンそしてブライアン・ラッセルの4人がアカペラで歌ったもの。黒人霊歌を彷彿とさせるフォスターのメロディが、このしなやかで魅力的なポップ作品の完結として不思議にふさわしく思えます

Shot Through The Heart (back)


ジェニファーはこの後親友レナード・コーエン作品のカバー集『Famous Blue Raincoat』(1987)、よりジャズやR&Bに近づいた『The Hunter』(1992)、クラプトンの後継者の最右翼とされるギタリスト、ドイル・ブラムホール2世とのコラボが目を引く『The Well』(2001)と、ポツリポツリと忘れた頃に新作を届けてきてくれてますが、何と現在最新作の制作に入っているとのこと。あの知性的な若々しさが魅力的なジェニファーも今年70歳ですが、その新作でも変わらぬ瑞々しさを届けてくれると信じて、彼女が女盛りであった頃のこのアルバム、改めて楽しんでみてはいかがでしょうか。


 <チャートデータ> 

ビルボード誌全米アルバムチャート最高位157位(1979.6.16付)

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

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